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ミニ四駆MAシャーシ改造で驚くほど速くなる🔥初心者でもできる脳筋セッティングのすべて!

ミニ四駆MAシャーシ改造で驚くほど速くなる🔥初心者でもできる脳筋セッティングのすべて!
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ミニ四駆のMAシャーシは「脳筋」と呼ばれるほどの高剛性が魅力で、改造次第でその潜在能力を最大限に引き出すことができます。MSフレキが流行している中でも、MAシャーシは独自の強みを持ち、適切な改造を施すことで驚くほどのパフォーマンスを発揮します。

本記事では、MAシャーシの基本的な特徴から始まり、初心者でも挑戦できるバンパーカットといった基本改造から、電池落としや駆動セッティングなどの中級テクニックまで、段階的に解説します。MAシャーシならではのATやアンカーを活用したセッティングも紹介するので、あなたのMAマシンをさらに進化させる手助けになるでしょう。

記事のポイント!

  1. MAシャーシの高剛性を活かした「脳筋」的な改造方針がわかる
  2. 初心者から中級者までのレベル別改造テクニックが学べる
  3. バンパーカットや電池落としなど具体的な改造方法とコツがわかる
  4. MSフレキとの違いを理解し、MAシャーシの長所を最大化するセッティングが学べる

ミニ四駆MAシャーシ改造の基本ガイド

  1. MAシャーシの特徴は高剛性と駆動の安定性
  2. 改造に必要な最低限のパーツは5種類
  3. バンパーカットは初心者でも挑戦できる基本改造
  4. 電池落としは中級者向けの効果的な軽量化手法
  5. ATやアンカーはMAシャーシの性能を引き出すカギ
  6. 肉抜き改造はMAシャーシでは逆効果になることも

MAシャーシの特徴は高剛性と駆動の安定性

MAシャーシは両軸モーターを使用するシャーシであり、その最大の特徴は「硬さ」にあります。独自調査の結果、多くのミニ四駆愛好家がMAシャーシを「バリカタ」「カッチコチ」と表現しています。この高い剛性が、モーターの力をギヤやタイヤに効率良く伝える役割を果たしています。

MAシャーシの高剛性は、振動や各種ノイズを「ねじ伏せる」力を持っています。いわば「脳筋のシャーシ」とも言えるでしょう。この特性は、駆動効率の良さにつながり、モーターから車輪までのパワー伝達がスムーズになります。

両軸モーターを使用するシャーシの中でも、MAシャーシはギアの点数が少ないのが特徴です。これによりギアの整備範囲が狭くなるため、メンテナンスが比較的楽というメリットがあります。駆動系のメンテナンスにかける時間を、コースセッティングに回せるのは大きな利点です。

MAシャーシは剛性の高さゆえに、コーナーやスロープの着地時に衝撃をそのまま受けやすいという一面もあります。そのため、ATやアンカーなどのギミックと組み合わせることで、その高剛性の短所をカバーしつつ、長所を生かすセッティングが効果的です。

シャーシ選びに悩んでいる方には、MAシャーシは初めて改造する場合でもおすすめです。速さと改造のしやすさを兼ね備えているため、経験者に追いつきやすいシャーシだからです。MSシャーシのフレキシブル改造が流行している中でも、MAシャーシは独自の魅力を持っています。

改造に必要な最低限のパーツは5種類

MAシャーシを改造する際に、最低限必要となるパーツは5種類あります。これらのパーツはMAシャーシの基本性能を向上させるために必須と言えるものです。

まず1つ目は「MSシャーシ用ギヤベアリングセット」です。このパーツを使うことで、駆動系の抵抗を大幅に減らすことができます。2つ目は「カーボン強化8Tピニオンギヤ」で、モーターのパワーをより効率良く伝えるために重要です。

3つ目に必要なのは「HG丸穴ボールベアリング」です。車輪の回転をスムーズにして、走行時のロスを減らす効果があります。4つ目の「MSシャーシゴールドターミナル」は、電気の伝導率を高め、モーターへの電力供給を効率化します。

5つ目は「ブラック強化シャフト」です。MAシャーシの高剛性と組み合わせることで、直線でのパワーロスを最小限に抑えられます。これらのパーツは、新しくシャーシを組む際には必ず揃えておきたいものです。

これらのパーツを使用することで、マシンの基本的な速度アップや耐久性の向上が期待できます。特に初心者の方は、まずはこれらの基本パーツから揃えることをおすすめします。

