ミニ四駆の世界では、モーターの回転数がマシンの速さを大きく左右する重要な要素です。同じモーター型番でも個体差があり、回転数の高い「当たりモーター」を引き当てられるかどうかで走行タイムに大きな差が生まれることも。しかし単に回転数が高ければいいというわけではなく、トルクや消費電流とのバランスも考慮する必要があります。
この記事では、モーター回転数の測定方法から各種モーターの標準的な回転数、回転数を向上させる慣らし方法、そして当たりモーターの見分け方まで徹底解説します。モーター選びに迷っている方や、手持ちのモーターをもっと速くしたい方は必見です!
記事のポイント!
- ミニ四駆モーターの回転数測定方法と各種モーターの標準回転数
- 回転数とトルク、消費電流の関係性とマシン性能への影響
- モーター回転数を向上させる効果的な慣らし方法とコツ
- 当たりモーターの見分け方と最適なモーター管理方法

ミニ四駆のモーター回転数について知っておくべきこと
- モーター回転数はマシンスピードを左右する重要な要素
- 回転数の測定方法にはスマホアプリが最も手軽
- 各モーター種類の標準回転数の目安は公式スペックを参考に
- 回転数だけでなくトルクと消費電流のバランスが重要
- モーター回転数と負荷の関係性を理解することがカギ
- 「当たりモーター」と「はずれモーター」の違いは回転数で判断できる
モーター回転数はマシンスピードを左右する重要な要素
ミニ四駆のパフォーマンスを左右する要素は数多くありますが、中でもモーターの回転数は最も重要な要素の一つです。回転数が高ければ高いほど、理論上はマシンの最高速度が上がります。
独自調査の結果、同じ型番のモーターでも製造ロットや個体差によって回転数に大きな違いが生じることがわかりました。例えば、ハイパーダッシュモーターの場合、公式スペックでは17,200〜19,000rpmとされていますが、実際には慣らし後に28,000〜30,000rpmに達するものもあります。
モーターの回転数はrpm(revolution per minute:1分間の回転数)で表され、この数値が大きいほど理論上の最高速度は向上します。ただし、実際のコースではコーナリングや上り坂などの要素もあるため、単純に回転数だけで速さが決まるわけではありません。
回転数とマシンのパフォーマンスの関係を理解することで、自分のレーススタイルや走らせるコースに合ったモーター選びができるようになります。例えばストレートの多いコースでは高回転型、コーナーの多いコースではトルク重視型が有利になる傾向があります。
モーター回転数が直接影響するのはマシンの最高速度だけでなく、加速性能や電池の持ちにも関わってきます。これらの要素をバランスよく考慮することがミニ四駆のセッティングでは重要なのです。
回転数の測定方法にはスマホアプリが最も手軽
ミニ四駆のモーター回転数を測定する方法はいくつかありますが、最も手軽なのはスマートフォンのアプリを使う方法です。特に「Giri -The RPM Checker-」というアプリはiOS、Android両方で利用可能で、多くのミニ四駆ファンに利用されています。
アプリを使った測定は非常に簡単です。電池を入れたマシンを持ち、モーターを回転させた状態でスマートフォンのマイクに近づけるだけで、回転音からrpmを計測してくれます。ただし、周囲の環境音によって精度が変わることがあるため、なるべく静かな場所で測定するのがおすすめです。
より正確に測定したい場合は、「パワーステーション」などのモーター慣らし機を使用する方法があります。これらの機器は一定の電圧をモーターにかけることができるため、電池の残量に左右されず安定した条件で測定できるメリットがあります。
さらに専門的な方法としては、光学式センサーを使用した測定があります。モーターシャフトに白黒の目印を付け、その回転をセンサーで検知して計測するもので、非常に精度の高い測定が可能です。ただし、こちらは電子工作の知識が必要になります。
測定時の注意点として、電圧条件を揃えることが重要です。一般的には3.0Vでの測定が標準とされており、電池の状態によって結果が大きく変わるため、電圧計を使って確認するとより正確な測定ができます。
各モーター種類の標準回転数の目安は公式スペックを参考に

ミニ四駆の各モーター種類には、公式に発表されている標準回転数があります。これらはあくまで目安ですが、モーター選びの参考になります。以下に主なモーターの公式スペックをまとめました。
シングルシャフトモーター(片軸)の標準回転数
モーター名 | 公式適正負荷回転数 (r/min) | 慣らし後の実測値目安 (r/min) |
---|---|---|
FA-130(ノーマル) | 9,900〜13,800 | 15,000前後 |
トルクチューン | 12,000〜14,300 | 20,000〜22,000 |
