ミニ四駆の改造において、FRPステーを使ったローラーセッティングは非常に重要です。しかし「FRPステーにローラーを取り付けたのに、なぜか車幅が思ったより狭い…」という経験はありませんか? 実は、FRPステーの種類やローラーサイズによって、同じ穴位置でも最終的な車幅が大きく変わってしまうんです。
特に19mmローラーだけが他のサイズと比べて約1mm以上も狭くなるという謎の現象や、FRPとカーボンで微妙に穴位置が違う問題など、知っておくべきポイントがたくさんあります。この記事では、インターネット上に散らばる情報を収集・分析し、FRPステーのローラー位置に関する疑問を解決していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ FRPステーごとのローラー穴位置と車幅の関係が分かる |
| ✓ 19mmローラーだけ車幅が狭くなる理由が理解できる |
| ✓ 規定幅105mmに近づけるための具体的な方法が学べる |
| ✓ FRPとカーボンステーの違いと使い分けが明確になる |
ミニ四駆FRPステーのローラー位置による車幅の違い
- FRPステーの種類別ローラー車幅は9・11・13mmで約104.5mm、19mmだけ約103mmになる謎
- 17mmローラー用の穴が極端に少ない理由と対処法
- FRPとカーボンで同じ形状でもビス穴位置が微妙に異なるケースがある
FRPステーの種類別ローラー車幅は9・11・13mmで約104.5mm、19mmだけ約103mmになる謎
ミニ四駆のFRPステーにローラーを取り付けた際の車幅について、興味深いデータがあります。
📊 主要FRPステー別ローラー車幅比較表
| FRPステー名 | 9mmローラー | 11mmローラー | 13mmローラー | 19mmローラー |
|---|---|---|---|---|
| ARシャーシFRPフロントワイドステー | 104.6mm | 104.5mm | 104.5mm | 103.1mm |
| FRPマルチ補強プレート | – | – | – | 103.1mm |
| FRPマルチワイドステー | 104.5mm | – | 104.5mm | 103.2mm |
「9mm、11mm、13mmともに車幅約104.5mm。19mmローラーだけは約103.1mm。車幅が異なるのは19mmローラーだけで、9mm、11mm、13mmローラーでは同じ車幅になる」という測定結果が報告されています。
この現象の理由については明確な公式見解はありませんが、過去のレギュレーションの名残という説が有力です。一般的には、初期のミニ四駆時代に主流だった14mm程度のローラーに合わせた設計が、現在も引き継がれている可能性があります。
19mmローラーの車幅問題で困ること
- ✗ フロントに19mm、リヤに9mmを使うと前後で車幅が1.5mm違ってしまう
- ✗ まっすぐなセッティングにならず走行に影響が出る可能性
- ✗ 規定幅105mmから約2mm以上も余裕ができてしまう
この問題への対処法として、フロントとリヤで同じサイズのローラーを使うか、19mmローラーの穴を加工して外側に広げるといった工夫が必要になります。
17mmローラー用の穴が極端に少ない理由と対処法
多くのFRPステーやカーボンプレートを見ると、17mmローラー専用の穴が設けられていないことに気づきます。
「17㎜ローラー用の穴を加工してみる。ただ今回の場合ですと13㎜用の穴ギリギリまで拡げないとダメなようです。」との報告があり、19mm穴を削って17mm用に調整する改造例が紹介されています。
🔧 17mmローラーを規定幅に近づける改造手順
| 手順 | 作業内容 |
|---|---|
| ① | 19mmローラー用の穴を外側に約1mm削る |
| ② | 削った穴に金のハトメを嵌めて補強する |
| ③ | 隙間を瞬間接着剤で埋めて固定 |
| ④ | 実測して車幅を確認(約102mm程度になることも) |
ただし、この方法では期待したほど車幅が広がらないというケースも報告されています。ハトメの厚みも考慮に入れる必要があり、本格的に規定幅いっぱいを狙うなら13mm穴ギリギリまで削る必要があるようです。
