ミニ四駆のリア一軸アンカー完全ガイド！作り方から効果まで徹底解説‼️

ミニ四駆の改造に興味がある方なら、「リア一軸アンカー」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。コースアウトを防ぎ、コーナリング性能を向上させる重要なギミックとして、現代のミニ四駆シーンでは欠かせない存在となっています。

この記事では、リア一軸アンカーの基本的な仕組みから具体的な作成方法、さらには効果的なセッティングまでを網羅的にご紹介します。初心者の方でも理解できるよう、必要なパーツや加工手順を丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事のポイント
✓ リア一軸アンカーの基本的な構造と動作原理が理解できる
✓ 必要なパーツと具体的な加工手順がわかる
✓ ガタつき防止や調整のコツが学べる
✓ ATバンパーとの違いや使い分けが明確になる

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ミニ四駆のリア一軸アンカーとは？その特徴と効果

1. リア一軸アンカーの基本的な構造は3点支持の可動式バンパー
2. いなし効果によるコースアウト防止がもたらす走行安定性
3. リア一軸アンカーに必要なパーツと工具一覧
4. ATバンパーとの違いは支点の数と動作範囲

リア一軸アンカーの基本的な構造は3点支持の可動式バンパー

リア一軸アンカーは、中心の支柱を軸にバンパーが可動する仕組みのギミックです。

一般的な構造としては、以下のような支点で成り立っています：

📋 一軸アンカーの主要構成要素

構成部品	役割
中心支柱（キャップスクリュー等）	回転軸として機能
スタビヘッド（きのこ）	可動部分の受け皿
マスダンパープレート	バンパー固定とスライド機能
バネ	復元力の提供
ブレーキステー	シャーシへの取り付け基部

走行時または稼働時に支点5箇所のうち支柱を中心とした3点または2点を支点としています（支柱、ユニット後部、バンパー押さえ部）。どちらか壁に乗り上げた場合は、支柱を軸に矢印の向きに捻れながら末端を斜め上後方にいなし、接触してる側ユニット後部で支持と復元の補助をします

出典：紅蓮の太陽｜note

このように、マシンが壁に接触した際に支柱を中心に捻れながらいなす動きを実現することで、コースアウトのリスクを大幅に軽減できます。

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いなし効果によるコースアウト防止がもたらす走行安定性

リア一軸アンカー最大の効果は、**壁への衝突時に衝撃を逃がす「いなし効果」**です。

✨ 一軸アンカーがもたらす主な効果

• ✅ ジャンプ後の着地時に壁へ乗り上げても復帰しやすい
• ✅ レーンチェンジ直後の姿勢が安定する
• ✅ コーナー進入時の衝撃を吸収する
• ✅ 左右にスライドすることで回頭性が向上する

アンカーは私の知る限り、一言で言えばイレギュラー（壁乗りあげ時）からの復帰率向上が主目的のギミックです。AT/C-ATバンパーなどと目的は同じです。つまり、コレ付けたから速くなる訳では特にありません

出典：紅蓮の太陽｜note

ただし注意点として、アンカー自体は速度向上のためのパーツではないという点を理解しておく必要があります。あくまで安定性と復帰率を高めるためのギミックであり、基本的なマシンセッティングができていることが前提となります。

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リア一軸アンカーに必要なパーツと工具一覧

リア一軸アンカーを作成するには、以下のパーツと工具が必要です。

🔧 必須パーツリスト

カテゴリ	パーツ名	数量	用途
プレート類	ボールリンクマスダンパーのFRP	1枚	アンカー中心部
プレート類	FRPリヤブレーキステー	2枚	土台・ブレーキ面
プレート類	フロントワイドステー（フルカウル）	2枚	バンパー部分
可動部品	スタビキャップ（きのこ）	1個	可動軸受け
ネジ類	キャップスクリュー25mm or 皿ビス	1本	中心支柱
その他	銀バネ	1本	復元力
その他	Oリング・メタル軸受け	各1個	可動補助

🛠️ 必要な工具類

• ✓ リューター（電動が望ましい）
• ✓ 8mm球型または砲弾型ビット
• ✓ 2mm〜2.5mmドリル刃
• ✓ 皿ビス穴加工ビット
• ✓ ニッパー・ヤスリ
• ✓ ダイヤモンドカッター

特に8mm球型ビットは、スタビヘッドの直径に合わせた加工ができるため、精度の高いアンカー作成には欠かせないアイテムです。100円ショップの砲弾型ビットでも代用可能ですが、より正確な加工を求めるなら専用ビットの購入をおすすめします。

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ATバンパーとの違いは支点の数と動作範囲

リア一軸アンカーと似た機能を持つのが「ATバンパー」ですが、両者には明確な違いがあります。

📊 一軸アンカーとATバンパーの比較

項目	一軸アンカー	ATバンパー
支点の数	1点（中心軸のみ）	2点（左右独立）
可動方向	上下・左右・捻れ	主に上下
構造の複雑さ	やや複雑	シンプル
セッティング幅	広い	限定的
いなし効果	高い	中程度

