ミニ四駆の改造において、カーボンステーは欠かせないパーツですが、その中でも特に注目されているのが「3mmカーボンステー」です。通常の1.5mmカーボンの2倍の厚さを持ち、圧倒的な強度を誇るこのパーツは、限定商品として発売されるたびに話題となります。2024年8月には約9年ぶりに再販され、多くのレーサーが注目しました。
しかし、「3mmカーボンって何に使うの？」「1.5mmとどう違うの？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、3mmカーボンステーの特徴から具体的な使い道、加工方法まで、インターネット上の情報を収集・分析し、独自の視点で徹底解説します。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 3mmカーボンステーは通常の1.5mmの2倍の厚さで最高強度を誇る |
| ✓ フロントバンパーやスライドダンパー加工に最適な使い道がある |
| ✓ 貼り合わせ不要でビス穴のズレがなく精度が高い |
| ✓ 限定商品のため入手困難だが現行品で代用可能な方法もある |
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ミニ四駆3mmカーボンの使い道と基本性能
- 3mmカーボンステーが最強の強度を持つ理由
- 3mmカーボンと1.5mmカーボンの決定的な違い
- 限定商品ゆえの入手困難性と再販状況
3mmカーボンステーが最強の強度を持つ理由
3mmカーボンステーは、ミニ四駆用のFRPやカーボンプレートの中で最も高い強度を誇るパーツです。
炭素繊維配合FRPが層のように重ねられた構造により、通常の1.5mmカーボンステーと比較して約2倍の厚みを実現。これにより、現代のミニ四駆が要求する高速走行時の負荷にも十分耐えられる剛性を備えています。
📊 カーボンステーの強度比較
| プレートタイプ | 厚さ | 強度 | 重量 | 加工難易度 |
|---|---|---|---|---|
| ガラス繊維FRP | 1.5mm | ★☆☆ | 重い | 易しい |
| カーボン(炭素繊維) | 1.5mm | ★★☆ | 軽い | 難しい |
| 3mmカーボン | 3.0mm | ★★★ | やや重い | 難しい |
ただし、注意点として重量の増加が挙げられます。一部の3mmステーはガラス繊維と炭素繊維のハイブリッド構造で作られているため、純粋なカーボンのみで作られた1.5mmステーよりも重くなる場合があります。
3mmカーボンの丈夫さには定評がありますね。ただ、あまりに頑丈過ぎてクラッシュするとカーボンが割れずに土台のバンパーがもげる…
この強度の高さゆえに、クラッシュ時には他のパーツが先に破損するケースもあるため、シャーシやバンパーは消耗品と割り切る考え方も必要かもしれません。
3mmカーボンと1.5mmカーボンの決定的な違い
3mmカーボンの最大のメリットは、貼り合わせが不要という点です。
通常、1.5mmカーボンで強度を上げたい場合、2枚のステーを瞬間接着剤で貼り合わせる方法が一般的です。しかし、この方法には以下のようなデメリットがあります。
❌ 1.5mmカーボン貼り合わせのデメリット
- ビス穴がズレるリスクがある
- 接着作業に手間と時間がかかる
- 接着剤の硬化待ち時間が必要
- 接着面の精度が仕上がりを左右する
一方、3mmカーボンを使用すれば、これらの問題をすべて解決できます。高精度な状態でそのまま使用できるため、特にフロントバンパーのような精度が求められるパーツに最適です。
📋 3mmカーボンの主なメリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 高強度 | スラスト抜けの心配が少ない |
| 精度の高さ | ビス穴のズレがない |
| 作業効率 | 貼り合わせ作業が不要 |
| 耐久性 | LC対策のバンパーとしても安心 |
ただし、加工難易度が高い点には注意が必要です。カーボンは硬い素材のため、電動工具の使用が推奨されます。
限定商品ゆえの入手困難性と再販状況
3mmカーボンステーはすべてが限定商品として発売されており、通常のグレードアップパーツ(GUP)としての展開はありません。
📅 3mmカーボンの発売履歴
| 商品名 | 初回発売 | 再販時期 | 備考 |
|---|---|---|---|
| HG カーボンリヤステー(3mm) | 2016年 | 2018年、2024年8月 | 約9年ぶりの再販 |
| HG カーボンリヤワイドステー(3mm) | 2015年 | 2016年、2024年8月 | 同時再販 |
2024年8月の再販は実に約9年ぶりとされており、多くのレーサーから歓迎されました。しかし、限定商品という性質上、再販のタイミングは不定期です。
3mmカーボンについては、限定商品の上になかなか再販されることもないGUPになっています。
近年はカーボン系GUPの供給が増加傾向にあり、以前に比べて入手しやすくなっているようです。店頭で見かけた際は、迷わず購入することをおすすめします。
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ミニ四駆3mmカーボンの使い道を実践的に解説
- フロントバンパーとしての最適な活用法
- スライドダンパー加工に3mmが選ばれる理由
- 無加工レギュレーションでの強みを活かす
- まとめ：ミニ四駆3mmカーボンの使い道を理解して改造の幅を広げよう
フロントバンパーとしての最適な活用法
3mmカーボンの代表的な使い道として、フロントバンパーへの活用が挙げられます。
現代のミニ四駆は高速化が進んでおり、コースとの接触時にバンパーにかかる負荷も増大しています。1.5mmカーボンでは強度が不足し、スラスト抜けが発生するケースも少なくありません。
