ミニ四駆を速くするためには、様々なパーツのカスタマイズが必要ですが、中でもホイールの選択は走行性能に大きく影響します。しかし、ホイールの種類はカーボン強化、アルミ製、プラスチック製、さらには大径・中径・小径と多岐にわたり、どれを選べばいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。
2025年現在、ミニ四駆のレースシーンでは、強度と精度を兼ね備えたカーボン強化ホイールや、カスタマイズ性の高いアルミホイールが人気です。今回は初心者から上級者まで役立つ、おすすめホイールの選び方と実際の商品を詳しく紹介します。走行環境やマシンのセッティングに合わせた最適なホイール選びのポイントも解説していきましょう。
記事のポイント!
- 2025年最新のおすすめミニ四駆ホイールランキングを紹介
- ホイール選びで重要な強度と精度について詳しく解説
- タイプ別・サイズ別のホイールの特徴と適した使用シーン
- タイヤとの相性やマシンに合わせた最適なホイール選びのコツ

ミニ四駆のおすすめホイールと選び方の基準
- 【2025年最新】ミニ四駆おすすめホイールランキングTOP5
- ミニ四駆のホイール選びで重視すべきは強度と精度
- タイプ別に見るミニ四駆のホイールの特徴と利点
- ホイールの大きさによる走行への影響と選び方
- カーボン強化ホイールが人気の理由はその強度と軽さ
- アルミホイールはカスタマイズ性が高く重量調整が可能
【2025年最新】ミニ四駆おすすめホイールランキングTOP5
最新のミニ四駆シーンで人気を集めているホイールをランキング形式で紹介します。2025年現在、多くのレーサーが使用している信頼性の高いホイールばかりです。
1位は「ローフリクション小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(フィン)」です。このホイールは、精度の高さと強度のバランスが取れた設計で、多くのレーサーから支持を集めています。特にカーボン強化されたフィン型のデザインが特徴で、高速走行時のホイールの歪みを最小限に抑えることができます。
2位は「スーパーハード小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール(3本スポーク)」。この3本スポークタイプのホイールは、見た目の格好良さだけでなく、軽量でありながら十分な強度を持ち、無加工で24mmの小径タイヤが使えるのが大きな魅力です。特にB-MAXマシンなどの無加工レギュでも使いやすいと評判です。
3位は「12本スポークホイール」です。VZシャーシのエレグリッターから採用されたこのホイールは、精度の高さで評判です。また、前後でトレッド幅が異なるため、さまざまなセッティングに対応できる汎用性の高さも魅力の一つです。
4位は「ローフリクション大径ローハイトタイヤ&カーボンホイール(ディッシュ)」。大径タイヤを使いたい方におすすめのディッシュタイプのカーボンホイールです。ストレートの多いコースでの最高速度を求める場合に効果的です。
5位は「HG小径ナロータイヤ用アルミホイール(リバーシブル2本)」。高品質なアルミ製で、リバーシブル設計により様々なセッティングに対応可能です。重量のあるアルミ製ながら、その分の安定性と高級感が魅力です。
これらのホイールは、単に見た目が良いだけでなく、実際のレースで結果を出すための重要な要素である強度と精度を兼ね備えています。次項では、なぜホイール選びで強度と精度が重要なのかについて詳しく解説します。
ミニ四駆のホイール選びで重視すべきは強度と精度
ミニ四駆のホイール選びで最も重視すべき点は、「強度」と「精度」です。なぜこの2つが特に重要なのでしょうか。
まず強度についてですが、ミニ四駆はスピードに乗るとセッティングによっては30km/h以上の速度に達することもあります。この高速走行時に弱いホイールを使うと、ホイールが歪んでしまい、スピードが出ない原因となります。特にジャンプの着地時などでは大きな衝撃がホイールにかかるため、十分な強度が必要です。
独自調査の結果、強度の高いホイールの代表としては、カーボンファイバー配合タイプのホイールが挙げられます。カーボンファイバーは軽くて高強度、高剛性で熱にも強い素材で、車などでもよく使われています。また、アルミ製のホイールも強度が高いため人気があります。
次に精度についてですが、これはホイールがきれいな円形をしているかどうかという点です。プラスチックの成形上の問題で、ミニ四駆のホイールは完全な真円ではないことがあります。精度の高いホイールであれば、タイヤを装着した時の回転がスムーズになり、安定した走行が可能になります。
