ミニ四駆の改造でスピードアップを目指すなら、620ベアリングの導入は避けて通れない道です。しかし、いざ取り付けようとすると「向きはどっち？」「ワッシャーは必要？」「シャフトが足りない？」など、疑問が次々と湧いてきますよね。620ベアリングは他のベアリングと比べて厚みがあり、外径も若干大きいため、適切な知識なしに取り付けると本来の性能を発揮できないどころか、脱輪などのトラブルにつながることも。
この記事では、620ベアリングの基本的な取り付け方法から、シールの扱い方、脱脂のタイミング、さらには他のベアリングとの性能比較まで、実際のユーザーの経験や検証結果をもとに詳しく解説していきます。初めて620ベアリングを使う方でも迷わず取り付けられるよう、具体的な手順と注意点を網羅的にまとめました。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 620ベアリングの正しい取り付け手順と向きの見分け方 |
| ✓ シール除去や脱脂のベストタイミングと効果 |
| ✓ 72mmシャフトやホイール貫通が必要な理由 |
| ✓ HG丸穴や六角穴など他のベアリングとの性能差 |
ポチップ
ミニ四駆における620ベアリングの取り付け基礎
- 620ベアリングの基本的な取り付け手順とは
- 620ベアリングの向きと表裏の見分け方
- ワッシャーやスペーサーの必要性と選び方
620ベアリングの基本的な取り付け手順とは
620ベアリングをミニ四駆の軸受けに取り付ける際は、いくつかの重要な手順を踏む必要があります。
📋 620ベアリング取り付けの基本手順
| 手順 | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ホイールとタイヤを外す | ユニットごと外すと作業しやすい |
| 2 | ハトメとスペーサーを取り外す | 既存の軸受けを完全に除去 |
| 3 | 620ベアリングを装着 | 向きに注意して圧入 |
| 4 | ワッシャー等を配置 | ホイールとの間に適切な隙間を確保 |
あるユーザーのブログによれば、「620ベアリングは外径が6mm、内径が2mmで、厚みが2.5mmと他のベアリングよりも横幅が広い形状」出典とのこと。この厚みの違いが取り付け時の注意点につながります。
⚠️ 取り付け時の重要な注意点
- ✅ 外径がキツい場合：リーマーでシャーシの軸受け穴を調整する必要がある場合も
- ✅ 隙間の確保：ホイールとベアリングの間には必ず隙間を設ける（締めすぎると回転しない）
- ✅ 4輪すべて交換：性能を均等にするため、前後4箇所すべてに装着するのが基本
一般的には、620ベアリングは精度が高い分、取り付け後の調整が他のベアリングより慎重に行う必要があります。
620ベアリングの向きと表裏の見分け方
620ベアリングには表裏があり、正しい向きで取り付けることが大切です。
🔍 ベアリングの表裏の特徴
実際の使用者によると、「ボールを封入するために表裏で形状が違う」出典とされています。
| 面の種類 | 特徴 | 推奨される向き |
|---|---|---|
| シール面 | 黒いゴムシールが見える側 | 外側（ホイール側）に配置する例が多い |
| 開放面 | 内部構造が見える側 | シャーシ側に配置する例が多い |
ただし、一般的には「向きに指定はないのでお好みで」という意見もあり、厳密な決まりがあるわけではないようです。それでも、多くのユーザーは異物混入を防ぐためシール面を外側にする傾向があります。
💡 向きを揃えるメリット
- 見た目の統一感が出る
- メンテナンス時の管理がしやすい
- 異物混入のリスクを最小化できる（シール面を外側にした場合）
ワッシャーやスペーサーの必要性と選び方
620ベアリングは厚みが2.5mmあるため、通常の60mmシャフトでは長さが不足しがちです。
🔧 対応策の選択肢
ある改造マニュアルでは以下のような選択肢が示されています：
「ベアリングローラー用スペーサーか小ワッシャーが安く大量に売られているので、こちらを使うのが一般的です」 出典
| 対応方法 | メリット | デメリット | コスト |
|---|---|---|---|
| ベアリングローラー用スペーサー | 専用設計で安定 | やや厚みがある | 安価 |
| 小ワッシャー | 入手しやすい | 複数枚必要な場合も | 非常に安価 |
| 絶縁ワッシャー | 薄くて性能良好 | 単品販売なし、入手困難 | モーター分解で入手 |
| 72mmシャフト使用 | 根本的解決 | シャフトカットが必要 | やや高価 |
| ホイール貫通 | 最も確実 | 加工技術が必要 | 工具費用 |
