ミニ四駆の世界では、さまざまなレギュレーション(競技規則)が存在しますが、その中でも近年注目を集めているのが「B-MAX(ベーシックマックス)」です。基本的にはタミヤの公認競技会規則に準拠しながら、加工を制限することで初心者から上級者まで同じ土俵で戦えるよう設計されたレギュレーションとなっています。
このB-MAXを採用した大会は全国各地の店舗で開催されており、2022年にはニコニコ超会議で全日本選手権の本戦が行われるなど、大規模なイベントも実施されています。改造が比較的シンプルで、既存の穴を活用した「ポン付け」が基本なので、初心者にも取り組みやすいのが特徴です。また、使用できるモーターの性能に上限があるため、ベテランレーサーにも勝てるチャンスがあるのが魅力といえるでしょう。本記事では、B-MAXのレギュレーション詳細から、おすすめシャーシ、カスタム事例、大会情報まで幅広く紹介していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ B-MAXとは加工を制限したミニ四駆のレギュレーションで初心者にも始めやすい |
| ✓ VZシャーシやMAシャーシなどが人気で各シャーシの特性を生かしたカスタムが可能 |
| ✓ モーター選定や制動力のバランスが勝敗を分ける重要なポイント |
| ✓ 全国の店舗で定期的に大会が開催され優勝マシンから学べる要素が多数ある |
bmaxミニ四駆の基礎知識とレギュレーション
- bmaxミニ四駆とは加工を制限したレギュレーションのこと
- B-MAX GPの公式規則を理解するポイント
- bmaxで使えるシャーシとおすすめの選び方
bmaxミニ四駆とは加工を制限したレギュレーションのこと
B-MAX(Basic-MAX)とは、タミヤのミニ四駆公認競技会規則をベースに、パーツの加工を原則禁止としたレギュレーションです。「基本的に加工なしでグレードアップパーツを取り付ける」というコンセプトから、初心者でも参入しやすい環境が整っています。
📊 B-MAXとオープンレギュレーションの主な違い
| 項目 | B-MAX | オープン |
|---|---|---|
| パーツ加工 | 原則禁止(既存穴のみ使用) | 加工可能 |
| 改造の難易度 | 低い(ポン付けが基本) | 高い(FRP・カーボン加工など) |
| モーターの性能上限 | 比較的低い | 高い |
| コースアウト率 | やや高め | カスタム次第 |
| 初心者の参入障壁 | 低い | やや高い |
「B-MAXというレギュレーションはタミヤのミニ四駆公認競技会規則を基にいわゆる加工無しでグレードアップパーツを載せる『ポンづけ』をするレギュレーション」
出典:Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
このように、B-MAXは既存の穴を利用してパーツを組み合わせることに集中できるため、複雑な加工技術がなくても競技に参加できるのが大きな魅力です。一方で、オープンレギュレーションではシャーシのバンパーカットやFRP・カーボンの加工など、高度な技術が求められます。
B-MAX GPの公式規則を理解するポイント
B-MAX GPの競技会規則は、Basic-MAX GP実行委員会の公式サイトで詳細が公開されており、現在はver3.0が最新版となっています。この規則を理解することが、大会参加やマシン製作の第一歩です。
🎯 B-MAX GP規則の重要ポイント
- 競技車の仕様:タミヤ製ミニ四駆のパーツを使用し、加工は原則禁止
- モーター制限:公認競技会規則に準じたモーター(おそらくハイパーダッシュ系など)が基本
- 車体寸法:タミヤ公認規則の範囲内(全長165mm以内、全幅105mm以内など)
- 改造範囲:既存の取り付け穴を使用した改造のみ許可
- 車検(車体検査):大会前に規則適合性を確認
| 規則バージョン | 公開日 | 主な変更点 |
|---|---|---|
| ver1.0 | 初版 | 基本規則の策定 |
| ver2.0 | – | 一部規則の見直し |
| ver2.1 | 2023年1月24日 | 細部の調整 |
| ver3.0 | 2023年10月9日 | 最新版として公開 |
「Basic-MAX GP 競技会規則(ver3.0)を公開しました。」
出典:Basic-MAX GP 実行委員会
B-MAX GPでは英語版のレギュレーションも公開されているため、海外のレーサーとも交流できる可能性があります。また、協賛企業や協力企業の情報も公式サイトに掲載されており、大会運営の透明性も高いといえるでしょう。
bmaxで使えるシャーシとおすすめの選び方
B-MAXでは、タミヤ製の各種シャーシが使用可能ですが、その中でもVZシャーシ、MAシャーシ、FM-Aシャーシ、ARシャーシなどが人気です。各シャーシには特性があり、コースやセッティングによって最適な選択が変わります。
