ミニ四駆の走りを左右する最重要パーツ、それがモーターです。タミヤからは現在、公式レースで使用可能なモーターだけでも8種類以上がラインナップされており、それぞれが異なる特性を持っています。「どのモーターを選べばいいの?」「スピード型とパワー型って何が違うの?」こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、タミヤのミニ四駆モーター全種類のスペックを比較しながら、コース特性に合わせた最適な選び方を徹底解説します。初心者から上級者まで、あなたのマシンを最速にするためのモーター選びの全てがここにあります。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ タミヤのミニ四駆モーター全種類のスペック比較表 |
| ✓ スピード型・パワー型・バランス型の性能差と選び方 |
| ✓ コース特性に合わせた最適モーターの選定方法 |
| ✓ 公式レースで使用可能・不可能なモーターの区別 |
タミヤのミニ四駆モーター比較で知るべき基礎知識
- モーターの形状は片軸と両軸の2タイプ存在する
- 回転数とトルクの数値でモーター性能を判断できる
- スピード型・パワー型・バランス型の3つのタイプがある
モーターの形状は片軸と両軸の2タイプ存在する
タミヤのミニ四駆モーターを選ぶ際、まず理解しておくべきなのがモーターの形状です。大きく分けて「片軸モーター(シングルシャフト)」と「両軸モーター(ダブルシャフト)」の2種類が存在します。
📊 モーター形状の違い比較
| 項目 | 片軸モーター | 両軸モーター |
|---|---|---|
| 対応シャーシ | 通常のミニ四駆シリーズ | ミニ四駆PROシリーズ |
| 軸の構造 | 片側のみシャフトが出ている | 前後両方からシャフトが出ている |
| 駆動方式 | プロペラシャフトで4輪に伝達 | 前後輪に直接パワーを伝達 |
| 重量 | 約17.0~18.0g | 約17.8~19.2g |
| 走行特性 | 安定した走り | よりアグレッシブな走り |
通常のミニ四駆シリーズでは片軸モーターを使用します。これは昔ながらの構造で、プロペラシャフトを介して4輪にパワーを伝える四輪駆動方式です。一方、ミニ四駆PROシリーズには両軸モーターが採用されており、前輪と後輪にダイレクトにパワーを伝えられるため、より力強い走りが実現できます。
互換性は一切ありませんので、まず自分のマシンがどちらのタイプなのかを確認することが重要です。
回転数とトルクの数値でモーター性能を判断できる
モーターの性能を理解するには、スペック表に記載されている数値の意味を知る必要があります。特に重要なのが回転数(RPM)とトルクの2つです。
🔧 モーター性能の主要指標
- 適正負荷回転数(r/min):1分間にモーターが回転する回数を示す数値。この数値が大きいほど最高速度が速くなる傾向がある
- 推奨負荷トルク(mN・m):モーターの回転力を示す数値。この数値が大きいほど坂道やカーブでの加速力が強い
- 消費電流(A または mA):モーターが消費する電力量。数値が大きいほどバッテリーの消耗が早い
モーターには「速いモーター」と「強いモーター」があり、回転数だけで見てはいけない。同じ回転数でも、消費電力が多いモーターの方が速いことがある
この指摘は非常に重要です。単純に回転数だけを比較するのではなく、トルクと消費電流のバランスも考慮する必要があります。同じ回転数28,000rpmでも、消費電流が0.8Aのモーターと1.0Aのモーターでは、後者の方がトルクが強く、実際のレースでは速い可能性が高いのです。
📈 モーター性能の関係性
一般的には、以下のような関係性があると言われています:
- トルクが大きくなる → 回転数が低下、電流が上昇
- 回転数が高くなる → トルクと電流値が低下
- 磁石の磁力が高い → トルク増加、回転数低下
スピード型・パワー型・バランス型の3つのタイプがある
タミヤのミニ四駆モーターは、性能特性によって大きく3つのタイプに分類できます。
🏁 モータータイプ別の特徴
| タイプ | 特徴 | 適したコース | 代表モーター |
|---|---|---|---|
| スピード型 | 高回転数・低トルク<br>最高速度重視 | 直線が多いコース<br>フラットなレイアウト | レブチューン2<br>ハイパーダッシュ3<br>スプリントダッシュ |
| パワー型 | 低回転数・高トルク<br>加速力重視 | 坂道が多いコース<br>テクニカルなレイアウト | トルクチューン2<br>パワーダッシュ |
| バランス型 | 中回転数・中トルク<br>オールラウンド | どんなコースでも対応<br>初心者にも扱いやすい | アトミックチューン2<br>ライトダッシュ |
スピード型モーターは、とにかく最高速度を追求したい人向けです。回転数が14,300~27,200r/minと高く設定されており、長い直線でライバルを引き離すことができます。ただし、トルクが低めなので、上り坂では減速しやすい傾向があります。
パワー型モーターは、加速力と登坂能力に優れています。回転数は12,000~14,700r/minと低めですが、トルクが1.6~2.1mN・mと高く、急な坂道や重いマシンでも力強く走ります。スタートダッシュが重要なコースでも活躍します。