バンパーカットは初心者でも挑戦できる基本改造

バンパーカットはミニ四駆の改造の中でも「初心者の登竜門的改造」と言われています。MAシャーシを改造する際も、最初に挑戦すべき基本的な加工と言えるでしょう。難易度は★☆☆☆(基本的な加工)程度で、初心者でも比較的簡単に取り組むことができます。

バンパーカットには様々なやり方がありますが、基本的にはフロントはサイドのみをカットし、リアはより大胆にカットするのが一般的です。カットする際はニッパーでも可能ですが、できればリューターなどの電動工具を使うとより美しく仕上がります。

バンパーカットの目的は主に重量軽減と、後々取り付けるパーツのスペース確保です。特にMAシャーシでは、ATやアンカーといったパーツを効果的に取り付けるためのスペースを作ることが重要となります。

注意点としては、あまりに極端にカットしすぎないことです。MAシャーシの特徴である高剛性を維持するためには、ある程度の強度は残しておく必要があります。特にサイドの羽を切る際は、全部根本から切ってしまうとシャーシサイドが弱くなるので、少し残しておくのがポイントです。

バンパーカットだけでも驚くほど見た目が変わり、オリジナリティが出ます。初めての改造としては達成感も得られやすいので、まずはこのバンパーカットから挑戦してみることをおすすめします。

電池落としは中級者向けの効果的な軽量化手法

電池落としは、MAシャーシの改造の中でも少し難易度の高い加工技術です。難易度は★★★☆(加工技術が求められます)と位置付けられており、初心者よりも中級者向けの改造と言えます。ただし、効果も大きいため、挑戦する価値は十分にあります。

電池落としの目的は、電池の位置を下げることによる重心の低下と、軽量化です。MAシャーシは元々重く剛性がありすぎるという面があるため、この電池落とし加工は効果的な改善策となります。

やり方としては大きく2種類あります。一つはピンバイスなどで切りたいラインに穴を連ねてニッパーなどで切る方法、もう一つはリューターで直接カットする方法です。どちらの場合も、リューターがあると作業がスムーズになるため、安いものでも良いので用意しておくことをおすすめします。

電池落とし加工は、最初は荒く切り出して、そこから削っては電池を入れて確認するという工程を繰り返し行います。ベストな位置になるまで根気よく調整していくのがポイントです。一般的に2mmほど落とすことができれば成功と言えるでしょう。

電池落としを行う際の注意点としては、外側の壁の処理に気をつけることです。キワキワまで落とすため、強度を保ちながら微調整する必要があります。また、電池落としをする場合は電池ホルダーが必須となります。Oリングをめる簡易ホルダーだと電池がグラグラしてしまうため、しっかりとした電池ホルダーを用意しましょう。

ATやアンカーはMAシャーシの性能を引き出すカギ

MAシャーシの高剛性を活かしつつ、欠点をカバーするために効果的なのがATバンパーとアンカーの組み合わせです。独自調査の結果、多くの上級レーサーがMAシャーシには「ATやアンカーがとにかく生きるシャーシ」だと評価しています。

ATバンパー(アンダートレイ・システム)は、フロント部分に取り付けるギミックで、コース上の起伏や段差を滑らかに乗り越える効果があります。MAシャーシの特徴である高剛性と組み合わせることで、直進安定性を保ちながらコースの凹凸に対応できるようになります。

特に注目すべきは、MAシャーシにATを取り付ける際のセッティングです。興味深いことに、一般的なセッティングとは異なり、MAシャーシの場合は「わざとスラスト抜け防止ギミックをつけない」という選択も有効です。シャーシ剛性が高いため、ジャンプ着地時にダウンスラストが固定されていると、コース壁面に接触した場合に横転しやすくなるからです。

リヤには一軸アンカーを取り付けるのが効果的です。アンカーは後輪の振れを抑え、コーナリング性能を向上させる役割を果たします。MAシャーシでは「ガタつきなし」のアンカーが特に相性が良いとされています。

これらのギミックを活用することで、MAシャーシの「脳筋」特性を活かしながら、ジャンプやコーナーでの安定性も確保できます。フロントにATを、リヤにアンカーを取り付けるという組み合わせは、MAシャーシを走らせる上での基本形と言えるでしょう。

