フルカウルミニ四駆の生産終了という噂が広がり、多くのファンが困惑しています。実際、2020年頃からタミヤのカタログから一部のフルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆の車種が消え、「生産終了」と表記されるようになりました。しかし、実態は「完全な廃番」ではなく「スポット生産への移行」という情報もあり、真相は複雑です。
独自調査の結果、フルカウルミニ四駆の多くは高性能シャーシを搭載した「プレミアム版」として再販されていることがわかりました。ただし、一部の車種は本当に入手困難になっており、特にXシャーシを使用したエアロミニ四駆の状況は厳しいようです。この記事では、生産終了と言われるフルカウルミニ四駆の現状と入手方法について詳しく解説します。
記事のポイント!
- フルカウルミニ四駆の「生産終了」は完全な廃番ではなく、多くはスポット生産や別バージョンでの継続がある
- 旧型フルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆全車種が2020年以降のカタログから姿を消している
- 生産終了したモデルの多くはプレミアム版として高性能シャーシ搭載で再販されている
- 生産終了したフルカウルミニ四駆を入手するには、プレミアム版の購入や中古市場の活用が有効
フルカウルミニ四駆の生産終了について知っておきたい最新情報
- フルカウルミニ四駆の生産終了は完全な廃番ではなくスポット生産に移行
- 2020年に生産終了となったフルカウルミニ四駆の車種一覧
- 生産終了したフルカウルミニ四駆が欲しい場合はプレミアム版を検討すべき
- フルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆の違いと生産終了の特徴
- カタログ落ちと生産終了の意味を理解しておこう
- ミニ四駆の生産終了で困るのはボディ入手が難しくなること
フルカウルミニ四駆の生産終了は完全な廃番ではなくスポット生産に移行
フルカウルミニ四駆の生産終了というニュースを聞いて、多くのファンが心配しているかもしれませんが、実は完全に製造が終わったわけではありません。いまたんのブログ「おちょけごころ。」によると、「カタログ落ちで『生産停止』しているのは事実のようで、ただ『完全な廃番』ではなく『たま~に生産する、スポット生産』に移行した」とされています。
つまり、定期的な生産体制から不定期な生産体制に変わったということです。これはタミヤの製造リソースの最適化や需要に応じた柔軟な生産体制への移行と考えられます。特に人気の高い車種は、需要が高まったタイミングで再生産される可能性が高いでしょう。
スポット生産に移行した理由としては、フルカウルミニ四駆の一部モデルがプレミアム版として新たなシャーシで再販されていることも関係しています。旧モデルとプレミアム版を同時に販売すると市場が混乱する可能性があるため、こうした生産体制の変更が行われたのではないかと推測されます。
ただし、スポット生産と言っても再販のタイミングは不明確で、特定の車種を狙って購入したい場合は、タミヤの公式発表や模型店の情報をこまめにチェックする必要があります。メルカリなどのフリマアプリで「新品未開封」として出品されている商品の中には、こうしたスポット生産された商品が含まれている可能性もあります。
総じて言えることは、「カタログから消えた=永久に手に入らない」というわけではないということです。ファンとしては希望を持ちつつ、入手のチャンスを逃さないよう情報収集を続けることが大切です。
2020年に生産終了となったフルカウルミニ四駆の車種一覧
2020年1月に今治模型社が公開した生産中止リストによると、以下のフルカウルミニ四駆シリーズの車種が生産終了とされています:
- 19405 プロトセイバーJB(価格:780円)
- 19415 ハリケーンソニック(価格:780円)
- 19417 サイクロンマグナムTRF(価格:780円)
- 19420 ベルクカイザー(価格:780円)
- 19422 ビークスパイダー ゼブラ(価格:780円)
また、エアロミニ四駆シリーズでは以下の車種が生産終了となっています:
- 19601 マックスブレイカー(価格:780円)
- 19603 ファントムブレード(価格:780円)
