ミニ四駆のMSシャーシを改造する際、バンパーカットの手間に悩んでいませんか?タミヤから発売されている「N-03・T-03バンパーレスユニット」は、最初からバンパー部分が省かれた画期的なパーツです。2023年に再販されて以降、ストッククラスやMSフレキ改造を行うレーサーの間で注目を集めています。本記事では、このバンパーレスユニットの特徴や使い方、改造のポイントを徹底解説します。
バンパーレスユニットは通常のMSシャーシのN-02、T-01ユニットと比べて約半分の重量となっており、軽量化効果も期待できます。さらに別売のFRPプレートやカーボンプレートと組み合わせることで、マシンに合わせた自由度の高いバンパーセッティングが可能になるのです。通常品番のグレーカラーに加え、2025年9月には限定品としてレッドカラーも発売され、ディスプレイ用途としても人気が高まっています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ バンパーレスユニットの基本仕様と通常ユニットとの違い |
| ✓ 520プラベアリングと皿ビスによるスパーギヤ調整の方法 |
| ✓ ストッククラスやMSフレキ改造での活用テクニック |
| ✓ スラスト調整やバンパー構成の具体的なセッティング例 |
ミニ四駆バンパーレスユニットの基本スペックと特徴
- バンパーレスユニットとは?MSシャーシ専用の軽量ユニット
- 通常ユニットとの重量比較は約半分の軽さを実現
- 520プラベアリングと黒い皿ビスが付属する独自構造
- まとめ:ミニ四駆バンパーレスユニットで改造の幅が広がる
バンパーレスユニットとは?MSシャーシ専用の軽量ユニット
バンパーレスユニットは、タミヤのMSシャーシ専用に設計されたフロント(N-03)・リヤ(T-03)ユニットです。名称の通り、最初からバンパー部分が成形されていないのが最大の特徴となります。
📊 基本仕様一覧
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対応シャーシ | MSシャーシ専用 |
| パーツ構成 | N-03(フロント)、T-03(リヤ) |
| 付属品 | 520プラベアリング×4、6mm皿ビス×5(予備1本含む) |
| 材質 | ABS樹脂製(推測) |
| カラー展開 | グレー(通常品番)、レッド(限定品番) |
このユニットは2008年に初めて発売された後、製造中止となっていましたが、2023年3月から再販されることになりました。過去にはLEDライト付きのバージョンも存在していましたが、こちらは再販の対象外となっています。
バンパーレスユニットは別売のFRPプレートと組み合わせて戦闘力の高いローラーセッティングを行うために、はじめからバンパーが省かれた設計となっています。通常のMSシャーシではローラー取り付け穴が19mmローラー用の位置にありますが、バンパーレスユニットとプレートを組み合わせることで左右のローラー幅を広げた取り付けが可能になります。
通常ユニットとの重量比較は約半分の軽さを実現
バンパーレスユニットの大きな魅力の一つが、その軽量性です。通常のMSシャーシユニットと比較して、どれだけの軽量化効果があるのか見ていきましょう。
⚖️ 重量比較データ
| ユニット種類 | フロント重量 | リヤ重量 |
|---|---|---|
| 強化ユニット(バンパーカット済) | 3.75g | 3.88g |
| バンパーレスユニット(ベアリング・ビス装着) | 3.50g | 3.38g |
| バンパーレスユニット(追加パーツなし) | 3.15g | 3.03g |
強化ユニットのバンパーをカットした状態であっても、フロント・リヤ共にバンパーレスユニットの方が軽いという結果が出ています。特に追加パーツを取り付けない状態では、フロントで0.6g、リヤで0.85gの軽量化が期待できます。
さらにフロント側については、バンパーと干渉しそうな箇所をカットすることでより軽量化を進めることも可能です。軽量化を目的としたマシン作りにおいて、バンパーレスユニットは有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
520プラベアリングと黒い皿ビスが付属する独自構造
