ミニ四駆界隈で「堅い!強い!速い!」と三拍子揃った評価を受けるMAシャーシ。MSシャーシの後継として2014年に登場したこのシャーシは、一体成型モノコックボディの採用による高い剛性と駆動効率で多くのファンを魅了しています。特に初心者にとっては壊れにくく扱いやすいという大きなメリットがあり、「脳筋セッティング」と呼ばれる独自の改造スタイルも人気です。
本記事では独自調査をもとに、MAシャーシの基本情報から特徴、MSシャーシとの違い、最適な改造方法まで徹底解説します。フロントATやリアアンカーといった人気セッティングや、「肉抜きNG」というMAシャーシ特有の注意点なども詳しく紹介。MAシャーシの持ち味を最大限に活かしたマシン作りをサポートします!
記事のポイント!
- MAシャーシの特徴とMSシャーシとの根本的な違いがわかる
- 初心者から上級者まで活用できるMAシャーシの改造方法が学べる
- レースで勝つための「脳筋セッティング」のコツが理解できる
- MAシャーシに最適なパーツ選びとセッティングのポイントがわかる
ミニ四駆 シャーシ MAの基本特徴とメリット
- MAシャーシは一体成型モノコックボディが最大の特徴
- 素材にABSとPOMを採用し高い剛性と駆動効率を実現
- 駆動系はMSシャーシ譲りのダイレクトドライブ方式
- 電池の着脱は少し固めだが走行中の接触不良が少ない
- バンパーはARシャーシベースのデザインでカスタマイズ性が高い
- 重量は重めだがその分安定感と走行性能に優れている
MAシャーシは一体成型モノコックボディが最大の特徴
MAシャーシの最大の特徴は、何といっても一体成型のモノコックボディです。MSシャーシが前後バンパーとセンターシャーシの3分割構造だったのに対し、MAシャーシはシャーシ本体が一体化されています。これにより、MSシャーシより更に高い剛性と駆動効率を実現しています。
独自調査の結果、MAシャーシの開発コンセプトは「空力を考慮した設計とMSシャーシの駆動効率の更なる向上」だったことがわかりました。ARシャーシで培った空力設計をMSシャーシと同じダイレクトドライブ方式に取り込み、一体構造にすることで駆動効率をさらに高めているのです。
シャーシの寸法はキット素組みの状態で全長156mm、全幅97mm、地上高2.2mm(小径ローハイト装着時)となっています。ホイールベースは80mmで、使用するドライブシャフトは60mmです。対応するギア比は3.5:1、3.7:1、4:1の3種類となっています。
また、MAシャーシの最大の魅力は「硬さ」にあります。バリカタ(非常に硬い)と表現されるほどの剛性があり、モーターの力をギアやタイヤに効率よく伝えることができます。振動や各種ノイズも持ち前の剛性で抑え込みます。
このような特性から、MAシャーシは「脳筋のシャーシ」と呼ばれることも。柔軟性を重視するMSフレキとは対照的なアプローチですが、その強靭さと素直な走りにファンが多いのも事実です。
素材にABSとPOMを採用し高い剛性と駆動効率を実現
MAシャーシの素材選びも注目ポイントです。シャーシ本体はABS樹脂、一部キットではポリカABS樹脂が採用されています。特筆すべきはAパーツ(ギアカバーやモーターホルダーなど)にPOM(ポリアセタール)樹脂が使われていることです。
POMは低摩擦特性に優れた素材で、これによりMAシャーシのキットで初めて520サイズの低摩擦プラベアリングが登場しました。これにより素組でのカウンターギアの抵抗がさらに低減され、駆動効率の向上に貢献しています。
また、シャーシカラーのバリエーションも豊富で、グレー、蛍光グリーン、ホワイト、クリアレッド、ブラック、シルバーなど様々なカラーバージョンが存在します。中でも蛍光色のシャーシとPOMパーツの組み合わせは駆動効率が特に優れているとの評価もあります。
さらに、POMの採用はモーターのホールド性能にも良い影響を与えています。MSシャーシでは弱点とされていたモーターのホールドが甘い問題が、MAシャーシでは大幅に改善されました。モーターが走行中の振動で「わずかに浮く」というリスクがほとんどない設計となっています。
