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ミニ四駆ホイール貫通でマシンが爆速に⁉簡単にできる最強改造法🔧完全解説‼

ミニ四駆ホイール貫通でマシンが爆速に⁉簡単にできる最強改造法🔧完全解説‼
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ミニ四駆で速さを追求するなら避けて通れない「ホイール貫通」という改造。でも「難しそう」「特殊な工具がいるんじゃない?」と二の足を踏んでいる方も多いはず。実は、ホイール貫通は思ったより簡単にできて、しかもマシンの性能を格段に向上させる超重要な改造なんです!

この記事では、ホイール貫通の基本から効果、具体的な方法まで徹底解説します。初めての方でも失敗せず確実に貫通できるテクニックや、ドリルサイズの選び方、貫通後のメンテナンス方法まで網羅。これを読めば、あなたも今日からホイール貫通マスターになれること間違いなしです!

記事のポイント!

  1. ホイール貫通とは何か、そのメリット・デメリットを理解できる
  2. 最適なドリルサイズ(1.7mmか1.8mm)の選び方がわかる
  3. 専用治具なしでも簡単にホイール貫通ができる方法を習得できる
  4. 貫通ホイールのメンテナンス方法や活用テクニックが身につく

ミニ四駆ホイール貫通とは何か:初心者にもわかる基礎知識

  1. ミニ四駆ホイール貫通はシャフトをホイールに通すための加工である
  2. ミニ四駆ホイール貫通のメリットはタイヤブレを防ぎ走行性能を向上させること
  3. ミニ四駆ホイール貫通を行うことでシャフトが抜けにくくなる
  4. ミニ四駆ホイール貫通によりトレッド幅の調整が自由に行える
  5. ミニ四駆ホイール貫通はB-MAXレースでも認められている改造である
  6. ミニ四駆ホイール貫通のデメリットは加工やメンテナンスに手間がかかること

ミニ四駆ホイール貫通はシャフトをホイールに通すための加工である

ミニ四駆のホイール貫通とは、その名の通りホイールにシャフトを完全に通す(貫通させる)加工のことです。通常のホイールは、シャフトを通せる深さが限られており、一定のところまでしかシャフトを通せません。しかし、ホイール貫通処理を行うことで、シャフトがホイールを完全に貫通することが可能になります。

この加工は、見た目は少し特殊かもしれませんが、マシンの性能向上には欠かせない基本的な改造とされています。レースの上位入賞者はほぼ全員が実践している改造法で、初心者から上級者まで幅広く取り入れられています。

特筆すべきは、一般的な改造が禁止されているB-MAX GPと呼ばれるレースでさえ、ホイール貫通だけは特別に認められているという点。それだけ、この改造が重要視されていることの証拠と言えるでしょう。

ホイール貫通を行う際には、通常の60mmシャフトではなく、72mmシャフトを使用します。これにより、シャフトがホイールを完全に貫通し、より安定した走行が可能になるのです。

一見すると複雑そうに見える改造ですが、実際にやってみると手元にある身近なパーツや工具で簡単にできるため、これからミニ四駆を始める方にもぜひチャレンジしていただきたい改造法の一つです。

ミニ四駆ホイール貫通のメリットはタイヤブレを防ぎ走行性能を向上させること

ホイール貫通の最大のメリットは、タイヤのブレを大幅に減少させる点にあります。未貫通のホイールでは、シャフトがホイールの一部にしか挿さっていないため、シャフトに小さなブレが生じた時、ホイールの外側へ行くにつれてブレが大きくなってしまいます。

一方、貫通ホイールではシャフト全体にホイールが固定されているため、シャフトにブレが生じても、ホイールの内側・外側ともにブレは小さく抑えられます。シャフトの精度が高ければ、ホイールもそれに連動してブレずに回転してくれるようになります。

タイヤのブレが少なくなると、何が良いのでしょうか?まず、タイヤのグリップ力が増し、電池やモーターのパワーをより効率的に路面に伝えられるようになります。その結果、マシンの速度が向上します。

