ミニ四駆の世界には様々なユニークなマシンが存在しますが、その中でも特に目を引くのがタミヤの「ジプニー」です。この赤いボディに鮮やかなステッカーを纏い、ボンネットには馬の飾りまで付いた個性的なマシンは、フィリピンの伝統的な乗り合いバス「ジプニー」を忠実に再現したもの。2019年に限定品として登場し、その後2023年に通常ラインナップとして再販された人気商品です。
このミニ四駆ジプニーは、単なる走行マシンとしてだけでなく、観賞用としても高い魅力を持っています。FM-Aシャーシを採用し、重心が前寄りの設計により安定した走りを実現。しかし何といっても最大の特徴は、その派手なルックスと50枚以上もの豪華なステッカーセット。組み立て・カスタマイズの楽しさから、コレクターにも改造好きにも愛される一台なのです。
記事のポイント!
- ミニ四駆ジプニーの基本スペックと2019年版と2023年版の違い
- ジプニーの組み立て方と塗装のポイント
- コレクションアイテムとしての価値と観賞用としての魅力
- レース・改造のアイデアとカスタマイズの可能性
ミニ四駆 ジプニーの基本情報と特徴
- ジプニーはフィリピンの乗り合いバスをモチーフにした派手なミニ四駆
- ジプニーの発売時期と価格は2回の販売で大きく変わった
- ジプニーのボディは56mmの車高と31gの重量が特徴
- ジプニーのFM-Aシャーシは安定性の高い走りが可能
- ジプニーに付属するステッカーは50枚以上の超豪華仕様
- ジプニーの本体カラーリングはレッドボディが基本
ジプニーはフィリピンの乗り合いバスをモチーフにした派手なミニ四駆
タミヤのミニ四駆REVシリーズ「ジプニー」は、フィリピンで市民の足として親しまれている乗り合いバスをモデルにしています。実物のジプニーは、軍用車両を改造して作られた歴史があり、カラフルな装飾と独特のデザインが特徴的です。
実車のジプニーは、愛きょういっぱいのボンネットバススタイルと、レトロなデザインのフロントマスク、車体後部の乗降口が特徴的です。タミヤのミニ四駆ジプニーは、これらの特徴を忠実に再現しています。
ミニ四駆版ジプニーの最大の特徴は、その派手さにあります。つやありレッドのABS樹脂製ボディに、ひさしのついたルーフ部分とボンネット上の馬の人形が別パーツとして立体感たっぷりに作られています。これにメタリック調のステッカーを貼ることで、フィリピンの路上を走るジプニーの雰囲気を見事に表現しています。
独自調査の結果、このミニ四駆ジプニーの登場は、タミヤが海外市場への配慮として始めた「ご当地乗り物シリーズ」の一環と考えられます。「香港レーシングTAXI」に続く第2弾として発売され、ミニ四駆ファンの間で話題となりました。
フィリピンではミニ四駆人気が根付いていることもあり、現地ファンへのファンサービスとしての側面も持ち合わせています。日本国内ではあまり見かけない乗り物を題材にしたことで、ミニ四駆ファンの中でジプニーの知名度も一気に高まりました。
ジプニーの発売時期と価格は2回の販売で大きく変わった
ミニ四駆ジプニーは、これまでに2回の販売が行われています。最初の発売は2019年11月30日で、当時はミニ四駆特別企画商品(Item No.95551)として限定販売され、価格は2,310円(税込)でした。この価格は通常のミニ四駆キットと比べるとかなり高額で、多くのファンが購入を躊躇する要因となりました。
しかし、2023年4月1日に再販された際には大きな変更がありました。まず価格が1,210円(税込)と約1,000円も値下げされたこと。そして品番がItem No.18717となり、限定品ではなく通常ラインナップの商品として位置づけられるようになりました。
この価格改定と通常商品化は、ミニ四駆ファンにとって大きな朗報となりました。世の中全体が値上げ傾向にある中での値下げは非常に珍しく、タミヤの決断は多くのユーザーから歓迎されました。
初版と再販版では、主に以下の点が変更されています:
項目 | 2019年版(初回) | 2023年版(再販) |
---|---|---|
品番 | 95551 | 18717 |
価格 | 2,310円(税込) | 1,210円(税込) |
販売形態 | 限定販売 | 通常ラインナップ |
パッケージ表記 | 特別表記あり | 通常表記 |
