ミニ四駆の世界では、マシンの安定性を高めるために様々な補強パーツが使われています。中でも「3mmカーボン」と呼ばれる厚みのあるカーボン製補強ステーは、その圧倒的な強度と安定性から多くのレーサーに支持されているパーツです。しかし、重量が重い点や加工のしにくさなど、デメリットも存在します。
この記事では、タミヤから発売されている「HG カーボンリヤステー(3mm)」や「HG カーボンリヤワイドステー(3mm)」などの3mmカーボンパーツについて、その特徴や使い道、入手方法、互換品情報まで徹底解説します。高速化が進む現代のミニ四駆レースで、なぜ3mmカーボンが選ばれるのか、その理由に迫ります。
記事のポイント!
- 3mmカーボンパーツの特徴と1.5mmとの違い
- タミヤ純正3mmカーボンパーツの種類と使い道
- 3mmカーボンパーツの入手方法と互換品情報
- 3mmカーボンを活用した効果的なセッティング方法
ミニ四駆3mmカーボンの基本知識と特徴
- 3mmカーボンは通常の1.5mmに比べて圧倒的な強度を持つ
- ミニ四駆で使える3mmカーボン製パーツの種類と特徴
- 3mmカーボンパーツの価格は製品によって大きく異なる
- 3mmカーボンパーツの重量は軽量化志向の逆をいく選択肢
- 3mmカーボンパーツの入手難易度は比較的高い
- 高速コースでの安定性を求めるレーサーこそ3mmカーボンを使うべき理由
3mmカーボンは通常の1.5mmに比べて圧倒的な強度を持つ
ミニ四駆の世界では、軽量化と強度のバランスが常に求められます。その中で3mmカーボン製の補強ステーは、通常使われる1.5mm厚のカーボンステーと比較して約2倍の厚みを持ち、圧倒的な強度を誇ります。
独自調査の結果、3mmカーボンステーは高速走行時のコーナリングでマシンが受ける負荷に対して、ほとんど撓むことなく形状を維持することができます。特に高速コースでは、マシンの安定性を保つためにこの強度が非常に重要になってきます。
3mmカーボンの特徴として、実はハイブリッド構造になっている点が挙げられます。多くの3mmカーボンパーツは「CFRP GFRP CFRP」という3層構造で、カーボン繊維強化プラスチック(CFRP)でガラス繊維強化プラスチック(GFRP)をサンドイッチしている構造になっています。このハイブリッド構造により、単なる厚みだけではない独特の強度特性を持っています。
一般的なFRPプレートを2枚接着したものよりも硬く、曲がりにくいという特性があります。このため、高負荷がかかるコーナリング時にもマシンの挙動を安定させる効果が期待できます。
ただし、強度を得るためにトレードオフとなる要素もあります。3mmカーボンの最大のデメリットは、その重さと加工のしにくさです。この点については後述していきます。
ミニ四駆で使える3mmカーボン製パーツの種類と特徴
タミヤからは複数の3mmカーボン製パーツが発売されています。主なものを見ていきましょう。
- HG カーボンリヤステー (3mm)【品番:95259】
- 13mm、19mmのローラーをワイドな位置に取り付け可能
- 各種プレートとも組み合わせて使用できる
- HIGH GRADE CARBONの文字とタミヤの星マークがホワイトで印刷
- HG カーボンリヤワイドステー(3mm)【品番:95257】
- 9mm、13mm、19mmのローラーをワイドな位置に取り付け可能
- シャーシを選ばず前後に装着可能
- タミヤの星マークとHIGH GRADE CARBONの文字が入っている
- HG カーボンマルチワイドステー (3mm)【品番:95258】
- より多彩なセッティングに対応
- 複数のローラー位置に対応できる汎用性の高さが特徴
- HG カーボンマルチワイドステー シルバー/3mm【品番:95261】
- 通常のブラックではなくシルバー仕様
- 見た目のカスタマイズにも配慮した特別モデル
これらのパーツは使用可能なシャーシが広く、MA、MS、FM-A、AR、VS、VZ、スーパーII / X / XX / TZ-Xシャーシなどで使用できます。ただし、一部のシャーシやボディでは加工が必要になる場合があります。