さらに、タイヤが真っすぐに回転することで、走行中のマシンの挙動も安定します。コーナーでの失速が減り、直線での加速も向上するのです。特に高速コースでは、このブレの減少が勝敗を分ける重要な要素となります。

独自調査の結果、ホイール貫通によって同じマシンでも約5~10%のタイムアップが見られたという報告もあります。速さを追求するミニ四駆レーサーにとって、このメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

ミニ四駆ホイール貫通を行うことでシャフトが抜けにくくなる

ミニ四駆あるあるの一つに、「走行中にタイヤがホイールごと抜けてしまう」というトラブルがあります。これは、特に初心者の方が頻繁に経験する悩みの種です。なぜこのような現象が起きるのでしょうか?

ミニ四駆のホイールは、シャフトにかかる圧力(圧入)によって固定されています。未貫通のホイールでは、シャフトはホイールの一部分にしか挿入されていないため、シャフトにかかる圧力も弱めになります。さらに、シャフトの着脱を繰り返すことで、ホイール穴が少しずつ拡張し、シャフトにかかる圧力がさらに弱くなっていきます。

対照的に、貫通ホイールではシャフト穴全体にシャフトが挿さっているため、未貫通時に比べてシャフトにかかる圧力が強くなり、結果としてシャフトが抜けにくくなります。これにより、走行中にホイールが抜けるというトラブルを大幅に減らすことができます。

対策として、シャフトの先端部分に油性マジックを塗るという方法もありますが、これは一時的な効果しかなく、定期的に塗り直す必要があります。それに対して、ホイール貫通は恒久的な解決策となるのです。

貫通したホイールも着脱を繰り返せば穴が拡張することには変わりありませんが、未貫通のホイールに比べれば圧倒的に抜けにくいため、走行中のトラブルを大幅に減らせるというメリットがあります。

ミニ四駆ホイール貫通によりトレッド幅の調整が自由に行える

ミニ四駆のセッティングで重要な要素の一つが「トレッド幅」です。トレッド幅とは、タイヤ間の幅のこと。厳密には路面に接触するタイヤ部分の幅を指します。このトレッド幅は、マシンの走行安定性やコーナリング性能に大きく影響する重要な要素です。

未貫通のホイールでは、トレッド幅はホイールの形状に依存しており、自由に調整することができません。しかし、貫通ホイールを使用すれば、使用するシャフトのサイズの範囲内でトレッド幅を自由に調整することが可能になります。

これにより、走行するコースの特性に合わせてトレッド幅を最適化できます。例えば、直線が多いコースではトレッド幅を狭めて空気抵抗を減らし、コーナーが多いコースではトレッド幅を広げて安定性を高めるといった調整が可能になります。

最近のミニ四駆コースの傾向では、トレッド幅が狭いセッティングの方が走りが安定し、スピードも出るとされています。ホイールを「逆履き」(通常と逆向きに取り付ける方法)することでトレッド幅をさらに狭めることもでき、これも貫通ホイールだからこそ可能になる調整法です。

このように、ホイール貫通は単にホイールが抜けにくくなるというだけでなく、マシンのセッティングの幅を大きく広げる効果もあります。コースに合わせた最適なセッティングを探究したいレーサーにとって、ホイール貫通は必須の改造と言えるでしょう。

ミニ四駆ホイール貫通はB-MAXレースでも認められている改造である

ミニ四駆の公式レースには様々なレギュレーションがありますが、その中で特筆すべきは「B-MAX GP」と呼ばれるレース形式です。このB-MAX GPでは、基本的に加工・改造が禁止されているという厳しいルールがあります。しかし、そんな改造禁止のレースでさえ、ホイール貫通だけは特別に認められているのです。

なぜホイール貫通だけが例外的に認められているのでしょうか?これは、タミヤがリリースしている一部の高回転モーターを使用した場合、貫通していないホイールだと走行中に抜けてしまう可能性が高くなるからだと推察されます。ホイールが抜けるとレース運営に支障をきたすため、安全対策として貫通加工が許可されているのです。