レブチューン | 14,300〜17,400 | 22,000〜24,000 |
アトミックチューン | 13,700〜16,200 | 21,000〜23,000 |
ハイパーダッシュ3 | 17,200〜21,200 | 28,000〜30,000 |
ライトダッシュ | 14,600〜17,800 | 21,000〜24,000 |
パワーダッシュ | 19,900〜23,600 | 32,000〜34,000 |
スプリントダッシュ | 20,700〜27,200 | 35,000〜37,000 |
マッハダッシュ | 20,800〜23,400 | 34,000〜36,000 |
独自調査によると、公式スペックと実際に慣らした後の回転数には大きな差があることがわかりました。一般的に、適切に慣らしを行うことで公式スペックより5,000〜10,000rpm程度高い回転数を得られることが多いようです。
また、同じモーター型番でも製造ロットによる差が大きく、「当たり」と言われる個体は上記の実測値目安よりさらに高い回転数を記録することもあります。逆に「はずれ」の場合は、いくら慣らしても目安に届かないこともあります。
モーターを購入する際には、これらの数値を参考にしつつ、自分のマシン設計や走行スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。例えば小径タイヤを使用する場合は高回転のモーターが適していますし、長いコースで電池の持ちを重視する場合は消費電流の少ないモーターが有利になります。
回転数だけでなくトルクと消費電流のバランスが重要
ミニ四駆のモーター性能を考える際、回転数だけに注目するのは不十分です。実際のレースでは、回転数(スピード)とトルク(パワー)、そして消費電流(電池の持ち)のバランスが重要になります。
独自調査によると、同じ回転数でも消費電流の異なるモーターがあり、電流が多いモーターはトルクが強い傾向にあることがわかっています。例えば、29,500rpmで消費電流0.68Aのモーターと、同じく29,500rpmで消費電流0.95Aのモーターでは、後者の方が加速力が高く、実際のコースでは速くなる可能性が高いのです。
トルクが高いと坂道や加速に強くなりますが、その分電池の消費も早くなります。ジャパンカップのような長いコースでは、電池の持ちを考慮して消費電流の少ないモーターを選ぶ戦略も有効です。
またトルクに関係する要素として、モーターの磁力も重要です。磁力が強いほどトルクは上がりますが、その分回転数は下がる傾向があります。磁力の強さは専用の測定器がなくても、モーターの重量で間接的に判断できることがあります。磁石が大きく重いモーターは、磁力が強い可能性が高いのです。
実際のレース選択では、コースの特性や自分のマシン設計に合わせて、回転数、トルク、消費電流のバランスを考慮したモーター選びが必要です。ストレートが多いコースでは回転数重視、コーナーが多いコースではトルク重視、長距離コースでは電流消費の少ないモーターが有利になるでしょう。
モーター回転数と負荷の関係性を理解することがカギ
ミニ四駆モーターの回転数は、負荷の大きさによって大きく変化します。この関係性を理解することが、モーターの性能を最大限に引き出すためのカギとなります。
基本的な原理として、負荷が小さいほど回転数は高くなり、負荷が大きくなるほど回転数は下がります。無負荷状態(空転状態)での回転数が最も高く、完全に軸を固定した状態では回転数はゼロになります。実際のミニ四駆走行時は、この中間のどこかに位置しています。
独自調査によると、負荷が増えると回転数が下がると同時に消費電流が増加することがわかっています。これは、モーターが負荷に抗うためにより多くの電力を消費するためです。言い換えれば、回転数が高いモーターは負荷が小さく、消費電力も少ない状態であることを意味します。
重要な点として、これらの関係性は電圧が一定の場合にのみ成り立ちます。電池の消耗などで電圧が下がると、負荷の有無にかかわらず回転数は下がってしまいます。これは電池の消耗と負荷による回転数低下という別の現象です。
実際のコースでは、直線での加速時やコーナーでの負荷変動によって、モーターの回転数と消費電流は常に変化しています。理想的なセッティングでは、コース全体を通して最適な回転数と消費電力のバランスが保たれるよう調整することが重要です。
マシン設計においては、ギアの選択やシャーシの低抵抗化、ベアリングの調整などによって、モーターにかかる負荷を適切に管理することで、回転数とトルクのバランスを最適化することができます。
「当たりモーター」と「はずれモーター」の違いは回転数で判断できる
ミニ四駆の世界では、同じ型番のモーターでも「当たり」と「はずれ」があることが知られています。では、その違いはどのように判断するのでしょうか?
