ミニ四駆をより速く走らせるための改造法として注目されている「ホイール貫通」。この作業に使用する「ホイール貫通治具」は、正確な穴あけを可能にし、ミニ四駆の性能を大きく向上させる重要なアイテムです。しかし、どんな治具を選べばよいのか、どのように使えばよいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ミニ四駆のホイール貫通治具について、その種類や選び方、使い方を詳しく解説します。さらに、治具がなくても代用できる方法や、貫通後の効果的な処理方法まで幅広く紹介。ホイール貫通によって速度アップを実現する方法をマスターしましょう!
記事のポイント!
- ホイール貫通の目的と具体的なメリット
- 最適なドリルサイズの選び方とその理由
- おすすめのホイール貫通治具と使用方法
- 治具がなくても代用できる貫通方法

ミニ四駆のホイール貫通治具とは何か
- ホイール貫通の目的は駆動ロスを減らして速度アップすること
- ホイール貫通にはタイヤの脱輪防止というメリットもある
- ホイール貫通治具は精度の高い貫通を可能にする重要な道具
- ホイール貫通に最適なドリルサイズは1.7mmと1.8mmで意見が分かれる
- ホイール貫通後はシャフト先端の処理が必要
- 貫通ホイールは実験で明らかな速度向上効果がある
ホイール貫通の目的は駆動ロスを減らして速度アップすること
ホイール貫通とは、ミニ四駆のタイヤホイールのシャフト穴を、六角シャフトが完全に通り抜けるように加工することです。この改造の主な目的は、ホイールとシャフトの接触面積を増やして駆動ロスを減らすことにあります。
標準状態では、シャフトがホイール内部で十分な接触面積を持たないため、走行中に微妙なズレやブレが生じます。特に620型ボールベアリングを使用している場合、シャーシからはみ出すほどの厚さがあるため、シャフトがホイール内で十分な接触を持てず、8~9割程度までしか差し込めないことがあります。
貫通させることで、シャフトとホイールの接触面積が最大化され、力の伝達が効率良くなります。これにより、モーターの動力がより直接的にタイヤへと伝わるようになり、駆動ロスが大幅に減少します。
独自調査の結果、ホイール貫通を行ったマシンは、標準のものと比較して明らかな速度向上が見られました。特にコーナリング時のパワーロスが減少し、安定した走行を実現できます。
パワーを無駄なく伝えることができるこの改造は、速度アップを目指すレーサーにとって検討する価値のある重要な改造方法だと言えるでしょう。
ホイール貫通にはタイヤの脱輪防止というメリットもある
ホイール貫通のもうひとつの大きなメリットは、タイヤの脱輪防止効果です。標準状態でミニ四駆を長時間走らせていると、振動などによってホイールがシャフトから徐々に抜けてくる現象が発生します。
ミニ四駆のホイールは、説明書通りにシャフトを装着した場合、ホイールとシャフトの保持力が比較的弱いのが実情です。さらに、何度か抜き差しを繰り返していると、ホイール自体のシャフト穴が徐々に広がってきて緩くなってしまいます。
緩くなったホイールは走行中に脱落するリスクがあり、コース上にパーツをばらまいてしまう原因となります。特にジュニア層のマシンによく見られる現象で、タイヤやホイールを探し回る光景はよく目にするものです。
ホイール貫通を行うことで、シャフトがホイールを貫通して固定されるため、この問題が解消されます。シャフトとホイールの接触面積が増えることで保持力が大幅に向上し、長時間の走行でも安定した状態を保つことができます。
このように、ホイール貫通は単に速度を上げるだけでなく、マシンの信頼性と安定性を高める重要な改造と言えます。レース中にパーツを失うリスクを減らすことができれば、それだけで大きなアドバンテージとなるでしょう。
ホイール貫通治具は精度の高い貫通を可能にする重要な道具

ホイール貫通治具とは、ミニ四駆のホイールを正確に貫通させるための専用工具です。この治具を使用することで、ドリルの角度や位置を正確に保ちながら、ホイールに穴を開けることができます。
精度の高い貫通は非常に重要です。もし穴の中心がずれたり、角度が傾いたりすると、シャフトが曲がってしまったり、ホイールの回転にブレが生じたりする原因となります。そうなると、せっかくの貫通改造が逆効果になる可能性もあるのです。
市場には様々なメーカーから多様な種類の貫通治具が販売されています。例えば、TAGATORON(タガトロン)のホイール貫通ジグシリンダーは、7サイズのホイール径に対応し、1.8mmドリルが付属しています。また、Potential Racing(ポテンシャルレーシング)のホイールピアッサーや、CREATE&CUSTOMIZINGの各種ホイール貫通ツールなど、様々な選択肢があります。