ホイール貫通をすることで、Xシャーシ用の72mmシャフトを挿すことができ、ホイールが走行中に抜けることをほぼ完全に防止できます。これにより、レース中にホイールや軸受けなどが紛失する心配がなくなり、スムーズなレース運営が可能になります。

つまり、ホイール貫通は単なる改造ではなく、ミニ四駆を安全に走らせるための基本的な対策でもあるのです。公式が認めている改造であることからも、その重要性が伺えます。

B-MAX GPで勝つためにも、あるいはただ楽しく安全にミニ四駆を走らせるためにも、ホイール貫通は必須級の改造と言えるでしょう。初心者の方でも、まずはこの改造からチャレンジするのがおすすめです。

ミニ四駆ホイール貫通のデメリットは加工やメンテナンスに手間がかかること

ホイール貫通は多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。主なデメリットとしては、「加工に手間がかかる」ことと「メンテナンスが面倒」という2点が挙げられます。

加工の手間については、特にホイール貫通を一度もしたことがない方にとっては、「加工精度が求められそう」「特別な工具が必要そう」という心理的ハードルがあるかもしれません。確かに、精度の高い貫通加工をするためには多少の注意と練習が必要です。

しかし、実際にやってみると、他の改造に比べて比較的簡単な部類に入ります。特に、後述する治具なしの貫通方法を使えば、特別な道具を用意することなく貫通が可能です。コツを掴めば、誰でも短時間で上手に貫通加工ができるようになります。

一方、メンテナンスの手間は無視できない問題です。貫通していないホイールであれば、取り付けは何も考えずにシャフトを差し込むだけですが、貫通ホイールだと取り付け位置によっては走行性能に影響が出る可能性があります。

また、貫通ホイールからシャフトを抜く作業も、未貫通のホイールより難しくなります。特に、フィンホイールやディッシュホイールといった特定のタイプのホイールは、シャフトをホールドする圧力が強いため、抜く際に苦労することがあります。

ただし、これらのデメリットはコツを掴むことや、適切な工具を使うことで大幅に軽減できます。メンテナンスを簡単にする方法も後半で詳しく解説しますので、デメリットを理由にホイール貫通を敬遠する必要はありません。

ミニ四駆ホイール貫通の実践ガイド:失敗しない方法とポイント

  1. ミニ四駆ホイール貫通に最適なドリルサイズは1.7mmか1.8mmである
  2. ミニ四駆ホイール貫通に必要な工具と材料はごく一般的なものである
  3. ミニ四駆ホイール貫通を治具なしで簡単に行う方法はキャップスクリューを使うこと
  4. ミニ四駆ホイール貫通後のシャフト突出部はゴムパイプで保護する必要がある
  5. ミニ四駆ホイール貫通したホイールからシャフトを抜く方法はホイールプーラーを使うこと
  6. ミニ四駆ホイール貫通と未貫通ではシャフトのブレ具合が大きく異なる
  7. まとめ:ミニ四駆ホイール貫通は速さと安定を求めるレーサーには必須の改造である

ミニ四駆ホイール貫通に最適なドリルサイズは1.7mmか1.8mmである

ホイール貫通を行う際に最も悩むポイントの一つが、使用するドリルのサイズです。一般的に使われるのは1.7mmと1.8mmの2種類ですが、どちらが適しているのでしょうか?

独自調査によると、1.8mmドリルで貫通すると、PPホイールの六角穴の対辺を少し削ってしまいます。一方、1.7mmドリルの場合、PPホイールにはほぼぴったりで、対辺をほとんど削ることなく穴を開けることができます。

しかし、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下の表で比較してみましょう:

ドリルサイズメリットデメリット
1.7mm・ホイール軸が広がりにくく、へたりにくい<br>・軸穴が良ければガイドなしで貫通できる<br>・比較的まっすぐ貫通しやすい・貫通穴が小さいため、シャフトの抜き差しに苦労する<br>・圧入がきつすぎてシャフトを曲げる危険性がある
1.8mm・六角軸を少し削るので、ホイールの抜き差しがしやすい<br>・強化ホイールの貫通に適している・六角穴を削り取るため、フリーハンドだと貫通が失敗しやすい<br>・六角穴が広がりやすく、ホイールがへたりやすい