精度については、「大体まんなか2つがいい感じなことが多い」という声もあります。これはプラスチック製ホイールの場合ですが、カーボン強化ホイールなどは比較的精度が安定していることが多いようです。
ホイールの強度と精度は、ミニ四駆の速さを決める重要な要素です。安価なプラスチック製ホイールも魅力的ですが、本格的にレースを楽しむなら、少し高価でも強度と精度に優れたカーボン強化ホイールやアルミホイールを選ぶことをおすすめします。
次項では、ホイールのタイプ別の特徴について詳しく見ていきましょう。
タイプ別に見るミニ四駆のホイールの特徴と利点

ミニ四駆のホイールには、形状によって様々なタイプがあります。ここでは代表的なタイプとその特徴を紹介します。
まず「スポーク型ホイール」です。3本スポーク、5本スポーク、12本スポークなど、スポーク(放射状の支え)の本数によって区分されます。スポーク型の特徴は軽量であることと、デザイン性の高さです。特に3本スポークタイプは軽量でありながら十分な強度を持ち、多くのレーサーに愛用されています。また、12本スポークホイールはVZシャーシのエレグリッターから採用されたもので、精度の高さに定評があります。
次に「ディッシュ型ホイール」です。中央部がくぼんだ皿状の形状をしており、見た目の格好良さとともに、構造的な強度を持っています。大径サイズや高速走行向けのホイールとして人気があり、特にカーボン強化されたディッシュ型ホイールは高い評価を得ています。
また「Yスポーク型ホイール」は、Y字型のスポークが特徴的なデザインです。このタイプも軽量性と強度のバランスが取れており、特に小径ローハイトタイヤとの組み合わせで使われることが多いです。
「フィン型ホイール」は、放射状に伸びるフィン(ひれ)が特徴的なデザインで、ローフリクション小径ローハイトタイヤとの組み合わせで人気があります。見た目のスポーティさも魅力の一つです。
各タイプの選び方については、走行スタイルやコース環境によって異なります。例えば、高速重視のセッティングならディッシュ型や大径向けのスポーク型、安定性重視ならYスポークやフィン型など、目的によって使い分けるとよいでしょう。
また、ホイールのタイプ選びでは見た目の好みも大切な要素です。最終的には自分のマシンのカラーリングや走行スタイルに合わせて、お気に入りのホイールを選ぶことをおすすめします。
次項では、ホイールの大きさによる走行への影響について解説します。
ホイールの大きさによる走行への影響と選び方
ミニ四駆のホイールは大きさによって「大径」「中径(ローハイト)」「小径」の3種類に分けられます。それぞれの特徴と、走行にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
「大径ホイール」は直径約23mmで、これに大径タイヤを合わせると約31mmになります。大径の最大の特徴は、1回転で進む距離が長いため最高速度が伸びやすいことです。その反面、タイヤが大きい分、1回転させるために必要なパワーも大きくなるため、スタートダッシュは苦手です。ストレートの多いコースやスピード重視のセッティングに向いています。
「中径(ローハイト)ホイール」は、タイヤと合わせると約26mm程度になります。大径と小径の中間で、スピード面や加速面においてバランスの良いサイズです。今のミニ四駆では最も一般的に使われているサイズで、タミヤからもGUPで数多くの種類が発売されています。無加工でもペラタイヤ加工でも、最も使いやすいサイズといえるでしょう。
「小径ホイール」は約17mmで、小径タイヤと合わせると約24mm程度になります。最も径が小さいため、加速力や安定性が高いのが特徴です。トップスピードは劣りますが、タイヤ径が小さいことで加速がスムーズになり、マシンの重心も低くなるため安定性が増します。今の立体コースとは相性が良く、特にジャンプの多いコースでは小径タイヤが有利になることが多いです。
現在のミニ四駆レースでは立体コースが主流となっているため、小径や中径(ローハイト)サイズのホイールが人気です。特にB-MAXなどの無加工レギュレーションでは、小径サイズのホイールが使いやすいと言われています。
ホイールサイズの選び方のポイントとしては、まずはレースを行うコースの特性を考慮することです。ストレートが多く高速域を重視するなら大径、ジャンプや立体セクションが多いなら小径、バランスを取るなら中径というのが基本的な考え方です。また、マシンのモーターやギア比などのセッティングとも相性がありますので、トータルバランスを考えて選ぶことが大切です。
