ミニ四駆を始めたいけど、プラモデル作りが苦手で不安…。そんな方にぴったりなのが「ビギナーズミニ四駆シリーズ」です。通常のキットと違い、シャーシやモーターが組み立て済みで届くため、タイヤとローラーを取り付けるだけですぐにコースデビューできる優れものなんです。
でも、ノーマル状態のまま走らせるだけじゃもったいない!このビギナーズミニ四駆、実はMAシャーシを採用しているため、改造の自由度が高く、初心者でも段階的にマシンを速くしていけるポテンシャルを秘めています。本記事では、ビギナーズミニ四駆の基本から、初心者が最初に取り組むべき改造ポイントまで、わかりやすく解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ビギナーズミニ四駆は3ステップで組み立て完了し、すぐに走行可能 |
| ✓ MAシャーシ採用で改造しやすく、初心者から上級者まで楽しめる |
| ✓ モーター・ベアリング・ローラー交換の3大改造で劇的に速くなる |
| ✓ 価格は高めだが組み立て済みの利便性と特別なステッカーが魅力 |
ビギナーズミニ四駆の改造を始める前の基礎知識
- ビギナーズミニ四駆とは何か?従来キットとの違い
- ビギナーズミニ四駆の種類とMAシャーシの特徴
- 組み立てに必要な工具と注意点
ビギナーズミニ四駆とは何か?従来キットとの違い
ビギナーズミニ四駆シリーズは、タミヤが小さな子どもやミニ四駆初心者向けに発売している特別なキットです。最大の特徴はボディとシャーシがカット済み・組み立て済みという点にあります。
📊 ビギナーズミニ四駆と通常キットの比較
| 項目 | ビギナーズミニ四駆 | 通常キット |
|---|---|---|
| 価格 | 約1,980円 | 約800円〜1,500円 |
| 組み立て時間 | 約15〜30分 | 約1〜2時間 |
| モーター | 付属済み | 別売り |
| シャーシ状態 | ほぼ完成済み | パーツから組み立て |
| ニッパー | タイヤ取り外しのみ | 全パーツで必要 |
ビギナーミニ四駆という種類のミニ四駆で、ニッパーいらずでモーターも初めからセットになっているので、ネジをしめてタイヤをはめたら完成という初心者や小さな子どもにも超絶おすすめのキット
通常のミニ四駆キットでは、すべてのパーツをランナーから切り出し、ギヤやシャーシを一から組み立てる必要があります。一方、ビギナーズミニ四駆はモーター、各種ギヤ、ターミナル、軸受け、ホイールがすべて取り付け済みの状態で届くため、プラモデル初心者でも挫折することなく完成させられます。
ただし、価格面では通常キットの約1.5〜2倍となっており、パーツ構成自体は特別なものではありません。組み立ての手間を省く利便性に対する対価と考えるのが妥当でしょう。
ビギナーズミニ四駆の種類とMAシャーシの特徴
2025年11月現在、ビギナーズミニ四駆シリーズには4種類のラインナップが存在します。
🐾 ビギナーズミニ四駆のラインナップ
- No.1 ライキリ(ブルー)ドッグレーサー – MAシャーシ
- No.2 ライキリ(ピンク)ピッグレーサー – MAシャーシ
- No.3 ライキリ(グリーン)パンダレーサー – MAシャーシ
- No.4 ピッグレーサー(イエロー/ジルボルフ) – MAシャーシ
注目すべきは、すべてのビギナーズミニ四駆がMAシャーシを採用しているという点です。MAシャーシは組み立てや改造がしやすく、素組み状態でも精度が高いため、初心者から上級者まで幅広く支持されているシャーシです。
他の動物シリーズミニ四駆では、古いVSシャーシやS2シャーシを使っているものもあり、改造の自由度が限られる場合があります。しかし、ビギナーズシリーズなら最新の改造テクニックをそのまま適用できるため、将来的な改造の発展性が高いというメリットがあります。
また、各キットにはカラフルなデザインのステッカーが付属しており、自由な位置に貼ることで、子どもでもオリジナルなマシンに仕上げられます。このステッカーは他のキットには付属しない特別なデザインとなっており、「可愛さ」を重視した内容になっています。