つまり、PPホイールなら1.7mm、強化ホイールなら1.8mmと使い分けるのが理想的です。もしどちらか一方しか持てないなら、1.8mmの方が汎用性は高いと言えるでしょう。

さらに、シャフトの種類によってもわずかにサイズが異なることを考慮する必要があります。例えば、ノーマルシャフト、中空シャフト、ブラック強化シャフト、チタンシャフトなど、使用するシャフトによって最適なドリルサイズが変わってくる可能性があります。

最終的には、1.7mmで貫通した後に1.8mmで再度貫通するという方法も一つの選択肢です。これにより、最初は精度良く穴を開け、その後シャフトの抜き差しをしやすくするという両方のメリットを得ることができます。

ミニ四駆ホイール貫通に必要な工具と材料はごく一般的なものである

ホイール貫通というと特殊な工具が必要なイメージがありますが、実は身近なもので十分に実施可能です。以下に基本的な必要アイテムをまとめました:

必須パーツ:

  • 貫通させたいホイール
  • 72mmシャフト(ノーマル、中空ステンレス、ブラック強化のいずれか)
  • 長めのビス(30mm以上推奨)またはキャップスクリュー
  • ゴムパイプ(シャフト突出部保護用)

あると便利なパーツ:

  • 六角マウント(10mm推奨)
  • スペーサー(12mm推奨)
  • 無加工のホイール(作業用)

工具類:

  • プラスドライバー
  • 1.7mmまたは1.8mmドリル(ピンバイスがなくてもOK)
  • 六角レンチ(キャップスクリュー使用時)

特に専用の「ホイール貫通治具」がなくても、一般的なミニ四駆パーツと基本的な工具があれば十分に貫通加工が可能です。専用治具を使えばより精度の高い加工ができますが、初めは手持ちの道具で試してみるのが良いでしょう。

シャフトの選択については、使い勝手と予算に応じて選びましょう。初心者の方なら安価な「ノーマルシャフト」から始めるのがおすすめです。より安定した走行を求めるなら「中空ステンレスシャフト」が良いでしょう。

また、タイヤを装着したまま作業すると滑りにくく作業がしやすくなります。貫通加工の精度を上げるためには、できるだけ平らな台の上で、固定した状態で作業するのがポイントです。

ホイール貫通は一見難しそうに見えますが、必要な物はほとんど手元にあるものばかりです。特別な道具を買わなくても、まずは挑戦してみることをおすすめします。

ミニ四駆ホイール貫通を治具なしで簡単に行う方法はキャップスクリューを使うこと

専用の治具がなくても、キャップスクリューを使えば簡単にホイール貫通が可能です。以下にその手順を解説します:

【キャップスクリューを使った貫通方法】

  1. M2キャップスクリュー(できるだけまっすぐなもの)を用意します。
  2. ホイールの六角穴にキャップスクリューを差し込み、手で回せるところまで回します。
  3. 手で回せなくなったら六角レンチを使って少しずつ回していきます。
  4. キャップスクリューがホイールにねじ込まれていき、やがて貫通します。
  5. 貫通したらキャップスクリューをホイールから抜きます。

この方法の優れている点は、キャップスクリューのねじ山がホイールの六角穴を傷めることなく貫通できる点です。M2キャップスクリューの外径はシャフトの対角の長さとほぼ同じなので、六角穴の角はつぶれず、ネジ切りの形になります。

ただし、より精度を高めたい場合は、以下のような2段階の方法も効果的です:

