ミニ四駆で立体コースを走らせるなら、マスダンパーは欠かせないパーツです。でも、いざ選ぼうとすると種類も多くて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。重さも形状もさまざまで、取り付け方によっても効果が変わってくるので、初心者の方は特に悩むポイントかもしれません。この記事では、インターネット上の情報を収集・整理し、マスダンパーの種類や選び方、おすすめ製品について独自の視点でわかりやすく解説していきます。
マスダンパーは単なる重りではなく、マシンの制振性や着地姿勢に大きく影響するパーツです。形状による違い、重さによる効果の変化、取り付け位置の重要性など、知っておくべきポイントがたくさんあります。この記事を読めば、自分のマシンやレギュレーションに合った最適なマスダンパーを選べるようになるはずです。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ おすすめマスダンパー3選と選び方の基準 |
| ✓ マスダンパーの種類と重量の違い |
| ✓ 取り付け位置による効果の変化 |
| ✓ 初心者でも実践できる取り付け方法 |
ミニ四駆マスダンパーのおすすめ製品と選び方の基準
- おすすめマスダンパー3選の特徴と使いどころ
- マスダンパーの種類と重さによる違い
- 取り付け方法による制振効果の変化
おすすめマスダンパー3選の特徴と使いどころ
ミニ四駆のマスダンパーを選ぶなら、ARシャーシサイドマスダンパーセット、スリムマスダンパーセット、**ボールリンクマスダンパー（スクエア）**の3つが特におすすめです。
📊 おすすめマスダンパー比較表
| 製品名 | 重量 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ARシャーシサイドマスダンパーセット | ボウル3.4g/シリンダー4.2g | 分割式で組み合わせ可能、座グリ加工済み | オールラウンド |
| スリムマスダンパーセット | ショート1.5g/ロング3.0g | スリムで狭い隙間に設置可能 | 微調整・B-MAX |
| ボールリンクマスダンパー（スクエア） | 本体14.9g（パーツ全体） | 振り子式で可動、無加工で提灯効果 | ストック・無加工クラス |
ARシャーシサイドマスダンパーセットは、ボウル型とシリンダー型の2種類がセットになっており、組み合わせることで重さの調整が可能です。ナット用の座グリ加工がされているため、取り付け時の高さを低く抑えられるのが大きなメリットです。
サイドマスダンパーとして使う場合は置きマスダンパーとして、提灯用として使う場合は吊り下げ式でも使いやすいマスダンパーです。
出典：ムーチョのミニ四駆ブログ
スリムマスダンパーセットは、その名の通り細い形状をしているため、フロントバンパーやリヤバンパーの隙間など、少しのスペースにも取り付けられます。重さの微調整にも使いやすく、B-MAXマシンなどの無加工改造にも適しています。
ボールリンクマスダンパーは、ボールリンクを支点に上下に動く振り子式のマスダンパーです。無加工マシンでもフロント提灯のような制振機能を使えるのが最大の特徴で、ストッククラスやB-MAXGPなどの無加工レギュレーションで特に重宝します。
✅ 選び方のポイント
- 汎用性重視なら→ARサイドマスダンパーセット
- 微調整や狭いスペースへの設置なら→スリムマスダンパーセット
- 無加工レギュレーションなら→ボールリンクマスダンパー
マスダンパーの種類と重さによる違い
マスダンパーには大きく分けて丸型と**角型（スクエア）**の2種類があります。それぞれ重量や形状が異なり、用途に応じて使い分けることが重要です。
🔍 マスダンパー重量一覧表
| 種類 | 形状 | 重量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スリム（短） | 丸型 | 1.5g | 最軽量 |
| アジャスト | 丸型 | 2.5g | そろばん玉型 |
| スリム（長） | 丸型 | 3.0g | スリムで長い |
| ボウル | 丸型 | 3.4g | ARセット付属 |
| マスダンパー スクエア ショート（6×6×14） | 角型 | 3.6g | 小型角型 |
| シリンダー | 丸型 | 4.2g | ARセット付属 |
| ノーマル | 丸型 | 4.7g | 標準 |
| マスダンパー スクエア ショート（8×8×14） | 角型 | 6.6g | 中型角型 |
| マスダンパー スクエア（6×6×32） | 角型 | 8.3g | 長い角型 |
| ヘビー | 丸型 | 8.8g | 最重量丸型 |
| マスダンパー スクエア（8×8×32） | 角型 | 14.9g | 最重量 |
丸型マスダンパーは、もともとダンガンレーサーのパーツを流用したもので、ビス穴が1つの形状が特徴です。取り付けやすく、いろいろなセッティングに使われています。ただし、穴がビスと同じ2mmサイズのため、使っているうちに摩耗してブレやすくなる点には注意が必要です。