組み立てに必要な工具と注意点
ビギナーズミニ四駆は組み立て済みとはいえ、完全に工具不要というわけではありません。最低限、以下の工具が必要になります。
🔧 必要な工具リスト
| 工具名 | 用途 | 必須度 |
|---|---|---|
| プラスドライバー | ローラー・ステーのビス止め | ◎必須 |
| ニッパー | タイヤのランナーからの切り出し | ○推奨 |
| 単3電池×2本 | マシンの駆動 | ◎必須 |
プラスドライバーは必ず必要です。ローラーやブレーキステーなどのパーツは取り付けられていない状態で届くため、ビス止め作業が発生します。ニッパーについては、タイヤをランナーから取り外す際にあると便利ですが、手でもぎ取ることも不可能ではありません(ただし、パーツを傷める可能性があります)。
組み立ての3ステップ
- タイヤのはめ込み – ホイールにタイヤをはめる
- ローラーやステーのビス止め – プラスドライバーで取り付け
- 電池を入れる – 単3電池2本をセット
この3ステップだけで完成するため、購入から走行まで最短15分程度で可能です。家電量販店などに設置されている無料コースであれば、購入してすぐにマシンを走らせる楽しみを味わえます。
ポチップ
ビギナーズミニ四駆の改造で速くなる3つのポイント
- モーター交換が最速への第一歩!チューン系がおすすめな理由
- ベアリング化で駆動ロスを削減する方法
- ローラー交換とお宝セッティングでコーナー速度アップ
- まとめ:ビギナーズミニ四駆の改造で押さえるべきポイント
モーター交換が最速への第一歩!チューン系がおすすめな理由
ビギナーズミニ四駆を速くする最も効果的な改造はモーター交換です。付属のノーマルモーターは性能が低いため、これを交換するだけでマシンの速度は飛躍的に向上します。
⚡ モーターの種類と特徴
| モータータイプ | 特徴 | 初心者おすすめ度 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| ノーマルモーター | キット付属、性能低い | – | – |
| トルクチューンモーター | バランス型、扱いやすい | ★★★★★ | 約600円 |
| レブチューンモーター | 高回転型 | ★★★☆☆ | 約600円 |
| ダッシュ系モーター | 高出力、コントロール難 | ★★☆☆☆ | 約700円〜 |
初心者にはトルクチューン2モーターを強くおすすめします。ダッシュ系モーターはパワーがありますが、その分コースアウトのリスクが高く、制御するためには多くのパーツとコストが必要になります。
チューン系モーターと言っても、パワーが全くない訳ではありません。作り方やコースアウト次第では、チューン系のモーターで、ダッシュ系のモーターを搭載したマシンに勝つこともよくあります
出典：ミニ四駆改造アカデミー
MAシャーシの場合は両軸モーター対応なのでトルクチューン2モーターPRO(GP.487)を、片軸シャーシの場合はトルクチューン2モーター(GP.484)を選びましょう。
マシンの最高速度はモーターと電池で決まるという原則があります。どれだけ良いパーツを付けても、モーターの性能を超えることはできません。つまり、モーター交換こそが速さの基礎を作る最重要改造なのです。
ベアリング化で駆動ロスを削減する方法
2つ目の重要な改造が軸受けのベアリング化です。モーターのパワーをしっかりタイヤまで伝えるためには、駆動系の摩擦を極力減らす必要があります。
🔩 ベアリング化すべき箇所
- カウンターギヤの軸受け → 520ベアリング(AO-1017)を使用
- ドライブシャフトの軸受け → 620ベアリング(AO-1011)を使用
最近のキットには低摩擦樹脂の軸受けが入っていますが、ベアリングに交換することで駆動ロスを大幅に削減できます。ベアリング内部には小さなボールが入っており、これが回転時の摩擦を最小限に抑えます。