🚗 人気シャーシの特徴比較
| シャーシ名 | 主な特徴 | B-MAXでの適性 | 参考情報 |
|---|---|---|---|
| VZシャーシ | 最新型で剛性が高い | 高い(カスタムマシン多数) | レイスピアーなどのボディと組み合わせ例あり |
| MAシャーシ | 低重心で安定性が高い | 非常に高い | 万能型として多くのレーサーが使用 |
| FM-Aシャーシ | フロントモーター配置 | 高い | ブレーキセッティングが重要 |
| ARシャーシ | リアモーター配置 | 中程度 | 2024年に実績あり |
| スーパーⅡシャーシ | カーボン強化版あり | 中程度 | ギミック無しでもシンプルに速い |
シャーシ選びのポイント
- 初心者にはMAシャーシがおすすめ:低重心で安定性が高く、セッティングの幅が広い
- 最新性能を試したいならVZシャーシ:剛性が高く、現代的な設計
- ブレーキを活かしたいならFM-A:フロントモーター配置でブレーキ効果を最大化できる
「VZシャーシのB-MAXマシンをご紹介☆レイスピアーを」
出典:CTCOFUTAH.COM
また、シャーシ選びと同時にボディの選択も重要です。レイスピアーやレイスティンガーなど、空力特性に優れたボディを選ぶことで、コーナリング性能やジャンプセクションでの安定性が向上する可能性があります。
bmaxミニ四駆のカスタムと大会攻略法
- bmax優勝マシンから学ぶセッティングのコツ
- bmaxで重要なモーターと抵抗抜きの考え方
- ローラー幅とブレーキ調整が勝敗を分ける
- bmaxミニ四駆大会の開催情報と参加方法
- まとめ:bmaxミニ四駆は初心者から上級者まで楽しめるレギュレーション
bmax優勝マシンから学ぶセッティングのコツ
実際の大会で優勝したマシンから学ぶことは、自分のマシンを改善する最良の方法です。B-MAXの店舗大会で優勝した事例をもとに、セッティングのポイントを整理してみましょう。
「第2回B-MAX GP全日本選手権店舗代表選考会で優勝しました。多分コレが優勝した最大の要因です。」
出典:西山暁之亮note
🏆 優勝マシンのセッティングポイント
| 箇所 | セッティング内容 | 効果 |
|---|---|---|
| フロントローラー | 12-13mmの二段ローラー、右側にゴムリング付き逆向き装着 | 右側へのリフト対策、レーンチェンジ安定化 |
| マスダンパー | リヤ<フロント<中心の重量配分 | ジャンプとコーナーのバランス調整 |
| タイヤ | リヤ:ローフリクションローハイト/フロント:スーパーハード | ジャンプを低くし、安定性確保 |
| リヤローラー | 左側のみ13mmプラリング装備 | レーンチェンジの抜けで乗り上げ防止 |
このマシンは、コーナーで右側にリフトしやすいという弱点を、ローラーの配置とゴムリングで克服しています。また、マスダンパーの重量配分を細かく調整することで、ジャンプセクションとコーナーセクションの両方で安定した走行を実現しました。
✅ 優勝マシンから学べる3つの教訓
- 弱点を明確に把握する:何度も走らせて、どこでコースアウトしやすいかを記録
- 対策を一つずつ試す:複数の変更を同時にせず、効果を確認しながら改善
- 基本を丁寧に仕上げる:バンクスルー、タイヤの歪み修正など、基本を徹底
bmaxで重要なモーターと抵抗抜きの考え方
B-MAXでは、モーターの性能上限がオープンよりも低いため、誰でも比較的公平に戦えるのが特徴です。一方で、モーター選びと育成(慣らし)は依然として重要な要素となります。
「実を言うとモーターは開けポンです。そこそこ良いのを当てたので、あとは適切な速度と適切な制御を全振りにして、とにかく綺麗に作り上げたら結果が伴った感じです。」
出典:西山暁之亮note
⚙️ B-MAXでのモーター選定と育成
| 項目 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| モーター種類 | ハイパーダッシュ3モーターなど公認モーター | ★★★★★ |
| 慣らし(育成) | 慣らし機を使用して回転を安定させる | ★★★★☆ |
| 抵抗抜き | B-MAXでは一般的に禁止されている可能性が高い | ★☆☆☆☆(非推奨) |
| 当たり個体の選別 | 複数のモーターを試して性能の良いものを選ぶ | ★★★★☆ |
抵抗抜きについて
「抵抗抜き」とは、モーターやシャーシの摩擦抵抗を減らす改造のことですが、B-MAXでは加工が原則禁止されているため、おそらく認められていないと推測されます。代わりに、ベアリングのグリスアップや、丁寧な組み立てによる抵抗軽減が重要です。
🔧 合法的な抵抗低減テクニック
- HG丸穴ボールベアリングの使用
- ローフリクションタイヤの採用
- シャフトやギアの精密な組み付け
- 適切なグリスアップ(※過度な脱脂は避ける)