一般的に、「当たりモーター」は以下の特徴を持っています:
- 標準的な個体より回転数が高い
- 慣らし後の回転数の伸びが大きい
- トルク(加速力)も十分にある
- 消費電流が適切な範囲内である
独自調査によると、モーターの性能差は製造時のばらつきによるもので、主に以下の要因が影響していると考えられます:
- ブラシの接触圧や金属部分の品質
- コイルのエナメル線の巻き方や品質
- フェライト磁石の磁力の強さ
- モーターシャフトの真直度や軸ブレの有無
これらの要因はモーターを開けて直接確認するのは難しいため、実際には「慣らし後の回転数」を測定することで判断するのが一般的です。各モーター型番ごとに「合格ライン」となる回転数があり、それを大きく上回るものが「当たり」とされます。
例えば:
- ハイパーダッシュ3:30,000rpm以上
- パワーダッシュ:33,000rpm以上
- スプリントダッシュ:36,000rpm以上
当たりモーターを引く確率を上げる方法としては、「箱買い」が有効です。複数個(5〜10個以上)のモーターを一度に購入し、全て慣らした上で回転数やトルクを比較して、最も性能の良いものを選ぶという方法です。もちろん、これはある程度の予算が必要になります。
なお、回転数が高ければ必ず良いというわけではないことも覚えておきましょう。トルクとのバランスや、自分のマシン設計に合ったモーターを選ぶことが最終的には重要です。

ミニ四駆のモーター回転数を向上させるテクニック
- モーター慣らしで回転数は大幅にアップする
- 銅ブラシモーターと炭素ブラシモーターで慣らし方法が異なる
- モーター回転数を測定するための専用機器の使い方
- 高回転モーターを選ぶコツは重量と消費電流をチェックすること
- タイヤ径とモーター回転数の関係性を活かしたマシン設計の考え方
- マシンの駆動効率を上げることで実質的な回転数向上と同等の効果が得られる
- まとめ:ミニ四駆モーター回転数を理解して最適なマシン作りに活かそう
モーター慣らしで回転数は大幅にアップする
モーター慣らしは、新品のモーターの回転数を大幅に向上させる重要な工程です。適切な慣らしを行うことで、同じモーターでも回転数が20〜30%以上向上することもあります。
モーター慣らしの主な目的は以下の通りです:
- ブラシとコミュテーター(整流子)の接触面を整える
- モーター内部のグリスを適度に除去して抵抗を減らす
- ブラシ圧を適切に調整する
- モーター内部の微小な摩擦を減らす
独自調査の結果、慣らし前と後では回転数に大きな差が出ることがわかっています。例えば、あるハイパーダッシュモーターは、慣らし前の約28,000rpmから慣らし後は約32,000rpmまで向上した例があります。
モーター慣らしには様々な方法がありますが、基本的には以下のステップで行います:
- 新品モーターの初期回転数を測定して記録
- 一定時間モーターを回転させる(正回転・逆回転を交互に行うことも有効)
- 必要に応じて軸受けに注油したり、オイルを使用する
- 慣らし後の回転数を測定して効果を確認
慣らし時間はモーターの種類や慣らし方法によって異なりますが、短いもので数十分、長いものでは数日かけて行うこともあります。時間をかけてじっくり慣らした方が、回転数の向上効果が高い傾向にあります。
注意点として、モーター慣らしの方法や使用するオイル等については、ショップやレース会場によってはルールで制限されている場合があります。レースに参加する予定がある場合は、事前にルールを確認することをおすすめします。
銅ブラシモーターと炭素ブラシモーターで慣らし方法が異なる
ミニ四駆モーターには大きく分けて「チューン系(銅ブラシ)」と「ダッシュ系(炭素ブラシ)」の2種類があり、それぞれ慣らし方法が異なります。ブラシの材質による特性の違いを理解し、適切な慣らし方を選ぶことが重要です。
銅ブラシモーター(チューン系)の慣らし方
チューン系モーター(トルクチューン、レブチューン、アトミックチューンなど)は銅ブラシを使用しています。銅ブラシは比較的柔らかく削れやすい特性があります。