肉抜き改造はMAシャーシでは逆効果になることも

MAシャーシの改造において重要な注意点が、肉抜き改造についてです。一般的にミニ四駆の改造では、余分な部分を削って軽量化を図る「肉抜き」が行われますが、MAシャーシの場合は注意が必要です。

独自調査の結果、MAシャーシは「肉抜き絶対にダメ」「バンパー以外のカットは厳禁」という強い意見が見られました。これはMAシャーシの最大の長所である剛性を維持するためです。肉抜きをしすぎると、シャーシの剛性が落ち、モーターの力を効率よく伝えられなくなってしまいます。

実際、「ドのつくノーマルMAの方が下手な改造マシンより速い」という現象が起きることがあります。これはMAシャーシが「生のままが一番」である証拠と言えるでしょう。MAシャーシの特性を活かすためには、バンパーカットや電池落としなど限定的な改造にとどめ、過度な肉抜きは避けるのが賢明です。

もし軽量化を図りたい場合は、サイドの羽を全部根本から切るのではなく、少し残すようにするのがポイントです。電池落としも内側に落ちきらないようにストッパーを残すことで、剛性確保と軽量化を両立させることができます。

MAシャーシは重量を気にしつつも、その「脳筋」特性を活かすバランスが重要です。目標重量として120g前後を目指すと、ローフリクションタイヤがちゃんと地面を蹴ってくれる適切な重さになるでしょう。「肉抜きより整備や点検にかかる時間をコースをメタる方(ブレーキやローラーセッティング)に極振りできる」というのもMAシャーシの利点です。

ミニ四駆MAシャーシ改造の応用テクニック

  1. Aパーツ加工でモーターと電池をしっかり固定する方法
  2. 駆動セッティングはロスを減らして速度アップが狙い
  3. ターミナルセッティングで電力供給を最適化する工夫
  4. フロントアンダーの平面加工でブレーキセッティングの幅を広げる
  5. リヤステー改造で小径タイヤに対応する調整法
  6. MSフレキとMAシャーシの走行特性の違いと使い分け
  7. まとめ:ミニ四駆MAシャーシ改造の効果と注意点

Aパーツ加工でモーターと電池をしっかり固定する方法

MAシャーシの走行性能を向上させるための重要なポイントとして、Aパーツ加工によるモーターと電池の固定があります。走行中のマシンはコーナーやスロープの着地など、様々な場面で衝撃を受けています。モーターや電池がシャーシにしっかり固定されていないと、駆動が抜けてパワーロスに繋がってしまいます。

Aパーツを加工する方法は意外にも簡単で、特別な工具も必要ありません。必要なのは「ブレーキスポンジセット」だけです。このブレーキスポンジを小さく切ってAパーツの適切な位置に貼り付けるだけで、モーターと電池をしっかりと固定することができます。

具体的には、まずAパーツの電池が当たる部分にブレーキスポンジを貼り付けます。電池ホルダーにも2mmのブレーキを貼って電池を押さえるようにすると効果的です。次に、モーターが収まる部分にもブレーキスポンジを配置します。ポイントは、モーターがガタつかないようにしっかりと押さえることです。

また、モーター取り付けパーツについては、新旧2種類あることを覚えておくと良いでしょう。興味深いことに、新パーツよりも旧パーツの方が隙間が少なく、モーターのグラつきを抑えられるという意見もあります。可能であれば旧パーツ(オレンジ色)を使用することをおすすめします。

この簡単なAパーツ加工だけでも、走行時の駆動ロスを大幅に減らすことができ、マシンの安定性と速度が向上します。特にMAシャーシのような「脳筋」タイプのシャーシでは、モーターのパワーをロスなく伝えることが重要なので、この改造は非常に効果的です。

駆動セッティングはロスを減らして速度アップが狙い

MAシャーシの性能を最大限に引き出すためには、駆動系のセッティングが非常に重要です。駆動はマシンの基本性能に関わる重要なポイントであり、モーターと電池からのパワーをタイヤまで効率よく伝えるためには、駆動のロスを極力無くす必要があります。

MAシャーシは元々、駆動効率が良いシャーシですが、さらに一手間加えてレベルアップを図ることができます。具体的には、ピニオンギヤ、カウンターギヤ、スパーギヤのそれぞれの噛み合わせを最適化することが大切です。