各パーツの形状と穴の位置は異なるため、自分のセッティングに合ったものを選ぶことが重要です。例えば、HGカーボンリヤステー(3mm)は主に13mmと19mmローラー用ですが、HGカーボンリヤワイドステー(3mm)はより多くのローラーサイズに対応しています。
3mmカーボンパーツの価格は製品によって大きく異なる
3mmカーボンパーツの価格は、製品によってかなり幅があります。また、販売店やタイミングによっても価格差があるので注意が必要です。
タミヤ純正の3mmカーボンパーツの一般的な価格帯は以下の通りです:
商品名 | メーカー希望小売価格 | 一般的な販売価格(2025年4月現在) |
---|---|---|
HG カーボンリヤステー (3mm) | ¥1,320 | ¥940〜¥1,320 |
HG カーボンリヤワイドステー(3mm) | ¥1,320 | ¥980〜¥1,320 |
HG カーボンマルチワイドステー (3mm) | ¥1,320 | ¥2,180〜¥3,480 |
HG カーボンマルチワイドステー シルバー/3mm | ¥1,320 | ¥3,480〜¥5,000以上 |
一部の限定品や生産終了品は、プレミアム価格がついて高額になっていることもあります。例えば、「HG カーボンマルチワイドステー (3mm)」などは中古市場で5,000円以上の値が付くこともあるようです。
また、台湾製の互換品も存在し、こちらはタミヤ純正品よりも安価で購入できる場合があります。ただし、品質面では純正品と差がある可能性も考慮する必要があるでしょう。互換品の価格は概ね700円〜1,000円程度で販売されていることが多いようです。
予算や使用目的、品質へのこだわりに応じて選択するとよいでしょう。
3mmカーボンパーツの重量は軽量化志向の逆をいく選択肢
ミニ四駆の世界では基本的に「軽いほど速い」という原則があります。しかし、3mmカーボンパーツはその原則に逆らう選択肢として存在しています。
実際に、ユーザーレビューによると「プレート単体の重さは6.0g」という情報もあり、これは1.5mm厚のカーボンプレートと比較するとかなり重い部類に入ります。3mmカーボンパーツはCFRP、GFRP、CFRPというサンドイッチ構造になっているため、単なるカーボンプレートよりも重量が増してしまいます。
しかし、この重さがデメリットだけとは限りません。重量があることで低重心化に貢献したり、マシンの安定性を向上させる効果も期待できます。特に高速コーナリング時の安定性が必要な場面では、この重さが逆に有利に働くこともあります。
一部のレーサーは「ミニ四駆では重量よりもバランスが重要」と考えており、必要な部分に重さを持たせることでマシンの挙動を安定させるセッティングを行います。3mmカーボンパーツはまさにその考え方に合致するアイテムと言えるでしょう。
軽量化を極めたい場合は1.5mmカーボンを選び、安定性を重視する場合は3mmカーボンを選ぶという使い分けが一般的です。自分の走行スタイルや好みのセッティングに合わせて選択することをおすすめします。
3mmカーボンパーツの入手難易度は比較的高い
3mmカーボンパーツ、特に限定品や人気の高いモデルは入手が難しい場合があります。タミヤの公式サイトやAmazon、楽天市場などの主要販売サイトでも「販売休止中」や「在庫切れ」となっていることが多いようです。
特に「HG カーボンマルチワイドステー (3mm)」や「HG カーボンマルチワイドステー シルバー/3mm」などの人気モデルは品薄状態が続いていることがあります。一方で、「HG カーボンリヤステー (3mm)」や「HG カーボンリヤワイドステー(3mm)」は比較的入手しやすい傾向にあります。
再販情報については、タミヤの公式サイトや各ホビーショップの情報をこまめにチェックすることをおすすめします。また、一部のホビーショップではTwitterやInstagramなどのSNSで再入荷情報を発信していることもあるので、そういったチャンネルもフォローしておくとよいでしょう。
入手が難しい場合は、互換品を検討するという選択肢もあります。台湾製の互換品はタミヤ純正品と比べて入手性が良い場合があります。ただし、品質面では差がある可能性もあるため、重要な大会などでの使用は慎重に検討する必要があるでしょう。
