ミニ四駆 PR

ミニ四駆のブームが終わった」って嘘でしょ?🏁 実はまだまだ熱い大人のホビーに進化してた件‼

ミニ四駆のブームが終わった」って嘘でしょ?🏁 実はまだまだ熱い大人のホビーに進化してた件‼
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ミニ四駆のブームは終わったと言われることが多いですが、本当にそうなのでしょうか?1980年代から始まり、幾度ものブームを経験してきたこの小型電動模型カーは、一時期子どもたちの間で大流行し、マンガやアニメとのメディアミックスも成功させた人気商品です。タミヤ発売の30周年記念となる2012年時点での累計販売台数は1億7000万台を超え、日本を代表するホビーの一つとなりました。

しかし今、「ミニ四駆ブームは終わった」という声が聞かれる一方で、「第4次ブームが来ている」という意見もあります。実際には、ミニ四駆の楽しみ方や愛好者層に変化が起きているようです。この記事では、ミニ四駆ブームの歴史や現状を詳しく解説し、「ブームは終わったのか」という疑問に答えていきます。

記事のポイント!

  1. ミニ四駆ブームの歴史と各ブームの特徴について詳しく理解できる
  2. ミニ四駆の人気が一時期衰退した原因と現在の状況がわかる
  3. 現代における「大人のミニ四駆」文化と楽しみ方について知ることができる
  4. ミニ四駆を今から始めるための基本情報が得られる

ミニ四駆のブームは終わったと言われるが真相はこうだ

  1. ミニ四駆のブームは完全に終わったわけではない
  2. 第一次ブームは1980年代に「ダッシュ!四駆郎」がきっかけで起きた
  3. 第二次ブームは1990年代に「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」でピークを迎えた
  4. 第三次ブームは2000年代以降に大人の懐かしさから復活した
  5. 第四次ブームは2010年代以降にさらなる進化を遂げている
  6. ミニ四駆の人気が一時的に低下した原因はゲーム文化の台頭である

ミニ四駆のブームは完全に終わったわけではない

「ミニ四駆のブームは終わった」と言われることがありますが、これは完全に正確な表現ではありません。独自調査の結果、ミニ四駆は現在も根強いファンベースを維持しており、特に「大きなお友達」と呼ばれる大人のファンが多く存在していることがわかりました。

Yahoo!知恵袋での質問回答では、「ブームは終わったか?と言うと、ミニ四駆しか趣味を持てない大きなお友達は意外に多い為、今までのブームと同じでくすぶっている状態を維持しております」という意見があります。また別の回答者は「今が第三次ブーム。継続中。第一次ブームに子供だった世代(今のおっさん)がぶり返して流行ってる」と述べています。

さらに「今、第4次ブーム中で地上波でもちらほら取り扱われております」という意見もあり、ミニ四駆の人気が完全に消滅したわけではなく、形を変えて継続していることがうかがえます。

特に注目すべきは、かつて子供時代にミニ四駆を楽しんだ世代が大人になった現在、懐かしさや当時叶えられなかった「好きなだけパーツを買って改造する」という夢を実現するために再びミニ四駆に戻ってきているという現象です。

模型店のミニ四駆コーナーには今でも「マシンもパーツもより取り見取り」の状態が維持されており、製品供給が続いていることからも、一定の需要が継続していることがわかります。ブームの規模こそ過去のピーク時と比べると小さくなっているものの、完全に終わったわけではないのです。

第一次ブームは1980年代に「ダッシュ!四駆郎」がきっかけで起きた

ミニ四駆の第一次ブームは1980年代に起こりました。1982年7月に初めてのミニ四駆シリーズが発売され、当初は「フォード・レンジャー4×4」などの実車をモデルにしたリアルなデザインが特徴でした。その後、1984年には「コミカルミニ四駆シリーズ」が登場し、デフォルメされたコミカルなデザインのミニ四駆が発売されています。

しかし、真の第一次ブームの火付け役となったのは1986年5月から発売された「レーサーミニ四駆シリーズ」でした。これはオンロードタイプのミニ四駆の先駆けとなり、タミヤRCバギーのスケールダウンモデルが中心で、「Jr.(ジュニア)」という名称が付けられていました。

