ミニ四駆のブロッケンギガントは、スーパーFMシャーシを採用したフルカウルミニ四駆の人気マシンです。しかし、その改造には独特の難しさがあり、初心者から上級者まで悩むポイントが多いのも事実。特にシャフト軸受けの調整やステー固定の課題など、スーパーFMシャーシならではの特性を理解することが重要になります。
この記事では、インターネット上に散らばるブロッケンギガントの改造情報を収集し、初心者でも取り組める簡単な改造から、玄人向けの本格的なセッティングまで幅広く解説。実際の改造例や注意点、シャーシの特性を踏まえた具体的な手順をお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 初心者でも可能なポン付け改造の具体的手順 |
| ✓ スーパーFMシャーシの軸受け調整テクニック |
| ✓ カウルダンパー改造の実践方法 |
| ✓ ステー固定とセッティングの最適化 |
ミニ四駆ブロッケンギガントの改造で押さえるべき基本ポイント
- 初心者でも速くなれるポン付け改造の実践方法
- スーパーFMシャーシの特性と軸受け調整が重要な理由
- FM-Aシャーシ版とスーパーFM版の違いを理解する
初心者でも速くなれるポン付け改造の実践方法
ブロッケンギガントで速さを追求するなら、まずは特別な工具を必要としない「ポン付け改造」から始めるのがおすすめです。複数の改造実践例を見ると、初心者でも再現性の高いセッティングが存在します。
📋 基本的なポン付け改造で必要なパーツ
| パーツ名 | 効果 | 優先度 |
|---|---|---|
| ゴールドターミナル | 通電性能の向上 | ★★★ |
| 強化シャフト | コースアウト時の歪み防止 | ★★★ |
| アトミックチューン2モーター | 安定性重視の走行 | ★★☆ |
| マルチセッティングウェイト | ダンパー機能の強化 | ★★☆ |
ホビーショップタムタム千葉店のブログでは、「ゴールドターミナルは賛否両論あるが個人的には効果があると思っている」との見解が示されています。
ポン付け改造の最大のメリットは、高度な加工技術が不要という点です。初心者がいきなりシャーシ加工に手を出すとミスのリスクが高まりますが、既製品のパーツを組み合わせるだけなら失敗の心配がほとんどありません。
強化シャフトについては、セッティングが安定してから中空シャフトに変更することで軽量化を図れますが、まずは耐久性を優先すべきでしょう。コースアウトでシャフトが歪むと異音の原因になり、走行性能が著しく低下してしまいます。
スーパーFMシャーシの特性と軸受け調整が重要な理由
ブロッケンギガント(スーパーFMシャーシ版)の改造で避けて通れないのが、6ヶ所もあるシャフト軸受けの調整です。この作業を怠ると、せっかくの改造も効果が半減してしまいます。
山田模型では、「スーパーFMシャーシ改造の第一歩は、6ヶ所もあるシャフト軸受けを削って抵抗を減らすこと」と明確に述べられています。
⚙️ 軸受け調整の具体的な手順
- 準備するもの:ニッパー、やすり(必要に応じて)
- 作業工程:
- 6ヶ所の軸受け部分を確認
- ニッパーで余分な部分をカット
- 削りすぎに注意しながら抵抗を減らす
- 回転がスムーズになるまで微調整
この軸受け調整により、駆動系の抵抗が大幅に減少し、モーターのパワーを効率的に路面に伝えられるようになります。一般的には、この作業だけでタイムが1秒前後改善されることもあるようです。
ただし、スーパーFMシャーシは「玄人向け」と評されることも多く、シャーシの特性を理解していないと思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。車高が低い設計のため、レギュレーション違反にならないよう注意が必要です。
FM-Aシャーシ版とスーパーFM版の違いを理解する
ブロッケンギガントには複数のシャーシバリエーションが存在し、特にFM-Aシャーシ版とスーパーFMシャーシ版では改造のアプローチが大きく異なります。
🔍 シャーシ比較マトリクス
| 項目 | FM-Aシャーシ | スーパーFMシャーシ |
|---|---|---|
| 初心者向け度 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| 軸受け箇所 | 少ない | 6ヶ所(要調整) |
| ステー固定 | 比較的容易 | 1箇所のみ(グラグラしやすい) |
| 車高 | 標準的 | 低め(レギュレーション注意) |
| フロントバンパー | 標準形状 | ダンパー化しやすい形状 |
FM-Aシャーシ版は、フロントにアンダーガードが初期装備されているなど、初心者にとって嬉しい配慮がなされています。一方、スーパーFMシャーシは軽量性と低重心が魅力ですが、その分調整の難易度が高くなっています。
おそらくですが、初めてブロッケンギガントを改造する方は、FM-Aシャーシ版から始めて基本的なセッティングを学び、その後スーパーFM版に挑戦するというステップアップが理想的かもしれません。
ミニ四駆ブロッケンギガントの改造テクニックを実践で活かす
- カウルダンパー改造で見た目も性能もアップさせる方法
- ステー固定の課題を解決するシャーシ裏加工
- リヤ提灯化とポリカボディ搭載による軽量化戦略
- まとめ:ミニ四駆ブロッケンギガントの改造で成功するポイント
カウルダンパー改造で見た目も性能もアップさせる方法
ブロッケンギガント最大の魅力であるカウル(ボディ)を活かした改造として、カウルダンパー化があります。これは単なる飾りではなく、実走行でのコースアウト防止に効果を発揮します。