- 19607 ブレイジングマックス(価格:780円)
- 19610 デザートゴーレム(価格:780円)
- 19614 ブリッツァーソニック(価格:780円)
- 19620 ナックルブレイカーブルーSP(スーパーXX)(価格:900円)
これらの車種は主に旧型のスーパー1シャーシ、スーパーTZシャーシ、Xシャーシを搭載したモデルが中心となっています。特に「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場した人気車種も含まれており、ファンにとっては残念なニュースと言えるでしょう。
注目すべき点として、サイクロンマグナムTRFのような特別仕様車や、ビークスパイダー ゼブラのようなカラーバリエーションモデルも生産終了リストに含まれています。これらの車種は通常版よりもレア度が高く、中古市場では高値で取引される可能性があります。
ただし、生産終了したモデルの多くは、後述するプレミアム版として別のシャーシを搭載した形で再販されています。例えば、ハリケーンソニックはハリケーンソニック プレミアムとして、ベルクカイザーはベルクカイザー プレミアムとして復活しています。
生産終了リストに掲載されている車種を入手したい場合は、在庫を持つ模型店を探すか、プレミアム版の購入を検討することが現実的な選択肢となるでしょう。
生産終了したフルカウルミニ四駆が欲しい場合はプレミアム版を検討すべき
生産終了したフルカウルミニ四駆の多くは、「プレミアム版」として新たなシャーシを搭載した形で再販されています。Wikipediaの情報によると、プレミアム版は「剛性と拡張性を強化した新設計の「スーパーIIシャーシ」や「ARシャーシ」、「FM-Aシャーシ」を搭載している」とのことです。
プレミアム版は単に旧モデルを復刻しただけではなく、様々な面で進化しています。具体的には以下のような特徴があります:
- 高性能シャーシの搭載:旧型の「スーパー1」や「スーパーTZ」から「スーパーII」や「AR」、「FM-A」といった新型シャーシにアップグレード
- シールのデザイン変更:原作コミックに合わせたデザインに変更
- ホイルシール化:通常のシールからキラキラと光るホイルシールに変更
- モーターの標準装備:購入時からモーターが付属するようになった
プレミアム版の価格は一般的に1,100円~1,320円(税込)程度となっており、旧モデルの780円と比べるとやや高価になっていますが、シャーシの性能や付属品を考えるとコストパフォーマンスは良いと言えます。
タミヤの公式オンラインストアで確認できる情報によると、2025年4月現在、以下のようなプレミアム版が販売されています:
- マグナムセイバー プレミアム(スーパーIIシャーシ)
- ソニックセイバー プレミアム(スーパーIIシャーシ)
- トライダガーX プレミアム(スーパーIIシャーシ)
- ビクトリーマグナム プレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)
- バンガードソニック プレミアム(カーボンスーパーIIシャーシ)
など、多数のプレミアム版が用意されています。
生産終了した旧モデルにこだわりがある場合を除き、プレミアム版を選ぶことで最新技術を搭載した高性能なフルカウルミニ四駆を楽しむことができます。特にこれからレースに参加したいと考えている方には、プレミアム版がおすすめです。
フルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆の違いと生産終了の特徴
フルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆は、タミヤのミニ四駆シリーズの中でも人気の高い2つのカテゴリーですが、その特徴と生産終了の状況には違いがあります。
フルカウルミニ四駆は、1994年9月から発売が開始され、その名の通りタイヤがボディで覆われているのが特徴です。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場し、第2次ミニ四駆ブームを巻き起こした立役者でもあります。代表的な車種には「マグナムセイバー」や「ビクトリーマグナム」などがあります。