高速コースでの安定性を求めるレーサーこそ3mmカーボンを使うべき理由
近年のミニ四駆は高速化が進み、特に公式大会などで使用されるコースでは非常に高速で走行することになります。そのような環境では、マシンの安定性が勝敗を分ける重要な要素となります。
3mmカーボンの最大の魅力は、その圧倒的な強度と剛性にあります。高速コーナリング時に発生する遠心力や着地時の衝撃に対して、マシンの形状を維持し、安定した走行を可能にします。特に以下のような状況で3mmカーボンの効果を発揮します:
- 高バンクコーナーでの走行時:強い遠心力がかかる場面でマシンが変形するのを防ぎます
- ジャンプ後の着地時:衝撃によるマシンの歪みを最小限に抑えます
- 高速直線からの急激なコーナリング時:マシンの挙動の安定性を保ちます
ある程度の速度域では1.5mmカーボンでも十分ですが、極限の速度域になると3mmカーボンの強度が必要になってくることが多いです。特に大会などで上位を狙うレーサーは、安定性を重視して3mmカーボンを選択する傾向があります。
ただし、単に3mmカーボンを使えば速くなるというわけではありません。マシン全体のバランスやセッティングとの相性も重要です。自分のドライビングスタイルやコース特性を考慮した上で、適材適所で3mmカーボンを活用することが大切です。
ミニ四駆3mmカーボンパーツの活用法と選び方
- HGカーボンリヤステー(3mm)はシンプルな構造で使いやすい
- カーボンリヤワイドステー(3mm)はローラー位置の自由度が高い
- 3mmカーボンプレートの加工は専用工具を使うとスムーズ
- ボディとの干渉を避けるためには事前の確認と対策が必要
- スラダンセッティングには3mmカーボンの強度が特に有効
- 互換品とタミヤ純正品はどちらを選ぶべきか
- まとめ:ミニ四駆3mmカーボンは強度と安定性を求めるレーサーの強い味方
HGカーボンリヤステー(3mm)はシンプルな構造で使いやすい
HGカーボンリヤステー(3mm)【品番:95259】は、3mmカーボンパーツの中でも比較的シンプルな構造をしており、初めて3mmカーボンを使う方にもおすすめのパーツです。
このパーツの主な特徴は以下の通りです:
- 13mm、19mmのローラーをワイドな位置に取り付けることが可能
- 取り付け用のビスやナットもセット
- 各種のプレートと組み合わせて使用可能
- TAMIYAのロゴとHIGH GRADE CARBONのホワイト文字が印刷され高性能を演出
使用感としては、リヤステー部分に取り付けることで、コーナリング時のマシンの安定性が向上します。特に13mmと19mmのローラーを使用したセッティングでは、このステーの強度が活きてきます。
ユーザーレビューによると、「リアならこれがいい」「このプレートに19mmつければそれだけでリアのローラーは十分」という意見もあり、シンプルながらも必要十分な性能を持っていることがわかります。
また、「19mmローラーを仕込むと149mmになるので多分デフォルト穴の中では最も有能な分類に入る」というコメントもあり、セッティングの幅を広げるのに役立つパーツと言えるでしょう。
一方で、「ネジ穴の位置が微妙」という指摘もあり、使用するシャーシやセッティングによっては若干の調整が必要になる場合もあるようです。
カーボンリヤワイドステー(3mm)はローラー位置の自由度が高い
HGカーボンリヤワイドステー(3mm)【品番:95257】は、複数のローラーサイズに対応できる汎用性の高いステーです。その名の通り「ワイド」な設計になっており、様々なセッティングに対応できます。
主な特徴として:
- 9mm、13mm、19mmのローラーをワイドな位置に取り付け可能
- シャーシを選ばず前後に装着可能(一部シャーシやボディは加工が必要)
- HIGH GRADE CARBONの文字とタミヤの星マークが印刷
このステーの最大の魅力は、9mmから19mmまでの幅広いローラーサイズに対応している点です。これにより、コース状況やマシンのセッティングに応じて柔軟にローラー配置を変更することができます。
使用可能なシャーシも多く、MA、MS、FM-A、AR、VS、VZ、スーパーII / X / XX / TZ-Xシャーシなど、ほぼすべてのメジャーなシャーシで使用可能です。ただし、一部のシャーシやボディでは干渉を避けるために加工が必要になる場合があります。