バランス型モーターは、スピードとパワーの中間的な性能を持ち、どんなコースでも平均的に対応できます。初心者がまず選ぶならこのタイプがおすすめです。
タミヤのミニ四駆モーター比較で見る全モデルスペック
- 片軸モーター全12種類の詳細スペック比較
- 両軸モーター全10種類の詳細スペック比較
- 公式レースで使用禁止のモーターは2種類のみ
- まとめ:タミヤのミニ四駆モーター比較で最適な1台を選ぼう
片軸モーター全12種類の詳細スペック比較
片軸モーター(通常のミニ四駆シリーズ用)のスペックを一覧で比較してみましょう。
📋 片軸モーター性能比較表
| モーター名 | 消費電流(A) | 回転数(r/min) | トルク(mN・m) | 重量(g) | 定価(税抜) | 公式戦 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ノーマル | 1.1 | 9,900~13,800 | 1.0 | 17.0 | キット付属 | ○ |
| トルクチューン2 | 1.8~2.2 | 12,300~14,700 | 1.6~2.0 | 20.0 | 420円 | ○ |
| アトミックチューン2 | – | 12,700~14,900 | 1.5~1.8 | 20.0 | 420円 | ○ |
| レブチューン2 | 1.6~2.0 | 13,400~15,200 | 1.2~1.5 | – | 420円 | ○ |
| ライトダッシュ | 2.4~3.0 | 14,600~17,800 | 1.3~1.9 | 約18.0 | 440円 | ○ |
| ハイパーダッシュ3 | 2.4~3.0 | 17,200~21,200 | 1.4~1.9 | – | 460円 | ○ |
| パワーダッシュ | 2.5~3.3 | 19,900~23,600 | 1.5~2.0 | 約18.0 | 460円 | ○ |
| スプリントダッシュ | 2.8~3.8 | 20,700~27,200 | 1.3~1.8 | 20.0 | 460円 | ○ |
| マッハダッシュ | 1.9 | 20,800~23,400 | 1.0~1.5 | 17.0 | – | ○ |
| ウルトラダッシュ | 4.0~5.0 | 24,000~27,500 | 1.4~1.9 | – | 680円 | × |
| プラズマダッシュ | 4.1 | 25,000~29,000 | 2.0~2.5 | 18.0 | 880円 | × |
※2019年7月価格改定後の数値を掲載
✨ タイプ別おすすめモーター
初心者向けバランス型:
- アトミックチューン2モーター:トルクとスピードのバランスが良く、どんなコースでも扱いやすい。まず1つ持っておきたいモーター
- ライトダッシュモーター:燃費が良く効率的。チューン系より若干速く、長時間走行に適している
スピード重視型:
- ハイパーダッシュ3モーター:公式レースで最も使用率が高い。幅広い速度レンジに対応でき、カスタマイズ性が高い
- スプリントダッシュモーター:片軸モーターの中では最高クラスの回転数を誇る。短距離勝負に最適
パワー重視型:
- トルクチューン2モーター:チューン系の中で実走が最速との声も。100g以上のマシンでもパワフルに走る
- パワーダッシュモーター:高トルク・高回転で片軸モーターの最高速度を狙える
⚠️ チューン系モーターの注意点
トルクチューン、レブチューン、アトミックチューンの「チューン系」モーターは、内部の接点が銅ブラシでできており、耐久性が比較的低めです。レースで使用する場合は予備も用意しておくことをおすすめします。
一方、ハイパーダッシュ3やダッシュ系モーターは銀カーボンブラシが採用されており、寿命が大幅に長くなっています。
両軸モーター全10種類の詳細スペック比較
ミニ四駆PRO専用の両軸モーター(ダブルシャフトモーター)のスペック比較です。
📋 両軸モーター性能比較表
| モーター名 | 消費電流(A) | 回転数(r/min) | トルク(mN・m) | 重量(g) | 定価(税抜) | 公式戦 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ノーマルPRO | 1.1 | 9,900 | 1.0 | 19.2 | キット付属 | ○ |
| トルクチューン2 PRO | 1.7~2.0 | 12,200~14,400 | 1.7~2.1 | – | 420円 | ○ |
| アトミックチューン2 PRO | 1.5~1.7 | 12,300~14,500 | 1.6~1.8 | – | 420円 | ○ |
| レブチューン2 PRO | 1.5~1.8 | 13,200~14,900 | 1.2~1.5 | 30.0 | 420円 | ○ |
| ライトダッシュPRO | 1.5~2.2 | 14,600~17,800 | 1.3~1.9 | – | 460円 | ○ |
| ハイパーダッシュPRO | 1.6~3.0 | 17,200~21,200 | 1.4~1.9 | 17.8 | 480円 | ○ |