一軸アンカーの最大の特徴は、中心の1点を軸として多方向に可動できる点にあります。これにより、ATバンパーでは対応しきれない複雑な衝撃にも柔軟に対応できます。

また、一軸アンカーには以下のような調整ポイントがあります：

• バネの強さによる復元力の調整
• スタビヘッドとプレートの接触面積による摩擦調整
• 可動制御用支柱の位置による左右の動き調整
• 円筒部分のカットによる可動域の調整

このように、一軸アンカーはセッティングの自由度が高い反面、調整には経験と試行錯誤が必要になります。

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ミニ四駆のリア一軸アンカー作り方と調整テクニック

1. マスダンパープレートの穴拡張が成否を分ける重要工程
2. スタビヘッド加工は3段階の手順で確実に
3. ブレーキステー加工でシャーシとの干渉を防ぐ
4. ガタつき防止の3つの方法で安定性を高める
5. まとめ：ミニ四駆のリア一軸アンカーで走行性能を向上させよう

マスダンパープレートの穴拡張が成否を分ける重要工程

リア一軸アンカーの性能を左右する最も重要な加工が、マスダンパープレートの中央穴をすり鉢状に拡張する作業です。

🎯 穴拡張の2つの方法

①直径8mm球型ビットを使用する方法（推奨）

この方法は、スタビヘッドの直径が約8mmであることを利用した最も確実な加工法です。

• マスダンパープレート中央の穴に球型ビットを垂直に当てる
• 手に直接プレートを持ちながら削ると作業しやすい
• 四角の口が丸く見えるまで削る（厚さの半分程度）
• 削りすぎるとスタビヘッドの加工時に破損の原因になる

この8mm球型砥石がスタビヘッドの直径も8mmなので、これで削ったらんとスタビヘッドにぴったりフィットするすり鉢状の穴が開けられます

出典：ミニ四ファン

②砲弾型ビットを使用する方法（安価）

100円ショップで入手可能な砲弾型ビットでも加工できます。

手順：

1. ビットを垂直に当てて軽く削る（穴が深くならないよう注意）
2. 少し傾けた状態で穴の周りを何周か削る
3. 表面がきれいなすり鉢状になるまで調整

⚠️ 加工時の注意点

• ❌ 傾けすぎると接触面積が減り、ガタつきの原因に
• ❌ 削りすぎるとスタビヘッド加工時に破損する
• ✅ 浅めに傾けることを意識する
• ✅ 表面が円形、裏面が完全な円になる直前で止める

穴の拡張精度によってアンカーの可動性や安定性が大きく変わるため、慎重に少しずつ削り進めることが成功のカギとなります。

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スタビヘッド加工は3段階の手順で確実に

スタビヘッド（きのこ）の加工は、リア一軸アンカーの可動部分を作る重要な工程です。

📝 スタビヘッド加工の3ステップ

ステップ①：ヘッド部分のカット

マスダンパープレートにフィットさせるため、ヘッド部分を削ります。

作業内容	詳細
確認方法	マスダンパープレートにセットしてはみ出し部分をチェック
マーキング	ペンでなぞってカットラインを明確に
粗切り	ニッパーで浅めにカット
仕上げ	紙ヤスリで慎重に削る