次項では、特に人気の高いカーボン強化ホイールについて詳しく見ていきます。
カーボン強化ホイールが人気の理由はその強度と軽さ
カーボン強化ホイールは、その名の通りカーボンファイバーを配合したプラスチック製のホイールです。通常のプラスチック製ホイールよりも高価ですが、多くのレーサーに支持されている理由を探ってみましょう。
最大の特徴は「強度の高さ」です。ミニ四駆は高速で走行する際、特にジャンプの着地時などに大きな衝撃がホイールにかかります。弱いホイールだと歪みやすく、真円からずれてしまうとスピードが出なくなります。カーボン強化ホイールは通常のプラスチック製よりも強度が高いため、高速走行時も形状を維持し、安定した走りを実現できます。
次に「軽量であること」も大きな利点です。アルミホイールなどと比較すると、カーボン強化ホイールは軽量でありながら十分な強度を持っています。軽いホイールは加速性能を高め、マシン全体の重量バランスにも好影響を与えます。
さらに「精度の高さ」も魅力の一つです。プラスチックの成形問題などにより、ホイールは必ずしも完全な真円ではありません。しかしカーボン強化ホイールは比較的精度が良いものが多く、回転のブレが少ないため、スムーズな走行が可能です。
人気のカーボン強化ホイールとしては、「カーボン強化ホイール(フィン)」「カーボン強化3本スポークホイール」「カーボン強化ホイール(Yスポーク)」「カーボン強化ホイール(ディッシュ)」などがあります。それぞれ形状や特性が異なるので、自分のマシンやコースに合ったものを選ぶとよいでしょう。
カーボン強化ホイールの価格帯は、通常のプラスチック製ホイールより高めですが、その分のパフォーマンスと耐久性を考えると、本格的にレースを楽しみたい方には十分な価値があるといえます。タミヤの公式商品だと300円台後半から400円台で購入できるものが多いです。
ホイール選びは長期的な視点で考えると、強度のあるものを選んだ方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることも多いです。カーボン強化ホイールは初期投資としては少し高めですが、歪みにくく長く使えるため、おすすめのホイールといえるでしょう。
次項では、カスタマイズ性に優れたアルミホイールについて解説します。
アルミホイールはカスタマイズ性が高く重量調整が可能
アルミ製のホイールは、その高い強度とカスタマイズ性から上級者を中心に人気があります。アルミホイールの特徴と活用法について詳しく見ていきましょう。
アルミホイールの最大の特徴は「強度の高さ」です。金属製であるため、プラスチック製やカーボン強化ホイールよりもさらに高い強度を持っています。高速走行やハードなコースでも歪みにくく、形状を維持する能力に優れています。
次に注目すべき点は「リバーシブルタイプ」の存在です。「HGローハイト用ヘビーアルミホイールII(リバーシブル2本)」や「HG小径ナロータイヤ用アルミホイール(リバーシブル2本)」などは、表裏で異なる形状になっており、1つのホイールで2種類のセッティングが可能です。これにより、コースや走行条件に合わせて柔軟に対応できます。
また「重量調整が可能」という点も大きなメリットです。アルミホイールは重量があるため、マシンの重心を下げる効果があります。ホイールの重量を増やすことで、ジャンプ後の着地の安定性を高めたり、コーナリング時の挙動を制御したりすることが可能です。
アルミホイールを使用する際の注意点として、「ブッシュの使用」があります。アルミホイールには専用のブッシュ(シャフトとホイールの間に入れる部品)が必要な場合があります。例えば「AO-1020 ミニ四駆アルミホイール用ブッシュ(黒8個入)」や「AO-1035 アルミホイル用ブッシュ白(8個入)」などです。これらを正しく使用することで、アルミホイールの性能を最大限に引き出せます。
アルミホイールの価格帯は、プラスチック製やカーボン強化ホイールよりも高めで、700円台から800円台が一般的です。しかし、その分の強度とカスタマイズ性を考えると、本格的にレースに取り組む上級者にとっては価値のある投資といえるでしょう。
アルミホイールは重いため加速性能には不利になる可能性もありますが、重心の低さによる安定性やコーナリング性能の向上など、メリットも多くあります。自分のレーススタイルや求める性能に合わせて、プラスチック製、カーボン強化、アルミ製などを使い分けることが、ミニ四駆の楽しみ方を広げるポイントです。

ミニ四駆のおすすめホイールと効果的な使い方
- ホイールとタイヤの相性を考えた最適な組み合わせ