✨ スペーサーあり・なしの差
あるユーザーは「スペーサーありと無しでは傾けてタイヤを空転させた時の時間に結構差がある」と報告しています。適切な隙間を確保することで、ベアリングの性能を最大限に引き出せるわけです。
おそらく初心者の方は、まず小ワッシャーやベアリングローラー用スペーサーを使った方法から始め、慣れてきたら72mmシャフトやホイール貫通に挑戦するのが良いかもしれません。
ポチップ
ミニ四駆の620ベアリング性能を最大化するコツ
- シール除去と脱脂のベストタイミング
- 慣らし運転の重要性と実施方法
- 620ベアリングと他のベアリングの性能比較
- まとめ：ミニ四駆における620ベアリングの取り付け方
シール除去と脱脂のベストタイミング
620ベアリングの性能を引き出すには、シール除去と脱脂が重要な工程です。
🛠️ シール除去の手順と効果
ある検証ブログでは以下のような作業手順が紹介されています：
「デザインナイフ等で簡単に取れる。ナイフの先を当てて力を入れてみると、簡単にパカッと外れます。ベアリング1個には左右それぞれ1つずつのシールドがあるので、計8個のシールドを外した」 出典
| 作業 | 使用工具 | 所要時間 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| シール除去 | デザインナイフ | 1個あたり30秒程度 | ベアリング本体を傷つけないよう注意 |
| 脱脂作業 | パーツクリーナーなど | 5〜10分 | 密閉容器で行うと効率的 |
💊 脱脂に使う溶剤の比較
| 溶剤 | 洗浄力 | 安全性 | 入手性 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 無水エタノール | やや弱い | 高い | 容易 | ★★★★☆ |
| プラスチック対応パーツクリーナー | 中程度 | 中程度 | 容易 | ★★★★★ |
| ジッポオイル | 強力 | やや低い | 容易 | ★★★☆☆ |
一般的には、無水エタノールは「密室でも安全に使えますし、持ち歩いても危険が少ない」とされ、初心者にもおすすめです。一方、パーツクリーナーは「タイヤの洗浄にも使えるので、プラを浸食しないものが1個あるといろいろ便利」という利点があります。
⏰ 脱脂のタイミング論争
興味深いのは、脱脂のタイミングについて意見が分かれている点です：
- 脱脂→慣らし派：グリスやオイル無しで1〜2時間慣らすと削れ過ぎたり内部が痛んだりする可能性
- 慣らし→脱脂派：「慣らしの後に脱脂する事で削れたカスも外に出るのでキレイになる」出典
一般的には、「脱脂のタイミングですが、もちろん脱脂の『前』が良いです」という意見が多数派のようですが、個体差もあるため、一概には言えない部分もあるかもしれません。
慣らし運転の重要性と実施方法
新品の620ベアリングは、そのままでは本来の性能を発揮できないことがあります。
⚙️ 慣らしが必要な理由
あるブログの検証によれば：
「ベアリング内部には錆止めのオイルが注入されている。使用前のベアリングは時間の経過もあって内部のオイルの粘度が高い。本来の回転力を引き出すには少々の慣らしが必要」 出典
📊 慣らし前後のタイム比較例
| 状態 | タイム（1.4V統一） | 備考 |
|---|---|---|
| 開封直後 | 23.25秒 | 六角穴より遅い結果 |
| 慣らし2〜3分後 | – | 目視でブレなし確認 |
| シール除去後 | 22.96秒 | 約0.3秒の改善 |
この検証では、慣らしとシール除去を組み合わせることで、明確な性能向上が確認されています。
🔄 効果的な慣らし方法
- ✅ 時間：2〜3分程度の空転
- ✅ 回転数：モーター使用で高回転
- ✅ 確認：タイヤのブレが一切ないか目視チェック
- ✅ 注意：脱脂後の慣らしは必要最小限に（削れ過ぎ防止）
おそらく、理想的な手順は「軽い慣らし→脱脂→オイル注入→本格使用」という流れになるかもしれません。
620ベアリングと他のベアリングの性能比較
620ベアリングは最高性能と言われますが、他のベアリングとの違いはどこにあるのでしょうか。
📈 各種ベアリングの特徴比較表
| ベアリング種類 | 価格（4個） | 精度 | 厚み | 取り付け難易度 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 丸穴 | 約600円 | 低い | 標準 | 易しい | 初心者・練習用 |
| 六角穴 | 約600円 | 低い | 標準 | 易しい | 特定シャーシ向け |