ピニオンギヤについては、「カーボン強化8Tピニオンギヤ」の使用がおすすめです。このギヤは耐久性が高く、モーターのパワーをより効率よく伝えることができます。カウンターギヤでは、「ミニ四駆PRO MSシャーシ用超速ギヤセット」を使うことで、ギヤ比を3.5:1に設定でき、加速性能が向上します。

さらに、カウンターギヤには「フッソコートギヤシャフト(ストレート2本)」を組み合わせるとより効果的です。これにより、回転時の摩擦が減少し、駆動ロスが低減します。また、ギヤシャフトのベアリングには「520ボールベアリング」を使用すると、回転がさらにスムーズになります。

駆動セッティングの際に重要なのは、ギヤの噛み合わせです。噛み合わせが浅すぎると駆動が抜けてしまいますし、深すぎると抵抗が大きくなってパワーロスに繋がります。MAシャーシの場合は特に、その高剛性を活かして駆動を安定させることが速度アップの鍵となります。パーツを交換するだけでなく、丁寧な調整を心がけることで、驚くほどのパフォーマンス向上が期待できます。

ターミナルセッティングで電力供給を最適化する工夫

ミニ四駆は、電池に蓄えられた電気エネルギーをモーターが回転エネルギーに変換することで走行します。その大元となるのが電池からモーターへの電力供給であり、この部分のロスを減らすことがMAシャーシの性能向上には欠かせません。

ターミナルセッティングでは、まず「MSシャーシ ゴールドターミナル」への交換が効果的です。ゴールドターミナルは、キット付属の銅ターミナルよりも電気を良く通し、劣化しにくいという特徴があります。これだけでもミニ四駆のスピードアップが期待できます。

さらに、ターミナルとモーターの接点を最適化する工夫も重要です。具体的には、ブレーキスポンジセットとマルチテープを活用します。まず、1mmのブレーキスポンジをモーターとターミナルの接点付近に貼り、接点圧を確保します。これによりモーターブレの押さえにもなります。

次に、ターミナルの隙間に3mmのブレーキスポンジを貼り付けます。通常は横向きに2mmを挟む形でつけますが、MAシャーシの場合はギチギチになりやすいため、内側から押さえるように貼り付けるのがコツです。最後に、もう一箇所に1mmのブレーキを貼ることでモーターをしっかり固定します。

これらの工夫により、電力供給の安定性が高まり、モーターのパワーをより効率的に駆動系に伝えることができます。特にMAシャーシのような剛性の高いシャーシでは、この電力供給の最適化がそのまま走行性能の向上に直結します。比較的簡単な改造にも関わらず、効果は絶大なので、ぜひ試してみることをおすすめします。

フロントアンダーの平面加工でブレーキセッティングの幅を広げる

MAシャーシの改造を進めていくと、グレードアップパーツを単に取り付けるだけでなく、バンパーレスなどの加工にも挑戦したくなるかもしれません。しかし、MAシャーシには一つ問題点があります。それはフロントアンダーがアッパーになっている(上向きに角度がついている)ことです。

このアッパー形状は、ブレーキセッティングの幅を狭めてしまいます。特にバンクスルーできるブレーキを貼りたい場合に障害となります。そこで、MAシャーシのフロントアンダーをMSシャーシのように平らにする加工が効果的です。

この加工に必要なのは「両面ダイヤモンド砥石」だけです。使い方は簡単で、フロントアンダーの角度がついている部分を砥石でこすって平らにしていくだけです。注意点としては、力を入れすぎないこと、そして均一に削ることが挙げられます。

この加工を施すことで、フロントアンダーに自由にブレーキを貼れるようになり、様々なブレーキセッティングが可能になります。バンクスルーブレーキはコーナーでの安定性を高める効果があり、MAシャーシの高剛性と組み合わせることで、より安定した走行が期待できます。

もし工具がない場合や加工に抵抗がある方は、HGカーボンリヤブレーキステーまたはFRPリヤブレーキステーを使って、アッパー形状を活かしたブレーキセッティングも可能です。このように、MAシャーシのフロントアンダーは加工するかそのまま活かすか、選択肢があるのも魅力の一つと言えるでしょう。

リヤステー改造で小径タイヤに対応する調整法

最近のミニ四駆では、ローハイトタイヤを削って24mm以下の小径タイヤを使用するセッティングが流行しています。しかし、小径タイヤを使うとMAシャーシのリヤステーの高さが低くなりすぎて、バンクスルーなどのブレーキセッティングが難しくなるという問題が生じます。

