ミニ四駆のFM-Aシャーシにスライドダンパーを取り付けたいけど、どうすればいいか迷っていませんか?実はFM-Aシャーシへのスライドダンパー装着には、いくつかのポイントと注意すべき点があります。マッハフレームの特性を理解し、正しい方法で取り付ければ、レースでの安定性が格段に向上します。
この記事では、FM-Aシャーシへのスライドダンパー装着方法から、実際に試したレーサーたちのセッティング例、さらには可動性を高めるためのコツまで、実践的な情報をまとめてお届けします。B-MAXレギュレーションに対応したマシン作りのヒントも満載です。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ FM-Aシャーシへのスライドダンパー装着は無加工で可能 |
| ✓ ビスの向きや締め付け具合が可動性を大きく左右する |
| ✓ 軽量化とスライドダンパーの組み合わせで高速安定走行を実現 |
| ✓ ボディ選びやステー配置にも工夫が必要 |
FM-Aシャーシにおけるスライドダンパーの基本と装着方法
- FM-Aシャーシにスライドダンパーは無加工で装着できる
- マッハフレームへの取り付けで可動性を高める工夫
- ボディとの干渉を避けるための対策
FM-Aシャーシにスライドダンパーは無加工で装着できる
FM-Aシャーシへのスライドダンパー装着は、思っているよりも簡単です。
多くのレーサーが実践している方法として、スライドダンパーの底面プレート1枚を外すことで、マッハフレームにするりと装着できることが確認されています。
フロントにスライドダンパーがするりとハマる…!無加工でこれが乗る。
出典: コースありません。
📋 FM-Aスライドダンパー装着の基本手順
| 手順 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | スライドダンパー底面プレートを1枚外す | 高さ調整のため必須 |
| 2 | マッハフレームに配置 | フロント・リア両方可能 |
| 3 | ビスで固定 | 締め付け具合が重要 |
| 4 | ボディ装着確認 | 干渉がないかチェック |
ただし、ボディによってはフロントカウル部分が干渉する場合があります。その際は後述する対策が必要になりますが、基本的には大がかりな加工なしで装着可能です。
一般的には、フロントワイドスライドダンパー(GP.469)が使用されることが多く、カーボンステーと組み合わせることでさらに軽量化と剛性アップを図ることができます。
マッハフレームへの取り付けで可動性を高める工夫
スライドダンパーの装着は簡単でも、可動性を確保することが実は最大の課題です。
固定方法によってダンパーの動きが大きく変わるため、多くのレーサーが試行錯誤を重ねています。
これまでは下からビスを通してフタ側でロックナットで固定する方法だったけど、ビスを上から下にした方が可動もスムーズになることが分かりました
出典: コースありません。
⚙️ ビス固定方向による可動性の違い
| 固定方法 | 可動性 | 強度 | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| 下から上へビス貫通 | △ やや硬い | ◎ 高い | △ |
| 上から下へビス貫通 | ◎ スムーズ | ○ 中程度 | ◎ |
| ロックナット併用 | △ 調整難しい | ◎ 高い | ○ |
ビスの締め付け具合も非常に重要で、緩すぎると衝撃でダンパーごと動いてしまい、締めすぎると可動が悪化します。実走行で微調整を繰り返しながら、最適なポイントを見つけることが推奨されます。
また、スーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステーを間に挟むことで、スラスト角の調整も可能になり、レーンチェンジ対策にも効果的とされています。
ボディとの干渉を避けるための対策
FM-Aシャーシでスライドダンパーを使う際、ボディ選びは非常に重要な要素になります。
特にブロッケンGのようなフロントカウルが張り出したボディでは、そのままでは装着できないケースがあります。
🎨 スライドダンパー対応ボディの特徴
- SXXシャーシのレイザーギルをFM-Aに加工して搭載
- カッパーファングのウイング無し版が重量的に近似
- 標準ボディでも軽量タイプを選択すると有利
フロントカウルが干渉する場合の対策として、FRPプレートを背面に取り付けてオフセットする方法があります。それでも先端バーが干渉する場合は、おそらく「こまけぇこたぁいいんだよ!」の精神で、カウルの一部をカットする判断も必要かもしれません。
ブロッケンGはフロントカウルが邪魔でそもそもスライドダンパーを装着できないので、背面にFRPプレートをつけてオフセットして装着
高さも抑えられるため、ボディ装着時にコツは必要ですが、無改造で十分に機能するというのが多くの実践者の結論です。
FM-Aシャーシのスライドダンパーセッティングと実践例
- B-MAXレギュレーションでの軽量化セッティング
- フロントとリアで異なるダンパー戦略
- レーンチェンジ対策とスラスト角調整
- まとめ:FM-Aシャーシとスライドダンパーの最適な組み合わせ
B-MAXレギュレーションでの軽量化セッティング
FM-AシャーシでB-MAXマシンを作る際、スライドダンパーと軽量化の両立が鍵となります。
2023年10月時点での実践例では、総重量135gという軽量マシンにスライドダンパーを搭載し、安定性と速度を両立させることに成功しています。
