ミニ四駆のセッティングで重要な役割を果たすATスライドダンパー。壁への衝突時にバンパーがスライドすることでショックを吸収し、マシンの安定性を高める優れたパーツです。市販品もありますが、自作することでコストを抑えつつ、自分好みの調整が可能になります。
この記事では、インターネット上のさまざまな情報を収集・分析し、ATスライドダンパーの作り方を初心者にもわかりやすく解説します。必要なパーツから具体的な加工手順、スムーズに動かすためのコツまで、実践的な情報を網羅的にお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ATスライドダンパーに必要なパーツと工具の詳細がわかる |
| ✓ 初心者でも失敗しにくい加工手順を段階的に理解できる |
| ✓ スムーズな可動を実現する調整テクニックが学べる |
| ✓ スラスト抜け対策など実戦で役立つノウハウが得られる |
ミニ四駆ATスライドダンパー作りに必要なパーツと工具
- ATスライドダンパー作りの基本パーツ構成
- 加工に必須となる工具リスト
- 代替可能なパーツの選び方
ATスライドダンパー作りの基本パーツ構成
ATスライドダンパーを自作するには、いくつかの基本パーツが必要です。最も重要なのはフロントワイドスライドダンパーのセットで、この中から上蓋、スプリング、アルミプレートを使用します。
📦 必須パーツ一覧
| パーツ名 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| フロントワイドスライドダンパー | スライド機構の中核 | 上蓋・スプリング・アルミプレートを使用 |
| カーボンマルチワイドリヤステー | バンパー本体 | 2枚重ねが理想的 |
| FRPマルチワイドリヤステー | 補強用(代用品) | カーボン1枚+FRP1枚でも可 |
| フロントATバンパー用パーツ | 土台部分 | 事前に作成が必要 |
カーボンマルチワイドリヤステーは強度と精度の面で理想的ですが、限定品のため入手が難しい場合があります。その際はFRPマルチワイドリヤステーとの組み合わせで代用できます。おそらく、定期的にAmazonなどの通販サイトをチェックすることで、定価以下で購入できるチャンスがあるでしょう。
「カーボンマルチワイドリヤステーを用意できない場合はこのパーツが必要になります」
加工に必須となる工具リスト
ATスライドダンパーの作成には、基本的な工具に加えて、いくつかの専用工具が必要になります。特に電動リューター用のビットは、今回の改造では必須級のアイテムです。
🔧 推奨工具セット
| 工具名 | 主な用途 | 重要度 |
|---|---|---|
| 電動リューター | 穴の拡張・削り作業 | ★★★ |
| 細めの円筒形ビット | スライドレールの作成 | ★★★ |
| 小さめの棒ヤスリ | 角ばった形状の加工 | ★★☆ |
| 2mmドリル刃 | ビス穴の追加 | ★★☆ |
| ダイヤモンドカッター | 不要部分のカット | ★★☆ |
フロントATバンパー作成時には「あれば便利」程度だった電動リューター用ビットですが、ATスライドダンパーでは細めの円筒形ビットが特に重要です。このビットの直径がビスとほぼ同じサイズで、既存ビス穴の拡張作業に最適な太さとなっています。
棒ヤスリについては、100円ショップで購入できる小型のやすりセットで十分対応可能です。一般的には、ミニ四駆の改造全般で使用頻度が高いため、この機会に揃えておくと便利でしょう。
代替可能なパーツの選び方
限定パーツが入手困難な場合、代替品を使用することでコストと入手性の問題を解決できます。特にフロントワイドスライドダンパー用カーボンステーは限定品で再入手が難しいため、代替案を知っておくことが重要です。
✅ 代替パーツの選択基準
- 強度優先:カーボンマルチワイドリヤステー2枚
- コスト重視:カーボン1枚+FRP1枚の組み合わせ
- 入手性重視:定期的に在庫をチェックできるパーツを選択
FRPマルチワイドリヤステーは単体では使用できませんが、カーボンステーと組み合わせることで適切な厚みと強度を確保できます。推測の域を出ませんが、2枚重ねにすることで厚さ約3mmとなり、スライドダンパーとして理想的な構成になると考えられます。
毎年夏頃には新しいロゴのカーボンマルチワイドリヤステーが発売される傾向にあるため、事前予約を活用するのも賢い選択肢です。ただし、2023年版は販売されなかったという事例もあるため、見つけたタイミングでの購入をおすすめします。
ミニ四駆ATスライドダンパーの実践的な作り方と調整テクニック
- バンパー部分の加工手順
- スムーズに可動させるための調整方法
- スラスト角とスラスト抜け対策
- まとめ:ミニ四駆ATスライドダンパーの作り方
バンパー部分の加工手順
バンパー部分の加工は、ATスライドダンパー作りの中核となる工程です。カーボンマルチワイドリヤステーをベースに、スライドアルミプレートを型枠として使用しながら進めていきます。
🔨 加工の主要ステップ
| 工程 | 作業内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ①既存ビス穴の拡張 | スライドレール・スプリングスペース作成 | 削りすぎに注意 |
| ②ステーの結合 | カーボンとFRPを接着 | 引っ掛かり防止加工は接着前に |