作業を楽にするコツとして、長めのビスとスペーサーを使ってスタビヘッドをプラスドライバーに取り付けると、持ちやすく加工しやすくなります。

ヘッド部分は削りすぎて円管の部分に達してしまうと使い物にならなくなってしまいます

出典：ミニ四ファン

ステップ②：穴の拡張・貫通

支柱を通すために穴を拡張します。

推奨ドリルサイズと特徴：

• 2.1mm：安定性重視、可動はやや渋い
• 2.5mm：可動性重視、わずかにガタつきやすい
• 推奨は2.5mm（100円ショップで入手可能）

作業のコツ：

• ドリルを回さず、スタビヘッド側を回すと作業しやすい
• 指が滑る場合はマルチテープを巻くと効果的
• バリは必ずニッパーでカットする

ステップ③：円筒部分のカット

可動域を増やすために円筒部分を調整します。

• 真横から見て1〜2mm程度はみ出す長さに調整
• 長めに残すと安定性アップ、短くすると可動性アップ
• FRPステーの穴に通してニッパーでカットすると正確

おそらく、この工程は個々のマシンセッティングによって最適な長さが異なるため、最初は長めに残して後から調整する方が無難かもしれません。

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ブレーキステー加工でシャーシとの干渉を防ぐ

土台となるリヤブレーキステーの加工は、シャーシへの取り付けとアンカーの機能性を両立させるために必要です。

🔨 ブレーキステー2枚の役割分担

1枚目：シャーシ固定・支柱設置・ストッパー設置

加工内容：

• シャーシ結合用の新規ビス穴をあける（2mmドリル使用）
• シャーシと干渉する両端部分をカット
• 必要に応じて皿ビス加工

📌 シャーシ結合ビス穴の位置による影響

ビス穴位置	効果
フロント側寄り	ローラーベースが長くなる
リヤ側寄り	ローラーベースが短くなる

注意点として、フロント側寄りのビス穴を使用すると、公認競技会規則の165mm制限を超える可能性があるため、フロントバンパーとの兼ね合いを考慮する必要があります。

2枚目：ブレーキスポンジ・マスダンパー設置面

加工内容：

• 1枚目との結合用ビス穴を使用
• 2枚目が下段になる場合は皿ビス加工
• 不要箇所をカット

ブレーキステーを1枚しか使用しない場合は軽量化のカット箇所をカットしてしまうとブレーキスポンジが貼れなくなってしまう

出典：ミニ四ファン

加工時は、リューターのダイヤモンドカッターでざっくり切断した後、円筒形ビットで切断面を整えるときれいな仕上がりになります。

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ガタつき防止の3つの方法で安定性を高める

リア一軸アンカーは可動するギミックであるため、適切な調整をしないとガタつきが発生し、本来の性能を発揮できません。

💡 ガタつきを抑える3つのテクニック

方法①：スプリングの圧力を強くする

調整方法	効果	注意点
バネの種類変更	復元力の調整	強すぎると可動が渋くなる
ロックナット締め込み	圧力の微調整	締めすぎに注意

一般的には**銀バネ（スライドダンパー用）**が使用されますが、コースレイアウトや好みによって黒バネなども選択肢に入ります。

方法②：支柱を固定する（最重要）

支柱は固定する必要があると私は結論づけています。バンパーが跳ねて戻らない、根元がすぐ壊れる、バンパー後ろ側押さえが長くなければ使えない等々。これらは、本来の動きからみて支柱が固定されてない、正しい付け方がされていない事で起こりやすい

出典：紅蓮の太陽｜note

支柱固定の3つの方法：

✅ 両ネジシャフト利用

• 基部に固定後、ナット部とFRPがフラットになるよう調整
• 基部またはFRP側を厚底にする

✅ 5mmパイプ利用

• スタビヘッドの穴を拡張して5mmパイプを通す
• 上部ナットで締め上げて固定

✅ ステー挟み込み方式（MS向き）

• バンパーステー穴上部にステーを渡す
• 基部とステーで挟み込んでキャップスクリューを通す

方法③：大ワッシャーを設置する

支柱の上部に大ワッシャーやメタル軸受けを配置することで、上下方向の遊びを減らすことができます。

🎨 その他の安定化テクニック

• Oリングをスタビヘッド側に接着して減衰を高める
• キャッチャーを切って貼り付けて摩擦を調整（効果は限定的との意見も）
• ダンパーグリスを塗布して動きをスムーズにする

これらの調整は、コースレイアウトやマシンの特性に合わせて柔軟に変更していくことが重要です。

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まとめ：ミニ四駆のリア一軸アンカーで走行性能を向上させよう

最後に記事のポイントをまとめます。

1. リア一軸アンカーは中心支柱を軸に可動することで、壁への衝突時にいなし効果を発揮するギミックである
2. 速度向上ではなく、復帰率向上とコースアウト防止が主な目的である
3. マスダンパープレートの穴拡張精度が、アンカー全体の性能を左右する最重要工程である
4. 8mm球型ビット使用が推奨されるが、100円ショップの砲弾型ビットでも加工可能である
5. スタビヘッドの加工は、ヘッド部分カット・穴拡張・円筒部分カットの3段階で行う
6. 支柱の固定は必須であり、固定されていないとバンパーが跳ねたり根元が破損しやすい
7. ガタつき防止には、スプリング圧力・支柱固定・ワッシャー設置の3つの方法がある
8. ATバンパーと比較して、一軸アンカーは可動方向が多く、セッティングの自由度が高い
9. ブレーキステーは2枚使用が基本で、それぞれ役割が異なる
10. コースレイアウトやマシン特性に合わせた柔軟な調整が、アンカー性能を最大化する鍵となる

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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

• 1軸 リヤアンカー 作り方・作成方法 -作成編- 【ミニ四駆 改造】 | ミニ四ファン
• 1軸アンカーを久し振りに作る | 車輪と戯れる
• ミニ四駆作ってみた〜その486「アンカーを作ってみよう」 – ミニ四駆作ってみた
• 5.「リアアンカー」FMAガチマシンを作る。 | サバ缶のミニ四駆ブログ
• 【ミニ四駆】続いてフレキに新型リア１軸アンカー搭載！ : サブカル”ダディ”ガッテム日記
• アンカーを見つめてみる｜紅蓮の太陽
• 【手順を解説】リヤアンカーの作り方｜定番改造を加工も少なくシンプルに | ムーチョのミニ四駆ブログ

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