マスダンパーは、形や大きさによって重さの違いがあります。いま現在のマスダンパーの重さは、11種類。
出典：ムーチョのミニ四駆ブログ
角型マスダンパーは、ミニ四駆用として作られているため、ビス穴同士の幅がシャーシやプレートと同じで取り付けやすくなっています。ネジ穴も少し大きめなので、取り付けた時の動きもスムーズです。サイドマスダンパーとしてシャーシに合わせやすいのが特徴です。
一般的には、マスダンパーは重い方が制振効果は高くなります。ただし、その分マシン全体の重量が増すため、速度への影響や重心バランスも考慮する必要があります。
🎯 重量選択の目安
- 軽量マシン（～100g）：1.5～3.0g程度
- 標準マシン（100～130g）：3.0～6.0g程度
- 重量級マシン（130g～）：6.0g以上
取り付け方法による制振効果の変化
マスダンパーの効果は、単に取り付けるだけでなく、どのように取り付けるかによって大きく変わってきます。主な取り付け方法は3種類です。
📌 マスダンパー取り付け方法の比較
| 取り付け方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 置きマスダンパー | プレートやシャーシにビスを立てて通す | 簡単・初心者向け | コースアウト時にビスが曲がりやすい |
| 吊り下げマスダンパー | プレートから下向きに吊り下げる | 提灯と連動で制振効果大 | 加工技術が必要 |
| 振り子式マスダンパー | ボールリンク等を支点に可動 | 無加工でも提灯効果 | パーツ全体が重い |
置きマスダンパーは、最も標準的な取り付け方法です。プレートやシャーシに長めのビスを立て、そこへマスダンパーを通すだけというシンプルなセッティングです。スタビキャップやロックナット、カットしたゴム管などで外れないように調整します。
初心者でも簡単に取り付けられて効果があるのがメリットですが、コースアウト時の衝撃でビスが曲がってしまう場合があるのが弱点です。曲がったビスに気づかずに使い続けると、マスダンパーとしての働きにも影響が出てきます。
吊り下げマスダンパーは、提灯などによく見られる取り付け方法です。下向きのビスにマスダンパーを取り付けることで、提灯と連動させて制振効果を高められます。
まずはマシンの走りに合わせて、提灯がしなって可動。そこからさらにマスダンパーも動くので、可動域が広くなって制振効果も大きくなっています。
出典：ムーチョのミニ四駆ブログ
ただし、シャーシやプレートを無加工の状態では取り付けがむずかしく、提灯のように加工をして取り付ける必要があるため、ある程度の加工技術が求められます。
振り子式マスダンパーは、「東北ダンパー」といわれるような取り付け方が代表的です。プレートが弧を描くように可動し、マスダンパーが重りとして制振性を補います。ボールリンクマスダンパーは、この東北ダンパーの特徴を使いやすくしたGUPといえます。
ポチップ
ミニ四駆マスダンパーのおすすめは設置位置と重心バランスの最適化
- マスダンパーの取り付け位置で変わる効果
- マスダンパーが本当に必要かどうかの判断基準
- 色による違いと座グリ加工の効果
- まとめ：ミニ四駆マスダンパーのおすすめと選び方
マスダンパーの取り付け位置で変わる効果
マスダンパーの効果を最大限に引き出すには、取り付け位置が非常に重要です。一般的には、「前輪後ろとリヤ」が理想的な取り付け位置とされています。
🎯 取り付け位置による効果の違い
| 取り付け位置 | 効果 | おすすめのシーン |
|---|---|---|
| フロント部分 | ジャンプ時の姿勢安定 | フロントヘビーなマシン |
| 前輪後ろ | 着地時の跳ね上がり抑制 | 最重要ポイント |
| サイド（中央付近） | 全体バランスの調整 | 汎用的な改造 |
| リヤ部分 | 着地安定性向上 | リヤヘビーなマシン |
重量物はできるだけ低い位置に置き、重心を下げることでマシンが安定します。例えば、サイドマスダンパーとリアマスダンパーを比較すると、設置高さが大きく異なります。
サイドマスダンパー 約8mm、リアマスダンパー 約16mm。写真でも明らかに違いますが、数値にするとこの差が大きく感じます。
出典：Rou-Blog
また、ARシャーシのように重心がリヤ寄りのマシンの場合、リアマスダンパーを使うとさらに重心がリヤに傾いてしまいます。その点、サイドマスダンパーはほぼ前後の重心位置に設置可能なため、バランスが取りやすいといえます。
着地時のタイヤを支点にして考えると、一番外側にあるものがマシンの跳ねに最も影響します。つまり、ローラーやローラーステーの重さも無視できない要素です。スタビローラーをベアリングからプラローラーに変えたり、前後バンパーあたりを軽くすれば、跳ねる力は飛躍的に抑えられるかもしれません。
💡 取り付け高さを下げる工夫
- 座グリ加工されたマスダンパーを使用する
