ミニ四駆は世代を超えて愛され続けるタミヤの人気ホビーです。1988年に登場したアバンテJr.から最新のレクサスLBX MORIZO RRまで、時代とともに進化し続けるミニ四駆の世界。この記事では、様々なモデルのレビューを通して、各マシンの特徴や走行性能、カスタマイズのポイントをご紹介します。
2025年現在、ミニ四駆はVZシャーシ、MAシャーシ、そして新開発のEZシャーシなど多彩なシャーシラインナップが展開されています。これから購入を考えている方や、久しぶりにミニ四駆を始めようとしている方に向けて、各モデルの魅力や性能を徹底解説。さらに、トミカとのコラボ商品や常設コースでの実走レビューなど、ミニ四駆の楽しみ方も幅広くお伝えします。
記事のポイント!
- 最新のミニ四駆モデルの特徴と性能を詳しく解説
- 各シャーシの特性と相性の良いマシンの選び方
- 初心者から上級者まで、目的に合ったミニ四駆の選び方
- 常設コースでの走行レビューや実際の走りの違い
ミニ四駆レビューで知っておきたい最新モデルとその特徴
- レクサスLBX MORIZO RRはMAシャーシ採用の高性能モデル
- ファンブルンは新開発のEZシャーシで初心者にも組み立てやすい
- ロードナイトはクリアパーツが映えるVZシャーシ搭載モデル
- グラスホッパーJr.はRC名車の再現度の高いVZシャーシモデル
- クロススピアー01はレース向きの空力デザインが特徴
- ミニ四駆サンタクロースはVSシャーシ採用の軽量高速モデル
レクサスLBX MORIZO RRはMAシャーシ採用の高性能モデル
タミヤから2025年3月8日に発売されたレクサスLBX MORIZO RR(MAシャーシ)は、実車のハイパフォーマンスコンパクトクロスをミニ四駆で再現した最新モデルです。独自調査の結果、このモデルは迫力あるスタイルと走行性能を兼ね備えた注目のマシンであることがわかりました。
MAシャーシは両軸駆動を採用しており、高い駆動効率と安定した走りが特徴です。レクサスLBX MORIZO RRはこのシャーシの特性を活かし、コーナリング性能と直線での加速性能のバランスが絶妙なマシンに仕上がっています。ボディデザインも実車のディテールを忠実に再現し、迫力あるフロントグリルや空力パーツが特徴的です。
さらに2025年1月の情報によると、このモデルにはホワイトボディ仕様も登場しています。2月7日からレクサス販売店などで取り扱いが開始され、標準カラーとは違った爽やかな印象を与えるカラーリングが魅力です。複数のカラーバリエーションがあることで、コレクションとしての価値も高まります。
初心者からベテランまで幅広いユーザーに対応するこのモデルは、シャーシの扱いやすさと本格的な走りを両立しています。MAシャーシの特性上、重心バランスが良く、安定した走行が期待できます。また、他のMAシャーシ採用モデルとパーツ互換性があるため、カスタマイズの幅も広いのが魅力です。
レビューによると、走行テストではコースのコーナーでも安定した走りを見せ、スピード感も十分に楽しめるとの評価が多いようです。初めてのミニ四駆として購入を検討している方にも、走りの楽しさを十分に体験できるモデルとしておすすめできます。
ファンブルンは新開発のEZシャーシで初心者にも組み立てやすい
2025年5月24日にタミヤから発売予定の「トレイルミニ四駆 ファンブルン」は、全く新しいコンセプトの「EZ(イーゼット)シャーシ」を採用した革新的なモデルです。この新シャーシの最大の特徴は、ビスを使わずに手軽に組み立てられる設計になっている点で、初心者にも取り組みやすいモデルとなっています。
EZシャーシはダブルシャフトモーターを搭載しており、急な坂道も力強く登る走行性能を実現しています。従来のミニ四駆とは異なるアプローチで、オフロード走行を楽しめるよう設計されているのが大きな特徴です。4WDバギーをイメージしたボディデザインも魅力の一つで、アウトドア感覚でミニ四駆を楽しみたい方に最適です。
また、ファンブルン発表に合わせて、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」とコラボレーションした「トレイルミニ四駆 くまモンバージョン(15周年記念モデル)」も開発中であることが明らかになっています。これは熊本県のプロモーションとミニ四駆の魅力を掛け合わせた企画で、コレクション価値も高いモデルになりそうです。