これらの治具は基本的に、ホイールを固定する部分とドリルを通すガイド部分で構成されています。ホイールを正確に固定し、ドリルが真っ直ぐに貫通するよう導く役割を果たします。
独自調査の結果、治具を使用することで初心者でも比較的簡単に精度の高い貫通加工が可能になることがわかりました。特に複数のホイールを同じ精度で加工したい場合には、治具の使用が強く推奨されます。
ホイール貫通に最適なドリルサイズは1.7mmと1.8mmで意見が分かれる
ホイール貫通に使用するドリルのサイズについては、1.7mmと1.8mmの二つの意見に分かれています。どちらが最適かは、ホイールの種類や個人の好みによって異なりますが、それぞれのメリット・デメリットを理解して選択することが重要です。
1.7mmドリルの場合、ホイールの六角穴をほぼそのままの状態で貫通させることができます。特にPPホイールの場合、対辺をほとんど削ることなく、きれいに穴を開けることが可能です。これにより、ホイール軸が広がりにくく、軸の摩耗を防ぐことができるというメリットがあります。
一方で、1.7mmで貫通すると、シャフトとの間に僅かな隙間しかないため、シャフトの抜き差しに苦労するというデメリットがあります。時にはホイールへの差し込み時にシャフトを曲げてしまう危険性もあります。
1.8mmドリルを使用した場合は、六角穴の角をわずかに削るため、ホイールの抜き差しがしやすくなるというメリットがあります。特に強化ホイールの貫通には適しているとされています。
しかし、デメリットとしては、六角穴を削り取っていくため、フリーハンドで作業すると貫通が失敗しやすくなります。また、六角穴が広がりやすいため、ホイールが摩耗しやすくなる可能性があります。
以下は、ドリルサイズ選択の目安です:
ホイールの種類 | 推奨ドリルサイズ | 特徴 |
---|---|---|
PPホイール | 1.7mm | 六角穴がほぼそのまま、しっかり固定 |
強化ホイール | 1.8mm | 六角穴を少し削るが、取り付け容易 |
結論としては、PPホイールなら1.7mm、強化ホイールなら1.8mmと使い分けるのが理想的だと言えるでしょう。
ホイール貫通後はシャフト先端の処理が必要
ホイール貫通を行った後、シャフトの先端が突き出た状態になります。このままでは危険であるため、適切な処理が必要です。シャフト先端の処理方法としては、主に「ゴムカバーをつける」「先端を切り落とす」の二つの方法があります。
ゴムカバーをつける方法は、突き出たシャフトの先端に専用のゴムカバーやキャップを装着するものです。これにより、先端の尖った部分を保護し、他のパーツや人の手に触れても安全な状態にすることができます。また、レギュレーション上の問題も回避することができます。
もう一つの方法は、突き出たシャフト部分を切り落とす方法です。ニッパーなどの工具を使って余分な部分をカットします。この方法は見た目がすっきりし、余計な重量も削減できるというメリットがあります。ただし、切断面をヤスリなどで滑らかに処理しておくことが安全のために重要です。
多くのレースでは、シャフトの先端が露出した状態でのレース参加が禁止されていることがあります。これは安全上の配慮からですので、レースに参加する予定がある場合は、レギュレーションに合わせた処理を行うことが必要です。
独自調査の結果、多くのレーサーはレース用と練習用で異なる処理を行っていることがわかりました。レース用にはレギュレーション対応のためにゴムカバーを使用し、練習用には切り落として軽量化を図るケースが多いようです。
いずれの方法を選ぶにしても、安全性を最優先に考えた処理を行うことが重要です。
貫通ホイールは実験で明らかな速度向上効果がある
ホイール貫通の効果を検証するため、同じマシンで貫通前と貫通後のタイムを比較する実験が行われました。その結果、明らかな速度向上効果が確認されています。
具体的には、トルクチューンモーターを搭載したマシンで1.4Vの電池を使用した場合、ホイール貫通前のタイムが約20.8秒だったのに対し、貫通後は約20.4秒と0.4秒ほどの向上が見られました。これは3レーンコースでの計測で、概ね2%程度の速度向上になります。
さらに、ホイール貫通に加えてアルミローラーへの換装や電圧を1.55Vに上げるなどの改造を重ねると、タイムは18.5秒にまで短縮されました。この結果から、ホイール貫通は他の改造と組み合わせることで、さらに大きな効果を発揮することがわかります。