基本的なキットの内容(ボディ、シャーシ、パーツ構成など)に大きな変更はないとされていますが、値段が手頃になったことで入手しやすくなり、改造用やコレクション用として購入するファンが増えました。
ジプニーのボディは56mmの車高と31gの重量が特徴
ミニ四駆ジプニーの物理的な特徴として、その大きさと重量が挙げられます。完成時のサイズは全長156mm、全幅97mm、全高56mmとなっています。特に全高56mmという数値は、競技用シリーズとしては非常に高く、2019年までは「ライジング・バード」の53mmが最も高かったとされていましたが、ジプニーがそれを上回りました。
重量面では、ボディ単体でステッカー込みで約31グラムあります。標準的なミニ四駆ボディと比較するとかなり重いほうで、屋根部分だけでも約7.5gあるとの報告もあります。この重さはトップヘビーな特性をさらに強める要因となっています。
こうした物理的特徴から、ジプニーは競技志向というよりも、観賞用や独自のカスタマイズを楽しむためのモデルと位置づけられています。ただし、車高は大径ローハイト装備でも70mm以下なので、一般的なレース規定には問題なく適合します。
ボディはつやありレッドのABS樹脂製で、屋根部分が別パーツになった2重構造となっています。この構造によって立体感が増すとともに、塗装する際にもマスキングの手間が省けるという利点があります。
ボンネットの造形も細かく作り込まれており、特にボンネット上の馬の人形は別パーツとなっているため、塗り分けをすることでより一層リアルさを増すことができます。
ジプニーのFM-Aシャーシは安定性の高い走りが可能
ミニ四駆ジプニーに採用されているシャーシは、フロントモーターレイアウトの「FM-Aシャーシ」です。このシャーシはエアロデザインを取り入れた設計で、重心が車体のフロント寄りにあるため、アップダウンが多いコースでも安定感のある走りが可能となっています。
FM-Aシャーシの主な特徴として、フロント下部に低摩擦樹脂製のスキッドバーを標準装備していることが挙げられます。また、4個のローラーも低摩擦樹脂製で、特にリヤローラーは安定性を高めた8mm厚タイプを採用しています。
モーター交換のしやすさも魅力で、シャーシ底面から簡単に交換できるため、セッティング変更もスピーディーに行えます。飛行機の翼の断面形状をヒントに作られたエアロサイドステーには、様々なパーツが取り付け可能となっており、カスタマイズの幅が広がります。
ジプニーのFM-Aシャーシは、本体をブラック、Aパーツはボディと合わせたレッドでカラーリングされています。足まわりはシルバーのAスポークホイールにブラックのタイヤを合わせ、実車感たっぷりに仕上げられています。ギヤ比は4.2:1がセットされています。
ジプニーのような重心が高く、重量があるボディとの組み合わせにおいても、FM-Aシャーシの安定性の高さがマシンのバランスを保っているといえるでしょう。レース用というよりも、見た目を重視する場合に適したシャーシ選択といえます。
ジプニーに付属するステッカーは50枚以上の超豪華仕様
ミニ四駆ジプニーの大きな特徴の一つが、ボディを彩る豊富なステッカーセットです。独特のデザインや色合いを再現するために、ステッカーの総数は50枚を超えるという驚異的な量となっています。
そのためステッカー台紙もミニ四駆のパッケージと同サイズの大きなものとなっており、一般的なミニ四駆キットと比較しても非常に豪華です。これほど大きなサイズのステッカー台紙は過去のミニ四駆キットでも珍しいとされています。
ステッカーの内容はフィリピンのジプニーらしく、きらびやかなカラーリングやヘッドライト、ロゴなどを表現するメタリック調のデザインが満載です。貼る作業は手間がかかりますが、一枚一枚貼っていくごとにカラフルになり、製品見本に近づいていく過程は非常に楽しいものとなっています。
実際に組み立てた人の報告によると、屋根以外の「赤い部分」の約98%がステッカーで覆われるとのことで、ステッカーの貼り付け作業がジプニー組み立ての大きな部分を占めています。ボディの複雑な段差にもビッタリ合うように設計されているため、貼る場所に迷うことはあまりないようです。
また、興味深いのは通常版とクリアーオレンジ版(GUPボディセット)ではステッカーデザインに違いがあるという点です。限定版を集める収集家にとっては、両方のバージョンを入手する楽しみもあります。