特に指の力ではモーターが外れないほどしっかり固定される点は、安定した走行を求めるレーサーから高く評価されています。接点不良が起きにくいため、一定のスピードで安定した走りを実現できるのです。
駆動系はMSシャーシ譲りのダイレクトドライブ方式
MAシャーシの駆動系はMSシャーシで好評だったダイレクトドライブ方式を採用しています。しかも一体型になったことで駆動効率はさらに向上。低摩擦プラベアリングを軸受として採用することで、駆動ロスを最小限に抑えています。
ギアカバーの設計も洗練されており、フロント側ギアから中央のモーター、リアのギアまで全てを覆うようになっています。MSシャーシでは構造上、センターシャーシの一部が前後スパーギアのギアカバーを兼ねていましたが、MAではスパーギアも全て覆われています。
取り付けはARシャーシの経験を活かしたスライド式を採用しており、信頼性が高いのも特徴です。ギアカバー中央部のモーター直上には、ARシャーシの中央部のようなビス穴も設けられています。
スイッチも工夫が見られ、MS軽量センターシャーシやS2シャーシによく似た円形のターン式を採用しています。ホイールベースとトレッドもMSシャーシ譲りでコンパクトな設計となっていますが、大径タイヤを使用するとどうしてもトレッドが広くなってしまう点は注意が必要です。
駆動効率の良さは素組みの段階から発揮されているため、MSシャーシと同様に「駆動はいじらなくても十分」というのも初心者にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
電池の着脱は少し固めだが走行中の接触不良が少ない
MAシャーシの電気系統にも特徴があります。ターミナルはMSシャーシと同じものが使用されていますが、固定方式が異なります。MAシャーシではシャーシの溝にターミナルをはめ、チップ状の部品(ギアカバーと同ランナーに成型されたもの)を差し込んで固定する方式を採用しています。
バッテリーホルダーはMS強化ギアカバーのような独立型で、スライド式ギアカバーの隙間を埋めるような突起が存在します。この突起により走行中のギアカバーのずれを防ぎ、さらにシャーシの強度を高める効果もあります。
ただし、頑丈に作られた分、電池の脱着はかなり固く感じる場合があります。また、シャーシ形状を優先したためか、MSシャーシにあった電池を押し出すための穴やパッドが廃止されており、電池交換に多少の力とコツが必要です。
この問題に対処するために、MSシャーシのように底面に電池を押し出すための穴を開けたり、中央のAパーツなどにテープを張り付けて引っ張ると電池が浮き上がるような対策をすると外しやすくなります。また、電池ボックス左前方のリブは切り取っておくと電池を傷めにくくなるという情報もあります。
ターミナルも「押さえ」を「カチっ」と入れることで電池をセットすれば一定の圧がかかり、「瞬間の浮き」がなくなります。これにより接点不良が起きにくくなり、安定した走行が可能になります。これも「MAが速い」と言われる理由の一つと考えられています。
バンパーはARシャーシベースのデザインでカスタマイズ性が高い
MAシャーシのバンパーはARシャーシをベースとしていますが、より直線的なデザインとなっており、左右にビス穴を2個ずつ追加して拡張性を強化しています。上側はフラットかつスラスト角が付いているため拡張が容易で、下側はアッパースラスト気味の設計になっています。
この設計により、ブレーキステーをただ装着するだけで丁度いい角度でブレーキを使用できるのも利点です。ただし、バンパーレスセッティングにする場合はスラスト角の調整が必要になります。
また、前作のMSシャーシで廃止されていたサイドガードがMAシャーシでは復活しています。これはマスダンパーなどを配置するセッティングが普及したことを考慮したものと思われます。サイドガードの形状もバンパーと同様にARシャーシベースですが、ビス穴が追加されています。
リアステーについても同様に、ARシャーシのデザインを踏襲しつつ拡張性を高めた設計となっています。左右分割式のリアステーはAR以上に頑丈で、左右をつなぐスキッドバーも装備されています。