ポストホビー厚木店では、「スプリングのテンションで閉じるようにしているのは、ジャパンカップのようなバーティカルチェンジャーを登っている最中に自重で開かないようにするため」と具体的な理由が説明されています。
🛠️ カウルダンパー改造に必要なパーツリスト
| パーツ名 | 数量 | 用途 |
|---|---|---|
| メタル軸受け | 4個 | 可動部の軸受け |
| スライドダンパースプリング(黒) | 2個 | カウル開閉機構 |
| ボールリンクマスダンパー | 2個 | ダンパー本体 |
| アルミスペーサー | 2個 | 高さ調整 |
| 2.0mm中空シャフト | 1本 | 可動軸 |
この改造の**最重要ポイントは「見た目」**です。機能性だけでなく、開閉するカウルのギミックは所有欲を大きく満たしてくれます。ただし、制作には約1時間程度かかり、シャフトの長さ調整など微妙な調整が必要になるため、ある程度の経験は求められるでしょう。
スプリングは柔らかい黒いタイプを3巻きほどカットして使用します。これにより、走行中は閉じた状態を保ちつつ、手で開閉できる絶妙なテンションを実現できます。
ステー固定の課題を解決するシャーシ裏加工
スーパーFMシャーシの最大の難関とも言えるのが、リヤステーの固定です。ネジ留め箇所が1箇所しかないため、通常の方法ではステーがグラグラしてしまいます。
山田模型の実践例では、「ステーのネジ留め箇所が1箇所というなかなかのツンデレっぷり」とユーモラスに表現しつつも、深刻な課題として認識されています。
💡 ステー固定問題の解決アプローチ
問題点:
- ネジ留めが1箇所のみ
- ステーがグラグラして安定しない
- 走行中の振動でズレる可能性
解決策:
- シャーシ裏に固定用の自作パーツを装着
- 電池ボックス中央にネジ留め
- ステーをガチガチに固定
ただし、この改造には大きな注意点があります。シャーシ裏に固定パーツを追加すると、車高1mm以上という公式レギュレーションに違反してしまう可能性があるのです。スーパーFMシャーシは元々車高が低い設計のため、こうした改造は基本的に難しいと考えられます。
レース参加を前提とする場合は、レギュレーションを十分確認してから改造に取り組むべきでしょう。あるいは、ステー固定を諦めて別のアプローチ(ステーレス化など)を検討することも一つの選択肢です。
リヤ提灯化とポリカボディ搭載による軽量化戦略
ブロッケンギガントの重厚なボディは魅力的ですが、タイム短縮を狙うなら軽量化は避けて通れません。特にリヤ提灯化とポリカボディへの換装は、効果的な軽量化手段です。
📊 軽量化による効果比較(推測値)
| セッティング | 重量 | タイム | 安定性 |
|---|---|---|---|
| 純正ボディ+標準 | 重い | 遅め | 高い |
| 純正ボディ+リヤ提灯 | 中程度 | 標準 | 中程度 |
| ポリカボディ+リヤ提灯 | 軽い | 速い | やや低い |
ホビーショップタムタム千葉店のブログでは、「予定ではリア提灯にしてポリカボディ搭載予定。少しでも軽く効率的に行きたい」との方針が示されています。
リヤ提灯化のメリットは、着地時の衝撃吸収と重心の最適化です。ジャンプセクションでの安定性が向上し、コースアウトのリスクが軽減されます。一方で、セッティングが複雑になるため、初心者にはハードルが高いかもしれません。
ポリカボディへの換装は、純正のブロッケンギガントボディと比べて大幅な軽量化が期待できます。ただし、ブロッケン特有のカッコいいデザインを諦めることになるため、見た目を重視するか性能を重視するか、自分の目的に応じて判断すべきでしょう。
一般的には、コースの特性に合わせて複数のセッティングを用意し、使い分けることが理想的です。
まとめ:ミニ四駆ブロッケンギガントの改造で成功するポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 初心者はゴールドターミナルと強化シャフトのポン付け改造から始めるべき
- スーパーFMシャーシでは6ヶ所の軸受け調整が速さの第一歩
- FM-Aシャーシ版は初心者向け、スーパーFM版は玄人向けという特性がある
- カウルダンパー改造は見た目と機能性を両立できる魅力的な改造
- リヤステー固定の課題はスーパーFMシャーシ最大の難関
- シャーシ裏加工時は車高レギュレーションに十分注意する
- リヤ提灯化は着地安定性向上に効果的だがセッティングが複雑
- ポリカボディへの換装は大幅な軽量化が可能
- 改造の目的(レース参戦か観賞用か)を明確にすることが重要
- 産みの苦しみを経験することで愛着が湧き長く楽しめる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】簡単に作れていきなり速い!ブロッケンGの作り方!特別な道具はいらない再現性の高いポン付け改造!初心者でもすぐに作れる今までで1番速かった万能セッティング!! – YouTube
- 【ミニ四駆】第136回いきなり速いブロッケンGの作り方!タレカレギュや初心者必見!ギミックマシン並みに速いセッティング公開 – YouTube
- 【ミニ四駆】ハンマーGクラッシュがしたい!!!ブロッケンギガント改造【フルカウル冬の陣】 – YouTube
- ブロッケンギガントは難しい | 山田模型
- 【ミニ四駆】速いブロッケンGを作りたいんじゃ! vol.3駆動周り – YouTube
- 【ミニ四駆】FM-Aシャーシってミニ四駆あるじゃない? | ホビーショップタムタム千葉店のブログ
- ブロッケンGで頑張りたいアナタへ : ポストホビー厚木店♪総合ホビーショップです♪
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