バンパーレスユニットには、スパーギヤのブレを軽減するための独自の機構が採用されています。520プラベアリング4個と6mm皿ビス5個が付属しており、これらを使ってギヤ周りの精度を高めることができます。
🔧 付属パーツの特徴
| パーツ名 | 数量 | 特徴 |
|---|---|---|
| 520プラベアリング | 4個 | 他キット付属品より若干薄い仕様 |
| 6mm皿ビス | 5個(予備1本含む) | 鉄製(磁石に付く)、重量0.14g |
付属の皿ビスは、ステンレス製の皿ビス(0.13g)とほぼ同じ重量ですが、材質が鉄製となっています。強度はステンレス製に劣るものの、磁石にくっつくため作業性が良いという利点があります。
また、520プラベアリング自体には皿ビス加工がされていないため、皿ビスよりもむしろ5mmトラスビスの方がジャストフィットする模様です。ただし、プラベアリングの装着については注意点があります。
スパーギヤの駆動が悪くなる現象については、特にリヤ側で顕著に表れる模様で駆動が悪くなるというよりも、スパーギヤがまともに回転しないことがあります
個体差があるため、プラベアリング装着時には必ず回転をチェックし、干渉がある場合はプラベアリングを片方だけ装着したり、未装着にするといった調整が必要になります。
ミニ四駆バンパーレスユニットの改造活用術
- MSフレキ加工にも対応できる柔軟な構造
- ストッククラスでの活用はFRPプレートとの組み合わせがカギ
- スラスト調整の方法は角度調整プレートやワッシャーで対応
- フロントバンパー構成はカーボンプレートで強度確保
MSフレキ加工にも対応できる柔軟な構造
バンパーレスユニットは、通常のMSシャーシと同様にMSフレキ加工が可能です。MSフレキとは、MSシャーシの3分割構造を活かしたサスペンション機構で、制振性を高める改造として人気があります。
✨ MSフレキ加工のメリット
- バンパーカット加工が不要なため作業効率が向上
- 軸残しフレキシブルなど各種加工方法に対応
- 通常の強化ユニットより加工の手間が少ない
MSフレキ加工との相性は良いと思っており、MSフレキのユニットを量産したいという場合はバンパーレスユニットが最適とする意見もあります。ただし、いくつか注意すべき点もあります。
⚠️ MSフレキ加工時の注意点
| 注意事項 | 詳細 |
|---|---|
| 樽バネが必須 | 通常のスプリングを置く箇所が傾斜になっているため |
| お辞儀防止ステーの形状 | 裏面の段差が多く、専用設計が必要 |
| 減衰調整 | グリスや減衰ゴムでの調整が重要 |
特にバンパーレスユニット裏面は強化ユニットと比較して段差が多い構造になっているため、お辞儀防止ステー(ダウンストッパー)を別途作成する必要があります。標準のMSシャーシ用に作成したお辞儀防止ステーがそのまま使えない可能性が高いので注意しましょう。
ストッククラスでの活用はFRPプレートとの組み合わせがカギ
ストッククラスやB-MAXGPなどの無加工改造規定でバンパーレスユニットを活用する場合、どのようなバンパー構成が効果的なのでしょうか。
無加工改造でも、マシンに合わせた前後バンパーを取り付け可能なのがバンパーレスユニットの大きな強みです。具体的な組み合わせ例を見てみましょう。
🛠️ 推奨パーツ構成例
| 使用箇所 | 推奨パーツ | 理由 |
|---|---|---|
| フロントバンパー土台 | HG カーボンマルチワイドステー(3mm) | 強度確保とスラスト調整が容易 |
| リヤバンパー | HGカーボンリヤローラーステー J-CUP2025 | 19mmローラー対応で引っかかり防止も可能 |
| スラスト調整 | ローラー角度調整プレートセット | 無加工でスラスト確保 |
ただし、フロントユニットには注意点があります。フロントATバンパーを取り付ける場合も干渉する箇所があり、カットする必要があります。干渉箇所をカットすると強度に不安が残りますが、センターシャーシや各種バンパー類を取り付けることでマシン全体の強度は保たれるとされています。
スラスト調整の方法は角度調整プレートやワッシャーで対応
バンパーレスユニットを使用する際の重要なポイントがスラストの調整です。土台となるプレートにそのままフロントバンパーを取り付けた場合、ローラーがゼロスラスト(角度なし)になってしまいます。