特に注目すべきは、中級のトルクチューンモーターでありながら、上級のマッハダッシュモーターを搭載したマシンよりも速いタイムを記録した点です。これは、ホイール貫通を含む様々な改造の積み重ねが、モーター性能の差を超える効果をもたらす可能性を示しています。
実験結果からは、「駆動のロスが無く回るホイール」が大きな武器となることが実証されました。そのため、スピードアップを目指す上で、ホイール貫通は外せない改造項目の一つと言えるでしょう。
「飛べない豚はただの豚だ」と言われるように、ホイール貫通はミニ四駆の潜在能力を引き出す重要な改造だと考えられます。

ミニ四駆ホイール貫通治具の選び方と使用方法
- 市販のミニ四駆ホイール貫通治具はメーカー別に特徴がある
- ホイール貫通治具の正しい使い方はステップバイステップで行うこと
- ホイール貫通のための治具がなくてもできる代替方法はM2キャップスクリューの活用
- ホイール貫通の後の六角穴整形にはシャフトブレードが効果的
- ホイール貫通はどのホイールでも効果があるわけではない点に注意
- 貫通ホイール取り付け時はシャフトの曲がりに注意が必要
- まとめ:ミニ四駆ホイール貫通治具は精度と速度向上のための必須アイテム
市販のミニ四駆ホイール貫通治具はメーカー別に特徴がある
ミニ四駆のホイール貫通治具は様々なメーカーから販売されており、それぞれに特徴があります。主要な治具について、その特徴と価格帯を紹介します。
TAGATORON(タガトロン)のホイール貫通ジグシリンダーは、1.8mmドリル付属で3,480円程度で販売されています。この製品は7サイズのホイール径に対応しており、17.5mm / 20.6mm / 23.4mm / 23.6mm / 23.8mm / 24.9mm / 25.2mmのホイールに使用可能です。ブラック、レッド、ブルーなどカラーバリエーションも豊富です。特徴としては、シンプルな構造で使いやすい反面、一部のユーザーレビューではドリルと穴の間に遊びがあるため精度に不安があるとの指摘もあります。
Potential Racing(ポテンシャルレーシング)のホイールピアッサーは4,230円程度で、TONEバージョンなど複数のバリエーションがあります。こちらは精度の高さに定評があり、長年ミニ四駆を楽しむレーサーから支持を得ています。
CREATE&CUSTOMIZING製のホイール貫通&タイヤ挿入ツールは、各サイズ(大径、中径、小径)に対応したシリーズがあり、価格は944円〜1,140円程度です。こちらは貫通だけでなくタイヤの挿入作業も補助してくれる2in1タイプの製品です。
これに加えて、P!MODEL LABOのシャフトブレードは貫通後の六角穴整形に特化した製品で、3,999円程度で販売されています。これは貫通後の処理を行うためのオプション的な製品として人気があります。
選択の際のポイントとしては、対応するホイールサイズ、製品の精度、付属するドリルの品質、そして用途(貫通のみか、タイヤ挿入も含むか)を考慮するとよいでしょう。初心者の方は、使いやすさを重視するならTAGATORON製、精度を重視するならPotential Racing製を検討することをおすすめします。
ホイール貫通治具の正しい使い方はステップバイステップで行うこと
ホイール貫通治具を効果的に使用するには、正しい手順に従って作業を進めることが重要です。以下に、一般的なホイール貫通治具の使用方法をステップバイステップで解説します。
準備段階
- 作業台を清潔に保ち、必要な工具(治具、ドリル、レンチなど)を用意します。
- ホイールを選別します。もともとブレているホイールは貫通してもブレることが多いため、できるだけ精度の良いホイールを選びましょう。
貫通作業の手順
- ホイールを治具の適切な位置にセットします。多くの治具はホイールサイズごとに設置位置が決まっています。
- 治具の固定部分でホイールをしっかりと固定します。この時、ホイールが動かないことを確認してください。
- 付属のドリル(または自分で用意した1.7mmか1.8mmのドリル)を治具のガイド穴に通します。
- ドリルを低速で回転させながら、ゆっくりと力を加えていきます。急激な力を加えると、ホイールが割れたり、穴がずれたりする原因になります。
- ドリルがホイールを完全に貫通したら、ゆっくりとドリルを引き抜きます。
注意点
- ドリルは常に低速で回転させましょう。高速回転は熱を発生させ、プラスチックを変形させる恐れがあります。
- 力を入れすぎないよう注意してください。均等な力でゆっくりと進めるのがコツです。
- 作業中は定期的にドリルの切り屑を取り除き、ドリルの切れ味を保つようにしましょう。
作業後の確認
- 貫通したホイールを取り出し、六角穴が正しく開いているか確認します。
