ミニ四駆のレースに参加する際、避けて通れないのが「車検」です。マシンの寸法や高さ、最低地上高などがルールに適合しているかチェックされるこの工程で活躍するのが「セッティングボード」。しかし、初めて手にした方は「どこをどう測ればいいの？」と戸惑うことも多いでしょう。セッティングボードは、レース前の車検対策だけでなく、マシンの調整作業全般で役立つ便利なツールです。
この記事では、セッティングボードの基本的な使い方から、測定できる箇所、さらには加工方法まで、ネット上の情報を収集・整理してお届けします。公式レースに出場予定の方はもちろん、自宅でマシンセッティングを楽しみたい方にも参考になる内容です。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ セッティングボードで測定できる5つの項目がわかる |
| ✓ 車検前の確認ポイントが理解できる |
| ✓ 最低地上高やブレーキ高さの調整方法がわかる |
| ✓ セッティングボードの加工や活用術を学べる |
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ミニ四駆セッティングボードの使い方と測定項目を解説
- セッティングボードで測定できるのは5つの項目
- 最低地上高の確認は1mm以上が合格ライン
- マシン最大幅は105mm以内に収める必要がある
セッティングボードで測定できるのは5つの項目
ミニ四駆のセッティングボード（セッティングゲージとも呼ばれる）は、タミヤ公式レースの車検基準に対応した測定ツールです。このボードを使えば、主に5つの項目を手軽にチェックできます。
📊 セッティングボードで測定可能な5項目
| 測定項目 | 規定値 | 測定方法 |
|---|---|---|
| タイヤ幅 | 8mm以上 | ゲージの8mm部分で確認 |
| タイヤ径 | 22～35mm | 目盛りで直径を測定 |
| マシン最大幅 | 105mm以内 | ゲージ全長が105mm |
| マシン最大高 | 70mm以内 | 縦置きで高さ確認 |
| 最低地上高 | 1mm以上 | 階段状の部分で測定 |
これらの項目は、タミヤ公式競技会規則で定められたレギュレーションに基づいています。
ゲージは金色で高級感があり、マシンセッティングの際に役立つパーツとして、レーサー御用達のアイテムとなっている
特に初心者の方は、このツール一つあれば車検前の不安を大きく軽減できるでしょう。ゲージには1mm刻みの階段状の部分があり、細かい高さ調整を行う際にも非常に便利です。
最低地上高の確認は1mm以上が合格ライン
レギュレーションで特に注意が必要なのが「最低地上高」です。これはマシンの最も低い部分と地面との距離を指し、1mm以上という基準が設けられています。
セッティングボードには階段状になった部分があり、ここにマシンを乗せることで最低地上高を簡単に測定できます。階段は1mm、2mm、3mm、4mmと刻まれており、どの高さまでマシンが通過できるかで判断します。
✅ 最低地上高チェックのポイント
- ✔ ブレーキステーの先端が最も低くなりやすい
- ✔ アンダースタビライザーの高さにも注意
- ✔ 1mm以上であれば車検OK
- ✔ 2mm～3mmあると安全性が高い
一般的には、低重心化を狙って1mmギリギリを攻める方もいますが、コース走行中の振動や衝撃でマシンが沈み込む可能性も考慮すると、2mm程度の余裕を持たせた方が安心かもしれません。
マシン最大幅は105mm以内に収める必要がある
マシンの横幅も重要なチェックポイントです。レギュレーションでは105mm以内と定められており、これを超えるとレースに参加できません。
セッティングボードの全長がちょうど105mmに設計されているため、ボードよりマシンが小さければ合格という非常にわかりやすい仕組みになっています。
📏 マシン最大幅の測定で注意すべき箇所
| パーツ | チェックポイント |
|---|---|
| ローラー | 左右のローラーを最大限に広げた状態 |
| ボディ | 羽根や突起部分の張り出し |
| ピボットバンパー | 変則的な幅になっていないか |
| ステー | アンダーガード類の横張り出し |
特にローラーセッティングをギリギリまで広げている場合や、ピボットバンパーなどで変則的な幅になっている場合は要注意です。測定時は、マシンの最も幅が広い部分をセッティングボードに当てて確認しましょう。
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ミニ四駆セッティングボードの使い方応用編とレース前チェック
- ブレーキやアンダースタビの高さ調整に活用できる
- タイヤ径とタイヤ幅は車検の基本項目
- セッティングボードを加工してさらに便利に
- まとめ：ミニ四駆セッティングボードの使い方を押さえてレースに備えよう