| ③干渉箇所のカット | 支柱・タイヤ・シャーシとの干渉除去 | シャーシ別に加工量が異なる |
| ④可動域の確認 | 左右の動きをチェック | 狭すぎる場合は再調整 |
スライドレールの作成では、細めの円筒形ビットを使って既存ビス穴を拡張します。スライドアルミプレートの形に沿って削りますが、横幅は少し狭めに留めておくのがポイントです。昨今のトレンドでは比較的可動域が狭いセッティングが主流となっているためです。
「スライドアルミプレートもリューターで削れてしまう」という注意書きがあり、型枠として使用するアルミプレートを削りすぎるとレール幅が拡張してガタの原因になる
スプリングスペースの作成は、最初は細めの円筒形ビットで削り、ある程度穴が大きくなったら太めのビットに交換すると作業効率が上がります。最終的には小さめの棒ヤスリで四隅を削り、角ばった状態に仕上げましょう。
スムーズに可動させるための調整方法
ATスライドダンパーを組み立てた後、「押した時はスムーズだが戻りが悪い」という症状が出ることがあります。このような場合、3つの調整方法を試すことで改善できます。
⚙️ 可動性改善の三大テクニック
- ロックナットの締め具合調整
- 最も手軽で効果的な方法
- 締めすぎるとスライドしない
- 緩めすぎるとガタつく
- 非常にシビアな調整が必要
- グリスの塗布
- カーボンマルチステーの両面に少量塗布
- または上蓋裏面とマルチプレート表面に塗布
- ミニ四駆オイルペンが最適(極細筆ペンタイプ)
- スキッドシールの貼付
- カーボンマルチステーの接触面に貼る
- 2.5cm×1cmサイズを4枚用意
- はみ出し部分は後でカット
ブレーキステーのビス穴を拡張することで、ATバンパーを装着したままロックナットの調整ができるようになります。一般的には、この加工をしておくと調整作業が格段に楽になるでしょう。
📊 調整方法の効果比較
| 方法 | 効果 | 難易度 | コスト |
|---|---|---|---|
| ロックナット調整 | ★★★ | 高 | 無料 |
| グリス塗布 | ★★☆ | 低 | 低 |
| スキッドシール | ★★★ | 中 | 中 |
スラスト角とスラスト抜け対策
ATスライドダンパーの性能を最大限に引き出すには、スラスト角の適切な設定とスラスト抜け対策が不可欠です。これらの調整により、コーナリング時の安定性が大きく向上します。
🎯 スラスト角調整の方法
上蓋のビス穴箇所を使用する方法が一般的です。トラスビス、小ワッシャー、スペーサーで高さを調整し、シャーシと接触させることでバンパーにダウンスラストの角度をつけます。
シャーシ別の調整ポイント
- VZシャーシ:全体的に後ろ寄りのため、比較的大きく削る必要あり
- MA・MSシャーシ:やや前寄りのため、削り量は少なめでOK
- FM-Aシャーシ:MA・MSと同様の加工方法を推奨
⚠️ スラスト抜け対策の重要性
ATスライドダンパーが壁に衝突した際、マシンのスピードやダンパーの硬さによっては、スライド動作と同時にスラスト抜けが発生することがあります。対策なしでは、ダンパーが機能する前にコースアウトしてしまう可能性も。
おすすめの対策方法: ✓ つっかえ棒を付ける ✓ スプリングの圧力を均等にする ✓ ブレーキステーのビス穴拡張
「スライドする動作と同時にスラスト抜けが発生することがあります」として、対策の必要性が説明されている
スプリングの選択も重要な要素です。付属の黒スプリング(最も柔らかい)と銀スプリング(二番目に硬い)を使い分け、さらに細かい調整が必要な場合はスライドダンパー2スプリングセットを別途購入することで、好みの硬さに設定できます。
まとめ:ミニ四駆ATスライドダンパーの作り方
最後に記事のポイントをまとめます。
- ATスライドダンパーにはフロントワイドスライドダンパーとカーボンマルチワイドリヤステーが必須
- 限定パーツが入手困難な場合はFRPステーとの組み合わせで代用可能
- 電動リューター用の細めの円筒形ビットは加工に不可欠な工具である
- スライドレールの作成では削りすぎに注意し、やや狭めから始めるのが安全
- スプリングスペースは棒ヤスリで四隅を角ばらせて仕上げる
- ステーの結合は引っ掛かり防止加工を施してから接着する
- ロックナットの締め具合調整が可動性に最も影響する
- グリス塗布とスキッドシール貼付でスライド動作が改善される
- スラスト角は上蓋のビス穴やワッシャーで調整できる
- スラスト抜け対策としてつっかえ棒やスプリング圧力の均等化が有効である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】「超簡単!ほぼ無加工!ATスラダンの作り方」 – YouTube
- 【ミニ四駆】簡単に出来る!タミヤ製純正スライドダンパーを左右独立式にする方法をご紹介します! – YouTube
- 公式優勝マシンにも採用!既製品スラダンで「ダブルバネ」&「段下げ」の作り方【ミニ四駆】 – YouTube
- ATスライドダンパー(ATスラダン) 作り方・作成方法【ミニ四駆 改造】
- ATスラダンをつくろう#5「組立」【ミニ四駆】 – YouTube
- 【ミニ四駆】「かんたん!純正ATスライドバンパー!」 – YouTube
- フロントATバンパー 作り方・作成方法 – 作成編 – 【ミニ四駆 改造】
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