ローラー幅とブレーキ調整が勝敗を分ける
B-MAXマシンのセッティングで特に重要なのが、ローラー幅の調整とブレーキの効き具合です。これらはコーナリング速度とコースアウト率に直結します。
📏 ローラー幅によるマシン挙動の変化
| ローラー幅 | コーナリング特性 | 安定性 | 速度 |
|---|---|---|---|
| 狭い(85mm以下) | シャープ、リフトしやすい | 低い | 高い |
| 標準(90-95mm) | バランス型 | 中程度 | 中程度 |
| 広い(100mm以上) | 安定重視、やや鈍い | 高い | やや低い |
ローラー幅の実験方法
「『ローラー幅を変えてコーナー速度の変化を見てみたい』と思った場合、『B-MAX』マシンの方がギミックが無いので、『ローラー幅』に対してのマシンの反応を素直に見て取る事が出来ます。」
出典:Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
B-MAXではギミックレスなので、ローラー幅の変化がマシンの挙動にダイレクトに反映されます。これにより、初心者でも因果関係を理解しやすいのがメリットです。
🛑 ブレーキセッティングのポイント
- フロントブレーキ:FM-Aシャーシでは特に効果的(フロントモーター配置のため)
- リヤブレーキ:ジャンプ後の着地安定化に貢献
- マスダンパー併用:ブレーキとマスダンパーの組み合わせで制動力を最適化
ブレーキは強すぎると速度が落ち、弱すぎるとコースアウトするため、コースレイアウトに合わせた微調整が勝敗を分けます。
bmaxミニ四駆大会の開催情報と参加方法
B-MAXの大会は、全国の店舗や大型イベントで定期的に開催されています。参加方法や大会情報の入手先を把握しておくことで、実戦経験を積むことができます。
🗓️ 主な大会種類と開催場所
| 大会名 | 開催場所 | 規模 | 参加資格 |
|---|---|---|---|
| B-MAX GP店舗代表選考会 | 全国の取扱店舗 | 中規模 | 制限なし(一般的には) |
| B-MAX GP全日本選手権 | ニコニコ超会議など | 大規模 | 予選通過者 |
| 店舗オリジナル大会 | ホビーショップなど | 小規模 | 店舗による |
大会情報の入手方法
- Basic-MAX GP公式サイト:https://basic-max.com/で最新情報をチェック
- 公式X(旧Twitter):@BasicGpアカウントで随時更新
- 取扱店舗の掲示:地元のホビーショップで告知されることが多い
「第2回 Basic-MAX GP 全日本選手権 最終予選のお知らせ」
出典:Basic-MAX GP 実行委員会
参加時の注意点
- 車検(車体検査)が必須:規則適合性を事前に確認すること
- 電池は持参:おそらく大会側での提供はないと思われる
- 予備パーツの準備:走行中の破損に備えて、ローラーやタイヤの予備があると安心
まとめ:bmaxミニ四駆は初心者から上級者まで楽しめるレギュレーション
最後に記事のポイントをまとめます。
- B-MAXは加工を制限したレギュレーションで、ポン付けが基本なので初心者でも始めやすい
- タミヤ公認競技会規則に準拠しており、公式サイトで最新のver3.0規則が確認できる
- VZシャーシやMAシャーシが人気で、シャーシ選びがセッティングの第一歩である
- 優勝マシンから学ぶと、ローラー配置やマスダンパーの重量配分が重要であることがわかる
- モーターは公認品を使用し、慣らしや選別が性能向上につながる
- 抵抗抜きはおそらく禁止されており、合法的な抵抗低減テクニックを活用すべきである
- ローラー幅とブレーキ調整がコーナリング性能とコースアウト率を左右する
- B-MAXではギミックレスなので、セッティング変更の効果を理解しやすい
- 全国の店舗で大会が開催され、全日本選手権などの大規模イベントもある
- 公式サイトやSNSで最新情報を入手し、車検を通過できるマシンで参加することが重要
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Basic-MAX GP 実行委員会
- ミニ四駆 レイスピアー VZシャーシ カスタム B-MAX ver.①
- Basic-MAX GP 競技会規則(ver3.0) | Basic-MAX GP 実行委員会
- ミニ四駆 完成品 ほぼ全塗装 レイスティンガー B-MAX仕様 カスタム
- 【初心者】「B-MAX」「オープン」どちらから始めるのがオススメか? | Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
- B-MAXの店舗大会で優勝しました【ミニ四駆】|西山暁之亮
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