これらのパーツはそのまま使っても十分に頑丈ですが、バンパーレスにしてステーを二点留めする場合、細い筒状のビス穴ゆえに根本の耐久性に不安が生じることがあります。長期間使用する場合は何らかの補強を検討するとよいでしょう。
重量は重めだがその分安定感と走行性能に優れている
MAシャーシの特徴のひとつとして、重量が重めであることが挙げられます。シャーシのみで約24g、ボディやボディキャッチ、電池を除いたノーマルの全重量は約77.7gとなっています。これは穴の少ないデザインも影響しており、全シャーシの中でも最重量級と言われています。
しかし、この重量がMAシャーシの安定感にも寄与しています。剛性の高さと相まって、特に平面での走行安定性は抜群です。実車と同様に、平面走行では硬く剛性の高いマシンが速いという原則があり、MAシャーシが素組みで最速と言われる理由もここにあります。
重量についてはバンパーカットのみの状態で119.6gという例もあり、肉抜きをせずともある程度の軽量化は可能です。この程度の重量であれば、ローハイトタイヤがちゃんと地面を蹴ってくれるとの情報もあります。
ただし、その剛性の高さが仇となって柔軟性に欠けるという欠点もあります。特に着地などの衝撃を吸収しにくいため、ジャンプのあるコースではMSフレキなどの柔軟性のあるシャーシと比べて不利になることもあります。
MAシャーシのメリットを活かす上で、重量と剛性のバランスをうまく取ることが重要です。過度な肉抜きは剛性を損なうため避け、必要最小限の加工で最適な重量バランスを目指すことが推奨されています。
ミニ四駆 シャーシ MAの改造とセッティングのコツ
- MAシャーシの改造は肉抜きNG、バンパー周りが肝心
- 初心者向けMAシャーシ改造は「ファーストトライパーツセット」が便利
- ATスラダンを活用したMAシャーシのフロント改造が人気
- リアは一軸アンカーが相性抜群でガタつきなし
- MAシャーシは脳筋セッティングが最も勝率が高い
- 使用するモーターはMAシャーシの剛性を活かせるものを選ぶ
- まとめ:ミニ四駆 シャーシ MAは初心者に特におすすめの万能シャーシ
MAシャーシの改造は肉抜きNG、バンパー周りが肝心
MAシャーシの改造で最も重要なポイントは「バンパー以外の肉抜きは厳禁」ということです。MAシャーシの最大の強みは剛性の高さにありますので、シャーシ本体の肉抜きはその特性を損なってしまいます。よく「ドのつくノーマルMAの方が下手な改造マシンより速い」と言われるのはこのためです。
独自調査によると、MAシャーシは「脳筋のシャーシ」と表現されることも多く、その剛性を活かしたセッティングが最も効果的とされています。バンパー部分のカットは許容範囲内ですが、それ以外のシャーシ部分はなるべく手を加えないことが推奨されています。
改造のポイントはバンパー周りに集中します。MAシャーシのバンパーはアッパースラスト気味の設計になっているため、ブレーキステーをただ装着するだけでも適切な角度でブレーキが効くようになっています。また、フロントバンパーの上側はフラットかつスラスト角が付いているため、拡張パーツの取り付けも容易です。
公式大会などでMAシャーシを使用する場合、特に注意したいのは乗り上げた際の挙動です。剛性が高いゆえに衝撃を吸収しにくく、そのままだと一発COしてしまうリスクがあります。この対策として、前後のバンパーにはいなし効果のあるギミックを取り入れるのが効果的です。
なお、電池ボックス周りの改造として、電池を取り出しやすくするために底面に押し出し用の穴を開けたり、Aパーツにテープを貼って引っ張れるようにするといった工夫も有効です。ただし、これらはあくまでも使い勝手を良くするための改造であり、走行性能に直接影響するものではありません。
初心者向けMAシャーシ改造は「ファーストトライパーツセット」が便利
MAシャーシを始めたばかりの初心者に特におすすめなのが「MAシャーシ ファーストトライパーツセット」です。このセットには基本的な改造に必要なパーツが一通り揃っており、初心者でも手軽にMAシャーシの性能を引き出すことができます。
独自調査の結果、MAシャーシは初心者におすすめできるシャーシとして真っ先に候補に挙がるシャーシであることがわかりました。ファーストトライパーツセットと前後ブレーキを装着しただけでもそこそこの走りができ、組立も比較的簡単です。