ファンブルンの価格は1,320円(税込)と、入門モデルとしても手が届きやすい設定となっています。組み立ての簡便さと走行性能を両立させた新コンセプトのミニ四駆として、これまでミニ四駆に触れたことがない層や、小さなお子さんと一緒に楽しみたい大人の方々にもアピールするモデルと言えるでしょう。
従来のレーサーミニ四駆やフルカウルタイプではないこの新しいカテゴリー「トレイルミニ四駆」は、タミヤの新たな挑戦であり、ミニ四駆の楽しみ方をさらに広げる可能性を秘めています。ミニ四駆の世界に新風を巻き起こす注目のモデルと言えるでしょう。
ロードナイトはクリアパーツが映えるVZシャーシ搭載モデル
レーザーミニ四駆シリーズの第3弾として2022年7月30日に発売されたロードナイトは、VZシャーシを採用した人気モデルです。御徒町ジャンクションのレビューによると、当初はおもちゃっぽいデザインと思われていましたが、完成品を手に取ってみると予想以上に格好良く、多くのユーザーから高い評価を得ているようです。
ロードナイトの最大の特徴は、ボディのブルーカラーに映える黄色のレーザーパーツです。このクリアパーツは「幾つになっても心の中の小学生が騒ぎ出す」と表現されるほど魅力的なデザインとなっています。ボディカラーはタミヤのTS-93ピュアーブルーで塗装することが推奨されていますが、素組みでも十分に映えるデザインに仕上がっています。
VZシャーシはVSシャーシの後継として開発されたもので、高い駆動効率と絶妙な柔軟性を持っています。ロードナイトに搭載されたリアのアッパースラストとフロントのアンダーガードという機能パーツは、走行性能に大きく影響します。特にフロントのアンダーガードは、登り坂でしっかりと減速させる効果があり、コース攻略に有効です。
レビューでは「大径タイヤが似合う」という評価もあり、実車のハイライザーカスタムのような雰囲気を醸し出すデザインが魅力の一つとなっています。完成後の質感や見た目のバランスが絶妙で、「走行用と眺める用に2台欲しい」と感じさせるほどの完成度です。
レーザーミニ四駆シリーズは前作から4ヶ月という比較的短いスパンでリリースされており、シリーズ展開への意欲が感じられます。漫画のイラストからはあと3機のラインナップが予測されており、今後の展開も楽しみなシリーズとなっています。ロードナイトは視覚的な魅力と走行性能のバランスが取れた、コレクション価値の高いモデルと言えるでしょう。
グラスホッパーJr.はRC名車の再現度の高いVZシャーシモデル
2024年12月7日に発売されたグラスホッパーJr.は、タミヤの人気RCカー「グラスホッパー」がミニ四駆化された注目のモデルです。初登場から40年を迎えるRCカーのアニバーサリーモデルとしての側面も持ち、コレクション価値の高いマシンとなっています。VZシャーシを採用することで、名車の魅力をそのままに現代的な走行性能を実現しています。
グラスホッパーは1984年に登場したRCカーで、その独特なフォルムと走行性能で多くのファンを魅了しました。グラスホッパーJr.はそのデザインを忠実に再現しつつ、ミニ四駆ならではの走りを楽しめるよう設計されています。特に、特徴的なバギー形状のボディとフロントのバンパー形状は、原点となったRCカーの雰囲気をしっかりと受け継いでいます。
VZシャーシの採用により、レーサーミニ四駆としての機能性も十分に確保されています。VZシャーシはVSシャーシの後継として開発されたもので、高い駆動効率と絶妙な柔軟性が特徴です。グラスホッパーJr.はこのシャーシの特性を活かし、リアダンパーの効果も相まって安定した走行性能を発揮します。
レビューによると、組み立てやすさも魅力の一つで、初心者からベテランまで幅広いユーザーに対応しています。また、カラーリングもオリジナルのグラスホッパーを彷彿とさせるグリーンを基調としており、見た目の再現度の高さも評価されています。さらに、カスタマイズの余地も十分にあり、オリジナリティを表現することも可能です。
RC車とミニ四駆の両方の魅力を兼ね備えたグラスホッパーJr.は、タミヤの歴史を振り返る意味でも重要なモデルです。RCカーからミニ四駆への橋渡し役として、両方のファン層に訴求する魅力を持っています。懐かしさと新しさが融合した一台として、多くのホビーファンから注目を集めているモデルと言えるでしょう。
クロススピアー01はレース向きの空力デザインが特徴
