ミニ四駆のモーターセッティングを極めたいと思ったとき、避けて通れないのが「回転数の測定」です。どのモーターがどれくらいの性能を持っているのか、慣らしの効果はどれほどあるのか——。これらを数値化することで、マシンの速さを客観的に把握できるようになります。
そこで活躍するのがスマホアプリ。特にAndroidユーザーにとって、モーターの回転数を手軽に測定できるアプリの存在は非常にありがたいものです。この記事では、Androidで使えるミニ四駆向けのモーター回転数測定アプリについて、具体的な特徴や使い方、注意点などを詳しく解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ Androidで使える主要なモーター回転数測定アプリの紹介 |
| ✅ 各アプリの特徴と使い方のコツ |
| ✅ 測定時に注意すべきポイントと精度の考え方 |
| ✅ 回転数とマシンの速さの関係性についての理解 |
Android向けミニ四駆モーター回転数測定アプリの全貌
- Android専用アプリ「Motor Pitch Analyzer（MPA）」が最有力
- かつて人気だった「Mini-Z 測ってみる？」は現在入手困難
- まとめ：ミニ四駆のモーター回転数をAndroidアプリで測るなら
Android専用アプリ「Motor Pitch Analyzer（MPA）」が最有力
Androidでミニ四駆のモーター回転数を測定したいなら、現在最も推奨されるのが**「Motor Pitch Analyzer（MPA）」**です。
このアプリは、スマートフォンのマイクを使ってモーターの回転音を拾い、その周波数からリアルタイムに回転数を計測する仕組みになっています。Google Playストアから無料でダウンロード可能で、2025年6月にも更新が行われているため、比較的新しいAndroid端末でも使用できる可能性が高いです。
📱 MPAの主な機能
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| リアルタイム計測 | モーターの回転数を瞬時に表示 |
| 計測範囲の設定 | 範囲を絞ることで測定精度を向上 |
| 最大回転数表示 | 周波数強度から算出した最大値を確認可能 |
| 波形表示 | モーター音の波形をリアルタイムで確認 |
特に注目すべきは計測範囲を絞れる機能です。ノイズの多い環境や、特定の回転数帯を重点的に測りたい場合に、この機能が測定精度の向上に貢献します。
Motor Pitch Analyzer ( MPA )は、小型モーターの回転数をリアルタイムに計測するアプリです。スマートフォンのマイク付近に小型モーターを近づけるだけで簡単計測！
⚙️ 使用する際のポイント
MPAを効果的に使うには、いくつかのコツがあります。
測定環境を整える
マイクによる録音を利用するため、できるだけ静かな場所での計測が推奨されます。周囲の雑音が多いと、正確な回転数が測定できない可能性があります。
計測範囲の調整
初めて使う場合、回転数が5万を超えるような不安定な値が出ることがあるかもしれません。その場合は、計測範囲を絞ることで安定した数値が得られるようになります。
端末のマイク性能に注意
Android端末のマイク性能によっては、計測結果が若干異なる可能性があります。同じモーターでも、使用する端末によって数値にばらつきが出ることは理解しておきましょう。
🔧 現在報告されている不具合
2024年以降、一部のAndroid端末（特にPixelシリーズやAndroid 16環境）で「初期化中」の表示が続き、正常に計測できないという報告が寄せられています。
Android16、googleピクセル8a使用中です。アプリをひらいて、初期化中より進まず計測できません。
このような不具合に遭遇した場合は、アプリの再インストールや、開発者への報告を検討してみると良いかもしれません。
かつて人気だった「Mini-Z 測ってみる？」は現在入手困難
Android向けのモーター回転数測定アプリとして、かつては**「Mini-Z 測ってみる？」**というアプリも存在していました。
このアプリは京商のミニッツレーサー向けに開発されたものでしたが、同規格のモーターを使用しているミニ四駆でも計測可能だったため、一部のユーザーに利用されていたようです。
しかし、現在ではGoogle Playストアから削除されており、新規でのダウンロードはできない状況となっています。
以前はこちらのMini-Z 測ってみる？というアプリもあったのですが・・・PLAYストアではすでに見当たらないようです。
一般的には、アプリがストアから削除される理由として、OSのバージョンアップへの対応が困難になった、開発者のサポート終了などが考えられます。
ポチップ
ミニ四駆モーター回転数アプリで測定する際の重要な注意点
- 無負荷状態での測定であることを理解する
- 安定した電源を使用することが測定精度を左右する
- iPhoneユーザーは「Giri」が定番アプリ
- 回転数とマシンの速さは必ずしも比例しない
- まとめ：ミニ四駆のモーター回転数をAndroidアプリで測る際のポイント
無負荷状態での測定であることを理解する
スマホアプリでモーターの回転数を測定する場合、無負荷状態での数値になる点には注意が必要です。
無負荷状態とは、モーターに何も負担がかかっていない状態——つまり、ギヤやタイヤを動かす必要がない状態を指します。実際にミニ四駆がコースを走行する際には、モーターは各種パーツを駆動させるため、相応の負荷がかかります。
⚖️ 無負荷と負荷時の違い
| 状態 | 特徴 | 回転数 |
|---|---|---|
| 無負荷 | ギヤやタイヤを外した状態 | 高い数値が出る |
| 負荷あり | 実走行時（ギヤ・タイヤ装着） | 無負荷時より低下 |