また、「ブラストアローのスターターパック」を購入すれば、前後FRPバンパーやトルクチューンPROモーターなどのグレードアップパーツが付属するため、サーキットデビューにも最適です。HGベアリングや超速ギアを追加することで、さらなるスピードアップも可能です。
初心者の方がMAシャーシを選ぶ利点は、その頑丈さだけでなく、駆動系をいじらなくても十分な性能が出せる点にもあります。駆動触らなくても十分な性能があるため、初心者でも安心して使用できます。また、モーターやギアカバーの取り外しが全シャーシの中でも最も簡単で、整備がラクなのも大きなメリットです。
ターミナルも固定されるため、MSシャーシのように分解中に外れて慌てることもありません。このように整備のしやすさはモチベーションの維持にも関わる重要な要素です。MSシャーシの強化ギアカバーを外すのは面倒という声もありますが、MAシャーシではそのような問題も軽減されています。
ATスラダンを活用したMAシャーシのフロント改造が人気
MAシャーシの改造で特に人気があるのが、フロントへのAT(アドバンスドタイプ)スラダン(スライドダンパー)の導入です。ATはアクティブに動くサスペンション機構で、MAシャーシの固さを補完する役割を果たします。
独自調査によると、おじゃぷろ式ATと呼ばれる特定の改造スタイルがMAシャーシとの相性が良いとされています。この方式の特徴は、意図的にスラスト抜け防止ギミックを付けない点にあります。なぜなら、MAシャーシの剛性が非常に高いため、ジャンプ着地時にダウンスラストが固定された状態でコース壁面に接触すると、ダウンスラストがさらに下向きの力をかけて横転してしまうリスクがあるからです。
ATでスラスト固定されている状態で、ジャンプ着地時にマシンが真横に寝て回転してCOしてしまう現象は、実はスラスト固定が原因であることが多いのです。このため、MAシャーシではあえてスラスト抜けを許容することで、このような事態を回避します。
フロントローラーは13-12サイズを使用する例もありますが、位置調整は走行テストを通じて最適な位置を見つけることが重要です。基本的にはコーナリング時にゼロスラストに近い走行を想定したセッティングが効果的です。
また、MAシャーシのフロントアンダーが最初から斜めになっているという特性も活かせます。このため、流行の斜めブレーキを採用する場合、MSシャーシのように2枚重ねのプレートを作って斜めに削る手間が省け、ただブレーキプレートを付けるだけでOKという利点があります。
リアは一軸アンカーが相性抜群でガタつきなし
MAシャーシのリア部分の改造では、一軸アンカーが非常に相性が良いという結果が独自調査で明らかになっています。アンカーとはリア部分のスライド機構のことで、これによりコーナリング時の安定性が向上します。
特に注目すべきは、MAシャーシと一軸アンカーの組み合わせでは「全くガタつきがない」という点です。VZシャーシでも採用されて好評だったこの構成は、MAシャーシでもしっかりと機能します。キャッチャーダンパーは必須ではなく、フロントに重心が偏っている場合は前から飛び込む傾向があるため、反り上がったタイプは不要になることも多いようです。
タイヤ選びについても興味深い情報があります。近年登場した小径ローフリクションタイヤは機械精度で最初から24ミリに仕上げられており、MAシャーシとの相性が良いとされています。フロントは「提灯」か「ヒクオ」かで迷うケースもありますが、マシンの特性に合わせて選ぶとよいでしょう。
マスダンパーについても軽めの設定で十分との見解があります。これはMAシャーシの電池重心が元々低いためで、リアローラーも高くする必要性は低いとされています。基本的に「ローラーは電池重心で決める」という原則に従うことが推奨されています。
最終的な仕上げについては、とにかく丁寧に行うことが重要です。MAシャーシはその構造上、精密な組み立てによって真価を発揮するシャーシだからです。バンパーカットのみで119.6gという軽さを実現した例もあり、この程度の重量であればローフリクションタイヤが地面をしっかり蹴ってくれるとの報告もあります。