このシリーズの人気を後押ししたのが、小学館の「コロコロコミック」で連載された徳田ザウルス氏による漫画「ダッシュ!四駆郎」です。この作品に登場する「ダッシュシリーズ」などのミニ四駆が実際に商品化され、子どもたちの間で大ブームとなりました。

この時期のミニ四駆は、タミヤRCカーに憧れを持っていた子どもたちに「手の届く価格で手に入るRCカー風のマシン」として大人気を博しました。特に「ワイルドウイリスJr.」(ウィリスM38がモデル)は大ヒット商品となり、その後のシリーズ展開の基盤を作りました。

第一次ブームは、「ダッシュ!四駆郎」を通じて日本全国の子どもたちにミニ四駆文化が広まり、初めての全国的なミニ四駆ブームとして記憶に残っています。この時期に子供だった世代が、後の第三次ブームで再びミニ四駆に戻ってくることになります。

第二次ブームは1990年代に「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」でピークを迎えた

ミニ四駆の第二次ブームは、1990年代半ばに起こりました。このブームの中心となったのは、こしたてつひろ氏による漫画とそのアニメ化作品「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」シリーズです。1994年9月から発売された「フルカウルミニ四駆シリーズ」がこの作品の登場マシンとして商品化され、空前の大ヒットとなりました。

この時期、ミニ四駆の人気はすさまじく、新製品のミニ四駆が発売されると「すぐに店頭から品切れになり、子供のために探し回るお父さんお母さんの姿をよく見かけた」といわれるほどでした。特に「マグナム/ソニックシリーズ」の「サイクロンマグナム」と「ハリケーンソニック」は発売当初から生産が追いつかない状況が続くほどの大ヒット商品となりました。

このブームの特徴は、アニメとの連動により「物語を体験する」という要素が加わったことです。「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公たちのように自分のマシンを改造してレースで勝利を目指す子どもたちが全国に溢れ、ミニ四駆のレース大会は大いに盛り上がりました。

また、この時期にはタミヤのみならず、トミーグループも「チビヨン」というミニ四駆関連商品を発売するなど、関連商品のラインナップが大幅に拡充されました。「プルバック式のガシャ」や「可動しないモデル」、さらには「ミニ四駆のラジコン」など様々な派生商品も登場し、ミニ四駆文化は最盛期を迎えました。

第二次ブームは、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のアニメ放送が終了するころに次第に収束していきましたが、このブーム期にミニ四駆に触れた世代は、ミニ四駆の記憶を強く心に留めることになります。

第三次ブームは2000年代以降に大人の懐かしさから復活した

2000年代に入ると、ミニ四駆は第三次ブームとも呼ばれる復活の時期を迎えます。このブームの特徴は、主に「第一次ブームに子供だった世代(今のおっさん)がぶり返して流行ってる」という点にあります。かつて子供時代にミニ四駆を楽しんだ世代が成人し、懐かしさや当時叶えられなかった「思う存分カスタマイズする」という願望を実現するために再びミニ四駆の世界に戻ってきたのです。

この時期のミニ四駆ファンは、「技術者になったような人が多いため今のミニ四駆は非常にレベルが高い」という特徴を持っています。当時はお小遣いの範囲でしか楽しめなかったミニ四駆を、大人になった今では自由に改造できるようになり、より高度なカスタマイズが楽しまれるようになりました。

2005年11月からは「ミニ四駆PRO」シリーズが登場し、「ミニ四駆を超えるミニ四駆」をテーマに、より高性能で本格的なモデルが発売されました。このシリーズでは、従来のミニ四駆が採用していたシャフトドライブ方式とは異なり、ダブルシャフトタイプのモーターをミッドシップレイアウトで配置したダイレクトドライブ方式を採用し、フリクションロスを軽減した革新的なデザインが特徴でした。

また、かつての人気モデルがリバイバルされるなど、懐かしさを感じられる商品展開も第三次ブームを後押ししました。「サンダーショットMk.II」や「トライダガーXX」などのレーサーミニ四駆やフルカウルミニ四駆のリバイバルモデルは、かつてのファンの心をつかみました。

第三次ブームでは、ミニ四駆は「子どものおもちゃ」から「大人も楽しめる本格的なホビー」へと進化し、ミニ四駆文化はより深く、より広がりを持ったものになっていきました。