一方、エアロミニ四駆は『爆走兄弟レッツ&ゴー!! MAX』に登場したシリーズで、空力特性を重視したデザインが特徴です。「マックスブレイカー」や「ブレイジングマックス」などの車種があります。シャーシはVSシャーシやXXシャーシを使用しています。
生産終了の特徴として、ブログ「セカンドグリーン・アイビーウォールズ」によると、2020年5月版のタミヤカタログでは、「旧フルカウルミニ四駆」と「エアロミニ四駆全車種」が掲載されなくなったとのことです。特に問題となっているのがエアロミニ四駆のXシャーシ系車種で、VSシャーシ系のボディは「VZシャーシでのプレミアム化」での救済が期待できるのに対し、Xシャーシ系のボディは今後入手が難しくなる可能性があるとされています。
フルカウルミニ四駆については、大部分がプレミアム版として再販されていますが、エアロミニ四駆のプレミアム化は進んでいないようです。ブログ管理人の蔦屋氏は「XXシャーシの登場は2009年で、既に11年経っている」として、「第3のXシャーシ」の登場や「プレミアム化でもう一周」といった救済策を期待する声を上げています。
購入を検討している方は、フルカウルミニ四駆ならプレミアム版を探す、エアロミニ四駆なら在庫のある店舗を早めに探すという戦略が有効でしょう。特にエアロミニ四駆のXシャーシ系は入手困難になる可能性が高いため、コレクションを考えている方は優先的に入手を検討すべきかもしれません。
カタログ落ちと生産終了の意味を理解しておこう
ミニ四駆の世界で「カタログ落ち」と「生産終了」という言葉をよく耳にしますが、これらの用語の意味を正確に理解しておくことが重要です。
「カタログ落ち」とは、タミヤが発行するミニ四駆カタログから特定の車種が掲載されなくなった状態を指します。これは必ずしも「生産終了」を意味するわけではありません。ブログ「セカンドグリーン・アイビーウォールズ」の情報によると、2019年までカタログに掲載されていた多くのフルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆が、2020年5月版のカタログから姿を消していることが確認されています。
一方、「生産終了」は文字通り、その車種の製造が終了したことを意味します。ただし、前述のように完全な廃番ではなく「スポット生産」に移行したケースもあります。模型店の今治模型社のブログによれば、2020年1月時点で複数のフルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆が「生産中止リスト」に掲載されていました。
この2つの用語の違いを理解することで、ミニ四駆市場の動向をより正確に把握できます。例えば、カタログから消えても、タミヤ公式オンラインストアや一部の模型店では在庫が残っている場合があります。また、生産終了となっても、将来的にスポット生産や別バージョンでの再販の可能性も残されています。
特にミニ四駆のコレクターや愛好家にとっては、カタログ落ちの情報はエモーショナルな反応を引き起こすことがあります。ブログでは「ラインナップから消えると急に焦って欲しくなるのは、人間のサガなんでしょうかね。『いつまでも有ると思うな』と言うやつでしょうかね。」と言及されています。
実際、カタログ落ちの情報が広まった2020年10月頃には「エアロミニ四駆が手に入りづらくなっている。店頭で見かけない」という状況が発生したようです。今後も似たような状況が発生する可能性があるため、気になる車種があれば早めの入手を検討することをおすすめします。
ミニ四駆の生産終了で困るのはボディ入手が難しくなること
ミニ四駆が生産終了になった場合に最も困るのは、そのボディが今後入手できなくなることです。ブログ「セカンドグリーン・アイビーウォールズ」によると、「ミニ四駆の生産中止で問題になるのは、今後そのボディが手に入らない」ということが最大の懸念点であるとされています。
シャーシやモーター、タイヤといった走行系のパーツは汎用性が高く、別の車種や改造パーツで代用可能な場合が多いです。しかし、各車種固有のボディは他では代替できないため、生産が終了するとそのデザインのボディを新品で入手することが難しくなります。
特に、フルカウルミニ四駆やエアロミニ四駆は独特なデザインが魅力の一つであり、ファンにとってはボディのデザインこそが愛着の対象である場合も少なくありません。また、コレクターにとっては車種を揃えることが目的であり、特定のボディが入手できなくなることは大きな問題です。
