ミニ四駆のセッティングを極めるうえで、モーターの回転数測定は欠かせません。かつては専用機材がなければ測れなかった回転数も、今ではスマートフォンのアプリで手軽に計測できる時代になりました。しかし、App StoreやGoogle Playで検索すると複数のアプリが見つかり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ミニ四駆愛好家の間で実際に使われている回転数計測アプリを徹底比較し、それぞれの特徴や使い方、測定時の注意点まで詳しく解説します。Android向け・iPhone向けの両方をカバーしているので、お使いのスマートフォンに合わせて最適なアプリを見つけることができるでしょう。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ミニ四駆モーター回転数測定に使える主要アプリの比較 |
| ✓ iPhoneとAndroidそれぞれの対応アプリと特徴 |
| ✓ アプリを使った正確な測定方法と注意点 |
| ✓ 回転数データの活用法とモーター管理術 |
ミニ四駆モーター回転数計測アプリの選び方とおすすめ
- 主要な回転数計測アプリの種類と特徴
- iPhone向けアプリ「Giri」の詳細
- Android向けアプリ「MPA」の実力
主要な回転数計測アプリの種類と特徴
ミニ四駆のモーター回転数を計測できるアプリは、主に音声認識技術を活用しています。モーターが発する音の周波数を解析することで、1分間あたりの回転数(rpm)を算出する仕組みです。
📱 代表的なアプリ一覧
| アプリ名 | 対応OS | 価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Giri -The RPM Checker- | iOS/Android | 無料 | 老舗アプリ、スピード換算機能付き |
| Motor Pitch Analyzer (MPA) | iOS/Android | 無料(広告あり) | 波形表示機能、測定精度が向上 |
| RPM測ってみる? | iOS | 有料 | 高精度だが不具合報告あり |
多くのミニ四駆レーサーが利用しているのはGiriとMPAの2つです。どちらも無料で利用でき、基本的な測定機能は十分に備えています。
「モーター回転数を測るアプリはホントに便利でありがたい・・・」 出典:サブカル”ダディ”ガッテム日記
ただし、どのアプリもあくまで目安であることは理解しておく必要があります。スマートフォンのマイク性能や測定環境によって、数値が若干変動する可能性があるためです。
iPhone向けアプリ「Giri」の詳細
Giri -The RPM Checker- は、Natural Style Co. Ltd.が開発したミニ四駆用RPM計測ツールです。2014年のリリース以降、多くのレーサーに愛用されてきました。
✨ Giriの主な機能
- 🎯 駆動模型のモーター回転数計測
- 🔇 雑音除去のためのフォーカス機能
- 🏎️ 回転数をスピードに換算するパネル
- 📝 回転数をメモするパネル(1無料、9有料)
- 🎨 多彩なスキンデザイン(無料・有料)
最大の特徴は、回転数だけでなくスピード換算機能を搭載している点です。ギヤ比やタイヤ径を入力することで、理論上の速度を計算できます。
⚠️ 注意点と不具合情報
ただし、最近のiOSバージョンでは動作不良が報告されています。
「iOSのバージョンが上がった事で、上手く反応しなくなった。反応していた頃はとても良いアプリだったのに残念です」 出典:App Store – Giri -The RPM Checker-
最終アップデートが2017年10月と古く、iOS 16以降の端末では正常に動作しないケースが多いようです。iPhone 7aやPixel 7aなどで「初期化画面のままフリーズする」といった報告が複数確認されています。
Giriの使い方のコツ
- ギアを外してモーター音のみの状態で計測
- マイク部分をしっかりとモーターに近づける
- なるべく静かな環境で測定する
Android向けアプリ「MPA」の実力
Motor Pitch Analyzer(MPA) は、2024年6月にリリースされた比較的新しいアプリです。Giriの後継的な位置づけで、開発者が積極的にアップデートを続けています。
🔧 MPAの技術的特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計測範囲 | 初期設定40,000rpm(最大50,000rpm) |
| スペクトラム分解 | 2048段階→補間式導入で精度向上 |
| 波形表示 | リアルタイムでモーター音の波形確認可能 |
| データ管理 | 最大100件のモーター情報を保存 |
MPAの最大の強みは継続的なアップデートです。2025年6月には、一部Android端末で回転数が約2,000rpm低く計測される不具合を修正しました。
✅ MPAの改善履歴
- v1.4.0(2025年6月):不具合修正、お問い合わせ機能追加
- v1.3.0(2024年9月):iOS 18対応、機能説明画面追加
- v1.2.0(2024年8月):スペクトラム補間式導入で精度向上
- v1.1.0(2024年6月):モーター情報保存機能、回転数上限変更
ただし、Android 16やPixel端末では初期化画面から進まないという報告もあります。
「Pixel9aにて使用してますが、ずっと初期化しています…の表示が出たままで、一応測定はできてる?っぽいのですが、周波数のレンジ設定ができないので、参考程度に使ってます」 出典:Google Play – Motor Pitch Analyzer
アプリを使ったミニ四駆モーター回転数の正確な測定方法
- 測定環境の整え方と必要機材
- 回転数測定時の注意点と測定精度
- 測定データの記録方法と活用術
- まとめ:ミニ四駆モーターの回転数をアプリで測定する際のポイント
測定環境の整え方と必要機材
アプリを使った回転数測定の精度を高めるには、安定した電源と適切な測定環境が不可欠です。
🔌 推奨される電源装置
| 電源の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| サンダー(THUNDER) | 安定した出力、多くのレーサーが使用 | 初期費用が高い |