ジプニーの本体カラーリングはレッドボディが基本
ミニ四駆ジプニーの基本カラーリングは、つやありのレッドボディが特徴です。このレッドをベースに、様々なステッカーや塗装パーツが組み合わさることで、フィリピンのカラフルな街並みを連想させるような派手な外観が完成します。
説明書によると、塗装指示として以下の4点が挙げられています:
- ボディ全体はイタリアンレッド(成型色のまま)
- 屋根をシルバーにする
- ボンネットの飾りの馬をシルバーにする
- 後方の影を黒く塗る
これらの塗装指示のうち、特に屋根部分と馬の飾りをシルバーに塗装することで、立体感や高級感が増します。後方の影については奥まった場所で塗装難易度が高く、正面からはあまり見えないため、省略しても大きな問題はないとされています。
実際に組み立てた人の報告によると、屋根は塗装しなくてもそれほど違和感はないものの、ボンネットの馬の飾りはシルバーに塗ることで見栄えが格段に良くなるとのことです。ガイアノーツのプレミアムミラークロームなど、光沢のあるシルバー塗料を使うと効果的です。
また、2023年には「ジプニー ボディパーツセット(クリヤーオレンジ)」が限定GUPとして発売され、通常のレッドとは異なるカラーバリエーションも楽しめるようになりました。クリヤーオレンジ版ではステッカーデザインも異なり、コレクション価値を高めています。
ミニ四駆 ジプニーの組み立て方とカスタマイズ
- ジプニーの組み立ては屋根とボディが分かれている2重構造が特徴
- ジプニーのボンネットの馬の塗装はシルバーがおすすめ
- ジプニーは観賞用としての魅力がある派手なミニ四駆
- ジプニーのカスタマイズアイデアは無限大の可能性がある
- ジプニーボディセットのクリヤーオレンジバージョンも存在する
- レース用としてジプニーを使う際の注意点はウェイトバランスを考慮すること
- まとめ:ミニ四駆 ジプニーはコレクションとしても改造ベースとしても楽しめる魅力的なマシン
ジプニーの組み立ては屋根とボディが分かれている2重構造が特徴
ミニ四駆ジプニーの組み立てで特徴的なのは、屋根とボディ本体が分離した2重構造になっている点です。この構造は単に見た目の立体感を出すだけでなく、組み立てや塗装の際にも大きなメリットをもたらします。
通常のミニ四駆ボディでは、細かなパーツの塗り分けにはマスキングテープを使った丁寧な作業が必要ですが、ジプニーでは屋根部分が完全に別パーツになっているため、本体と分けて塗装することができます。これにより、塗装の手間が大幅に軽減されるのです。
また、ジプニーの組み立てでは、50枚以上の豊富なステッカーを貼る作業も重要なポイントになります。ステッカーは単なる装飾ではなく、ボディのほとんどの部分を覆うように設計されており、これらを丁寧に貼っていくことでジプニーの特徴的な装飾が再現されます。
ステッカーを貼る順序については、まずシャーシとボディの基本的な組み立てを行い、その後にステッカーを貼っていくのが一般的です。ボディの複雑な段差にもステッカーがピッタリとフィットするように設計されているため、どこに貼るべきか迷うことは少ないでしょう。
組み立ての難易度としては、特殊な技術や道具は必要なく、通常のミニ四駆と同様に接着剤不要のはめ込み式となっています。ただし、ステッカー貼りと塗装作業に時間がかかるため、全体的な組み立て時間は一般的なミニ四駆よりも長くなる可能性があります。
ジプニーのボンネットの馬の塗装はシルバーがおすすめ
ミニ四駆ジプニーの最も特徴的なパーツの一つが、ボンネットに取り付けられた馬の飾りです。このパーツは別パーツとして成形されており、説明書ではシルバーに塗装することが推奨されています。
実際に組み立てた人の報告によると、この馬の飾りをシルバーに塗装することで、全体の印象が大きく変わり、より本物のジプニーらしい雰囲気が出るとのことです。塗料としては、光沢のあるシルバー系の塗料、特にガイアノーツのプレミアムミラークロームなどの超絶シルバー塗料を使うと、鏡面のような輝きが再現できます。
塗装テクニックとしては、エアブラシでさっと吹くだけでも十分な効果が得られますが、筆塗りでも問題ありません。馬の飾りは比較的小さなパーツですので、細部までの塗り分けは難しいかもしれませんが、全体をシルバーにするだけでもかなり見栄えが良くなります。