生産終了したボディを入手する方法としては、以下のような選択肢があります:
- プレミアム版の購入:多くのフルカウルミニ四駆は、プレミアム版として再販されています。ボディのデザインは基本的に同じですが、シールデザインや塗装が異なる場合があります。
- 中古市場の活用:メルカリやヤフオクなどのオンラインマーケットプレイスで、未使用品や中古品を探す方法があります。
- 海外からの購入:日本で生産終了になっても、海外では入手可能な場合があります。
- 3Dプリンティングなどの技術を活用:一部の熱心なファンは、3Dスキャンと3Dプリンティング技術を使って、既存のボディを複製する試みも行っています。
生産終了と言われるフルカウルミニ四駆のボディを確保したい場合は、在庫のある模型店を早めに探すか、プレミアム版での代替を検討するのが良いでしょう。また、タミヤの動向にも注目し、スポット生産や限定復刻の情報をチェックすることも重要です。
フルカウルミニ四駆の生産終了後も楽しめる関連情報
フルカウルミニ四駆のプレミアム版は高性能シャーシを搭載していることがポイント
フルカウルミニ四駆のプレミアム版の最大の魅力は、高性能シャーシを搭載していることです。Wikipediaの情報によると、プレミアム版は「剛性と拡張性を強化した新設計の「スーパーIIシャーシ」や「ARシャーシ」、「FM-Aシャーシ」を搭載している」と記述されています。
旧型フルカウルミニ四駆は「スーパー1シャーシ」「スーパーTZシャーシ」「スーパーFMシャーシ」などを使用していましたが、これらと比較して新型シャーシには以下のような利点があります:
- 剛性の向上:走行時の振動やコースからの衝撃に対する耐性が高まり、安定した走行が可能
- 拡張性の向上:様々なカスタムパーツを取り付けやすい設計になっており、改造の幅が広がる
- 重量バランスの最適化:前後左右の重量配分が最適化され、コーナリング性能や加速性能が向上
- 最新のレギュレーションへの対応:公式レースのルールに合わせた設計になっている
例えば、ARシャーシは「アドバンスドレーサー」の略で、低重心設計と高い剛性が特徴です。FM-Aシャーシは「フロントミッドシップ・アドバンスド」の略で、モーターを前方に配置することで重量配分を最適化しています。
これらの新型シャーシは単に性能が良いだけでなく、パーツの互換性も高いため、様々なカスタマイズが可能です。例えば、軽量化のためのカーボン素材のパーツや、走行性能を向上させるためのベアリングなど、多くのオプションパーツを装着することができます。
また、プレミアム版のもう一つの特徴として、「ホイルシール化が行われている」という点があります。これにより、通常のマットな質感のシールと比べて、よりキラキラと光る高級感のある外観になっています。原作のコミックに合わせたデザイン変更も行われており、ファンにとっては嬉しいポイントです。
プレミアム版のフルカウルミニ四駆は価格が1,100円~1,320円(税込)と、旧モデルより若干高価になっていますが、シャーシの性能や付属品を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。生産終了した旧モデルを探すよりも、プレミアム版を購入して最新技術を体験する方が、多くの場合おすすめです。
フルカウルミニ四駆のデザインがダサいと言われる理由と魅力
フルカウルミニ四駆のデザインについては、「ダサい」という評価が一部であることも事実です。いまたんのブログ「おちょけごころ。」では、「発売されたときに「だっせぇな!」って思ってたんですが、今みたら…やっぱだっせぇなw」と率直な感想が書かれています。
このような評価がされる理由としては、以下のような特徴が挙げられます:
- タイヤカバーのデザイン:「ホイールベース間はタイヤを覆ってんのに、オーバーハングでははみ出させるようなクソデザイン」と評されるように、タイヤの覆い方が中途半端に感じられる点
- 時代性:90年代のデザイン感覚が反映されており、現代的な目で見ると古く感じる部分がある
- アニメ調のデザイン:実車をモデルにしたリアルなデザインではなく、アニメ的な誇張されたデザインである点
しかし、そのようなデザイン特性がかえって魅力となっている側面もあります。特にレトロな雰囲気や当時のアニメ作品の世界観を楽しみたいファンにとっては、その「ダサさ」こそがノスタルジックな価値を持っています。