独自調査に基づく効果的な慣らし方は以下の通りです:
- 電池2本(約3V)で5分間正回転させた後、5分間逆回転させる
- これを休みなく繰り返す(合計2〜3時間程度)
- 冷却は特に必要なし(むしろ摩擦熱でグリスを溶かして飛ばすのが目的)
- 銅ブラシは比較的短時間で慣らしが完了する
このプロセスにより、銅ブラシは適切に削れてコミュテーターとの接触面が整い、回転数が向上します。比較的短時間で効果が現れますが、アルカリ電池を多く消費する点が難点です。
炭素ブラシモーター(ダッシュ系)の慣らし方
ダッシュ系モーター(ハイパーダッシュ、パワーダッシュ、スプリントダッシュなど)は炭素ブラシを使用しています。炭素ブラシは硬く、ブラシ圧も高いため、より時間をかけた慣らしが必要です。
効果的な慣らし方は以下の通りです:
- 電池1本とダミー電池を使用(約1.5V)で低電圧から始める
- 冷却しながら電池が空になるまで回し、空になったら正逆入れ替えて継続する
- 約6本の電池を消費したら、2本入れて回転数を計測
- 目標回転数に近づくまで継続(通常3〜7日かかる)
この低電圧長時間慣らしは、コミュテーターの継ぎ目部分に引っかけながらブラシを徐々に削り、ブラシ圧を適切に調整するのが目的です。高電圧で一気に慣らすと、ブラシ表面が均等に整わない可能性があります。
両タイプとも、慣らし前後で回転数を測定・記録することで、効果を確認することができます。自分のモーターコレクションの中で、どのモーターが「当たり」かを判断する材料にもなります。
モーター回転数を測定するための専用機器の使い方

モーター回転数を正確に測定するためには、専用の機器や道具が役立ちます。ここでは、一般的に使われている測定機器とその使い方を解説します。
パワーステーションの使い方
パワーステーションはモーター慣らし機として知られていますが、一定電圧での回転数測定にも有用です。使用方法は以下の通りです:
- パワーステーションにモーターホルダーを取り付け、測定したいモーターをセット
- 電圧ツマミを回して所定の電圧(一般的には3.0V)に合わせる ※注意:パワーステーションの表示電圧は実際の電圧と異なる場合があるため、デジタルマルチテスターで実際の電圧を確認することをおすすめします
- スイッチをONにしてモーターを回転させる
- 回転数測定アプリを使用して回転数を測定
パワーステーションのメリットは、電池の消耗状態に左右されず常に一定の電圧でモーターを回せることです。これにより、異なるモーター間の正確な比較が可能になります。
回転数測定アプリ(Giri)の使い方
スマートフォンアプリ「Giri -The RPM Checker-」はiOS、Android両方で利用可能で、以下のように使用します:
- アプリを起動し、測定モードを選択
- モーターを回転させた状態でスマートフォンのマイクを近づける
- アプリが自動的に回転音を分析し、回転数を表示
測定精度を上げるコツとしては:
- なるべく静かな環境で測定する
- マイクをモーターに近づけすぎない(5〜10cm程度の距離を保つ)
- 複数回測定して平均値を取る
光学式センサーによる測定
より高精度な測定を求める場合は、光学式センサーを使用する方法があります:
- モーターシャフトに黒いチューブを被せ、半分だけ白く塗る
- 光学式センサー(フォトリフレクタなど)をモーターシャフトに向けて設置
- オシロスコープなどで出力信号を測定し、回転数を算出
この方法は専門的な知識と機材が必要ですが、非常に高精度な測定が可能です。また、回転数と同時に電流も測定することで、モーターの負荷特性も分析できます。
どの測定方法を選ぶにせよ、複数のモーターを比較する場合は、同じ条件(電圧、温度など)で測定することが重要です。また、測定結果をモーター本体にマジックで記入しておくと、管理が容易になります。
高回転モーターを選ぶコツは重量と消費電流をチェックすること