フロントにもリアにも使えるという汎用性も大きな魅力です。例えば、フロントスラダンとリアのローラー配置を組み合わせたセッティングなど、様々なアレンジが可能になります。
ただし、有効活用するには一定のセッティングの知識が必要になりますので、初心者の方は基本的なセッティングをマスターしてから挑戦すると良いでしょう。
3mmカーボンプレートの加工は専用工具を使うとスムーズ
3mmカーボンプレートは通常の1.5mmプレートと比べて加工が難しい特徴があります。その厚みと硬さから、一般的なニッパーやカッターでは綺麗に切断することが難しく、また穴あけなどの加工も容易ではありません。
カーボンプレートの加工に使える主な方法としては:
- ヤスリでの加工:最も手軽な方法です。粗目のヤスリから始めて、徐々に細かいヤスリで仕上げていきます。ただし、3mm厚のカーボンは非常に硬いため、時間と労力がかかります。
- ドリルでの穴あけ:電動ドリルを使って穴をあける方法です。カーボンは非常に硬いため、高品質のドリルビットを使用し、低速で慎重に穴をあけることが重要です。
- 専用の加工ツール:「ミニ四駆 角度プレート加工ツール」などの専用工具を使うことで、より精密でスムーズな加工が可能になります。これらの工具は、正確な角度や位置での穴あけを可能にします。
- ミニ四駆ローラー幅出しドリリングプレート:ローラーの位置を正確に決めるためのテンプレートとして使用できます。
カーボンを加工する際の注意点として、カーボン粉は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、マスクを着用し、十分な換気のある場所で作業することをおすすめします。また、加工後は細かいカーボン片が残ることがあるので、水洗いするなどして丁寧に取り除きましょう。
初心者の方は、まずは簡単な加工から始めるか、既製品をそのまま使用することをおすすめします。経験を積んだ上で、より複雑な加工に挑戦するとよいでしょう。
ボディとの干渉を避けるためには事前の確認と対策が必要
3mmカーボンパーツはその厚みから、ボディとの干渉が発生しやすい特徴があります。特に低床のボディや複雑な形状のシャーシを使用している場合、注意が必要です。
ボディとの干渉を避けるための主な対策としては:
- 事前の確認:実際にボディを取り付けた状態でクリアランスを確認します。特に、ボディマウントの位置や内部の突起部分などをチェックしましょう。
- ボディの加工:必要に応じて、ボディの内側を削り、クリアランスを確保します。ただし、加工しすぎるとボディの強度が落ちる可能性があるので注意が必要です。
- ステーの位置調整:一部のステーは取り付け位置を調整することで、干渉を回避できる場合があります。ビスの位置や使用するローラーの大きさを変えることで対応できることも。
- 代替ステーの選択:極端に干渉が多い場合は、別の種類のステーや1.5mm厚のステーを使用するという選択肢もあります。
使用可能なシャーシとボディの組み合わせについては、タミヤの公式情報によると「MA、MS、FM-A、AR、VS、VZ、スーパーII / X / XX / TZ-Xシャーシ」で使用可能とされていますが、「一部のシャーシまたはボディは加工が必要」とも記載されています。
特に実車系ボディを使用する場合は注意が必要で、ユーザーレビューには「実車系はどうか心配しましたがホンダeはピッタリ付きました」という情報もありますが、すべてのボディで問題なく使えるわけではないようです。
事前にフィッティングをしっかり確認し、必要に応じて適切な対策を取ることが大切です。
スラダンセッティングには3mmカーボンの強度が特に有効
スラダン(スライドダンパー)セッティングは、マシンの安定性を高めるための効果的な方法ですが、その分パーツへの負荷も大きくなります。そのため、3mmカーボンの強度が特に活きてくるセッティングと言えるでしょう。
スラダンセッティングで3mmカーボンを活用するポイントとしては:
- フロントスラダン:フロント部分にスラダンを組む場合、「HG カーボンリヤワイドステー(3mm)」をベースにして使用できます。3mmの厚みがあることで、スラダンの動きによる歪みを最小限に抑えることができます。