ブレーキやアンダースタビの高さ調整に活用できる
セッティングボードの階段状部分は、最低地上高の確認だけでなく、ブレーキやアンダースタビライザーの高さ調整にも大いに役立ちます。
1mm刻みで階段が設けられているため、例えば「ブレーキを2mmの高さにしたい」というときに、その段にマシンを置いて実際の接地具合を確認できるのです。
🔧 高さ調整での活用シーン
- ✔ リアブレーキの接地角度調整
- ✔ フロントアンダースタビの高さ設定
- ✔ スキッドバンパーの地上高確認
- ✔ 複数のマシンの高さ統一
特にコース特性に合わせてブレーキの効き具合を微調整したい場合、この階段部分を使って1mm単位での細かい設定が可能になります。おそらく、上級者ほどこの機能を活用しているのではないでしょうか。
タイヤ径とタイヤ幅は車検の基本項目
タイヤに関する規定も見逃せません。タミヤ公式レースでは、タイヤ幅は8mm以上、タイヤ径は22～35mmというルールがあります。
タイヤ幅については、セッティングボードに8mmを示す目盛りがあり、タイヤをサンドウィッチさせて確認します。特にペラタイヤ（タイヤを削って薄くする改造）を作った場合、8mm未満にならないよう注意が必要です。
タイヤ径は、ゲージの目盛りが35mmまで刻まれているため、それを超えていないか一目で判断できます。
📐 タイヤ測定の注意点
| 項目 | 基準値 | 注意事項 |
|---|---|---|
| タイヤ幅 | 8mm以上 | ペラタイヤ作成時は要確認 |
| タイヤ径 | 22～35mm | 大径タイヤ使用時は測定必須 |
| タイヤ接着 | – | サンドウィッチタイヤは接着後8mm以上 |
普通にタイヤを使用していればまず越えないはずですが、大径タイヤとワイルド系のボディを組み合わせると高さ規定に引っかかる可能性がある
通常の使用であれば問題ないケースがほとんどですが、改造を加えたマシンでは必ずチェックしておきましょう。
セッティングボードを加工してさらに便利に
セッティングボードは測定ツールとして優秀ですが、一部のユーザーはさらに使いやすくするための加工を施しています。ただし、2022年12月にレギュレーションが変更され、加工したセッティングボードをマシンに取り付けることは禁止されました。
アルミのセッティングボードやセッティングゲージ、ピニオンプーラーを加工して車体へ取り付けるのを禁止する、という追記がなされた
この変更は、加工時のケガなどのトラブルを防ぐための措置と考えられます。それでも、測定ツールとしての加工（例えば持ち手を付けるなど）は問題ないと思われますが、マシンへの組み込みは避けましょう。
🛠 セッティングボードの種類
- アルミ製：軽量で持ち運びやすい
- ガラス製：透明で下からの確認が可能
- カーボンパターン：見た目が高級感あり
ガラス製のセッティングボードは、透明なため下からマシンの状態を確認できるというメリットがあります。用途に応じて選ぶと良いでしょう。
まとめ：ミニ四駆セッティングボードの使い方を押さえてレースに備えよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- セッティングボードで測定できる項目はタイヤ幅、タイヤ径、マシン最大幅、マシン最大高、最低地上高の5つ
- 最低地上高は1mm以上が必須で、階段状の部分で簡単にチェックできる
- マシン最大幅は105mm以内、ボードの全長と比較して判断する
- ブレーキやアンダースタビの高さ調整にも1mm刻みの階段が活用できる
- タイヤ幅は8mm以上、タイヤ径は22～35mmが規定範囲
- ペラタイヤや大径タイヤ使用時は特に測定が重要
- セッティングボードにはアルミ、ガラス、カーボンパターンなど複数の種類がある
- 加工したセッティングボードをマシンに取り付けることは2022年12月以降禁止されている
- レース前の車検対策として一つ持っておくと安心
- 日常のマシン調整作業でも活躍する便利ツールである
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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】あなたの知らないセッティングボードの使い方！！一枚あると便利だよ！！【Mini4WD】
- 【ミニ四駆】公式戦レース前には超必要！セッティングボードでマシンをはかろう！
- 【mini4wd】ガラス製のセッティングボード！！用途はたくさんあります！【ミニ四駆】
- ミニ四駆、コソッとレギュ変更。
- ミニ四駆セッティングゲージで測れるのはどこ？使用方法を解説【奮闘記・第148走】
- ミニ四駆 セッティングボード カーボンパターン
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