| HG丸穴 | 約1,000円 | 高い | 標準 | 易しい | バランス重視 |
| 620 | 約1,400円 | 最高 | 厚い(2.5mm) | やや難 | 最高性能追求 |
⚖️ 実測タイム比較（1.4V統一時）
ある詳細な検証では、以下のような結果が報告されています：
| 軸受けタイプ | タイム | 標準品との差 |
|---|---|---|
| プラリング | 23.95秒 | 基準 |
| 丸穴 | 23.35秒 | -0.60秒 |
| 六角穴 | 23.23秒 | -0.72秒 |
| 620（未処理） | 23.25秒 | -0.70秒 |
| 620（処理済） | 22.96秒 | -0.99秒 |
🆚 HG丸穴 vs 620ベアリング
2018年に登場したHG丸穴ボールベアリングは、620の対抗馬として注目されています：
「脱脂後の4個の重量が約0.25グラムで、現行620より0.03グラム前後、それ以前の620より0.10グラム前後でかなり軽い」 出典
| 比較項目 | HG丸穴 | 620ベアリング |
|---|---|---|
| 価格 | 約1,000円 | 約1,400円 |
| 厚み | 標準（2.3mm程度） | 厚い（2.5mm） |
| シャフト選別 | 不要（ガタあり） | 必要（高精度） |
| ホイール貫通 | 不要 | 推奨 |
| 重量 | 軽い | やや重い |
一般的には、軽量マシン（100g前後）ならHG丸穴、重量級マシンや最高性能を求めるなら620という使い分けが推奨されているようです。
💎 620ベアリング新旧の違い
2011年末〜2012年初頭にマイナーチェンジが行われ、性能に差が出ています：
- 旧型：外輪が厚い、ゴムシールが薄い、高性能だが入手困難
- 新型：外輪が薄い、ゴムシールが厚い、性能やや低下、入手容易
現在流通している新型620でも、適切な脱脂とシール除去を行えば十分な性能が得られるとされています。
まとめ：ミニ四駆における620ベアリングの取り付け方
最後に記事のポイントをまとめます。
- 620ベアリングは外径6mm・内径2mm・厚み2.5mmの高精度ベアリングである
- 取り付けは既存のハトメを外し、向きを確認しながら圧入する
- ホイールとの間にワッシャーやスペーサーを配置し適切な隙間を確保する必要がある
- 厚みがあるため72mmシャフトの使用やホイール貫通加工が推奨される
- シール除去と脱脂を行うことで約0.3秒のタイム短縮が期待できる
- 脱脂には無水エタノールやプラ対応パーツクリーナーが安全で効果的である
- 2〜3分程度の慣らし運転を行うことで内部オイルの粘度が下がる
- HG丸穴は620より軽量で取り付けが容易だが、重量級マシンでは620が有利とされる
- 精度が高い分、真っ直ぐなシャフトの選別が必要となる
- 価格は4個で約1,400円と高価だが、性能向上効果は明確に確認されている
ポチップ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 84 620ボールベアリングを試してみたよ – ミニ四駆、もう一度始めてみたよ
- 【620ベアリング】軸受けとしての使い方｜精度が良いからこその注意点 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- ミニ四駆を作ろう（育成編）その４ | めし 趣味のブログ
- 六角穴ボールベアリングを使ってみる。【奮闘記・第206走】 – みそじで復活!!ミニ四駆改造奮闘記。
- ミニ四駆の軸に入れるた620ベアリングと改造について質問です。 – Yahoo!知恵袋
- ミニ四駆の軸受けベアリングのおはなし｜KATSUちゃんねる ブログ
- 軸受け – ミニ四駆改造マニュアル@wiki
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
私たちは、情報の収集や整理を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法には不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
このたび、当ブログの記事内容について無断転載とのご指摘を受けました。
事実確認が十分でない部分もありますが、著作権に関わるご迷惑をおかけする可能性を重く受け止め、記事をすべて非公開とし、今後の再確認を進めてまいります。
ご心配・ご不快の念をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は再発防止に努め、安心してご覧いただけるブログ運営を行ってまいります。