また、実用面でも利点があります。同ブログでは「キット付属で24ミリのタイヤが手に入るのはB-MAXレギュにはとてもありがたい」とあるように、特定のレースカテゴリー(B-MAXレギュレーション)では有利になる要素もあります。さらに「ロデオソニックの蛍光イエローとバイソンマグナムの緑があると、カラバリもずいぶん選択肢が増えますよね」と、カラーバリエーションの豊富さも魅力の一つとして挙げられています。
フルカウルミニ四駆のもう一つの特徴として、空気抵抗を軽減する効果があるとされている点があります。Wikipediaによると、「この(フルカウル)ボディ形状は空気抵抗を軽減する効果があるとされている」と記述されていますが、同時に「ミニ四駆ほどの大きさでは空気抵抗の影響を受け難いので無意味であるという指摘もある」とも書かれています。実際の効果は限定的かもしれませんが、デザイン上の特徴として認識されています。
結局のところ、フルカウルミニ四駆のデザインの評価は個人の好みによるところが大きいですが、90年代のミニ四駆ブームを支えた重要なシリーズであり、その独特なデザインは当時の時代性を反映した文化的価値を持っていると言えるでしょう。
フルカウルミニ四駆の歴史と30周年記念モデルについて
フルカウルミニ四駆は1994年9月に「マグナムセイバー」と「ソニックセイバー」の2車種が初めて発売されました。これは第2次ミニ四駆ブームの幕開けとなる重要な出来事でした。フルカウルミニ四駆の最大の特徴は、それまでのミニ四駆がフォーミュラカーのようにタイヤが露出していたのに対し、タイヤがボディに覆われているデザインを採用したことです。
Wikipediaによると、このカウルのデザインは「タミヤの改造作、アバンテ・ブラザーズの五男アバンテ・エアロが初出と推測される」とされています。フルカウルミニ四駆は、こしたてつひろ氏の漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場したことで一気に人気が高まり、マシンのデザインもこした氏が担当していました。
この『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』はテレビアニメ化、ゲーム化、劇場アニメ化され、それに伴いフルカウルミニ四駆も爆発的にヒットしました。このシリーズからは、ミニ四駆歴代マシン売り上げの2位~5位の車種として、ビクトリーマグナム、ネオトライダガーZMC、サイクロンマグナム、ビークスパイダーを輩出しています(1位はレーサーミニ四駆のアバンテJr.)。
フルカウルミニ四駆は第2次ミニ四駆ブームの終焉後も生産が続けられ、2019年には発売25周年を迎えました。「サイクロンマグナム メモリアル(TZ-X) フルカウルミニ四駆25周年記念」が2019年11月に発売されるなど、記念モデルも登場しています。
2024年は発売から30周年となる節目の年です。タミヤはこれまでも記念の年には特別モデルを発売する傾向があるため、30周年を記念した特別モデルの発売が期待されています。具体的な発表はまだありませんが、過去の例を見ると以下のような可能性が考えられます:
- 人気車種の特別仕様:歴代人気車種の特別仕様やカラーバリエーション
- 最新技術の搭載:最新のシャーシや部品を搭載した記念モデル
- 限定キット:特別なパッケージやおまけ付きの限定キット
- 復刻版:生産終了したレアな車種の期間限定復刻
30周年記念モデルの情報については、タミヤの公式サイトや公式SNS、模型雑誌などをチェックすることで、最新情報を入手できるでしょう。特に記念モデルは限定生産される場合が多いため、発売情報が出たらすぐに予約することをおすすめします。
フルカウルミニ四駆の人気ランキングと名作車種
フルカウルミニ四駆シリーズは多くの名車を輩出していますが、その中でも特に人気が高い車種があります。Wikipediaによると、このシリーズからは「ミニ四駆歴代マシン売り上げの2位~5位の車種として、ビクトリーマグナム、ネオトライダガーZMC、サイクロンマグナム、ビークスパイダーを輩出」しているとのことです。
これらのトップ売り上げ車種の特徴を見ていきましょう:
- ビクトリーマグナム(1995年9月発売):