- 試しにシャフトを差し込み、スムーズに入るか、ガタつきがないかチェックします。
- 必要に応じて、シャフトブレードなどの工具で六角穴を整形します。
独自調査の結果、特に初めての方は何度か練習用のホイールで試してから本番のホイールに挑むと良いことがわかっています。また、作業は無理せず休憩を挟みながら行うことで、集中力を保ち、精度の高い作業ができるでしょう。
ホイール貫通のための治具がなくてもできる代替方法はM2キャップスクリューの活用

ホイール貫通治具を持っていない場合でも、身近なアイテムを使って貫通作業を行う方法があります。その代表的な方法が「M2キャップスクリュー」を利用する方法です。
M2キャップスクリューを使用した貫通方法の手順
- 用意するもの:
- M2キャップスクリュー(できるだけまっすぐなもの)
- 六角レンチ(タミヤのGUPに入っている付属のレンチでもOK)
- ホイール
- 作業手順:
- まず、M2キャップスクリューをホイールの穴に合わせます。
- 手で回せるところまでスクリューを回します。
- 手で回せなくなったら、六角レンチを使って回していきます。
- 回していくとキャップスクリューがホイールにねじ込まれていき、軸中心が白化してきます。
- そのまま回し続けると、最終的にホイールを貫通します。
- 貫通したら、キャップスクリューをホイールから抜きます。
この方法の利点は、M2キャップスクリューの外径とシャフトの対角の長さがほとんど同じであるため、六角の角を潰すことなく貫通できる点にあります。また、特別な道具を必要とせず、タミヤのパーツや一般的な工具だけで作業できるのも魅力です。
ただし、この方法でも注意点があります。キャップスクリューの質によっては、曲がってしまうことがあるため、できるだけ真っ直ぐで硬質なものを選ぶことが重要です。また、力の入れ具合に注意し、ゆっくりと作業することで、より精度の高い貫通が可能になります。
さらに、貫通後の六角穴は、次に紹介するシャフトブレードのような専用工具で整形すると、より完璧な仕上がりになります。「貫通部分が六角穴に整形される」とあるように、この追加処理を行うことで、シャフトとの接触をより安定させることができます。
独自調査の結果、この方法は初心者でも比較的簡単に行える一方で、治具を使った方法と比較すると精度にばらつきが出やすい傾向があります。しかし、コストを抑えて貫通作業を試してみたい方には、十分実用的な方法と言えるでしょう。
ホイール貫通の後の六角穴整形にはシャフトブレードが効果的
ホイール貫通を行った後、六角穴の形状をより精密に整えるためには、シャフトブレードという専用工具が非常に効果的です。P!MODEL LABO製のシャフトブレードは、ミニ四駆の治具類の中でも高い評価を得ている製品です。
シャフトブレードを使用することで、貫通後の六角穴を正確な形状に整形することができます。これにより、シャフトとホイールの接触がより安定し、駆動ロスをさらに減少させる効果が期待できます。
シャフトブレードの使用方法は比較的シンプルです。貫通したホイールにシャフトブレードを挿入し、回転させることで穴の形状を整えていきます。シャフトブレードには強化ホイール用とPPホイール用の2種類があり、それぞれのホイール材質に合わせて選択することが重要です。
P!MODEL LABOでは、シャフトブレードの製作過程で「強化ホイールとPPホイールでは六角穴の大きさが微妙に違う」ことや「対角の距離よりも対辺の距離で貫通したほうが具合が良い」ことを発見し、それを製品設計に反映させています。
さらに、P!MODEL LABOではシャフトインサーターという製品も提供しています。これはCREATE&CUSTOMIZING製の各径ホイール貫通&タイヤ挿入ツールと組み合わせて使用するオプション品で、「まっすぐシャフトを刺す」という簡単なようで難しい作業を補助するためのツールです。シャフトインサーターの穴は六角での成形をしているため、シャフトを支えながらホイールに差し込むことができます。
貫通後の整形処理は、一見すると余分な作業のように思えるかもしれませんが、シャフトとホイールの接触精度を高め、駆動効率を向上させる重要なステップです。特に競技での速度向上を目指す場合は、この処理を丁寧に行うことで、ワンランク上の性能を引き出すことができるでしょう。
ホイール貫通はどのホイールでも効果があるわけではない点に注意
ホイール貫通は多くの場合で効果的ですが、すべてのホイールで同じように効果が得られるわけではありません。ホイールの選別や状態によって、貫通の効果が異なることがあるため注意が必要です。