負荷がかかると回転数は低下します。コースのレイアウトによっても負荷は変わるため、走行中のモーター回転数は常に変動していると考えられます。
したがって、アプリで測定した回転数はあくまでモーターの性能を知る目安として捉え、実走行時の速さとは別物であることを理解しておきましょう。
安定した電源を使用することが測定精度を左右する
モーター回転数を正確に測定するには、安定した電源の使用が重要です。
測定に使用できる電源はいくつかありますが、それぞれに特徴があります。
🔋 主な電源の種類と特徴
| 電源タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 単三電池 | 手軽で入手しやすい | 回すうちに出力が落ち不安定 |
| パワーステーション | 便利 | チョッパ制御により実際の電圧と異なる |
| サンダー等の慣らし機 | 安定した出力 | 初期費用がかかる |
特に注意が必要なのが、パワーステーションやミニブレークインシステムなどのモーター慣らし機です。これらの機器はチョッパ制御による電圧制御を行っているため、通常のテスターで測定しても正確な出力電圧が得られません。
多くのレーサーが使用しているのはサンダーなどの安定した電源を供給できる機器です。おそらく、本格的にモーター育成を行いたいのであれば、このような専用機器への投資も検討する価値があるでしょう。
iPhoneユーザーは「Giri」が定番アプリ
Androidユーザー向けには「MPA」を紹介しましたが、iPhoneユーザーの場合は**「Giri -The RPM Checker-」**が定番アプリとなっています。
Giriは2014年からApp Storeで提供されている老舗アプリで、多くのミニ四駆ユーザーに利用されてきました。
📲 Giriの主な機能
- ✅ モーター回転数の計測
- ✅ 雑音除去のためのフォーカス機能
- ✅ 回転数をスピード換算するパネル
- ✅ 回転数をメモするパネル
- ✅ 複数のスキン（デザイン）
GiriはRPM計測ツールです。駆動模型などのモーターの回転数計測にお使いください。
ただし、2017年を最後に更新が止まっているため、最新のiOSでは正常に動作しない可能性もあります。実際、一部のユーザーからは「反応しなくなった」というレビューも見られます。
Android版のGiriも存在していたようですが、現在はストアから削除されているようです。そのため、Androidユーザーは前述の「MPA」を利用するのが現実的な選択肢となります。
回転数とマシンの速さは必ずしも比例しない
ミニ四駆のマシンを速くする上で、モーターの回転数は重要な要素の一つです。しかし、回転数が高ければ必ずしも速いとは限らないという点は理解しておく必要があります。
🏁 モーター性能の2つの指標
| 指標 | 意味 | 影響 |
|---|---|---|
| 回転数 | モーターの回る速さ | 高いほどスピードが出る |
| トルク | モーターの力強さ | 高いほどパワーがある |
高回転数のモーターは確かによく回りますが、トルクが低いとコースの坂やカーブでパワー不足を感じることがあるかもしれません。逆に、トルクが高くても回転数が低ければ、最高速度は伸び悩む可能性があります。
例えば、チューン系モーターのレブチューン2やダッシュ系のスプリントダッシュモーター、マッハダッシュモーターなどは高回転数モーターとして知られていますが、コースレイアウトによっては他のモーターの方が好タイムを出すこともあります。
一般的には、テクニカルなコースではトルク重視、ストレートが長いコースでは回転数重視といった選択が有効だと言われています。
まとめ：ミニ四駆のモーター回転数をAndroidアプリで測る際のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- Androidで使えるモーター回転数測定アプリは「Motor Pitch Analyzer（MPA）」が最有力
- MPAはスマホのマイクでモーター音を拾い、リアルタイムで回転数を表示する
- 計測範囲を絞ることで測定精度を向上させることが可能
- 一部のAndroid端末では初期化が進まない不具合が報告されている
- かつて存在した「Mini-Z 測ってみる？」は現在Google Playストアから削除されている
- アプリでの測定は無負荷状態での数値であり、実走行時とは異なる
- 正確な測定には安定した電源（サンダーなど）の使用が推奨される
- iPhoneユーザーは「Giri」が定番だが更新が止まっている
- 回転数が高いほど速いとは限らず、トルクとのバランスが重要
- 測定結果はモーターの性能を知る目安として活用するべき
ポチップ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Motor Pitch Analyzer – Google Play のアプリ
- ミニ四駆で使えるアプリ Android編 : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- 【ミニ四駆】モーターに銘柄。 – 5DESUです。
- 【速さの目安】モーターの回転数｜アプリを使った測り方と計測時の注意点 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- Giri -The RPM Checker- App Store
- 【実測】ミニ四駆で学ぶモーターの回転数｜みはらぼ
- RPM測ってみる？ | iPhone・Android対応のスマホアプリ探すなら.Apps
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