ミニ四駆ファンにとって「プロトエンペラーZX(ジークロス)」は特別な存在です。1992年に発売された伝説的なマシンで、漫画『ダッシュ!四駆郎』に登場する鬼堂院陣の愛機として知られています。2017年にプレミアム版として復刻され、現在も多くのレーサーから注目を集めています。当時手に入らなかった世代にとって、この再販は待望のチャンスとなりました。
この記事では、プロトエンペラーZXの基本情報から再販の経緯、改造のコツ、プレミアム版の特徴まで、幅広く解説していきます。復刻版と旧版の違いや、カスタマイズの方向性についても詳しく触れていますので、これから購入を検討している方も、すでに所有している方も参考にしていただけるはずです。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ プロトエンペラーZXの再販情報と入手方法が分かる |
| ✓ プレミアム版と旧版の違いを詳しく理解できる |
| ✓ 効果的な改造・カスタマイズのヒントが得られる |
| ✓ 歴代エンペラーシリーズとの関連性が把握できる |
ミニ四駆プロトエンペラーZXの基本情報と魅力
- プロトエンペラーZXとは何か
- 再販されたプレミアム版の特徴
- 旧版(ゼロシャーシ)との主な相違点
プロトエンペラーZXとは何か
プロトエンペラーZX(原始大帝)は、1992年に発売されたレーサーミニ四駆シリーズNo.38のマシンです。読み方は「ゼットエックス」ではなく「ジークロス」が正式名称となっています。
🎯 プロトエンペラーZXの基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発売年 | 1992年(初版)、2017年(プレミアム版) |
| シャーシ | 初版:ゼロシャーシ / プレミアム版:スーパーIIシャーシ |
| カラー | 初版:黒ベース / プレミアム版:パープルベース |
| 全長 | 約150mm |
| 全幅 | 約97mm |
| 全高 | 約47mm |
このマシンの最大の特徴は、低く抑えられたボディと垂直に立つリヤフィンにあります。戦闘機を彷彿とさせるシャープなデザインは、発売から30年以上経過した現在でも色褪せない魅力を放っています。
新米パパの節約ミニ四駆では「今見てもカッコいい!」と評価されています。
ZXという名称の由来については明確な情報はありませんが、初版がゼロシャーシだったことから「Zero」の「Z」を取った可能性が高いと推測されます。プロトエンペラーの進化版という位置づけで、より低重心化を実現したマシンとして設計されました。
再販されたプレミアム版の特徴
2017年7月15日に発売された**プレミアム版(ITEM18074)**は、多くの第一世代ミニ四駆ファンが待ち望んでいた復刻モデルです。
📦 プレミアム版の構成内容
| パーツ | カラー・仕様 |
|---|---|
| ボディ | ABS製パープル |
| シャーシ | スーパーIIシャーシ(パープル) |
| Aパーツ | ABS製ホワイト |
| ホイール | パープル(大径ナロー) |
| タイヤ | ホワイト(大径バレルタイヤハード) |
| ギヤ比 | 4.2:1(スピードギヤ付属) |
プレミアム版の大きな特徴は、フロントウイングの取り外しが可能になった点です。これにより、コースの特性に応じてセッティングを変更できる柔軟性が生まれました。
また、スーパーIIシャーシ採用により、剛性強化と拡張性の向上が実現されています。ワンロックギヤカバーもパープルカラーで統一され、視覚的な一体感が増しています。
Amazonのレビューでは「パープルカラーが精悍なプレミアム仕様」として評価されています。
ステッカーもメタリック調の新デザインに刷新され、キャノピーのハイライト表現など細部のこだわりが感じられる仕様となっています。
旧版(ゼロシャーシ)との主な相違点
初版とプレミアム版では、いくつかの重要な違いがあります。特にシャーシとカラーリングの変更は大きなポイントです。
⚖️ 旧版とプレミアム版の比較表
| 比較項目 | 旧版(1992年) | プレミアム版(2017年) |
|---|---|---|
| シャーシ | ゼロシャーシ(黒) | スーパーIIシャーシ(パープル) |
| ボディカラー | 基本黒ベース | パープル |
| ホイール | ホワイトorマットメッキ | パープル |
| タイヤ | 前細・後太の黒スリック | 前後同径のホワイト |
| Aパーツ | 黒 | ホワイト |
| フロントウイング | 固定式 | 取り外し可能 |
| 入手難易度 | 極めて困難 | 比較的容易(再販あり) |
最も大きな違いはシャーシの変更です。ゼロシャーシは軽量ですが脆弱性が課題でした。プレミアム版のスーパーIIシャーシは、剛性と拡張性を両立させた現代的な設計となっています。
カラーリングについては、一般的には賛否両論があるようです。
個人ブログでは「白タイヤではなく黒タイヤなら良かった」という意見が見られます。
ただし、これはオールドファンの昔のイメージが強いことに起因する部分もあり、新規ユーザーにとっては統一感のある美しいカラーリングと評価できます。
フロントウイングのリフトアップ機構は、S2シャーシへの適合のために改良された部分です。ボディをフロントフックに引っ掛けると、シーソーの要領でウイングが浮き上がり、フロントステーとの併用も可能になりました。
ミニ四駆プロトエンペラーZXの改造とカスタマイズ
- オールドスタイルへの組み替え方法
- 効果的な改造ポイントと注意点
- ボディ破損対策の重要性
- まとめ:ミニ四駆プロトエンペラーZXの魅力を最大限に
オールドスタイルへの組み替え方法
プレミアム版を購入した多くのオールドファンは、当時のイメージに近づけるカスタマイズを施しています。特にカラーリングの変更は人気のカスタマイズです。