独自調査によると、「もともとブレているホイールは貫通してもブレる」というのが基本的な傾向です。つまり、貫通前からすでに回転精度に問題があるホイールは、貫通しても問題が解決するわけではなく、むしろブレが残ったまま使用することになります。
興味深いことに、「精度が悪いホイールが少し良くなったものがある」一方で、「精度が良かったホイールが悪くなったものもある」という相反する事例も報告されています。これはホイールの個体差や貫通の方法によって結果が左右されることを示しています。
また、使用する治具やドリルのサイズによっても効果が変わることがあります。例えば、1.8mmドリルで貫通した場合、「丸穴ベースに角がある感じ」になり、「角がメインで支えているイメージ」となります。その結果、「シャフトの角との合い方によって回転の性質が変わるかもしれない」という推測も成り立ちます。
さらに、リムカットをしたホイールには一部の治具が使用できないという制限もあります。例えば、TAGATORONのホイール貫通ジグシリンダーは、リムカットをしたホイールには使用できないと明記されています。
ホイール貫通の効果を最大化するためには、まず良質なホイールを選別することが重要です。「もともとぶれているホイールは何してもだめなので良さそうなのを選別しましょう!!」というアドバイスにあるように、基本的な品質の良いホイールを使用することが前提となります。
貫通作業を始める前に、ホイールの回転状態をチェックし、明らかにブレているものは避けるか、別の用途に回すことを検討しましょう。そうすることで、貫通の効果を最大限に引き出すことができます。
貫通ホイール取り付け時はシャフトの曲がりに注意が必要
ホイール貫通後のシャフト取り付け作業では、シャフトが曲がってしまうリスクに特に注意が必要です。貫通したホイールにシャフトを装着する際、正しい方法で行わないとシャフトに過度の力がかかり、変形してしまう可能性があります。
特に1.7mmドリルで貫通した場合、「かなりキツいので、ホイール取り付け時にシャフトを曲げてしまう危険性が大きい」と指摘されています。これは貫通穴のサイズがシャフトに対してきつめになるため、押し込む際に大きな力が必要になるからです。
シャフトが曲がってしまうと、回転時のブレが大きくなり、せっかくの貫通改造が無駄になってしまいます。さらに、曲がったシャフトはギアボックス内での摩擦も増加させ、駆動ロスの原因となります。
シャフトの曲がりを防ぐためには、以下の点に注意することが推奨されます:
- シャフトを差し込む際は、ホイールを固定し、まっすぐに力を加えること
- 必要に応じて、シャフトインサーターなどの補助ツールを使用すること
- 無理な力を加えず、少しずつ慎重に作業を進めること
- シャフトに潤滑剤(シリコンオイルなど)を薄く塗ってから差し込むという方法もある
また、P!MODEL LABOのシャフトインサーターのような専用ツールを使用すると、「まっすぐシャフトを刺す」という作業がより容易になります。このツールは「六角をあわせてシャフトを挿入すれば、簡単にシャフトの位置決めをすることができる」という特徴があります。
シャフトの曲がりは、一度発生すると修正が難しく、新品と交換するしかないケースが多いです。そのため、取り付け作業は慎重に行い、無理な力を加えないよう注意することが大切です。
経験豊富なレーサーでも、シャフトの曲がりは経験することがあるため、常に注意を怠らないようにしましょう。慎重な作業がマシンの性能を左右すると言っても過言ではありません。
まとめ:ミニ四駆ホイール貫通治具は精度と速度向上のための必須アイテム
最後に記事のポイントをまとめます。
- ホイール貫通は駆動ロスを減らして速度向上を実現する重要な改造
- 貫通の主なメリットは速度アップ、脱輪防止、トレッド幅の調整が可能になること
- 貫通治具を使用することで精度の高い貫通加工が可能になる
- ドリルサイズは1.7mmと1.8mmが主流で、ホイールの種類によって選択すべき
- PPホイールには1.7mm、強化ホイールには1.8mmのドリルが適している
- 貫通後のシャフト先端は安全のために適切な処理が必要
- 市販の治具には様々な種類があり、価格や精度、対応サイズに違いがある
- 治具がなくてもM2キャップスクリューを活用した代替方法がある
- 貫通後の六角穴整形にはシャフトブレードが効果的
- 元々ブレているホイールは貫通しても効果が限定的なため、良質なホイールを選別することが重要
- シャフト取り付け時は曲がりに注意し、適切なツールや方法で作業する
- 実験結果から、ホイール貫通は明らかな速度向上効果があることが証明されている
- 貫通改造は他の改造(アルミローラー等)と組み合わせることでさらに大きな効果を発揮する