星馬豪が使用するマシンとして『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場。赤と黄色の鮮やかなカラーリングが特徴で、スーパー1シャーシを採用。スピード感あふれるデザインが人気を集めました。 - ネオトライダガーZMC(1996年3月発売):
鷹羽リョウのマシンとして登場。前作のトライダガーXの進化形で、ブルーを基調としたカラーリングと鋭いフォルムが特徴です。一部タイヤが露出するデザインは「カウルの小型化」と表現されています。 - サイクロンマグナム(1996年9月発売):
スーパーTZシャーシを初めて採用した車種で、星馬豪の使用マシン。パワフルな走りをイメージさせるデザインが特徴で、25周年記念モデルも発売されるほどの人気を誇ります。 - ビークスパイダー(1995年12月発売):
沖田カイのマシンとして登場。蜘蛛をモチーフにしたユニークなデザインが特徴で、黒と赤のカラーリングが印象的です。コーナリング性能の高さがイメージされるデザインです。
これらに加えて、初期のフルカウルミニ四駆である「マグナムセイバー」と「ソニックセイバー」も、シリーズの先駆けとして高い人気を誇っています。また、「シャイニングスコーピオン」や「ガンブラスターXTO」など、独特なデザインや設定を持つ車種も根強いファンがいます。
特に「ガンブラスターXTO」は、劇場版のプロモーションのために実物大の車両が製作されたことでも知られており、現在は岡山県のおもちゃ王国で展示されているという特別な背景を持っています。
人気の高い車種は、生産終了後も中古市場で高値で取引されることが多く、また優先的にプレミアム版として再販される傾向があります。例えば、「マグナムセイバー プレミアム」「ビクトリーマグナム プレミアム」「サイクロンマグナム プレミアム」などは早い段階でプレミアム版が発売されました。
フルカウルミニ四駆を始めるなら、これらの人気車種から選ぶと、パーツの入手性や情報の豊富さという点でも有利かもしれません。また、コレクション価値という観点からも、これらのレジェンド的な車種は長期的に価値が保たれる可能性が高いと言えるでしょう。
入手困難になったフルカウルミニ四駆の中古市場での価値
生産終了となったフルカウルミニ四駆は、中古市場で独自の価値を持つようになっています。特に未開封の新品や状態の良い中古品は、希少性の高まりとともに価格が上昇する傾向にあります。
中古市場での価値に影響を与える主な要素は以下の通りです:
- 希少性:生産数が少なかった車種や限定版、早期に生産終了した車種は高値になりやすい
- 人気度:アニメや漫画で主要キャラクターが使用したマシンは需要が高い
- コンディション:未開封の新品や組み立て済みでも状態の良いものは価値が高い
- 付属品の有無:説明書やシールなどの付属品が揃っているかどうか
- プレミアム版の有無:プレミアム版が発売されていない車種は相対的に希少価値が高い
特に入手困難とされている車種には以下のようなものがあります:
- バニシングゲイザー:ブログ「セカンドグリーン・アイビーウォールズ」によると「普段でもバニシングゲイザーは店頭で見かけない車種で探すと見つからない車種です」とされています。スーパーTZ-Xシャーシを搭載しており、このシャーシの入手手段としても貴重です。
- スピンアックス:プレミアム版が発売されておらず、生産終了リストに含まれている車種の一つです。S2シャーシにすんなり載せられる可能性はあるものの、現時点ではプレミアム化されていません。
- エアロミニ四駆のXシャーシ系:同ブログでは「問題はXシャーシ系ボディなんです。生産中止になってしまうと、今後X系ボディが手に入らなくなります」と指摘されており、エアロミニ四駆のXシャーシ系は特に注意が必要です。
中古市場での実際の取引価格は、フリマアプリやオークションサイトによって変動しますが、一般的な傾向として以下のような価格帯が見られます:
- 通常の生産終了品:新品未開封で1,500円~3,000円程度
- 人気の高い車種:新品未開封で3,000円~5,000円程度
- 特に希少な限定品:新品未開封で5,000円以上
中古品を購入する際の注意点としては、シールが貼られているかどうか、パーツの欠品がないか、本体の変形や破損がないかなどを確認することが重要です。また、中古市場では偽物や非公式のリプロダクション品が流通することもあるため、信頼できる出品者から購入することをおすすめします。