2024年5月18日に発売されたクロススピアー01は、タミヤが送り出した革新的なデザインのレーサーミニ四駆です。最大の特徴は斬新なトラス構造のボディで、鋭いフォルムと低重心設計により、レースでの高いパフォーマンスを実現しています。VZシャーシを採用することで、安定した走行と優れた操作性を両立させた本格派モデルです。
クロススピアー01の特徴的なトラス構造は、見た目の格好良さだけでなく、空力性能の向上にも貢献しています。このデザインは従来の「レイスピアー」の名を引き継ぎつつも、全く新しいアプローチでミニ四駆の可能性を広げています。ボディデザインは低く伏せた姿勢で、空気抵抗を抑えながらもダウンフォースを確保する工夫が随所に見られます。
VZシャーシはその高い駆動効率と絶妙な柔軟性で知られており、クロススピアー01の走行性能を最大限に引き出します。実走レビューでは、コーナリング時の安定性と直線での加速力のバランスが優れていると評価されており、ガチンコレースでも十分に通用する性能を持っています。
さらに注目すべき点として、2024年10月26日には「クロススピアー02」も発売されており、シリーズとしての展開も進んでいます。兄弟車として基本的なコンセプトは共通していますが、細部のデザインやカラーリングに違いがあり、コレクションとしての魅力も高まっています。
クロススピアー01は本格的なミニ四駆レースを楽しみたいユーザーに特におすすめのモデルです。その革新的なデザインと高い走行性能は、ミニ四駆の新たな可能性を示すものであり、タミヤの技術力の高さを感じさせます。カスタマイズの余地も十分にあり、パーツの組み合わせによって自分だけの一台に仕上げることができる点も魅力です。
ミニ四駆サンタクロースはVSシャーシ採用の軽量高速モデル
2024年11月30日に発売されたミニ四駆サンタクロースは、クリスマスシーズンに合わせたスペシャルモデルです。HOBBY Watchのレビューによると、このモデルは組み立て後の重量が約76gと軽量で、高速走行に適した設計になっています。見た目も鮮やかなメタリックグリーンのボディにレッドのシャーシを組み合わせた、クリスマスらしい華やかなデザインが特徴です。
ミニ四駆サンタクロースのボディは「ボートテール」と呼ばれる、すぼまった形状のリヤエンドを持つデザインとなっており、船をひっくり返したようなユニークな形状が魅力です。シャーシと、ホワイト成形でローラーやリヤステーなどを構成するAランナーはABSパーツで作られており、剛性と柔軟性を兼ね備えています。
このモデルはVSシャーシを採用しており、フロントステーが一体化、リヤステーが分割された設計になっています。VSシャーシは駆動効率に優れ、絶妙な柔軟性(しなり)を持つことでガチレーサー間でも評価の高いシャーシです。ホイールはレッド成形のVスポークで、タイヤはホワイトのハード大径バレルとなっており、クラシックカーラリーに出走しそうな年代物のマシンを思わせるデザインです。
実際の組み立てでは、各パーツがしっかりとはまる設計になっており、初心者でも簡単に完成させることができます。また、後々のカスタマイズも視野に入れた設計で、パーツの取り外しや交換が容易になっています。シルバー塗装を施したり、専用のシールで装飾することで、よりクリスマスらしさを強調することができます。
レビュアーは「これに『マスダンパーセット』を鈴のように見立てて取り付けたり、色鮮やかなビス留めをオーナメントだと思って組み込めばさらに鮮やかでクリスマスらしくなるはず」とアレンジの可能性についても触れています。軽量かつ高速な走りが期待できるこのモデルは、見た目の楽しさと走行性能を両立した、特別感のあるミニ四駆と言えるでしょう。
人気のミニ四駆とレビューからわかるその魅力
- アバンテJr.は30周年を迎えた初代の人気マシン
- ネオVQSはバンキッシュJr.のDNAを継ぐ現代版モデル
- エレグリッターはNo.100記念モデルとして注目の的
- トミカ×タミヤコラボでミニ四駆がミニカーに変身
- 常設コースでのレビューから見えるマシンの実力
- ワイルドミニ四駆ニッサンテラノはオフロード走行を楽しめる一台
- まとめ:ミニ四駆レビューで分かった各モデルの特徴と選び方
アバンテJr.は30周年を迎えた初代の人気マシン
1988年に発売されたアバンテJr.は、ミニ四駆の歴史を語る上で欠かせない伝説的なマシンです。そのインパクトの大きさは、「マシン単体の30周年を祝う」特別キットが2018年に発売されたことからも伺えます。近年では2024年にはトミカプレミアムでも商品化され、世代を超えて愛され続ける不動の人気を誇っています。