📐 スラスト調整の方法
- GUPを活用する方法
- ローラー角度調整プレートセット
- スラスト調整ワッシャー
- 確実にスラストを確保できる
- FRPやカーボンで自作する方法
- 直プレートを削って角度をつける
- カスタマイズの自由度が高い
- 加工技術が必要
無加工での改造をしていく場合、GUPを使う方がしっかりと確実にスラストを確保することができるのでおすすめです。特にストッククラスでは加工が制限されるため、市販のスラスト調整パーツを活用するのが現実的と言えます。
一般的には、フロントローラーのスラストは2~3度程度が適切とされており、浅すぎても深すぎてもコーナリング性能に悪影響を及ぼします。バンパーレスユニットを使う場合も、この基本原則を守りながらセッティングを進めることが重要です。
フロントバンパー構成はカーボンプレートで強度確保
バンパーレスユニットを使った実際のマシン改造例を見てみましょう。今回はバンパーレスユニットということで、フロントバンパーには強度のある3mmのカーボンステーを使用したセッティングが紹介されています。
🏁 フロントバンパー構成例(ストッククラス想定)
| 組み付け順序 | 使用パーツ | 目的 |
|---|---|---|
| ① | FRPリヤブレーキステー | 土台として取り付け |
| ② | ローラー角度調整プレート | スラスト確保 |
| ③ | HG カーボンマルチワイドステー(3mm) | メインバンパー |
| ④ | 2段アルミローラーセット 13-12mm | ローラー配置 |
| ⑤ | ハイマウントチューブスタビ | 引っかかり防止 |
この構成により、フロントローラーベース約125mm、タイヤ径25mmという狭小レイアウト対応のセッティングが可能になります。おそらく、コジマなどの店舗コースを想定した仕様と思われます。
リヤバンパーについても、バンパーレスユニットの特性を活かした構成が可能です。ただし、使用するステーによってはローラー径の選択肢が限られる場合もあるため、自分のマシンコンセプトに合わせたパーツ選びが重要になります。
まとめ:ミニ四駆バンパーレスユニットで改造効率が大幅アップ
最後に記事のポイントをまとめます。
- バンパーレスユニットはMSシャーシ専用の前後ユニットで、最初からバンパー部分が省かれている
- 通常のN-02、T-01ユニットと比べて約半分の軽量化が可能
- 520プラベアリングと6mm黒皿ビスが付属し、スパーギヤのブレ軽減に活用できる
- プラベアリング装着時は個体差により干渉する場合があり、調整や未装着も選択肢となる
- MSフレキ加工にも対応可能だが、樽バネ必須でお辞儀防止ステーは専用設計が必要
- ストッククラスではFRPやカーボンプレートと組み合わせることで自由度の高いセッティングが可能
- スラスト調整にはGUPの角度調整プレートやワッシャーを活用するのが確実
- 通常品番のグレーに加え、2025年9月発売のレッド版も選択可能
- バンパーカット作業が不要なため、MSフレキ量産時の作業効率が向上する
- マシンキットを購入せず軽量センターシャーシと組み合わせればシャーシベースが完成する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- バンパーレスユニット(MSシャーシ) 製品仕様・使い方【ミニ四駆】 | ミニ四ファン
- タミヤ(ミニ四駆) 95696 N-03・T-03 バンパーレスユニット(レッド):ラジコン専門店 洛西モデル
- 【加工不要】N-03・T-03バンパーレスユニット|無加工改造におすすめ | ムーチョのミニ四駆ブログ
- 【ミニ四駆・MS】MSフレキシブルの製作 : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- タミヤよりミニ四駆用パーツ「N-03・T-03バンパーレスユニット(レッド)」が2025年9月13日発売予定!戦闘力アップはもちろん、ディスプレイ用の装飾としても効果的! | 電撃ホビーウェブ
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