第四次ブームは2010年代以降にさらなる進化を遂げている

2010年代に入ると、一部では「第四次ミニ四駆ブーム」が到来したと言われています。2012年にはミニ四駆発売30周年を記念して「ミニ四駆REV」シリーズが発表され、メンテナンス性、剛性および拡張性を向上させた「ARシャーシ」を採用した新しいモデルが登場しました。

この時期のブームの特徴として、「地上波でもちらほら取り扱われております」と言われるように、メディア露出が増えたことが挙げられます。ミニ四駆は懐かしのホビーとして再評価され、テレビ番組などでも取り上げられるようになりました。

2021年8月には「レーザーミニ四駆」シリーズが新たに登場し、最新の技術を採用したVZシャーシなどが発売されています。しかし、一部の見方では「レーザーミニ四駆は3車種しか発売されなかった」ことから、その勢いは以前のブームほどではないという意見もあります。

現在のミニ四駆をめぐる状況は、完全なブームというよりも「コアなファンによる安定した支持」という形で推移しているようです。しかし、みんカラなどのSNSでは「娘達がミニ四駆のサーキットで盛り上がっているのを見て何となく自分も血が騒いで、自分用のマシンを買ってしまいました」というように、親子二世代でミニ四駆を楽しむような例も見られます。

第四次ブームは、過去のような爆発的な人気ではないものの、ミニ四駆がこれまで培ってきた文化的基盤の上に、新たなファン層を徐々に取り込みながら発展している段階と言えるでしょう。ミニ四駆は完全に「終わった」わけではなく、形を変えながら進化し続けているのです。

ミニ四駆の人気が一時的に低下した原因はゲーム文化の台頭である

ミニ四駆が一時期人気を落とした要因としては、主にテレビゲームなどの電子娯楽の台頭が挙げられます。知恵袋の回答によれば、「テレビゲーム、手持ちゲーム等が進化しすぎて面白すぎて、そっちに持っていかれてる」という指摘があります。

1990年代後半から2000年代にかけて、ゲーム機器は急速に進化し、より魅力的なエンターテイメント体験を提供するようになりました。ポケモンなどの人気ゲームシリーズの登場も、子どもたちの関心を物理的なおもちゃからデジタルゲームへと移行させる一因となりました。

また、安全面の懸念も人気低下の一因かもしれません。「小さい子供が道路等で走らせて遊んだりしたら危険」という意識が高まったことで、自由に遊べる場所が限られてきたことも影響している可能性があります。これは「ポケモンGOはあれだけニュースで路上で遊ぶの禁止みたいに注意していたのに」というコメントからもうかがえます。

さらに、ミニ四駆のキットやパーツの価格上昇も人気低下の一因と考えられます。かつて600円ほどだったミニ四駆キットは、現在では1200円前後(税別)と倍近い価格になっており、「多分子供のお小遣いでは買えない」状況となっています。「昔は親が習い事にお金使う様な感覚で夢中になってる子供の為に買い与えていた」という意見もあり、経済的なハードルが高くなっていることがわかります。

ミニ四駆という商品自体の進化により、より高度な改造やカスタマイズが楽しまれるようになったことも、入門者にとってのハードルを上げた可能性があります。現在のミニ四駆は「非常にレベルが高い」と評されており、単純な組み立てから高度な改造まで、楽しみ方の幅が広がる一方で、初心者には複雑に見える世界になっているかもしれません。

これらの要因が複合的に作用して、ミニ四駆の大衆的な人気は一時的に低下したものの、コアなファンによる支持は継続し、形を変えながら現在も続いているのです。

なぜミニ四駆のブームは終わりと言われるのかを検証する

  1. ミニ四駆キットの価格上昇が子供の手が届きにくくなった
  2. ミニ四駆を楽しむ場所の減少が参入障壁となっている
  3. 現代においても根強いファンがいる理由はカスタマイズの楽しさにある
  4. 大人がミニ四駆を楽しむことは決して恥ずかしいことではない
  5. ミニ四駆を今から始める方法はシンプルなキットから入ることだ
  6. レーザーミニ四駆など新たなモデルで再びブームの兆しがある
  7. まとめ:ミニ四駆のブームは終わりではなく形を変えて進化している