🔧 オールドスタイル再現のためのパーツ変更リスト
| 変更箇所 | プレミアム版 | オールド風カスタム |
|---|---|---|
| シャーシ | パープル | 黒に変更 |
| Aパーツ | ホワイト | 黒に変更 |
| タイヤ | ホワイト・同径 | 黒スリック・前細後太 |
| ホイール | パープル | マットメッキor白 |
| 全体印象 | 現代的で鮮やか | レトロで精悍 |
ミニ四駆ブログによれば、「黒シャーシ、黒Aパーツ、前輪細い・後輪太い黒スリックタイヤ、マットメッキホイール」という組み合わせが推奨されています。
具体的には以下のパーツが必要になります:
✅ 必要パーツ例
- 黒シャーシ(別売りキットから流用またはスペアパーツ購入)
- 黒Aパーツ(同上)
- カーボン強化ホイール(マットメッキ)
- 前輪:細いスリックタイヤ(黒)
- 後輪:太いスリックタイヤ(黒)
ただし、完全なオールドスタイルにこだわる場合はゼロシャーシの入手が必要ですが、これは現在非常に困難です。そのため、多くのレーサーはスーパーIIシャーシを黒に変更する妥協案を選択しています。
効果的な改造ポイントと注意点
プロトエンペラーZXの改造では、いくつかの重要なポイントがあります。特に走行性能とボディ保護のバランスが重要です。
🛠️ 推奨改造パーツとその効果
| 改造箇所 | 推奨パーツ | 効果 |
|---|---|---|
| ギヤ比 | 4:1ギヤ | 速度とトルクのバランス |
| モーター | アトミックチューンモーター | 安定した中速性能 |
| リヤ補強 | 強化リアダブルローラー(3点固定) | コーナリング安定性向上 |
| フロント補強 | フロントアンダーガード | 着地時の衝撃吸収 |
| リヤブレーキ | ARシステムリヤブレーキ | ジャンプ後の姿勢制御 |
| ホイール | カーボン強化ホイール | 軽量化と剛性向上 |
ブログ記事では「アトミックチューンと4:1ギヤの組み合わせでスタート」することが推奨されています。
改造の基本方針としては:
1️⃣ 初期段階:コースアウト対策優先
- まずは安全に完走できるセッティングを目指す
- ボディ破損防止が最優先
2️⃣ 中期段階:バランス調整
- マスダンパー追加で重心調整
- ローラー配置の最適化
3️⃣ 上級段階:タイム短縮
- モーター換装
- 空力パーツの追加・削除
注意すべきポイントとしては、プロトエンペラーZXはリジット車なのでプラボディでも軽量である点です。過度な軽量化は不要な場合が多く、むしろ安定性確保のためのマスダンパー追加が有効なケースもあります。
ボディ破損対策の重要性
プロトエンペラーZXの最大の弱点は、羽状のウイングパーツが脆いことです。特にフロントウイングとリヤの垂直フィンは破損しやすい部分です。
⚠️ 破損しやすい箇所と対策
| 破損箇所 | リスク要因 | 対策方法 |
|---|---|---|
| フロントウイング | コースアウト時の衝撃 | 走行時は取り外す/補強材接着 |
| リヤ垂直フィン | 転倒・接触 | 小型化して接着固定 |
| キャノピー | 着地衝撃 | ステッカー貼付で亀裂防止 |
| ボディ全体 | 繰り返しの衝撃 | 艶消しor半艶クリア塗装 |
特にフロントウイングについては、走行時には外すことを検討すべきです。展示用と走行用でボディを使い分けるのも一つの方法でしょう。
ヨドバシのレビューでも「尾翼は相変わらず折れやすい」という指摘があります。
🔰 プラボディ保護のアイデア
- クリアコート塗装で表面強化
- ウイングの基部に接着剤を少量追加
- 柔軟性のある接着剤で補強(衝撃吸収)
- 走行前の入念な点検
一般的には、プラボディはポリカボディと比較して耐久性が低いとされています。そのため、レース用途では使用を控え、タイム計測やコレクション用として保管する選択肢もあります。
まとめ:ミニ四駆プロトエンペラーZXの魅力を最大限に
最後に記事のポイントをまとめます。
- プロトエンペラーZXは1992年発売の伝説的マシンで、2017年にプレミアム版として復刻された
- 読み方は「ジークロス」が正式で、ゼットエックスではない
- プレミアム版はスーパーIIシャーシ採用でパープルカラーが特徴
- 旧版はゼロシャーシで黒ベースのカラーリングだった
- オールドスタイル再現には黒シャーシ・黒Aパーツ・黒タイヤへの変更が効果的
- 初期セッティングはアトミックチューンと4:1ギヤがおすすめ
- フロントウイングとリヤフィンは破損しやすいため対策が必須
- 走行時はフロントウイングを外すことも検討すべき
- プラボディの保護にはクリア塗装が有効
- 展示用と走行用でボディを使い分ける選択肢もある
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】 その21 2021 ミニ四駆初め プロトエンペラーZX(ジークロス)! – 新米パパの節約ミニ四駆
- 【ミニ四駆】 その3 復帰3号「プロトエンペラー」 – 新米パパの節約ミニ四駆
- Amazon | タミヤ ミニ四駆特別企画商品 プロトエンペラーZX プレミアム スーパー2シャーシ 95335 通販
- 「プロトエンペラーZXプレミアム」やっぱりカッコいい!
- ヨドバシ.com – 95335 [ミニ四駆特別企画商品 プロトエンペラーZX プレミアム スーパー II シャーシ]のレビュー 10件
- 【楽天市場】ミニ四駆 プロトエンペラーの通販
- Yahoo!オークション -「ミニ四駆 プロトエンペラーzx」の落札相場・落札価格
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