また、屋根部分も説明書ではシルバーに塗装することが推奨されていますが、こちらは塗装しなくても大きな違和感はないという意見もあります。一方で、屋根もシルバーに塗装することで、よりリアルな印象になるのは確かです。
馬の飾りだけでなく、屋根部分も含めてシルバーに塗装する場合は、あらかじめ本体からこれらのパーツを外して塗装すると作業がしやすくなります。パーツを組み立てる前に塗装を済ませておくと、より美しく仕上がるでしょう。
ジプニーは観賞用としての魅力がある派手なミニ四駆
ミニ四駆ジプニーの最大の魅力の一つは、その観賞価値の高さです。実車のジプニーさながらの極彩色と装飾が施されたボディは、走らせなくても飾っておくだけで目を引く存在となります。
実際にジプニーを組み立てた人からは「飾っておくだけでもいい感じ」「ガチのマシン作りより、単純に説明書通り組み立てて楽しむ」といった声が聞かれます。これはジプニーがただ速く走るためのマシンではなく、ミニ四駆の新しい楽しみ方を提案している証拠と言えるでしょう。
ジプニーのカラフルな外観は、他のミニ四駆と並べて飾った際にも存在感を放ちます。特に、ボンネットの馬の飾りやひさしのついたルーフなど、立体的な構造が光と影を生み出し、視覚的な奥行きを感じさせます。
また、多くのステッカーで装飾されたボディは、角度によって異なる表情を見せるため、様々な角度から眺めて楽しむことができます。特にメタリック調のステッカーは光の当たり方によって輝きが変わり、動きのある表情を演出します。
コレクションとしての価値も高く、特に2019年の初回限定版は希少性が高まっています。また、通常のレッドボディだけでなく、クリアーオレンジのボディセットも存在するため、バリエーションを集める楽しみもあります。
観賞用として楽しむなら、専用のケースに入れて埃から守ったり、LEDライトで照らしたりすると、さらにその魅力が引き立つでしょう。
ジプニーのカスタマイズアイデアは無限大の可能性がある
ミニ四駆ジプニーは、その独特な形状とカラフルなデザインから、カスタマイズの可能性が無限に広がるマシンです。標準状態でも十分に魅力的ですが、オリジナルのアイデアを加えることで、さらに個性的なマシンに仕上げることができます。
ジプニーをベースにした改造アイデアとしては、以下のようなものが考えられます:
- 窓の切り抜きと内装の作成:窓部分を実際に切り抜き、内部に座席を作って動物や人形のミニフィギュアを乗せる改造。実際の乗り合いバスのようにインテリアを再現することで、より立体感のある作品に。
- ピックアップトラック化:後部を改造してピックアップトラックのような荷台を作り、荷物や小物を積載できるようにする。
- 日本風ボンネットバス化:日本の昭和時代に走っていたようなボンネットバスのイメージでカラーリングやディテールを変更する。
- 痛車(痛四駆)化:アニメやゲームのキャラクターをモチーフにしたデカールを貼って、いわゆる「痛車」風のデザインにアレンジする。
- LEDライトの追加:ヘッドライトやテールライト、室内灯などにLEDを組み込んで、夜間でも映えるマシンに仕上げる。
これらの改造は技術的な難易度が様々ですが、2023年の再販により価格が下がったことで、気軽にカスタマイズを試せるようになりました。また、通常商品化されたことで入手性も向上し、「弄って遊ぶボディ」としての魅力が高まっています。
実際、独自調査によると、ミニ四駆の大会やSNSなどでは、ジプニーをベースにした様々なカスタムマシンが見られるようになってきており、その創造性は多くのファンを刺激しているようです。
ジプニーボディセットのクリヤーオレンジバージョンも存在する
ミニ四駆ジプニーのバリエーションとして、「ジプニー ボディパーツセット(クリヤーオレンジ)」が存在します。これは2023年に発売されたGUP(グレードアップパーツ)で、Item No.95632として販売されています。
このクリヤーオレンジバージョンは、標準のレッドボディと異なり、透明感のあるオレンジ色の成型色となっています。透明感があるため、光の当たり方によって様々な表情を見せる魅力があります。