ミニ四駆キットの価格上昇が子供の手が届きにくくなった

ミニ四駆がかつてのような大ブームを維持できなくなった要因の一つに、キットやパーツの価格上昇があります。1990年代に子供たちに大人気だったミニ四駆の基本キットは、当時約600円で購入できましたが、現在では1200円(税別)と倍近い価格になっています。

これに加えて、実際にミニ四駆を楽しむためには、基本キットだけでなく「グレードアップパーツ」と呼ばれる追加パーツを購入することが一般的です。モーターやベアリング、タイヤなどの様々なパーツを組み合わせることで、より速く、より安定した走行が可能になります。しかし、これらのパーツも決して安くはなく、例えばベアリングタイプのハブは4個で定価1,400円するなど、子供のお小遣いでは手が届きにくい価格帯になっています。

独自調査によると、「昔は親が習い事にお金使う様な感覚で夢中になってる子供の為に買い与えていた」という状況があったようですが、現在の経済状況や子供の趣味の多様化により、多額の費用をかけてミニ四駆を楽しませることが難しくなっているケースもあるでしょう。

また、物価高騰の影響もあり、2025年4月現在では更に値上がりが進んでいる可能性が高いです。かつてのように気軽に買える「子供のおもちゃ」から、ある程度の投資が必要な「趣味のアイテム」へと位置づけが変わってきています。

こうした価格上昇は、子供たちの新規参入を難しくし、結果として「ミニ四駆ブームが終わった」という印象を与える一因になっていると考えられます。しかし一方で、給料を持つ大人のファンにとっては、むしろ自由にパーツを購入できるようになったことで、より深くミニ四駆文化を楽しめるようになったとも言えるでしょう。

ミニ四駆を楽しむ場所の減少が参入障壁となっている

ミニ四駆ブームが以前ほど盛り上がらない要因として、走らせる場所の問題も大きいです。かつてのブーム時には、おもちゃ屋や模型店、ショッピングセンターなどに専用コースが設置されており、気軽にミニ四駆を走らせることができました。また、大規模なミニ四駆大会も定期的に開催され、多くの子どもたちや愛好家が参加していました。

しかし現在では、「コースありません。」というブログタイトルが示すように、ミニ四駆を走らせる専用コースを見つけることが難しくなっています。地方や郊外では特にその傾向が強く、「ミニ四駆に復帰したけど、近所にコースがない!」という悩みを抱える人も少なくありません。

ミニ四駆のレースコースは一般的に大きなスペースを必要とし、自宅に設置するのは難しいため、公共の場所でのコース設置が重要です。しかし、実店舗の減少やスペースの効率化などにより、常設のミニ四駆コースは減少傾向にあります。

「最近ラジコンサーキットに足を運ぶようになりました。先週末も1時間ほど走りましたが、1人で走るのは正直寂しいです」という声からもわかるように、ミニ四駆を含むホビー全般において、同じ趣味を持つ仲間と一緒に楽しめる場所が減少していることが、新たなファンの参入を難しくしている側面があります。

また、コースがあっても「周りには大抵ベテラン集団がいて楽しそうにセッティングとかの話で盛り上がってます」というように、初心者が入りにくい雰囲気があることも課題です。「自分の初心者装備と見比べて次元が違う…相手にされないと思い込み、なかなか一歩踏み出せません」という意見は、ミニ四駆文化の敷居の高さを表しているとも言えるでしょう。

このような「走らせる場所」と「コミュニティへの参入障壁」の問題が、ミニ四駆の大衆的な普及を妨げる要因となっている可能性があります。

現代においても根強いファンがいる理由はカスタマイズの楽しさにある

ミニ四駆が「ブームは終わった」と言われながらも、根強いファンを維持し続けている理由の一つに、カスタマイズの楽しさがあります。ミニ四駆は単に組み立てて走らせるだけでなく、様々なパーツを組み合わせたり、自分で加工したりして性能を向上させる「改造」の楽しさが大きな魅力となっています。

独自調査によると、「大径・中径・小径」のタイヤや「バレル・スリックタイヤ・溝あり」などの形状の違い、「プラスチック・炭素繊維強化プラスチック・アルミニウム」といった素材の違いなど、選択肢が非常に豊富です。これにより、走行性能だけでなく、見た目のカスタマイズも楽しめます。