- ミニ四駆ホイールの貫通と成形の正しい方法
- ホイールプーラーを使ったメンテナンス方法とおすすめツール
- B-MAXシャーシに最適なホイールの選び方とセッティング
- コースや環境に合わせたホイール選びのポイント
- タイヤ・ホイールセット商品で初心者でも簡単セッティング
- まとめ:ミニ四駆おすすめホイールの選び方と実践ポイント
ホイールとタイヤの相性を考えた最適な組み合わせ
ミニ四駆では、ホイールとタイヤの相性が走行性能に大きく影響します。ここでは、様々なタイヤとの組み合わせについて解説します。
まず「ローフリクションタイヤ」との組み合わせです。ローフリクションタイヤ(通称マルーン)は硬くて跳ねづらく、摩擦抵抗が少ないため、コーナリングが速いという特徴があります。このタイヤに合うホイールとしては、カーボン強化ホイールが人気です。特に「ローフリクション小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(フィン)」や「ローフリクション小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール(3本スポーク)」などが、多くのレーサーに使われています。
ローフリクションタイヤは硬い分、グリップ力は落ちますが、その分コーナリングでの摩擦抵抗が少なく、ジャンプ後の着地も安定します。現在の立体コースが主流のレース環境では、最も実用的なタイヤといえるでしょう。
次に「スーパーハードタイヤ」との組み合わせです。スーパーハードタイヤはローフリクションの次に硬いタイヤで、比較的グリップ力があります。このタイヤには「スーパーハード小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール(3本スポーク)」や「スーパーハード小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(Yスポーク)」などが合います。
スーパーハードタイヤはマシンやコースによってはローフリクションより使いやすい場合もあり、マシンキットに付属していることも多いので手に入れやすいという利点もあります。
「ハードタイヤ」は、ローフリクションやスーパーハードより柔らかく、グリップ力が高めです。加速面では優れていますが、跳ねやすい面もあります。ハードタイヤは「縮みタイヤ」にすることで、ローフリクションタイヤのような硬さと滑りやすさを持たせることができます。ハードタイヤにはカラーバリエーションが豊富なものが多く、マシンのカラーリングに合わせたい方におすすめです。
また「ペラタイヤ加工」をする場合は、ローハイトサイズのタイヤとホイールの組み合わせが基本になります。ペラタイヤ加工とは、タイヤを薄く削って軽量化する加工法で、今のミニ四駆では一般的な改造方法です。
おすすめのタイヤ&ホイールセット商品としては、以下のようなものがあります:
- ローフリクション小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(フィン)
- ローフリクション小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール(3本スポーク)
- スーパーハード小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール(3本スポーク)
- スーパーハード小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(Yスポーク)
- ローフリクション大径ローハイトタイヤ&カーボンホイール(ディッシュ)
これらのセット商品は、タイヤとホイールの相性が考慮されているため、初心者でも安心して使用できます。自分のマシンやコース環境に合わせて、最適な組み合わせを選びましょう。
ミニ四駆ホイールの貫通と成形の正しい方法
ミニ四駆のホイールを使用する際に重要なのが「貫通」と「成形」という作業です。これらを正しく行うことで、ホイールの性能を最大限に引き出すことができます。
まず「ホイールの貫通」について説明します。これはホイールにシャフトを通すための穴を開ける作業です。一般的な方法としては、1.7〜1.8mmのドリルを使用します。材質については特にこだわりは必要ありませんが、作業のしやすさを考えるとピンバイスなどのしっかりとしたツールがあると便利です。
貫通の手順としては、次のようになります:
- 標準ギヤを用意してシャフトにかぶせ、ガイド代わりにする
- ドリルでまっすぐに穴を開ける