🔧 フロントバンパーに3mmカーボンを使うメリット
- コース接触時の衝撃に耐える剛性
- スラスト抜けのリスクを大幅に軽減
- LC(レーンチェンジ)対策としても有効
- 貼り合わせ不要で精度が高い
特にB-MAXGPなどの無加工レギュレーションでは、プレートを重ねて強度を上げることができないため、3mmカーボンの価値がさらに高まります。
強度のあるフロントバンパーとして役に立つのは、無加工レギュレーション。
📊 バンパー用途でのカーボン比較
| 項目 | 1.5mmカーボン | 1.5mm×2枚貼り合わせ | 3mmカーボン |
|---|---|---|---|
| 強度 | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
| 精度 | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ |
| 作業性 | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ |
| 無加工対応 | △ | × | ◎ |
無加工で最高強度のバンパーを実現できる点が、3mmカーボンの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
スライドダンパー加工に3mmが選ばれる理由
3mmカーボンの使い道として、おそらく最も多い用途がスライドダンパー(スラダン)の自作です。
特に「HG カーボンリヤステー(3mm)」は、スラダン加工に最適な形状をしており、多くのレーサーが使用しています。
✅ スラダン加工に3mmカーボンが適している理由
- 3mm厚の強度でダンパーとしての機能を十分に発揮
- ステーのビス穴が必要最小限で加工しやすい
- バネ穴を開ける余裕がある形状設計
- 段下げスラダンとしても活用可能
カーボンリヤステーは、段下げスラダンとしても使いやすいパーツ。リヤステーの両端を落とすことで、タミヤ製のスライドダンパーと合わせてローラーの高さを1段下げることが可能。
🔨 スラダン加工の基本手順
- バネ穴をあける位置を決定
- 治具またはフリーハンドで穴あけ
- スライド部分をリューターや手作業で整形
- フタ部分を別カーボンで製作
- AT軸を設置する厚み(3mm)を確保
一般的には、他のステーを使用する場合、既存のビス穴を埋める作業が必要になりますが、3mmカーボンリヤステーならそのまま加工を開始できる点が大きなメリットです。
無加工レギュレーションでの強みを活かす
3mmカーボンの真価が発揮されるのが、B-MAXGPなどの無加工レギュレーションです。
無加工レギュレーションでは、プレートのカットや穴あけなどの加工が禁止されているため、パーツ本来の性能が重要になります。
🏆 無加工レギュレーションにおける3mmカーボンの優位性
| 制約 | 1.5mmカーボンの課題 | 3mmカーボンの解決策 |
|---|---|---|
| 加工禁止 | 貼り合わせができない | 単体で高強度を確保 |
| プレート重ね使用不可 | 強度不足のリスク | 3mm単体で十分な剛性 |
| 穴あけ禁止 | 既存穴での対応のみ | 元から強度が高い |
無加工で強度があるバンパーを使えるということで、B-MAXGPなどにもおすすめになってきます。
B-MAXGPレギュレーションは初心者にもマネしやすい改造ルールとして人気があり、Ver.3.0では肉抜きも可能になるなど、進化を続けています。このようなレギュレーションで競技する際、3mmカーボンは大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、リジットマシン(フレキシブルな機構を持たない剛性重視のマシン)を組む際にも、3mmカーボンの高強度は非常に有効です。
まとめ：ミニ四駆3mmカーボンの使い道を理解して改造の幅を広げよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 3mmカーボンステーは1.5mmの2倍の厚さで最高強度を誇る
- すべて限定商品として発売され、2024年8月には約9年ぶりに再販された
- フロントバンパーとして使用すればスラスト抜けのリスクを大幅に軽減できる
- 貼り合わせ不要でビス穴のズレがなく高精度な状態で使用可能
- スライドダンパーの自作に最適で多くのレーサーが活用している
- 無加工レギュレーションでは単体で高強度を発揮し大きな優位性がある
- 一部はガラス繊維と炭素繊維のハイブリッド構造で重量がやや重い
- 加工難易度は高く電動工具の使用が推奨される
- 段下げスラダンとしても活用できローラー高さの調整が可能
- リジットマシン構築にも最適で剛性重視のセッティングに貢献する
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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【３mmカーボン】使い道を紹介｜強度のあるバンパーやスラダンへの加工 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- 現行パーツで作るリジットマシンの総仕上げ | じおんくんのミニ四駆のぶろぐ
- ミニ四駆の補強ステーのおはなし｜KATSUちゃんねる ブログ
- パーツ｢HG カーボンマルチワイドステー(３ミリ)｣HGだし一生ものと考えている所存です。
- 【ミニ四駆】第1回「ルーキーレーサー・リュウジ自己紹介」 | タミヤプラモデルファクトリートレッサ横浜
- 【ミニ四駆】メインVZ”リバーススラダン”を製作➁ : サブカル”ダディ”ガッテム日記
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