特に現代では「MSフレキ+フロントAT+フロント提灯+リアアンカー」といった専門的なカスタマイズが行われており、テクニカルなコースでも安定して走行できるような改造が施されています。こうした高度なカスタマイズは、単なる「おもちゃ」の域を超え、エンジニアリングの要素を含んだホビーとして愛好されています。

「技術者になったような人が多いため今のミニ四駆は非常にレベルが高い」というコメントがあるように、大人になったファンたちは自身の技術や知識を活かして、より高度なカスタマイズを楽しんでいます。これは子供時代には経済的・技術的制約から実現できなかった「理想のマシン作り」を、大人になって叶えているとも言えるでしょう。

また、「井桁」「鳥居」と呼ばれる自作シャーシのような改造や、トレーリングアーム式サスペンションの搭載など、タミヤ純正パーツを使いながらも独創的な改造を楽しむ文化があります。こうした「作る楽しさ」「調整する楽しさ」「改良する楽しさ」が、現代のミニ四駆ファンを惹きつけ続ける大きな要因となっています。

カスタマイズの深さと広がりが、ミニ四駆を単なる一過性のブームではなく、長く愛されるホビーとして確立させているのです。

大人がミニ四駆を楽しむことは決して恥ずかしいことではない

「大人がミニ四駆をやることは恥ずかしいのではないか」という疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、現代のミニ四駆文化において、大人の参加は珍しいことではなく、むしろ主流となっています。

独自調査によると、現在のミニ四駆愛好者は「第一次ブームに子供だった世代(今のおっさん)がぶり返して流行ってる」という状況があり、30代〜40代の大人がメインの層となっています。こうした「大きなお友達」と呼ばれる大人のファンが、ミニ四駆文化を支え続けています。

実際、みんカラというサイトでは「娘達がミニ四駆のサーキットで盛り上がっているのを見て何となく自分も血が騒いで、自分用のマシンを買ってしまいました」という親子二世代でミニ四駆を楽しむ例も報告されています。これは昔ミニ四駆で遊んだ経験のある親が、子どもと一緒に再び楽しむという形で、新たな家族の絆を作る機会にもなっています。

大人のミニ四駆愛好者は単なる懐古趣味ではなく、むしろその技術的な側面に魅力を感じている場合が多いようです。「チューニング魂が燃えてくる」というコメントにあるように、マシンの性能向上を目指して様々な改造や調整を行うことは、エンジニアリング的な知的好奇心を満たす活動となっています。

また、ミニ四駆はプラモデルやフィギュアのような静的ホビーと、ラジコンのような動的ホビーの中間に位置するユニークな趣味です。手軽に組み立てられる点や、比較的手頃な価格で始められる点は、忙しい大人にも適した特徴と言えるでしょう。

さらに、ミニ四駆を通じて新たな友人関係を築いたり、同じ趣味を持つ人々とのコミュニケーションを楽しんだりする社会的側面も、大人がミニ四駆を楽しむ理由の一つです。「大人の洒落た”遊び”としての改造」というように、ミニ四駆は単なる「子どものおもちゃ」ではなく、大人も真剣に取り組める奥深いホビーとして確立されているのです。

ミニ四駆を今から始める方法はシンプルなキットから入ることだ

「ミニ四駆ブームは終わった」と言われながらも、今からミニ四駆を始めてみたいと思う方は少なくないでしょう。初心者がミニ四駆を始めるにあたって、どのようなアプローチが良いのでしょうか。

まず基本的なスタートとして、MSシャーシを採用した現行のミニ四駆キットを選ぶことをおすすめします。ただし、初心者向けとよく紹介される「スターターキット」や「アドバンスパック」は、実はあまりおすすめではないという意見もあります。ある1年間ミニ四駆を続けている方によると、「キットの中身をほぼ使わないということ。申し訳なさすぎるわ」という状況があるようです。

その代わりに、「使用率メチャ高のド安定構成」として「MSフレキ+フロントAT+フロント提灯+リアアンカー」を目指すことを提案する声もあります。これはより競技的な走行を目指す場合の構成ですが、「どのみち、走らせたらより速くしたくなるのは人間の業(?)」という指摘は納得感があります。