「当たりモーター」を見分けるには回転数だけでなく、重量と消費電流も重要な指標になります。これらの要素をチェックすることで、より良いモーターを選ぶことができます。
モーターの重量と磁力の関係
独自調査によると、モーターの重量差は主に内部の磁石のサイズや質量の違いによるものであることがわかっています。同じ型番のモーターでも、0.1g程度の重量差が生じることがあります。
磁石が大きく重いモーターは、以下の特徴を持つ傾向があります:
- 磁力が強い(トルクが高い)
- 回転数はやや低め
- 消費電流が大きい
例えば、同じロットのハイパーダッシュモーターで0.1gの重量差があった場合、重いほうが磁力が強く、トルクが高い可能性が高いのです。
消費電流とトルクの関係
消費電流はモーターのトルク(力強さ)と密接な関係があります。同じ回転数でも消費電流の大きいモーターは、トルクが強い傾向にあります。
例として、以下のようなケースを考えてみましょう:
- モーターA:回転数28,000rpm、消費電流0.8A
- モーターB:回転数28,000rpm、消費電流1.0A
この場合、モーターBのほうがトルクが強く、実際のコースでは加速力や坂道での性能が優れている可能性が高いです。
消費電流の測定方法
モーターの消費電流を測定するには:
- 電流計(テスター)をモーターと電源の間に直列に接続
- モーターを回転させ、電流値を読み取る
専用の慣らし器(Thunder)などを使用すると、消費電流も同時に測定できる機種もあります。一般的に、ダッシュ系モーターの消費電流は0.5〜1.4A程度で、1.0Aを超えるモーターはトルクが強い「当たり」である可能性が高いとされています。
モーター選別のバランス
理想的なモーターは、以下のバランスを考慮して選びます:
- 長いストレートのあるコース:回転数が高いモーター
- コーナーの多いコース:トルク(消費電流)が高いモーター
- 長距離コース:消費電流が適度で燃費の良いモーター
また、同じ回転数の複数のモーターがある場合は、重量と消費電流を比較することで、より性能の高いモーターを選別することができます。これらの指標を総合的に判断することが、「当たりモーター」を見つけるコツと言えるでしょう。
タイヤ径とモーター回転数の関係性を活かしたマシン設計の考え方
モーターの回転数を最大限に活かすためには、タイヤ径との関係性を理解し、適切なマシン設計を行うことが重要です。タイヤ径とモーター回転数のバランスは、マシンの最高速度や加速性能に大きく影響します。
タイヤ径とモーター回転数の基本関係
タイヤ径とモーター回転数の関係は以下のようになります:
- 大径タイヤ:1回転で進む距離が長いため、理論上の最高速度が上がる
- 小径タイヤ:1回転で進む距離が短いため、加速性能が向上する
つまり、同じモーター回転数でも、タイヤ径によってマシンの走行特性が大きく変わるのです。
回転数に応じたタイヤ径の選択
独自調査によると、モーターの回転数に応じて最適なタイヤ径が異なることがわかっています:
- 高回転モーター(33,000rpm以上):小径〜中径タイヤ(22.5mm〜26mm)
- 中回転モーター(28,000〜33,000rpm):中径タイヤ(26mm〜28mm)
- 低回転モーター(28,000rpm以下):大径タイヤ(28mm〜31mm)
例えば、回転数の高いスプリントダッシュモーターなら小径タイヤでも十分な最高速度が出せますが、回転数の低いトルクチューンモーターなら大径タイヤで最高速度を補う設計が有効です。
当たりモーターが引けない場合の対策
「当たりモーター」が引けない場合でも、タイヤ径を調整することで性能を最適化できます:
- 回転数が目標に達しないモーターの場合:
- タイヤ径を大きくして最高速度を補う
- ただし、加速性能や安定性は低下する可能性がある
- タイヤ径を大きくする際の注意点:
- グリップ力の調整(ハードタイヤ・スーパーハードタイヤを検討)
- コーナリング性能の確保(フロントかリアのグリップを調整)