この問題を解決するために、シャーシを一部加工してリヤステーの取り付け位置を高くする方法があります。この加工に必要なのは「ダイヤモンド砥石」だけで、特別な工具は必要ありません。

具体的な加工方法としては、まずMAシャーシのリヤ部分、リヤステーを取り付ける穴の周辺を確認します。このシャーシの一部をダイヤモンド砥石で削り、リヤステーの取り付け位置を高くします。削る際は少しずつ慎重に行い、時々リヤステーを取り付けて高さを確認するのがポイントです。

この加工によって得られるメリットは大きく、小径タイヤを使用してもリヤ部分の適切な高さを確保できるため、バンクスルーブレーキなどのセッティングの幅が広がります。また、車高を下げつつも十分なブレーキ効果を得ることができ、安定した走行が可能になります。

なお、リヤステー自体の作り方にも様々な方法があります。バンパーをカットした後のリヤステーは自作する必要がありますが、使用するプレートによってローラーの高さやローラーベースを変えることができます。リヤステーと小径タイヤの組み合わせを最適化することで、MAシャーシの性能をさらに引き出すことができるでしょう。

MSフレキとMAシャーシの走行特性の違いと使い分け

現在のミニ四駆界隈では、MSシャーシをフレキシブル化したMSフレキが流行していますが、MAシャーシも独自の魅力を持っています。両者の走行特性の違いを理解し、適切に使い分けることがレース戦略において重要です。

MSフレキとMAシャーシを乱暴に例えるなら、「M16とAK」の関係に似ています。MSフレキは性能は良いけど整備や点検が大変で、MAは精度はそれほどでもなくても整備がシンプルというわけです。複数回のレース実験によると、同じようなセッティングでも直接対決ではMSフレキの方が速い傾向があります。

最も大きな違いは再加速性能にあります。MSフレキはジャンプ後のタイヤの接地時間が長いため、着地からの再加速が効きやすくなっています。一方のMAシャーシは最初のスタートダッシュに強みがあり、駆動がしっかりしている特性が出ています。

興味深いのは、コース形状によって優位性が変わる点です。特にドラゴンバックからのバウンシングストレートなど、飛んで着地してからの加速が必要なセクションではMSフレキが有利です。一方、直線が多く、ジャンプが少ないコースではMAシャーシの駆動の良さが活きるでしょう。

MAシャーシでMSフレキに対抗するには、コーナリング性能よりも駆動の効率化を重視するセッティングが効果的かもしれません。例えば、ローフリクションタイヤをやめて、よりグリップのあるタイヤにすることで、コーナーでの粘りを出す方法も考えられます。

結局のところ、整備や点検にかかる時間をコースセッティングに極振りできるのがMAシャーシの最大の利点と言えるでしょう。レース会場での限られた時間を有効に使いたい方にとって、MAシャーシは非常に魅力的な選択肢となります。

まとめ:ミニ四駆MAシャーシ改造の効果と注意点

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. MAシャーシは高剛性が特徴的な「脳筋」シャーシであり、モーターの力を効率よく伝える強みがある
  2. 基本的な改造には「MSシャーシ用ギヤベアリングセット」「カーボン強化8Tピニオンギヤ」などの5種類のパーツが必須
  3. バンパーカットは初心者でも挑戦できる基本改造で、難易度は低い
  4. 電池落としは中級者向けの改造だが、重心を下げる効果が大きい
  5. MAシャーシは過度な肉抜き改造をすると剛性が落ちて逆効果になりやすい
  6. ATバンパーとアンカーの組み合わせがMAシャーシの性能を最大限に引き出す
  7. Aパーツ加工でモーターと電池をしっかり固定すると駆動ロスが減少する
  8. 駆動セッティングは噛み合わせの最適化が重要で、ロスを減らして速度アップが狙える
  9. ターミナルセッティングは電力供給を安定させる効果があり、ブレーキスポンジが役立つ
  10. フロントアンダーを平面加工することでブレーキセッティングの幅が広がる
  11. 小径タイヤを使用する場合はリヤステーの取り付け位置を高くする加工が効果的
  12. MSフレキと比較するとMAシャーシはスタートダッシュが良いが再加速ではやや劣る
  13. 適切な改造を施したMAシャーシは整備の手間が少なく、コースセッティングに時間を割ける利点がある