さらに効果を高めるテクニックとして、ベアリングの脱脂があります。新品のベアリングには腐食防止用のグリスが封入されていますが、これが回転抵抗の原因になることがあります。パーツクリーナーなどでグリスを洗い流すことで、ベアリングの回転が劇的にスムーズになります。
脱脂の効果
- ローラーの回転抵抗が減少
- コーナーでのブレーキングが軽減
- 全体的な速度向上
一般的には、脱脂を行うだけでコーナー速度が向上し、タイムが改善されると言われています。ただし、脱脂後のベアリングは錆びやすくなるため、保管方法には注意が必要です。
ローラー交換とお宝セッティングでコーナー速度アップ
3つ目の重要な改造がローラーのベアリング化です。ミニ四駆はコーナーでローラーをガイドにドリフト走行するため、ローラーの回転性能がコーナー速度に直結します。
🎯 おすすめローラーセッティング
| 位置 | 推奨ローラー | 役割 |
|---|---|---|
| フロント | 2段アルミベアリングローラー(13-12mm) | マシンの傾きに対応、コースアウト防止 |
| リヤ | 19mmアルミベアリングローラー×2段 | 安定したコーナーリング |
キット付属のローラーは低摩擦樹脂製で、コースとの摩擦は少ないものの、ローラー自体がビスで固定されているため回転がスムーズではありません。ベアリング内蔵のアルミローラーに交換することで、ローラー自体の回転抵抗が激減します。
お宝セッティングという王道の取り付け方法では、コーナーでマシンが傾いたときにフロント・リヤのローラーでバランスよくマシンを支えられる配置にします。これにより、高速域でも安定したコーナーリングが可能になります。
おそらく、ベアリングローラー化による効果は以下の通りでしょう:
- コーナーでの減速が最小限に
- マシンの姿勢が安定
- コースアウトのリスク低減
アルミ製ローラーはコースをしっかり捉えるため、樹脂製よりも高速コーナーリングに向いています。ただし、初心者のうちはローラーの種類が多すぎて迷うかもしれませんが、まずは上記の組み合わせから始めることをおすすめします。
まとめ:ビギナーズミニ四駆の改造で押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- ビギナーズミニ四駆はシャーシ組み立て済みで、タイヤとローラーの取り付けだけで完成する初心者向けキットである
- 全モデルがMAシャーシ採用で、改造の自由度が高く将来的な発展性がある
- 価格は約1,980円と通常キットより高めだが、組み立ての手間を大幅に省ける
- 最低限プラスドライバーと単3電池2本があれば、購入から15分程度で走行可能
- 速くするための第一歩はモーター交換で、初心者にはトルクチューン2モーターがおすすめ
- 軸受けを520・620ベアリングに交換することで駆動ロスを削減できる
- ベアリングの脱脂により回転抵抗をさらに減らせる
- ローラーをベアリングローラーに交換することでコーナー速度が向上する
- フロント2段ローラー+リヤ19mmローラーの「お宝セッティング」が基本
- 小さな子どもでも自分で組み立てられ、オリジナルステッカーで楽しめる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ぺーたのミニ四駆改造マスターへの道！
- ムーチョのミニ四駆ブログ
- ミニ四駆改造アカデミー
- 【ミニ四駆】ビギナーズミニ四駆改造編！アシマリドライバー！【ポケモン】
- 【ミニ四駆】ビギナーズミニ四駆でジャパンカップコースは完走できるのか？
- 【ミニ四駆】ビギナーズミニ四駆シリーズ ピッグレーサー 組み立て
- 【ミニ四駆】第136回いきなり速いブロッケンGの作り方！
- 【ミニ四駆】第163回初心者でもすぐにマネ出来る！コスモソニック2パターン
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