- 必要に応じて六角穴にする場合は、エッジを立てたシャフトを打ち込む
この作業を行う際の注意点は、まっすぐに穴を開けることです。斜めに開けてしまうと、回転時にブレの原因となります。初心者の方は、専用の貫通ツールを使うとより簡単に作業ができます。市販の貫通ツールとしては「ペネトレイター&インサーター」「ホイールピアッサー」「ヒートインサーター」などがあります。
次に「ホイールの成形」についてです。ミニ四駆のホイールは、プラスチックの成形上の問題で完全な真円ではなく、若干のテーパーがあることがあります。これを整えるのが成形作業です。
成形の手順は以下の通りです:
- ホイールをワークマシンやリューターに取り付ける
- カッターナイフの平刃や耐水ペーパーなどを使って形を整える
- リムも含めて全体を成形する
成形作業に使用する道具としては、L字アルミアングルやプラモ用のリタッチスティックなど、まっすぐな板に耐水ペーパーを貼り付けたものが便利です。
ホイールの貫通と成形は、タイヤを削る際の偏りを防ぐための重要な準備作業です。これらをきちんと行うことで、より精度の高いホイールとなり、走行性能の向上につながります。
初心者の方にとっては少し難しい作業に感じるかもしれませんが、練習を重ねることで技術は向上します。また、市販の専用ツールを活用すれば、より簡単に高精度な作業が可能になります。ホイールの貫通と成形は、ミニ四駆のカスタマイズにおいて基本的かつ重要な技術なので、ぜひマスターしておきましょう。
ホイールプーラーを使ったメンテナンス方法とおすすめツール

ミニ四駆のメンテナンスにおいて、「ホイールプーラー」は非常に便利なツールです。ホイールプーラーとは、貫通したホイールをシャフトから抜くための道具で、これを使うことでメンテナンス効率を上げたり、ホイールを傷めずに取り外したりすることができます。
ホイールプーラーの使い方は比較的シンプルです。ホイールをプーラーの適切な位置に設置し、シャフトを真っ直ぐに押し出すように力を加えます。ホイールを面で支えるタイプのプーラーであれば、ホイールを傷めずに取り外すことができます。
ここでは、3つのおすすめホイールプーラーを紹介します。
- P!MODEL LABOのホイールプーラー:
- コンパクトなサイズながら頑丈な金属製
- ホイールを面で支えるため、ホイールを傷めにくい
- おさえ方が安定している(ホイールに対して垂直に合わせてくれる)
- シャフトとの合わせやすさが特徴
- デメリットとしては、ホイールを詰めてつけていたりバンパーやローラーがあると干渉する場合がある
- SK worksのホイールプーラー:
- MSシャーシに特化した設計
- 乗せるだけでシャフトに合わせてくれる便利さ
- ネジ部分が太く力強い
- 1回転の進む量が大きいので効率良くホイール交換が可能
- えのもとさんのホイールプーラー:
- ほとんどの場面に対応できる汎用性の高さが特徴
- 本体のネジ部分を調節することで2点支持でも使用可能
- 付属のプレートを使えば狭いところでも作業可能
- 柔軟に使える反面、シャフトに合わせづらい点がデメリット
これらのホイールプーラーはそれぞれ特徴が異なりますので、自分の使用環境や好みに合ったものを選ぶとよいでしょう。実際に使用している方の中には、これらすべてを状況に応じて使い分けている人もいます。
ホイールプーラーを使用する最大のメリットは、ホイールを傷めずに効率よく交換できる点です。特に高価なカーボン強化ホイールやアルミホイールを使用している場合は、傷つけずに取り外せることは大きなメリットとなります。
ホイールプーラーはミニ四駆のメンテナンス効率を大幅に向上させるツールなので、本格的にミニ四駆を楽しむなら一つは持っておくことをおすすめします。価格は2,000円〜5,000円程度のものが多いですが、長く使えるツールなので、投資する価値は十分にあるでしょう。
B-MAXシャーシに最適なホイールの選び方とセッティング
B-MAXシャーシは無加工レースなどで人気のあるシャーシですが、このシャーシに合ったホイール選びにはいくつかのポイントがあります。
B-MAXシャーシの大きな特徴は、無加工でも高い性能を発揮できることです。そのため、タイヤやホイールも無加工で使えるものを選ぶことがポイントになります。特に小径サイズ(24mm)のホイール&タイヤの組み合わせが多く使われています。
B-MAXに最適なホイールとして、特に注目されているのが「小径ナロータイヤ用ホイール」です。具体的には以下のような商品がおすすめです:
- ローフリクション小径ナロータイヤ(24mm)&カーボン強化ホイール(3本スポーク)