販売されている17mmローラー関連パーツの需要が他のサイズより少ないことも、専用穴が用意されにくい背景にあるかもしれません。
FRPとカーボンで同じ形状でもビス穴位置が微妙に異なるケースがある
FRP素材とカーボン素材では、見た目の違いだけでなく性能面でも差があります。
📋 FRPとカーボンの主な違い
| 比較項目 | FRP素材 | カーボン素材 |
|---|---|---|
| 見た目 | 黒一色のシンプルな柄 | チェッカーフラッグ状の織模様 |
| 強度 | 標準 | 強い |
| 重量 | 標準 | 軽い |
| 価格 | 安い | 高い |
| 入手性 | 常時購入可能 | 限定品が多く入手困難な場合も |
同じ形状のステー・プレートでFRPとカーボンの両方が販売されているケースもあります。
✅ FRP・カーボン同種タイプの例
- マルチ補強プレート(13・19mmローラー用)
- スーパーXシャーシ マルチプレート
- フロントステー
- スクエアプレート
- リヤブレーキステー
ただし注意点として、カーボンタイプは一部のビス穴が省略されているケースがあります。例えば、スーパーXシャーシ用のリヤローラーステーでは、形状は同じでもカーボンタイプの方がビス穴が少なくなっている製品があるようです。
予算に余裕があり、軽量・高強度を求めるならカーボンタイプ一択ですが、コストパフォーマンスを重視するならFRPタイプでも十分に機能します。特に初心者の方は、まずFRPタイプで練習してから、必要に応じてカーボンに移行するのがおすすめです。
ミニ四駆FRPステーでローラー位置を最適化するセッティング術
- 規定幅105mmギリギリを狙うなら13mm穴の位置を基準にすべき理由
- ローラー位置が前だと速く、後ろだとジャンプが安定する基本法則
- 各シャーシに最適なFRPステー組み合わせ実例
- まとめ:ミニ四駆FRPステーのローラー位置を理解して最適なセッティングを
規定幅105mmギリギリを狙うなら13mm穴の位置を基準にすべき理由
ミニ四駆公認競技会規則では、最大車幅は105mm以下と定められています。この規定幅ギリギリを狙う場合、どのローラーサイズを基準にすべきでしょうか?
「19mmと17mmの規定穴より他の規定穴のほうが装備後の全幅が1mm広くなる」という情報があり、13mmローラーの方が規定幅に近い値が出ることが分かります。
🎯 ローラーサイズ別の推奨用途
| ローラーサイズ | 車幅(目安) | 主な用途 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 9mm | 約104.5mm | フロント・リヤ両用 | ★★★☆☆ |
| 11mm | 約104.5mm | バランス型 | ★★★★☆ |
| 13mm | 約104.5mm | 規定幅最接近 | ★★★★★ |
| 17mm | 約102mm~ | 加工必要 | ★★☆☆☆ |
| 19mm | 約103mm | 種類豊富だが車幅注意 | ★★★☆☆ |
13mmローラーをメインにするメリット
- ✓ 規定幅105mmに最も近い約104.5mmを実現できる
- ✓ 2段ローラー(2段プラ、2段アルミ、2段ゴムリング)の選択肢が豊富
- ✓ セッティングの幅が広く、様々なコース特性に対応可能
一方で19mmローラーも、アルミ・プラリング・ゴムリング・プラ2段などバリエーションが豊富という利点があります。ただし車幅が約1mm狭くなる点を理解した上で使用する必要があります。
ローラー位置が前だと速く、後ろだとジャンプが安定する基本法則
ローラーの取り付け位置は、マシンの走行特性に大きな影響を与えます。
「1.ローラー位置が前だと速くなって、後ろだとジャンプがきれいになる 2.後ろすぎるとレーンチェンジ(LC)が難しくなる 3.後ろより前の全幅が広くなると真っ直ぐジャンプし辛くなる」との基本的な知識が紹介されています。
⚡ ローラー位置による走行特性の変化
フロントローラーを前寄りにした場合
- 速度アップ効果
- コーナリング時の方向転換ロスが少ない(てこの原理)
- ただしスロープ登りきり時にフロントローラーが高い位置になる
リヤローラーを後ろ寄りにした場合
- ジャンプの安定性が向上
- 着地姿勢がきれいになる
- ただしレーンチェンジ(LC)が難しくなる可能性