生産終了したフルカウルミニ四駆を中古で入手する場合は、メルカリやヤフオク、アマゾンのマーケットプレイス、専門店の中古コーナーなどをチェックすると良いでしょう。また、ミニ四駆関連のSNSコミュニティやフォーラムで情報交換することで、良い情報を得られることもあります。
スポット生産される可能性のあるフルカウルミニ四駆の予想
フルカウルミニ四駆の生産終了は「完全な廃番」ではなく「スポット生産に移行」という性質のものであるとの情報がありますが、どの車種がスポット生産される可能性が高いのでしょうか。ここでは過去のパターンやミニ四駆市場の動向から予想してみます。
スポット生産される可能性が高い車種の特徴としては、以下のような点が考えられます:
- 人気が高く需要がある車種:ビクトリーマグナムやサイクロンマグナムなど、歴代の人気車種は需要が高いため、スポット生産される可能性があります。
- アニメの主要キャラクターが使用した車種:星馬豪や星馬烈、鷹羽リョウなど主要キャラクターのマシンは人気が高く、需要も継続的にあります。
- 特殊なシャーシを搭載した車種:バニシングゲイザーのようにスーパーTZ-Xシャーシを搭載した車種など、特殊なシャーシの入手手段として需要がある車種はスポット生産される可能性があります。
- プレミアム版がまだ発売されていない車種:プレミアム版としての救済がまだない車種は、プレミアム版が発売されるか、オリジナル版がスポット生産される可能性があります。
具体的に、スポット生産が期待される車種を挙げると:
- スピンアックス:プレミアム版が発売されておらず、生産終了リストに含まれていますが、三国藤吉の人気キャラクターが使用する車種として需要があります。
- プロトセイバーJB:生産終了リストに含まれていますが、Jというキャラクターのマシンとして人気があり、プレミアム版として再販される可能性があります。
- エアロミニ四駆のXシャーシ系:ブログ「セカンドグリーン・アイビーウォールズ」では「プレミアム化でもう一周すればよいのでは?」との提案があり、マックスブレイカーなどの人気車種が「プレミアム版」として再登場する可能性があります。
また、30周年記念として2024年に限定復刻される可能性もあります。タミヤは節目の年に記念商品を発売する傾向があるため、フルカウルミニ四駆発売30周年となる2024年には、何らかの特別企画が期待できます。
ただし、これらはあくまで予想であり、タミヤの公式発表がない限り確定的なことは言えません。スポット生産や限定復刻の情報は突如として発表されることも多いため、タミヤの公式サイトや公式SNS、模型雑誌などを定期的にチェックすることをおすすめします。
また、模型店の店頭やオンラインショップで突然入荷することもあるため、お気に入りの模型店の情報もこまめにチェックすると良いでしょう。特に人気の高い車種は入荷後すぐに売り切れることが多いため、情報を入手したらすぐに行動することが重要です。
まとめ:フルカウルミニ四駆の生産終了と今後の展望
最後に記事のポイントをまとめます。
- フルカウルミニ四駆の生産終了は「完全な廃番」ではなく、多くは「スポット生産への移行」である
- 2020年頃から旧フルカウルミニ四駆とエアロミニ四駆全車種がカタログから掲載されなくなった
- 生産終了したフルカウルミニ四駆の多くは「プレミアム版」として高性能シャーシを搭載して再販されている
- プレミアム版は「スーパーIIシャーシ」「ARシャーシ」「FM-Aシャーシ」など新型シャーシを採用している
- フルカウルミニ四駆の生産終了で最も困るのは特定のボディが入手できなくなること
- エアロミニ四駆のXシャーシ系は特に入手が困難になる可能性が高い
- 人気の高い車種はビクトリーマグナム、ネオトライダガーZMC、サイクロンマグナム、ビークスパイダーなど
- 中古市場では希少性や人気度、コンディションによって価格が変動する
- スポット生産される可能性が高いのは人気キャラクターのマシンやプレミアム版がまだない車種
- 2024年はフルカウルミニ四駆発売30周年にあたり、記念モデルや限定復刻の可能性がある
- 生産終了したフルカウルミニ四駆を入手するには、プレミアム版の購入や中古市場の活用が現実的
- タミヤの公式情報や模型店の情報をこまめにチェックすることで、スポット生産や再販の情報を入手できる