| パワーステーション | 比較的安価、入手しやすい | チョッパ制御で実電圧と表示が異なる |
| ミニブレークインシステム | コンパクト、0.1V単位で設定可能 | パルス電流のため要注意 |
| 単三電池(シャーシ) | 手軽、追加費用不要 | 電圧が不安定、測定には不向き |
「パワーステーションで電圧をかけ、モーターの回転数を調べるのですが、注意点があります。3Vの所でデジタルマルチテスターを使って調べると、電圧が少し低いのです」 出典:リオンチャンネル~大人の遊び場~
測定前の準備チェックリスト
- ✅ 電源装置の実電圧をテスターで確認(3.0Vに調整)
- ✅ ギアを外してモーター単体の状態にする
- ✅ 静かな場所を選ぶ(雑音が少ない環境)
- ✅ スマートフォンのマイク部分をモーターに近づける配置を確認
回転数測定時の注意点と測定精度
アプリで測定した回転数は無負荷状態での値であることを理解しておく必要があります。
⚠️ 測定値と実走行の違い
無負荷時:モーター単体で回転(アプリで測定)
↓
実走行時:ギア・タイヤ・路面抵抗などの負荷がかかる
↓
結果:実際の回転数は測定値より低くなる
「実際のマシンの走行では、モーターにも負荷がかかっています。モーターに負荷がかかることによって、実際の回転数としては無負荷状態よりダウン」 出典:ムーチョのミニ四駆ブログ
📊 カタログ値と実測値の比較例
| モーター | カタログ回転数 | 実測回転数(無負荷) | 備考 |
|---|---|---|---|
| マッハダッシュPRO | 20,000~24,500rpm | 約25,700rpm | ブレークイン済 |
| ハイパーダッシュ3 | 17,200~21,200rpm | 約22,000~22,300rpm | ブレークイン済 |
| パワーダッシュ | 19,900~23,600rpm | 約24,300rpm | ブレークイン済 |
| ライトダッシュPRO | 14,600~17,800rpm | 約16,000rpm | あけぽん |
一般的に、実測値はカタログ値の上限を超えるケースが多く見られます。これはブレークインによる通電効率の向上が理由と考えられます。
回転数と電流の相関関係
興味深いのは、負荷トルクが上がると回転数が下がり、電流が増える関係性です。
「モーターの回転数が高い場合、負荷トルクが低い=電流が少ない、つまり消費電力が低くなっている」 出典:みはらぼ
つまり、高回転で回っているモーターほど、実は省エネ運転をしているということになります。
測定データの記録方法と活用術
回転数を測定したら、そのデータを適切に記録・管理することで、モーター選別や育成に活かせます。
📝 効果的な記録方法
- モーターに直接マーキング
- 測定した回転数を略記(例:24,300rpm → 「243」)
- 油性マジックで見やすい場所に記入
- アプリの保存機能を活用
- MPA:最大100件のモーター情報を保存可能
- Giri:回転数メモパネル機能(1つ無料、追加は有料)
- スプレッドシート管理
| モーターNo. | 種類 | 回転数 | 電流 | 測定日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| HD3-001 | ハイパーダッシュ3 | 22,000rpm | 3.2A | 2025/11/20 | ブレークイン30分 |
| HD3-002 | ハイパーダッシュ3 | 22,300rpm | 3.1A | 2025/11/20 | ブレークイン30分 |
🎯 データ活用のヒント
- モーター選別:同じ種類でも個体差があるため、回転数の高いものを「当たり」として選別
- マシンの速度調整:使用するコースに合わせて回転数の異なるモーターを使い分け
- ブレークイン効果の確認:慣らし前後で回転数を測定し、育成効果を数値で把握
「よく使っているほどモーターほど高回転数に。これを意図的に行なっているのが、モーター慣らしになってきます」 出典:ムーチョのミニ四駆ブログ
ただし、回転数が全てではありません。トルクとのバランス、コース特性、マシンセッティングとの相性など、総合的な判断が必要です。
まとめ:ミニ四駆モーターの回転数をアプリで測定する際のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミニ四駆のモーター回転数測定アプリは「Giri」と「MPA」が主流である
- Giriは老舗アプリだが最新iOSでは動作不良の報告がある
- MPAは2024年リリースの新しいアプリで継続的にアップデートされている
- どちらのアプリも音声認識技術でモーターの回転音から回転数を算出する
- 測定精度を高めるには安定した電源(サンダーなど)が必要である
- アプリで測定できるのは無負荷時の回転数であり実走行時は低くなる
- カタログ値と実測値には差があり実測値の方が高くなることが多い
- 測定データはモーターに直接マーキングするかアプリで保存して管理する
- 回転数の高いモーターほど実は消費電力が低い傾向にある
- 回転数だけでなくトルクやコース特性も考慮した総合判断が重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Motor Pitch Analyzer – Google Play のアプリ
- Giri -The RPM Checker- – App Store
- 【速さの目安】モーターの回転数|アプリを使った測り方と計測時の注意点 – ムーチョのミニ四駆ブログ
- Motor Pitch Analyzer – App Store
- ミニ四駆で使えるアプリ Android編 – サブカル”ダディ”ガッテム日記
- 【実測】ミニ四駆で学ぶモーターの回転数 – みはらぼ
- 【ミニ四駆】 その6 ミニ四駆のおすすめアプリ – 新米パパの節約ミニ四駆
- 【ミニ四駆】モーターの回転数ってどう測るの? – リオンチャンネル~大人の遊び場~
- ミニ四駆のモーターの回転数をアプリを使って計測してみた – くまもとモンのミニ四駆ブログ
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