軽量化を目指した今回のマシンですが重量は135gとなっています。B-MAXマシンは140g後半から150g前半になりがちなので結構軽く出来てると思います
出典: Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
📊 FM-A B-MAXマシンの軽量化ポイント
| パーツ種別 | 選択内容 | 軽量化効果 |
|---|---|---|
| フロントローラー | 8-9mm 2段アルミ | ◎ |
| リアローラー | 13mm 2段プラ+アルミ | ○ |
| サイドステー | カーボン製 | ◎ |
| ホイール | 小径カーボンホイール | ◎ |
| ボディ | レイザーギル加工版 | ○ |
軽量化によりマシンスピードが上がるため、その分マシンの安定性や飛び姿勢を調整しやすくするためにスライドダンパーを採用するという戦略は、理にかなったアプローチです。
マスダンパーも極力減らし、フロントは必要最小限、リアにはポールリンクマスダンパーを採用することで、前傾姿勢になりやすく下りセクションでの入りやすさも確保しているとのことです。
一般的には、B-MAXマシンでは重量が150g前後になりがちですが、パーツ選定を工夫することで135g台まで落とせる可能性があります。
フロントとリアで異なるダンパー戦略
スライドダンパーはフロントとリアで異なる役割を持たせることが効果的です。
実践例を見ると、フロントにスライドダンパーを配置し、リアはマスダンパー中心のセッティングにするケースが多く見られます。
✅ フロント・リア別のダンパー戦略
フロント側
- ワイドスライドダンパーで姿勢制御
- スラスト角調整機能を持たせる
- ジャンプセクションでの安定性向上
リア側
- ポールリンクマスダンパーで重量配分
- 前傾姿勢を作りやすくする
- ブレーキステーとの組み合わせ
フロントスライドダンパーの場合、稼働が悪い時はスーパーXシャーシ・FRPリヤローラーステーを間に挟むことで改善できます。これにより、B-MAXマシンでフロントローラーのスラスト角を調整する方法も併用できるようになります。
リアについては、リアブレーキステーを使いつつ軽量化したい場合、引っ掛かり防止と補強用のステーを直プレート・直カーボンにすることで、重量増を最小限に抑えられるとされています。
推測の域を出ませんが、この前後でのダンパー戦略の使い分けが、立体コースへの対応力を高めている可能性があります。
レーンチェンジ対策とスラスト角調整
レーンチェンジ(LC)攻略は、FM-Aシャーシの大きな課題の一つです。
従来はフロントのスラスト角を入れることで対応してきましたが、スライドダンパーを使った別の方法も効果的とされています。
🔧 LC対策の2つのアプローチ
| 対策方法 | 具体的内容 | 効果 |
|---|---|---|
| フロントスタビ高調整 | ポールリンクマスダンパーの部品を利用 | インリフト・アウトリフト抑制 |
| リアアッパースラスト | リアローラーを水平〜アッパー気味に | LC進入性向上 |
| フロントスラスト角 | FRPステー挟み込みで調整 | コースアウト率低下 |
1つ目は、ポールリンクマスダンパーに入っているドラえもんの手みたいなやつで、フロントローラーのスタビを高くしました。これにより、LCに入ってからの姿勢がインリフト・アウトリフトと極端になる事が減った
出典: Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
FM-Aのリアステーをそのまま付けた場合、ダウンスラスト側に傾くことが多いため、意識的に水平からアッパースラスト方向に調整することが推奨されています。一般的には、リアがアッパースラストだとLCが入りやすくなると言われています。
また、スライドダンパーの装着により、オーバルホームサーキットのような難易度の高いコースでも、ライトダッシュモーターでもコースアウトせずに周回できるようになったという報告もあります。
まとめ:FM-Aシャーシとスライドダンパーの最適な組み合わせ
最後に記事のポイントをまとめます。
- FM-Aシャーシへのスライドダンパー装着は底面プレート1枚を外すだけで可能
- ビスは上から下へ通す方向が可動性において有利
- ボディによってはフロントカウル干渉対策が必要
- B-MAXレギュレーションでは135g台の軽量マシンが実現可能
- フロントにスライドダンパー、リアにマスダンパーの組み合わせが効果的
- スラスト角調整にはFRPステーの挟み込みが有効
- レーンチェンジ対策はフロントスタビ高とリアアッパースラストの組み合わせ
- 小径カーボンホイールの採用で速度向上が見込める
- ビスの締め付け具合は実走行での微調整が不可欠
- タミヤの再生産により入手性が改善されている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【軽量化!】現状最速だと思うFM-AのB-MAXマシンのセッティングを紹介します!【2023年10月】 | Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
- 【ミニ四駆】マッハフレームのフロントスライドダンパー、ビスの方向を変えたら可動がスムーズになった – コースありません。
- 【ミニ四駆】フロントにスライドダンパーがするりとハマる…! – コースありません。
- 初めてのスライドダンパー!! | 限界独身おじさん(埼玉県・男性)の趣味ブログ
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