アバンテJr.が画期的だった理由は、当時としては革新的な設計にありました。ガイドローラーの初採用、軸受けにベアリング装着可能な構造、縦置きモーターとそれに合わせたギヤ比、タイヤ径やホイール径・幅・トレッドの最適化など、現代のミニ四駆にも受け継がれる基本設計の多くがこのモデルから始まりました。
ブログ「御徒町ジャンクション」のレビューによると、アバンテJr.の魅力は外観デザインにもあります。特に「嘘スポンサーロゴ」とリヤウイングの英文「Being nuts is NEAT!」(熱中できることは素晴らしい!)といった細部のデザインが、多くのファンの心を掴んでいるようです。この時代ならではの「おおらかさ」や「アメリカ的なものがカッコイイ」という感覚が詰まった一台と言えるでしょう。
2024年9月には通常版とブラックスペシャル版の再販も決定しており、その人気の高さを示しています。タイプ2シャーシを採用したアバンテJr.は、その完成度の高さからミニ四駆の基準となり、後のモデルに多大な影響を与えました。
初めてミニ四駆に触れる方から、昔の思い出を再現したいベテランまで、幅広い層に支持されるアバンテJr.は、単なるおもちゃを超えた「ミニ四駆文化の象徴」とも言える存在です。その歴史的価値と走行性能の高さから、今なお多くのファンを魅了し続けています。
ネオVQSはバンキッシュJr.のDNAを継ぐ現代版モデル
ネオVQSは2020年に登場した、バンキッシュJr.を現代的に解釈して生まれ変わらせたモデルです。このマシンはVZシャーシを採用しており、VSシャーシの後継として開発されたシャーシの特性を活かした走行性能が魅力です。noteでの詳細なレビューによると、このモデルはレーサーミニ四駆の復権を象徴する重要な位置づけのマシンとなっています。
ネオVQSの特徴は、バンキッシュJr.のシルエットを継承しつつも、「よりエッジの効いた、シャープで直線的な意匠」を取り入れた現代的なデザインにあります。特に注目すべきは、VZシャーシのデザインコンセプトが、VSシャーシとは大きく異なる点です。VSシャーシの「曲線的で未来的」なデザインから、VZシャーシでは「直線的でメカニカル」なデザインへと変化しており、レーサーミニ四駆の「無骨さ」を強調する方向性となっています。
カラーリングに関しては、オリジナルのバンキッシュJr.が持っていた「赤青黄という主張が激しい三原色を、絶妙なバランスで同居させる」特徴から、ネオVQSでは「ブラックを基調に差し色として赤色『1色のみ』」というシンプルな配色に変更されています。これに対し、レビュアーは独自のカスタマイズで元の三色使いを再現する試みを行っており、この試行錯誤の過程も興味深いポイントです。
ネオVQSは「VZシャーシ第1弾」という位置づけであり、このシャーシがその後のレーサーミニ四駆の主力となっていく転換点を示すモデルでもあります。現在では多くのモデルがこのVZシャーシをベースに展開されており、ミニ四駆の歴史においても重要な一台と言えます。
バンキッシュJr.の魂を受け継ぎながらも現代的な走りを実現したネオVQSは、旧来のファンにも新規ユーザーにも魅力的なモデルとなっています。カスタマイズの自由度も高く、自分なりのアレンジを加えることで愛着の湧く一台に仕上げることができるでしょう。
エレグリッターはNo.100記念モデルとして注目の的
レーサーミニ四駆シリーズが記念すべきNo.100を迎えたことを祝う特別なモデルとして登場したのが「エレグリッター」です。このモデルは、これまでの片軸ミニ四駆の集大成とも言える洗練されたデザインが特徴で、znug design(ツナグ デザイン)の根津孝太氏がデザインを担当しています。noteのレビューによると、従来のミニ四駆にない未来的なフォルムが多くのファンを魅了しているようです。
エレグリッターの最大の特徴は、その未来的なデザイン要素にあります。車高の低さ、SF感を醸し出すエアロディスク、四輪のカウル、そしてカウル差込口にまで凝らされた六角形のサイバー的デザインなど、「凝りに凝った未来派ギミック」が随所に見られます。特にタブレット風パネルを操作するドライバーフィギュアは、未来のレーシングマシンを想起させる斬新な演出となっています。
また、シルバーボディ仕様も限定で発売され、コレクション性の高さも魅力となっています。タミヤ会長のサイン入りパッケージが偶然付いてきたというエピソードも紹介されており、ファンにとっては特別な一台になりうることがわかります。