- リアスラダン:リア部分のスラダンでは、「HG カーボンリヤステー(3mm)」や「HG カーボンマルチワイドステー(3mm)」を使用することで、安定した動きを実現できます。
- スライドダンパードリリングプレート:スラダンの穴あけ位置を正確に決めるための専用ツールも市販されています。「ミニ四駆 スライドダンパー ドリリングプレート」などを使うことで、精密なセッティングが可能になります。
スラダンセッティングには様々なタイプがあり、シングルバネタイプ、ダブルバネタイプ、左右独立駆動タイプなど、目的に応じた選択が可能です。それぞれに適した3mmカーボンステーの使い方があります。
一般的には、スラダンのガイドレールとなる部分に3mmカーボンを使用することで、バネの力や走行中の衝撃に耐える強度を確保できます。特にハードなコースや高速走行を前提としたセッティングでは、3mmカーボンの強度が大きなアドバンテージとなるでしょう。
ただし、スラダンセッティングは比較的高度なテクニックであるため、まずは基本的なセッティングをマスターしてから挑戦することをおすすめします。
互換品とタミヤ純正品はどちらを選ぶべきか
3mmカーボンパーツには、タミヤの純正品の他に台湾製などの互換品も存在します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。
タミヤ純正品のメリット:
- 品質が安定しており、信頼性が高い
- 精度が良く、他のタミヤ製パーツとの相性が良い
- 公式大会などでも安心して使用できる
タミヤ純正品のデメリット:
- 価格が互換品と比べて高い(特に限定品は高額になることも)
- 入手性が低く、品薄状態が続くことがある
- 一部の人気商品は再販待ちになることも
互換品のメリット:
- 価格が安い(タミヤ純正品の半額程度のものも)
- 入手性が良く、すぐに入手できることが多い
- バリエーションが豊富で、純正にないデザインや形状も存在する
互換品のデメリット:
- 品質にばらつきがある可能性
- 精度がタミヤ純正品より劣る場合がある
- 互換性の問題が生じる可能性がある
選択の基準としては、以下のようなポイントを考慮するとよいでしょう:
- 予算:予算に余裕がなければ互換品も検討価値あり
- 使用目的:公式大会や重要な競技に使用する場合は純正品が安心
- 入手のタイミング:すぐに必要な場合は入手しやすい互換品が便利
- こだわり:コレクション目的なら純正品、実験的なセッティングなら互換品という使い分けも可能
台湾製の互換品「カーボンマルチワイドステー 補強プレート 互換品 カーボンファーバー 厚さ3ミリ」などは、780円程度から購入可能で、タミヤ純正品に比べてかなりリーズナブルな価格設定となっています。
結局のところ、何を優先するかによって選択は変わってきます。初心者の方や実験的なセッティングを試したい方は互換品から始めて、競技志向が高まってきたら純正品に移行するという方法もあるでしょう。
まとめ:ミニ四駆3mmカーボンは強度と安定性を求めるレーサーの強い味方
最後に記事のポイントをまとめます。
- 3mmカーボンパーツは通常の1.5mmに比べて約2倍の厚みを持ち、圧倒的な強度を誇る
- ただし、重量が重くなるというデメリットもある(単体重量約6g)
- タミヤから「HGカーボンリヤステー(3mm)」「HGカーボンリヤワイドステー(3mm)」など複数の種類が発売されている
- 価格帯は純正品で1,000円〜3,000円程度、互換品はさらに安価
- 3mmカーボンパーツは高速コースでの安定性向上に大きく貢献する
- 加工が難しいため、専用工具があると便利
- ボディとの干渉に注意が必要で、場合によっては加工が必要になる
- スラダンセッティングには3mmの厚みが効果的で安定性が向上する
- 互換品は安価で入手しやすいが、品質面では純正品には及ばない可能性がある
- 目的や予算に応じて純正品と互換品を使い分けるのがおすすめ
- 限定品や人気商品は在庫切れになりやすいため、見つけたら購入しておくとよい
- 3mmカーボンは重量よりも安定性を重視するレーサーにとって必須アイテムと言える