- ナットの逃げを作る
- 中空ピン打ちで固定する（ネジ山による抵抗を減らす）
マスダンパーが本当に必要かどうかの判断基準
「ミニ四駆マスダンパーいらない」という意見も一部では見られます。しかし、これは走行環境やマシンのセッティングによって変わってくる部分です。
✅ マスダンパーが必要なケース
- 立体コースでジャンプセクションがある
- ドラゴンバックなどのアップダウンが激しい
- 着地後の跳ね上がりでコースアウトする
- レース参加を目的としている
❌ マスダンパーが不要な場合もある
- フラットコースのみでの走行
- タイムアタックよりも見た目重視
- 車体が十分に軽量で跳ねない
- ATバンパーなど他の制振機構が充実している
マスダンパーは基本的に稼働重量として機能します。つまり、車体の跳ねる力を相殺するための重量物です。提灯の場合、稼働重量15gでマシンの着地が安定しているのに対し、サイドマスダンでは同じくらいの重さにしようとするとスクエア大が2つ必要になります。
要するに提灯が有効な理由の大部分は、マスダンパーより提灯のほうが重いからです。
ただし、ATマシンの場合は、バンパーがそのマスダンの役割を肩代わりしてくれるため、サイドマスダンでも十分な効果が期待できるかもしれません。前後のATバンパーの縦の動きをバネなどで可変制御するため、車体中央部のショック吸収の重要度が低くなるからです。
🔍 判断基準のポイント
- 何gの車体のうち、何gが制振機構に割かれているかが重要
- サイドマスダンで跳ねるなら車体そのものを軽くする
- ローラーやローラーステーを軽くするだけでも効果あり
色による違いと座グリ加工の効果
マスダンパーには、金色（通常品）、シルバー、ブラックなどの色違いが存在します。基本的な材質は真鍮（黄銅）で、シルバーやブラックはメッキ加工が施されたものです。
🎨 マスダンパーの色バリエーション
| カラー | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 金色（通常品） | 真鍮製、標準仕様 | 一般的な使用 |
| シルバー | メッキ加工、限定品 | マシンカラーの統一 |
| ブラック | メッキ加工、限定品 | マシンカラーの統一 |
色が違うだけで、だいたいの重さや形には違いがありません。シルバーやブラックのマスダンパーは、マシン全体のカラーコーディネートとして使われることが多いです。性能面での差はほとんどないため、見た目の好みで選んで問題ないでしょう。
座グリ加工について触れておくと、これはナットが逃げるように加工されたもので、マスダンパーの設置地上高を下げることができる重要な加工です。
そしてなんといっても固定用のナットが逃げるザグリ形状になっているので、マスダンパーの設置地上高を下げることができる点が非常におすすめです。
ARシャーシサイドマスダンパーセットには、この座グリ加工が標準で施されているため、低重心化を図りやすく人気があります。マスダンパーを自分で座グリ加工する場合は、タミヤ製のダイヤモンドビットを使うと比較的簡単に加工できるようです。
まとめ：ミニ四駆マスダンパーのおすすめと選び方
最後に記事のポイントをまとめます。
- おすすめはARシャーシサイドマスダンパーセット、スリムマスダンパーセット、ボールリンクマスダンパーの3種類
- 汎用性が高く使いやすいのはARシャーシサイドマスダンパーセット
- マスダンパーは丸型と角型があり、重量は1.5gから14.9gまで11種類存在する
- 重いマスダンパーほど制振効果は高いが、マシン全体の重量とバランスを考慮する必要がある
- 取り付け方法は置き型、吊り下げ型、振り子式の3種類で、それぞれ効果が異なる
- 理想的な取り付け位置は前輪後ろとリヤで、できるだけ低い位置に設置する
- サイドマスダンパーは約8mm、リアマスダンパーは約16mmの高さで、前者の方が低重心化しやすい
- ATバンパー搭載マシンではサイドマスダンでも十分な効果が期待できる
- 色の違い（金色・シルバー・ブラック）は性能に影響せず、見た目の好みで選べる
- 座グリ加工されたマスダンパーは設置地上高を下げられるため低重心化に有効
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【おすすめのマスダンパー３選】種類や重さによる違い｜取り付け方も紹介 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- ミニ四駆のマスダンパーのおはなし｜KATSUちゃんねる ブログ
- Amazon.co.jp : 人気のミニ四駆 マスダンパーランキング
- 【ミニ四駆】手持ちのマスダンパーを比較してみた│Rou-Blog
- ロードスピリットで始めるお小遣いミニ四駆カスタム その４ マスダンパーどうする？ | じおんくんのミニ四駆のぶろぐ
各サイト運営者様へ
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