前後の車幅バランスが重要
- フロントよりリヤの方が車幅が広い → 基本的に安定
- フロントの方が広い → 真っすぐジャンプしにくくなるリスク
これらを踏まえると、13mmフロント×19mmリヤの組み合わせは要注意です。前後で車幅差が生じ、さらにリヤの方が狭くなってしまうためです。
各シャーシに最適なFRPステー組み合わせ実例
シャーシごとに相性の良いFRPステーの組み合わせがあります。実際の改造例を参考に見ていきましょう。
🏎️ VZシャーシのポン付け簡単セッティング例
| 使用パーツ | 取り付け位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| VZシャーシ用FRPフロントワイドステー | フロント | 11mmローラーが規定幅ギリギリに装着可能 |
| FRPリヤブレーキステー×2 | リヤ(斜めブレーキ化) | ゴム管とスペーサーで固定 |
| スーパーXシャーシFRPマルチ強化プレート | リヤ補助 | 引っ掛かり防止兼用 |
| FRPマルチ補強プレート | フロント裏側 | 引っ掛かり防止プレート |
VZシャーシでは「ローラーベースは130mm、結構詰められたかと思います。リアをバンパーカットして、もう少し前に詰めれば125mmくらいまではいける」との報告があります。
このセッティングのポイントは、座ぐり加工と皿ビスの使用です。プレート裏面にビスの頭が飛び出さないよう座ぐり(皿穴加工)することで、路面との接触を防ぎスムーズな底面に仕上げられます。
🛠️ MSシャーシ向けFRPステー構成
- FRPマルチ補強プレート(ショート): ノーズ・テールユニット間の固定に使用し、シャーシ剛性をアップ
- FRPサブプレートセット: ハイスピードコーナリング中のシャーシそり上がり防止
- 軽量センターシャーシ: キット標準比約10%軽量化、冷却効果も向上
まとめ:ミニ四駆FRPステーのローラー位置を理解して最適なセッティングを
最後に記事のポイントをまとめます。
- FRPステーの種類によってローラー車幅が異なり、9・11・13mmは約104.5mm、19mmは約103mmになる
- 19mmローラーだけ車幅が約1mm以上狭くなる現象は、過去のレギュレーションの名残の可能性がある
- 17mmローラー用の穴が少ないのは需要の問題で、使用するには19mm穴を加工する必要がある
- FRP素材とカーボン素材では強度・重量・価格が異なり、同形状でもビス穴位置が微妙に違う場合がある
- 規定幅105mmギリギリを狙うなら13mmローラー穴を基準にするのが最適
- ローラー位置が前だと速度が上がり、後ろだとジャンプが安定するという基本法則がある
- 前後でローラーサイズを変える場合は車幅差に注意し、フロントが狭くならないよう配慮する
- VZシャーシでは座ぐり加工と皿ビスを使った斜めブレーキセッティングが有効
- MSシャーシでは補強プレートでシャーシ剛性を高め、ローラー角度を一定に保つことが重要
- カーボンステーは性能面で優れるが価格が高く入手困難な場合もあるため、まずはFRPで試すのが賢明
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ステー・プレート ビス穴位置 比較・早見表【ミニ四駆 グレードアップパーツ】 | ミニ四ファン
- ミニ四駆FRPステー(プレート)とローラーの組み合わせによる車幅を検討。なんで19mmローラーだけ狭いのかな?
- 新たに始めるミニ四駆 第5話 バンパーとベアリングローラーを選ぼう | じおんくんのミニ四駆のぶろぐ
- ミニ四駆のFRPステー類、いくつか購入。ロングノーズのローラーセッティングってどうかな?
- なぜ17㎜ローラー用の穴が少ないのか?プレートを加工してローラー規定幅いっぱいに近づけてみる。【奮闘記・第196走】 – みそじで復活!!ミニ四駆改造奮闘記。
- ミニ四駆/ミニ四駆パーツ/ミニ四駆グレードアップパーツ|TAMIYA SHOP ONLINE
- ミニ四駆作ってみた〜その401 「ポン付け簡単VZの組み方:シャーシ編」 – ミニ四駆作ってみた
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