初心者が最低限揃えるべきものとしては、以下のようなリストが参考になるでしょう:

  1. MSシャーシなどの基本キット
  2. ブレーキプレート、弓プレート等の基本的な改造パーツ
  3. ドライバーセット、カッターノコなどの基本工具
  4. ネオチャンプなどの充電式電池と充電器
  5. 両面テープなどの消耗品

値段を抑えたい場合は、最初はカーボンではなくFRP製のプレートから始めるという選択肢もあります。「この辺はお財布と相談」というアドバイスにあるように、自分の予算に合わせて少しずつ揃えていくことも一つの方法です。

また、完全な初心者の場合は、まずは基本キットを組み立てて走らせてみることで、ミニ四駆の基本的な仕組みや走行の感覚を掴むことも大切です。その上で徐々に改造に挑戦していくというステップを踏むことで、無理なく趣味として続けられるでしょう。

重要なのは「自分がどこまでハマってガチるか次第」という点です。気軽に楽しむレベルから競技志向の本格的なレベルまで、様々な楽しみ方ができるのがミニ四駆の魅力であり、自分のペースで深めていくことが大切です。

レーザーミニ四駆など新たなモデルで再びブームの兆しがある

近年、タミヤはミニ四駆の新たなラインナップを展開し、再びブームを起こそうとする動きを見せています。2021年8月28日から発売された「レーザーミニ四駆」シリーズは、新しい「VZ」シャーシを採用した革新的なモデルです。

またミニ四駆の30周年を記念して2012年に発売された「ミニ四駆REV」シリーズも、「ARシャーシ」というメンテナンス性、剛性および拡張性を向上させた新しいシャーシを採用し、ミニ四駆の可能性を広げています。

さらに2017年には、「FM-Aシャーシ」という新しいフロントモーターシャーシも登場しており、タミヤは継続的に新製品を投入し続けています。これらの新製品は、古くからのファンだけでなく、新しい世代のファンを取り込むことを目指しているようです。

ただし、レーザーミニ四駆については「3車種しか発売されなかった」という声もあり、かつてのような多種多様な車種展開には至っていないようです。これが「ブームは終わった」という印象を与える一因となっている可能性もあります。

しかし一方で、タミヤはレーサーミニ四駆の時代から人気のあった「アバンテ」や「サンダーショット」などをリメイクして「PRO」や「REV」シリーズの車種として販売するなど、過去の名車を現代に蘇らせる取り組みも行っています。これは懐かしさを感じる古参ファンと新しいファンの両方にアプローチする戦略と言えるでしょう。

また、「ハイパーダッシュ!四駆郎」など新しい漫画作品とのコラボレーションも行われており、メディアミックスを通じてミニ四駆の魅力を伝える努力も続けられています。

これらの新しい製品展開や取り組みは、大規模なブームを再現するまでには至っていないものの、コアなファン層を維持しつつ新規ファンの開拓にも力を入れていることの表れでしょう。ミニ四駆文化は形を変えながらも、着実に進化を続けているのです。

まとめ:ミニ四駆のブームは終わりではなく形を変えて進化している

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ミニ四駆のブームは完全に終わったわけではなく、形を変えて現在も続いている
  2. 第一次ブームは1980年代に「ダッシュ!四駆郎」が火付け役となって起きた
  3. 第二次ブームは1990年代に「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」によってピークを迎えた
  4. 第三次ブームは2000年代以降に「大人の懐かしさ」から復活した現象である
  5. 現在は第四次ブームとも呼ばれる時期で、新製品も続々と登場している
  6. ミニ四駆の人気が一時的に低下した原因はテレビゲームなどの電子娯楽の台頭である
  7. キットやパーツの価格上昇により、子供にとっての参入障壁が高くなっている
  8. 走らせる場所の減少も、新規ファンの獲得を難しくしている要因の一つである
  9. 現代では「大人のホビー」として進化し、特に技術的な改造やカスタマイズが人気である
  10. 初心者がミニ四駆を始めるなら、基本キットとシンプルな改造から始めるのがおすすめである
  11. レーザーミニ四駆など新たなモデルの登場で、ミニ四駆文化はさらなる進化を遂げている
  12. ミニ四駆は「子どものおもちゃ」から「あらゆる世代が楽しめる奥深いホビー」へと変化している