エレグリッターはVZシャーシを採用していますが、レビュアーはVZシャーシのデザイン自体にあまり良い印象を持っていなかったものの、エレグリッターのボディデザインによって「未来感」が補完され、次第に魅力を感じるようになったという興味深い評価もしています。これは、ボディデザインとシャーシの相性が、ミニ四駆の魅力を左右する重要な要素であることを示しています。
レーサーミニ四駆No.100という記念すべきナンバーを冠したエレグリッターは、過去の歴史を振り返りつつも未来を見据えたデザインで、ミニ四駆の新たな可能性を示すモデルとなっています。コレクション価値も高く、ミニ四駆ファンなら一台は持っておきたい特別なマシンと言えるでしょう。
トミカ×タミヤコラボでミニ四駆がミニカーに変身
2024年1月20日、タカラトミーと田宮模型(タミヤ)のコラボレーションにより、「トミカプレミアム unlimited ミニ四駆 アバンテJr.」が発売されました。これはミニ四駆の約1/2スケール(約1/64スケール)のトミカとして再現されたもので、ミニ四駆ファンとトミカファンの両方を魅了する画期的な商品です。
ミニカー沼のレビューによると、この商品の最大の特徴はディテールの高さにあります。ボディやタイヤ、ローラーはプラスチック製ですが、シャーシは合金製で重量感があります。モーター駆動は搭載されていませんが、ミニ四駆さながらにローラーが回転する機構が組み込まれており、遊び心のある設計になっています。
パッケージデザインにもこだわりが見られ、通常のトミカプレミアムアンリミテッドとは異なり、プラモデルの箱のように上に開く形状となっています。この細部へのこだわりは、本家ミニ四駆の世界観を尊重した証と言えるでしょう。価格は1,430円(税込)と、通常のアンリミテッドシリーズより100円高めの設定ですが、その品質と再現度を考えれば納得できる価格と評価されています。
同時にアバンテJr.ブラックスペシャルも発売され、3月にはマグナムセイバーとソニックセイバーも展開されました。さらに『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』からはブラックセイバーもトミカプレミアムunlimitedでミニカー化され、2024年10月には星馬烈の使用マシン「ハリケーンソニック」と星馬豪の「サイクロンマグナム」も登場することが発表されています。
このコラボシリーズは、かつてミニ四駆に夢中だった大人たちの郷愁を誘うとともに、現在のミニ四駆ファンやトミカファンにも新たな楽しみ方を提供しています。走らせて遊ぶミニ四駆と飾って楽しむトミカ、その両方の魅力を兼ね備えた商品として、コレクターからの評価も高いシリーズとなっています。
タミヤとタカラトミーという日本を代表する玩具メーカー2社のコラボレーションが生み出したこのシリーズは、どちらのファンも満足させる高いクオリティと遊び心を備えており、今後の展開にも期待が高まっています。
常設コースでのレビューから見えるマシンの実力
ミニ四駆の真の実力は、実際にコースを走らせてみないとわからない部分が多くあります。ブログ「じおんくんのミニ四駆のぶろぐ」では、関西地域の常設コース3箇所でのレビューが詳細に紹介されています。これらの情報は、ミニ四駆を購入した後の楽しみ方や、マシンの性能を最大限に引き出すための参考になります。
スーパーラジコン日本橋店は、ラジコン系のコース貸し出しがメインながらも、ミニ四駆の3レーン完全フラットコースと国内常設ではトップクラスのロングコースを完備しています。コースの特徴として、LCを簡単な場所に配置したり、2段スロープやアイガースロープなどの高さのあるレイアウトが多いため、時間が経つにつれてスピードを上げていく走りが楽しめるとのことです。
奈良県郡山のブック245は、なんと無料で常設コースが楽しめる珍しい施設です。24時間無休で、ある程度パーツも販売しているため、その場でマシンを調整して走らせることが可能です。コースは長方形のスペースを活かした平面のロングセクションが多く、ブレーキ性能と加速性能のバランスが重要となるレイアウトが特徴です。
大阪の東大阪にあるミニ四駆サーキットベテルは、500円で3時間遊べる施設で、タイムアタックボードが設置されています。「超ガチ勢」が集まる店舗として知られ、上位入賞を目指すユーザーたちの高性能マシンを見ることができます。特にMSフレキの知識が豊富なユーザーが多く、自分のマシンの調整の参考にもなるとのことです。