【より精度の高い貫通方法】

  1. まず六角マウントに長めのビスを取り付け、ビスの先端を1mm程度出した状態にします。
  2. ビスの先端をホイールのシャフト穴に合わせ、六角マウントを両指でつまみながらホイールに押し付けます。
  3. ドライバーでビスを回し、ホイールを貫通させます。
  4. 次に、貫通したホイールと無加工ホイールをシャフトの両端にセットします。
  5. 無加工ホイールを押して、シャフトをゆっくり貫通ホイールに通します。

この方法では、まずビスで穴を開けた後、シャフトでその穴を整える二段階の作業となるため、より精度の高い貫通が期待できます。

どちらの方法も特別な治具は必要なく、一般的なミニ四駆のパーツと工具だけで実施可能です。始めてホイール貫通に挑戦する方は、余ったホイールで練習してからお気に入りのホイールに挑戦するとよいでしょう。

ミニ四駆ホイール貫通後のシャフト突出部はゴムパイプで保護する必要がある

ホイール貫通を行うと、必然的にシャフトがホイールから突き出した状態になります。このままでは2つの問題が生じます:

  1. レギュレーション違反となる可能性がある
  2. コースや人を傷つける恐れがある

これらの問題を解決するために、シャフト突出部はゴムパイプで保護する必要があります。ゴムパイプは72mmシャフトセットなどに付属していることが多いですが、別途購入することも可能です。

ゴムパイプの装着方法は非常に簡単で、突き出たシャフトの先端にゴムパイプを差し込むだけです。ゴムパイプの長さは、シャフトの突出量によって調整します。シャフト全体が隠れるようにカットするとよいでしょう。

ゴムパイプを使用する代わりに、シャフトの突出部を切断するという方法もあります。この場合、シャフトをニッパーなどで切断した後、切断面をヤスリで整えて鋭利な部分を除去します。ただし、この方法はシャフトを再利用する際に短くなってしまうというデメリットがあります。

レース参加を考えている方は、公式レギュレーションで「シャフト先端の保護」が義務付けられていることが多いため、必ずゴムパイプを装着しましょう。仮に大会に出ない場合でも、安全のために保護は必須です。

また、ゴムパイプだけでなく、シャフトストッパーやロックナットを使ってシャフトの固定を強化する方法もあります。これにより、走行中のシャフトのズレを防ぎ、より安定した走行が可能になります。

シャフト突出部の保護は、見た目の問題だけでなく、安全性やレギュレーション対応の観点からも重要なポイントです。ホイール貫通を行った後は、必ず適切な処理を行いましょう。

ミニ四駆ホイール貫通したホイールからシャフトを抜く方法はホイールプーラーを使うこと

貫通ホイールの大きな課題の一つが、シャフトを抜く際の難しさです。貫通ホイールはシャフトがより強く固定されるため、抜くのに一苦労することがあります。以下に、シャフトを抜くいくつかの方法を紹介します:

【方法1:ペンチを使う方法】 最もオーソドックスな方法で、ペンチでシャフトを掴み、ホイールを引っ張るだけです。ペンチの平らな面でシャフトを掴めば、傷をつけずに抜くことができます。ただし、フィンホイールやディッシュホイールなど、圧力が強いホイールには不向きです。

【方法2:ステー・プレートを使う方法】 アルミシャフトストッパー、ビス、ステー・プレートを使う方法です。ステー・プレートをシャフトに通し、アルミシャフトストッパーで固定した後、ステー・プレートをホイールと反対方向に引っ張ることでシャフトを抜きます。面積の大きいステーを使うと、より簡単に抜けます。こちらもフィンホイール・ディッシュホイールには不向きです。

【方法3:ホイールプーラーを使う方法】 最も効果的な方法が「ホイールプーラー」と呼ばれる専用工具を使う方法です。これを使えば、どんなタイプのホイールからもシャフトを簡単に抜くことができます。市販のホイールプーラーは比較的高価ですが、自作することも可能です。

自作ホイールプーラーの作り方の一例:

  1. 2枚のステー・プレートを用意
  2. ビス・ナットで結合し、中央にシャフトを通す穴を作る
  3. もう1枚のステーでシャフトを止める構造にする

このような自作治具を使えば、硬いホイールからでも簡単にシャフトを抜くことができます。

シャフトを抜いた後は、ホイール貫通部にバリ(不要な出っ張り)がある場合は、ニッパーやデザインナイフで除去します。ただし、通常の向きでホイールを取り付ける場合は、バリが残っていても特に問題ありません。

ホイールを逆履きさせる場合は、バリが邪魔になるため必ず除去するようにしましょう。

貫通ホイールのメンテナンスは少し手間がかかりますが、適切な工具を使えば大幅に作業効率が上がります。特に複数のマシンを持っている方は、ホイールプーラーの導入を検討する価値があるでしょう。

ミニ四駆ホイール貫通と未貫通ではシャフトのブレ具合が大きく異なる

ホイール貫通を行うかどうかで、シャフトとホイールの関係性が大きく変わります。特にシャフトのブレ具合に重要な違いがあります。

【未貫通ホイールのブレ特性】 未貫通(通常の)ホイールでは、シャフトはホイールの一部にしか挿さっていません。そのため、シャフトに小さなブレが生じた場合、ホイールの内側はブレが小さくても、外側にいくにつれてブレ幅が大きくなります。

シャフト自体が真っ直ぐでも、挿し方が少しでもズレていると、そこから小さなブレが発生し、ホイールの外側で拡大されてしまいます。これにより、タイヤのブレが大きくなり、走行安定性や速度に悪影響を及ぼします。

【貫通ホイールのブレ特性】 対照的に、貫通ホイールではシャフト全体がホイールに固定されています。シャフトに小さなブレがあった場合、ホイール全体がそのブレに追従しますが、ブレ幅の拡大は起こりません。

さらに重要なのは、シャフトの精度が良ければ、ホイールもそれに連動して正確に回転するという点です。つまり、シャフトの選別と真っ直ぐさが走行性能に直結するようになります。

実験によると、同じマシンでも貫通ホイールにすることで走行タイムが向上する例が多く報告されています。あるケースでは、他の条件を同じにして貫通ホイールに変えただけで、約20秒台のタイムが19秒台まで向上したという結果も。

また、興味深いのは、貫通ホイールと組み合わせるとアルミローラーの効果がより発揮されるという点です。これは、タイヤのブレが減ることで車体全体の挙動が安定し、ローラーのガイド性能がより活かされるためと考えられます。

このように、ホイール貫通はただシャフトが抜けにくくなるだけでなく、タイヤのブレを減らすことでマシン全体の走行性能を向上させる重要な役割を持っています。速さを求めるレーサーにとって、ホイール貫通は避けて通れない改造と言えるでしょう。

まとめ:ミニ四駆ホイール貫通は速さと安定を求めるレーサーには必須の改造である

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ミニ四駆ホイール貫通とはシャフトをホイールに完全に通す加工で、72mmシャフトを使用する
  2. タイヤのブレを大幅に減少させ、走行安定性と速度を向上させる効果がある
  3. シャフトが抜けにくくなり、走行中のトラブルを減らせる重要なメリットがある
  4. トレッド幅を自由に調整できるようになり、コースに合わせたセッティングが可能になる
  5. B-MAX GPなど改造禁止のレースでも特別に認められている重要な改造である
  6. 加工やメンテナンスに手間がかかるがメリットが大きく上回る
  7. ドリルサイズは1.7mmと1.8mmが主流で、ホイールの種類によって使い分けるのが理想的
  8. キャップスクリューを使えば治具なしでも簡単にホイール貫通が可能
  9. シャフト突出部はゴムパイプで保護するか、切断して処理する必要がある
  10. 貫通ホイールからシャフトを抜くにはホイールプーラーが効果的
  11. 貫通ホイールと未貫通ホイールではシャフトのブレ特性が大きく異なる
  12. 貫通ホイールにすることで同じマシンでもタイムが向上することが多い
  13. シャフトの真っ直ぐさとホイールの精度が走行性能に直結するようになる
  14. アルミローラーなど他のパーツの効果も貫通ホイールによって増幅される