- 小径サイズのローフリクションタイヤが無加工で使える
- 硬くて跳ねづらいタイヤなので立体コースで安定した走りが可能
- ホイールも軽量で強度のあるカーボン強化タイプ
- スーパーハード小径ナロータイヤ(24mm)&カーボン強化ホイール(3本スポーク)
- 小径サイズのスーパーハードタイヤが使える
- ローフリクションに比べてグリップ力があり、加速面で優れている
- ローフリクションタイヤと組み合わせてセッティングの幅を広げられる
- HG小径ナロータイヤ用アルミホイール(リバーシブル2本)
- 高品質なアルミ製で強度が高い
- リバーシブル設計で様々なセッティングに対応可能
- 重量のある分、マシンの安定性を高められる
B-MAXシャーシ用のセッティングとしては、前後で異なるタイヤを使う「デュアルタイヤセッティング」も効果的です。例えば、前輪にグリップの効くスーパーハードタイヤ、後輪にコーナリングの速いローフリクションタイヤを組み合わせることで、加速とコーナリングのバランスを取ることができます。
また、B-MAXシャーシはFM-Aシャーシベースのため、低重心設計が特徴です。そのため、小径タイヤを使うことでさらに重心を下げ、コーナリングやジャンプの安定性を高めることができます。
B-MAXシャーシでは、小径タイヤを使うことで再加速性能も向上します。立体コースでは減速と加速の繰り返しが重要になるため、小径タイヤの「加速の速さ」というメリットが活きてきます。
タイヤ径が小さい分、ブレーキセッティングの難しさはありますが、B-MAXシャーシと小径ホイール&タイヤの組み合わせは、今のミニ四駆のレース環境にとても適していると言えるでしょう。自分のコース環境やレースレギュレーションに合わせて、最適なホイールとタイヤの組み合わせを見つけてください。
コースや環境に合わせたホイール選びのポイント
ミニ四駆のホイール選びでは、走行するコースの特性を考慮することが非常に重要です。コースのタイプによって最適なホイールは異なりますので、以下にコース別のホイール選びのポイントを紹介します。
「フラットコース」でのホイール選び:
フラットコースはストレートが多く、高速走行が中心となります。このようなコースでは、以下のホイールが適しています。
- 大径ホイール:1回転で進む距離が長いため、最高速度を伸ばしやすい
- バレル型タイヤ用のホイール:路面との接地面積が少なく、抵抗を受けにくいのでトップスピードが出しやすい
- オフセットトレッドタイヤ用のホイール(外ばき):ストレートの長いスピードコース向き
「立体コース」でのホイール選び:
ジャンプやカーブ、アップダウンが多い立体コースでは、安定性と再加速性能が重要です。
- 中径(ローハイト)や小径ホイール:重心が低くなり安定性が増す
- ローフリクションタイヤ用のホイール:硬いタイヤでジャンプ後の着地が安定する
- 幅広タイヤ用のホイール:アップダウンの多いテクニカルコース向き
「ジャンプの多いコース」でのホイール選び:
ジャンプセクションでは、着地の安定性が勝敗を分けます。
- ローハイトタイヤ用のホイール:ゴム部が薄いので軽量で跳ねにくい
- 中空タイヤ用のホイール:ショックを吸収し、コースアウトを防ぐ
- 小径タイヤ用のホイール:重心が低く、着地時の安定性が高い
「コーナーの多いコース」でのホイール選び:
急カーブやテクニカルなコーナーが続くコースでは、旋回性能が重要です。
- 小径ホイール:コーナリングでの姿勢が安定しやすい
- ハードタイプのタイヤ用のホイール:カーブでの摩擦抵抗が少なく、コーナリングが速い
- オフセットトレッドタイヤ用のホイール(内ばき):連続カーブなどがあるコース向き
さらに、レース環境に合わせたホイール選びのポイントとして、以下の点も考慮するとよいでしょう。
- 大会用のセッティング:
重要な大会に向けては、安定性を重視したホイール選びが基本です。例えば、カーボン強化ホイールやアルミホイールなど、強度の高いホイールを選ぶことで、予期せぬトラブルを防ぐことができます。 - 練習用のセッティング:
日常の練習では、様々なホイールを試してみることが大切です。異なるタイプのホイールを使い分けることで、マシンの挙動の違いを体感し、セッティングの幅を広げることができます。 - 環境に合わせた柔軟なセッティング:
温度や湿度などの環境条件によっても、最適なホイールは変わってきます。例えば、気温が高い日はタイヤが柔らかくなりがちなので、より硬めのタイヤに合わせたホイールを選ぶなど、柔軟に対応することが大切です。