これらの常設コースでの実走体験は、カタログスペックだけでは分からないマシンの特性や、地域ごとのミニ四駆文化の違いを知る貴重な機会となります。また、同じマシンでも、コースレイアウトによって必要な調整が異なることも理解できます。
常設コースでの走行レビューは、マシン選びの際の重要な判断材料となるだけでなく、ミニ四駆の奥深さや地域コミュニティの魅力を知る窓口にもなっています。初心者からベテランまで、様々なレベルのユーザーが交流できる場として、常設コースは現代のミニ四駆文化において欠かせない存在と言えるでしょう。
ワイルドミニ四駆ニッサンテラノはオフロード走行を楽しめる一台
タミヤのワイルドミニ四駆シリーズ No.11「ニッサン テラノ パリダカ仕様」は、通常のミニ四駆とは一味違った走りが楽しめるモデルです。ブログ「amidam現象」のレビューによると、このモデルは坂道やオフロードに強い設計になっており、一般的なミニ四駆とは異なる魅力を持っています。
ワイルドミニ四駆の最大の特徴は、その走行性能にあります。平らなコースを高速で走る通常のミニ四駆と異なり、急な坂道や凸凹した路面でも安定して走行できるよう設計されています。ただし、直進しかできず、障害物で軌道が変わる仕様になっているため、通常のサーキットコースとは異なる遊び方が求められます。
組み立てに関しては、対象年齢が10歳以上とされていますが、レビュアーの7歳の娘さんも一緒に作業ができたとのことで、比較的簡単に組み立てられる設計になっていることがわかります。ただし、タイヤやシャフトのはめ込みには少し力が必要なため、小さな子どもが作る場合は大人のサポートが必要です。
見た目の特徴としては、パリ・ダカールラリー仕様のデザインとなっており、迫力のあるフォルムが魅力です。また、シールが豊富に付属しているため、塗装をせずとも完成度の高い仕上がりになります。さらに、車体自体の出来も良いため、スプレー塗装や部分的な筆塗りで、オリジナルカスタムカーを作ることも可能です。
走行性能としては、片輪走行やウイリー走行といった、通常のミニ四駆では見られない動きを楽しむことができます。特に背面に装備されたウイリーバーは、通常はウイリーを防止するためのものですが、このモデルではあえてウイリーさせるための設計になっているという面白い特徴があります。
ワイルドミニ四駆ニッサンテラノは、通常のミニ四駆レースとは異なる楽しみ方ができるモデルとして、コレクションの幅を広げたい方や、オフロード走行の醍醐味を味わいたい方におすすめの一台です。従来のミニ四駆の概念を超えた遊び方ができる、ユニークなモデルと言えるでしょう。
まとめ:ミニ四駆レビューで分かった各モデルの特徴と選び方
最後に記事のポイントをまとめます。
- レクサスLBX MORIZO RRはMAシャーシ採用の高性能モデルで、実車の迫力あるスタイルと走行性能を再現している
- ファンブルンは新開発のEZシャーシで組み立てやすく、初心者にもおすすめの入門モデルとなっている
- ロードナイトはVZシャーシ搭載で、クリアパーツが映える視覚的魅力と走行性能を両立したモデル
- グラスホッパーJr.はRC名車の再現度の高いVZシャーシモデルで、40年の歴史を持つRC車のデザインをミニ四駆で楽しめる
- クロススピアー01はトラス構造の革新的なボディデザインが特徴で、レース向きの空力性能を備えている
- ミニ四駆サンタクロースは軽量設計で高速走行に適したVSシャーシ採用のスペシャルモデル
- アバンテJr.は30周年を迎えた伝説的マシンで、現代のミニ四駆の基礎を築いた革新的な設計が魅力
- ネオVQSはバンキッシュJr.のDNAを継ぐ現代版モデルで、レーサーミニ四駆復権の象徴的存在
- エレグリッターはレーサーミニ四駆No.100記念モデルとして、未来的なデザインが注目を集めている
- トミカ×タミヤコラボでは人気ミニ四駆がミニカーとして再現され、新たな楽しみ方を提供している
- 常設コースでのレビューはマシンの実力を知る貴重な情報源であり、地域ごとの特色あるコース設計が楽しめる
- ワイルドミニ四駆ニッサンテラノはオフロード走行が楽しめる特殊なモデルで、通常のミニ四駆とは異なる魅力を持っている
- 各シャーシ(MA、VZ、VS、EZ)にはそれぞれ特徴があり、目的に合わせた選択が重要