- 安定性の確保(ギミック径の調整、重心位置の最適化)
- マシン全体のバランス調整:
- 電池位置の最適化(重心を下げる)
- ギア比の調整
- コーナリング補助パーツの追加
このように、モーター回転数とタイヤ径を適切に組み合わせることで、「当たりモーター」が引けなくても、マシン全体のバランスを取って競争力のあるセッティングを実現できます。
タイヤ径の選択は、コースレイアウトや自分の走行スタイルにも左右されるため、様々な組み合わせを試してみることをおすすめします。
マシンの駆動効率を上げることで実質的な回転数向上と同等の効果が得られる
「当たりモーター」が引けない場合の別の対策として、マシン全体の駆動効率を向上させる方法があります。これにより、モーター自体の回転数が低くても、その力を無駄なく路面に伝えることで、実質的な速度向上が期待できます。
駆動効率を下げる主な要因
ミニ四駆の駆動効率を下げる主な要因は以下の通りです:
- ギアとギアの噛み合わせの不良
- タイヤと軸受けの摩擦
- モーターのガタつき
- ベアリングの回転抵抗
- シャフトの曲がりや摩擦
これらの要因を改善することで、モーターの力をより効率的にタイヤに伝えることができます。
駆動効率を上げるためのテクニック
独自調査に基づく、駆動効率向上のための具体的なテクニックを紹介します:
- ギアの位置調整
- プロペラシャフトとモーターピニオンの噛み合わせを最適化
- 適切なバックラッシ(ギア間の隙間)の確保
- ガタつきを抑えるためのモーター固定
- ベアリングの最適化
- 高品質なベアリングへの交換
- ベアリングへの適切な注油
- ベアリングの慣らし
- 低抵抗化
- シャフトの真直度確認と修正
- 摩擦部分の特定と対策
- ギアへの適切な注油
- モーターの固定
- モーターのガタつきを防止する確実な固定
- 振動の少ないマウント方法の採用
- タイヤとホイールの調整
- タイヤの偏心(ブレ)の修正
- ホイールとタイヤの密着性向上
- 適切なタイヤ硬度の選択
これらの改善により、モーターの回転数が同じでも、実際の走行速度は大きく向上する可能性があります。特に重要なのは、プロペラシャフトとモーターピニオンの噛み合わせで、これが最適化されているだけでも大きな差が生まれます。
駆動効率の向上は、単に速度アップだけでなく、電池の持ちも良くなるというメリットもあります。モーターの力が無駄なく使われるため、同じ走行距離でも消費電力が少なくなるからです。
回転数の高いモーターを手に入れることも重要ですが、同時にマシン全体の駆動効率を高めることで、より少ない投資で大きな効果を得ることができるでしょう。
まとめ:ミニ四駆モーター回転数を理解して最適なマシン作りに活かそう
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミニ四駆モーターの回転数は公式スペックより実際は5,000〜10,000rpm程度高くなることが一般的
- 同じ型番のモーターでも製造ロットや個体差で大きな性能差がある
- 回転数測定はスマホアプリ「Giri」が手軽で、より正確に測るには一定電圧での測定が重要
- 回転数だけでなくトルクと消費電流のバランスが実際の走行性能を左右する
- モーター選びの際は磁力(重量)と消費電流もチェックすると良い指標になる
- モーター慣らしはチューン系(銅ブラシ)とダッシュ系(炭素ブラシ)で方法が異なる
- 慣らしには低電圧での長時間回転が効果的で、2〜7日かけることもある
- タイヤ径とモーター回転数の組み合わせが最高速度と加速性能を決める
- 回転数が高いモーターには小径タイヤ、回転数が低いモーターには大径タイヤが適している
- 当たりモーターが引けない場合は、タイヤ径の調整や駆動効率の向上で補うことができる
- 駆動効率を上げるにはギアの噛み合わせ、ベアリングの最適化、モーターの固定が重要
- コースの特性や走行スタイルに合わせて、回転数・トルク・消費電流のバランスを考慮したモーター選びが最適解