MAシャーシは脳筋セッティングが最も勝率が高い
MAシャーシは「脳筋セッティング」と呼ばれる、その剛性を最大限に活かしたセッティングが勝率が高いことが独自調査からわかっています。流行のMSフレキとMAの関係を例えるなら、銃で言うとM16とAKのような関係に似ているとの見方もあります。
M16(MSフレキ)は性能は良いけれど汚れや泥に弱く整備が大変なのに対し、AK(MA)はそれほど精度はないものの泥汚れに強く、整備をしなくても使えるという特性があります。つまり、MAシャーシは整備や点検にかかる時間をコース攻略のセッティングに回せる利点があるのです。
具体的な脳筋セッティングの例としては、とにかくシャーシの剛性を活かしてパワーをストレートに伝えるアプローチが有効です。バンパーカット以外の肉抜きはせず、駆動系も極力いじらないことで、MAシャーシ本来の特性を引き出します。
また、MAシャーシの電池部分の肉抜きによる軽量化も一部で行われていますが、これは慎重に行う必要があります。基本的には軽量化と剛性のバランスを取り、シャーシの特性を損なわない範囲で行うことが重要です。
レース成績に関する情報も興味深く、MAシャーシでの勝率が高いとの報告もあります。「京都伏見の陣」と呼ばれる大会では、周囲がフレキを使用する中でMAシャーシで勝利した例もあるようです。このように、適切なセッティングができれば、MAシャーシは十分に競争力のあるシャーシと言えるでしょう。
使用するモーターはMAシャーシの剛性を活かせるものを選ぶ
MAシャーシに最適なモーターを選ぶ際は、その剛性の高さと駆動効率の良さを活かせるものを選ぶことが重要です。独自調査によると、両軸モーターがMAシャーシとの相性が特に良いとされています。
両軸モーターの中でも「マッハダッシュモーターPRO」や「パワーダッシュモーター」などが人気があります。これらのモーターはMAシャーシのしっかりしたモーターホールドによって、その性能を最大限に発揮することができます。
MAシャーシの最大のメリットの一つは、モーターのホールドがしっかりしている点です。MSシャーシでは弱点とされていたモーターのホールド性能が、MAシャーシでは大幅に改善されています。これにより、モーターが走行中の振動で「わずかに浮く」というリスクがほとんどなくなり、安定した出力が得られます。
ただし、最新のAパーツ(モーター接続パーツ)が緩いものになってしまったという指摘もあります。モーターが動きやすくなってしまっているため、この部分の対策をしたほうが良いかもしれません。
モーターを選ぶ際のもう一つのポイントは、MAシャーシがMSシャーシ同様に「駆動触らなくても十分」な性能を持っている点です。つまり、モーターさえ良いものを選べば、あとはほとんど手を加えなくても十分な走行性能が得られるということです。これは初心者にとって特に大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ:ミニ四駆 シャーシ MAは初心者に特におすすめの万能シャーシ
最後に記事のポイントをまとめます。
- MAシャーシはMSシャーシの後継として登場した一体成型モノコックシャーシである
- 硬くて剛性が高いため「脳筋のシャーシ」と呼ばれる特性を持つ
- シャーシ本体はABS樹脂、AパーツはPOM樹脂を採用し高い駆動効率を実現
- バンパー以外の肉抜きはNGで、バンパーカットのみで軽量化するのが基本
- 初心者にも扱いやすく、ファーストトライパーツセットだけでも十分な性能を発揮
- フロントはATスラダン、リアは一軸アンカーが相性抜群
- 駆動効率が良く、モーターのホールドがしっかりしているため安定した走行が可能
- 電池の着脱は少し固めだが、走行中の接触不良が少ない利点がある
- 平面走行では優れた性能を発揮するが、ジャンプなどの立体コースでは弾かれやすい欠点もある
- MAシャーシは整備や点検が容易なため、コース攻略に時間を割ける利点がある
- 両軸モーターとの相性が良く、マッハダッシュモーターPROなどが人気
- 剛性を活かした「脳筋セッティング」が最も勝率が高いと言われている