| マッハダッシュPRO | 2.4~3.0 | 20,000~24,500 | 1.3~1.8 | 17.8 | 480円 | ○ |
※2019年7月価格改定後の数値を掲載
🎯 片軸と両軸の性能差について
興味深いのは、同じ名称のモーターでも片軸と両軸で性能が微妙に異なる点です。例えば:
- ハイパーダッシュ3(片軸):17,200~21,200r/min
- ハイパーダッシュPRO(両軸):17,200~21,200r/min
回転数は同じですが、重量は片軸の方がやや軽い傾向があります。また、マッハダッシュPROは両軸専用モーターで、片軸の「パワーダッシュ」や「スプリントダッシュ」に対抗できる高性能モーターという位置づけです。
💡 PRO用モーターの選び方
両軸モーターには、ウルトラダッシュやプラズマダッシュに相当するモデルが存在しません。PRO用で最速を狙うならマッハダッシュPROが最高グレードとなります。ただし、燃費が悪いため、5レーン5周のような長距離レースではバッテリーがヘロヘロになる可能性があります。
公式レースで使用禁止のモーターは2種類のみ
タミヤ主催の公式競技会では、**レギュレーション(規則)**により使用できるモーターに制限があります。
🚫 公式レースで使用できないモーター
- ウルトラダッシュモーター
- プラズマダッシュモーター
この2種類は性能が高すぎるため、タミヤの公認レースでは使用が禁止されています。ただし、非公式のイベントや記録会、仲間内での走行では自由に使用できます。
✅ 公式レースで使用可能なモーター(片軸)
- ノーマルモーター
- ハイパーミニモーター
- ハイパーダッシュモーター
- マッハダッシュモーター
- タッチダッシュモーター
- ハイパーダッシュ2モーター
- レブチューンモーター(全種)
- トルクチューンモーター(全種)
- アトミックチューンモーター(全種)
- スプリントダッシュモーター
- パワーダッシュモーター
- ターボダッシュモーター
- ZENチューンモーター
- ライトダッシュモーター
- ハイパーダッシュ3モーター
✅ 公式レースで使用可能なモーター(両軸)
- ノーマルモーターPRO
- トルクチューンモーターPRO(全種)
- レブチューンモーターPRO(全種)
- アトミックチューンモーターPRO(全種)
- ハイパーダッシュモーターPRO
- ライトダッシュモーターPRO
- マッハダッシュモーターPRO
📌 レギュレーション確認の重要性
公式レースに出場する予定がある場合は、モーター以外にも車体寸法、重量、使用パーツなど細かい規定があります。タミヤ公式サイトの「ミニ四駆公認競技会規則」で最新のレギュレーションを必ず確認しましょう。
公式戦はあくまでも一定のルールの中でそのスピードを楽しむ世界
まとめ:タミヤのミニ四駆モーター比較で最適な1台を選ぼう
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミニ四駆のモーターは片軸と両軸の2形状があり、互換性はない
- モーター性能は回転数(スピード)とトルク(パワー)で判断する
- スピード型・パワー型・バランス型の3タイプが存在する
- 初心者にはアトミックチューン2やライトダッシュがおすすめ
- 公式レース最速を狙うならハイパーダッシュ3が人気
- チューン系モーターは銅ブラシで耐久性が低い
- ダッシュ系モーターは銀カーボンブラシで寿命が長い
- ウルトラダッシュとプラズマダッシュは公式レース使用不可
- 同じ回転数でも消費電流が高いモーターの方が速い可能性がある
- コース特性に合わせてモーターを使い分けることが重要
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- モーター性能比較表 – TEA-League
- 【2025年】ミニ四駆モーターのおすすめ14選! – ヤマダ家電情報サイト
- ミニ四駆モーターのおすすめ人気ランキング【2025年11月】 | マイベスト
- ミニ四駆作ってみた〜その468「速いモーターと強いモーター」
- 【2024】ミニ四駆モーターのおすすめランキング19選 – Best One
- ミニ四駆のモーターのおはなし|KATSUちゃんねる ブログ
- ミニ四駆のモーター慣らしに関する考察|Shoya H.
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
私たちは、情報の収集や整理を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法には不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
このたび、当ブログの記事内容について無断転載とのご指摘を受けました。
事実確認が十分でない部分もありますが、著作権に関わるご迷惑をおかけする可能性を重く受け止め、記事をすべて非公開とし、今後の再確認を進めてまいります。
ご心配・ご不快の念をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は再発防止に努め、安心してご覧いただけるブログ運営を行ってまいります。