最終的には、自分のマシンの特性や走行スタイルに合わせて、最適なホイールを選ぶことが重要です。色々なホイールを試しながら、自分だけの最適なセッティングを見つけてください。
タイヤ・ホイールセット商品で初心者でも簡単セッティング
ミニ四駆を始めたばかりの方や、タイヤとホイールの組み合わせに迷っている方には、メーカーが用意している「タイヤ・ホイールセット商品」がおすすめです。これらのセット商品は、タイヤとホイールの相性が既に考慮されているため、初心者でも簡単に最適なセッティングを実現できます。
2025年現在、特に人気のあるタイヤ・ホイールセット商品を紹介します。
- 「ローフリクション小径ローハイトタイヤ(26mm)&カーボン強化ホイール(フィン)」
- 今のミニ四駆のタイヤの中で最も使われているローフリクションタイヤ
- 軽量で強度のあるカーボン強化ホイールとのセット
- 通常品番なので入手しやすい
- 価格帯:400円前後
- 「ローフリクション小径ナロータイヤ(24mm)&カーボン強化ホイール(3本スポーク)」
- 無加工で24mmの小径サイズが使える
- B-MAXなど無加工マシンに最適
- 見た目もスタイリッシュなカーボン強化3本スポークホイール付き
- 価格帯:400円台
- 「スーパーハード小径ナロータイヤ(24mm)&カーボン強化ホイール(3本スポーク)」
- ローフリクションの次に硬いスーパーハードタイヤ
- グリップ力があり、加速面で優れている
- ローフリクションタイヤと組み合わせてセッティングの幅を広げられる
- 価格帯:300円台後半
- 「スーパーハード小径ローハイトタイヤ(26mm)&カーボン強化ホイール(Yスポーク)」
- 中径サイズのスーパーハードタイヤ
- Yスポーク形状のカーボン強化ホイールとのセット
- バランスの取れたパフォーマンスが特徴
- 価格帯:400円前後
- 「ローフリクション大径ローハイトタイヤ(31mm)&カーボンホイール(ディッシュ)」
- 大径サイズで最高速度を重視したい方向け
- ディッシュ型のカーボンホイールとのセット
- ストレートの多いコースで威力を発揮
- 価格帯:400円台
これらのセット商品の使い方のポイントは、マシンやコースに合わせた選択です。例えば:
- 立体コースが多い環境では、小径や中径サイズのセットを選ぶ
- ストレートの長いコースでは、大径サイズのセットが有利
- B-MAXなどの無加工マシンには、小径サイズのセットがおすすめ
- 見た目も重視したい場合は、マシンのカラーに合わせたホイールを選ぶ
セット商品を使うメリットは、タイヤとホイールの組み合わせに悩む必要がないことです。特に初心者の方は、まずはこれらのセット商品を使ってミニ四駆の走りを体験し、徐々に自分の好みやコースに合わせたカスタマイズを行っていくとよいでしょう。
また、複数のセット商品を持っておくことで、コースや大会の条件に合わせて使い分けることができます。最低でも2〜3セットは持っておくと、様々な環境に対応できるようになります。
初心者の方にとっては、これらのセット商品から始めて、徐々に自分だけのセッティングを見つけていくことが、ミニ四駆の楽しみ方を広げる第一歩となるでしょう。

まとめ:ミニ四駆おすすめホイールの選び方と実践ポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 2025年最新のおすすめホイールは「ローフリクション小径ローハイトタイヤ&カーボン強化ホイール(フィン)」や「スーパーハード小径ナロータイヤ&カーボン強化ホイール」など
- ホイール選びで最も重視すべきは「強度」と「精度」である
- カーボン強化ホイールは軽量で強度があり、今のレースシーンでは最も人気が高い
- アルミホイールは強度とカスタマイズ性に優れ、上級者に好まれる
- 現在のミニ四駆レースでは立体コースが主流のため、小径や中径(ローハイト)サイズのホイールが適している
- B-MAXシャーシには無加工で使える小径サイズ(24mm)のホイールがおすすめ
- ホイールとタイヤの相性は重要で、ローフリクションやスーパーハードタイヤとの組み合わせが一般的
- ホイールの貫通と成形は正しく行うことで精度が向上し、走行性能が上がる
- ホイールプーラーはメンテナンス効率を上げ、ホイールを傷めないために有用なツール
- コースや環境に合わせたホイール選びが重要で、フラットコースなら大径、立体コースなら小径が基本
- 初心者はタイヤ・ホイールセット商品から始めるのが簡単でおすすめ
- 効果的な使い方としては、複数のホイールセットを用意し、コース環境に合わせて使い分けること