また、通常版とクリヤーオレンジ版では、付属するステッカーのデザインにも違いがあります。これにより、同じジプニーでも全く異なる印象のマシンに仕上げることができ、コレクターにとっては両方のバージョンを揃える楽しみもあります。
クリヤーオレンジ版の特徴として、透明樹脂ならではの光の透過性を活かした改造が可能です。例えば内部にLEDを仕込んで光らせることで、夜間のディスプレイ時に美しく輝くマシンを作ることができます。
価格は通常のジプニー完成キットよりも高めで、ボディパーツセットとしては3,480円(税込)前後で販売されています。これは通常のGUPボディセットと比較しても高額ですが、その独特な造形とステッカーの豊富さを考慮すると、コレクション価値としては十分に魅力的です。
なお、このクリヤーオレンジ版はボディパーツセットのみの販売となっているため、走らせるためにはシャーシや足回りのパーツを別途用意する必要があります。コレクション用として購入するか、既存のシャーシと組み合わせて使用するかの選択肢があります。
レース用としてジプニーを使う際の注意点はウェイトバランスを考慮すること
ミニ四駆ジプニーは見た目の派手さが魅力ですが、レース用マシンとして使用する場合はいくつかの注意点があります。最も重要なのは、そのウェイトバランスへの配慮です。
ジプニーのボディは通常のミニ四駆と比較して重く(約31g)、さらに車高も高い(全高56mm)ため、重心が高くなりがちです。特に屋根部分だけでも約7.5gあるとされており、これがトップヘビーな特性を強める原因となっています。
レースで使用する際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう:
- 低重心化の工夫: 屋根部分を取り外したり、軽量化したりすることで重心を下げる。または、ボディ下部にウェイトを追加して安定性を高める方法も。
- タイヤ選び: 重いボディを支えるため、グリップ力の高いタイヤを選択する。特にコーナリング時の安定性を考慮したセッティングが重要。
- モーターとギア比: 重量があるため、トルク重視のモーターセッティングにすることで、安定した加速と走行が可能になる。
- 空力的な調整: 高さのあるボディは空気抵抗も大きくなるため、必要に応じてフロント部分の角度調整などを検討する。
- ローラー配置: 重心の高さを考慮したローラーセッティングで、コーナリング時の安定性を確保する。
FM-Aシャーシは前寄りの重心配置により安定性が高く、ジプニーのような高重心ボディとの相性も悪くはありません。しかし、競技用として最適化するには、上記のようなセッティング調整が不可欠です。
なお、コースによっては車高制限があることもありますが、ジプニーは標準状態で大径ローハイト装備でも車高70mm以下であるため、一般的なレースレギュレーションには適合します。ただし、大会ごとの規定を事前に確認することをおすすめします。
まとめ:ミニ四駆 ジプニーはコレクションとしても改造ベースとしても楽しめる魅力的なマシン
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミニ四駆ジプニーはフィリピンの伝統的な乗り合いバスをモチーフにした派手なデザインが特徴
- 2019年に限定品として2,310円で発売後、2023年に通常商品として1,210円に値下げされ再販された
- 全長156mm、全幅97mm、全高56mmと競技用シリーズとしては最大級の車高を持つ
- ボディ重量は約31gと重く、高重心な特性がある
- FM-Aシャーシを採用しており、重心が前寄りで安定した走りが可能
- 50枚以上のステッカーが付属し、貼ることでカラフルな外観を再現できる
- ボディカラーは基本的にレッドで、屋根とボンネットの馬をシルバーに塗装するとより映える
- 屋根とボディが分かれた2重構造により、塗装が容易で立体感がある
- 観賞用としての価値が高く、飾っておくだけでも魅力的
- 窓の切り抜きや内装の作成、ピックアップトラック化など改造の可能性が無限にある
- クリヤーオレンジ版のボディパーツセットも存在し、コレクション性を高めている
- レース用として使う場合は、重心の高さを考慮したセッティングが重要
- 2023年の値下げと通常商品化により、手に入れやすくなり改造ベースとして人気が高まっている