「ミニ四駆のハリケーンソニックをもっと速く走らせたい」「コースアウトせずに安定して走らせたい」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。ハリケーンソニックは爆走兄弟レッツ&ゴー!!に登場した人気マシンで、そのスタイリッシュなデザインから現在でも多くのレーサーに愛されています。
本記事では、ハリケーンソニックの改造について、シャーシ選択から各パーツのセッティングまで、実際のレース参戦者の事例や改造例を参考にしながら詳しく解説します。MAシャーシやARシャーシを使った改造方法、提灯の低い位置への取り付け方、ボディ加工のコツなど、初心者から中級者まで役立つ情報を網羅しています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ハリケーンソニックに適したシャーシの選び方と特徴 |
| ✓ 電池落としやバンパー改造などの具体的な加工方法 |
| ✓ 提灯を低く載せるための工夫とポリカボディの活用法 |
| ✓ 実際のレーサーが行っている改造テクニックと注意点 |
ミニ四駆ハリケーンソニックの改造で押さえるべき基礎知識
- シャーシ選択が改造の成否を分ける理由
- ハリケーンソニックのポリカボディ活用がもたらすメリット
- まとめ：ミニ四駆ハリケーンソニックの改造における基本戦略
シャーシ選択が改造の成否を分ける理由
ハリケーンソニックの改造において、最初に決めるべきはシャーシの選択です。オリジナルのARシャーシも魅力的ですが、現代のレースシーンでは他のシャーシとの組み合わせも人気を集めています。
📊 ハリケーンソニック改造で人気のシャーシ比較
| シャーシ | 特徴 | おすすめ度 | 改造難易度 |
|---|---|---|---|
| MAシャーシ | 初心者向け、改造しやすい、モーター共有可能 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 低 |
| MSシャーシ | MSフレキで両軸駆動、高性能 | ⭐⭐⭐⭐ | 中 |
| ARシャーシ | オリジナル、プレミアム版で採用 | ⭐⭐⭐ | 中 |
| VZシャーシ | 最新の片軸シャーシ、高剛性 | ⭐⭐⭐⭐ | 中～高 |
| FM-Aシャーシ | 最新シャーシ、扱いやすい | ⭐⭐⭐⭐ | 低～中 |
あるレーサーの事例では、「MSシャーシとモーターが共通なこと」を理由にMAシャーシを選択しています。
サイクロンマグナムのシャーシがMSシャーシだったため、2台をコースに持ち込んだ際にモーターを共有できるという使いやすさが理由
出典：ムーチョのミニ四駆ブログ
MAシャーシが人気の理由は、初心者にもおすすめされているシャーシの一つで、駆動や改造などの扱いやすさがあるためです。手をかけずに速いシャーシとして使いやすく、参考になる改造例も豊富に存在します。
ハリケーンソニックのポリカボディ活用がもたらすメリット
2024年6月に発売されたハリケーンソニック ポリカボディスペシャルは、ソニック系初のポリカボディとして大きな話題となりました。ポリカボディの採用により、従来のABS樹脂製ボディでは難しかった改造が可能になっています。
🎨 ポリカボディの主なメリット
- ✅ 軽量化が可能：ABS樹脂より軽く、マシン全体の重量バランスを調整しやすい
- ✅ カット加工が容易：提灯などのパーツを取り付けるためのカットが簡単
- ✅ 塗装の自由度：裏面から塗装することで好みのカラーリングが実現可能
- ✅ 透明度の高さ：クリアボディならではの美しい仕上がり
一般的には、ポリカボディは塗装前の準備が重要とされています。スプレー塗装の場合、薄く何度も重ね塗りしていくことがポイントです。一度に厚く塗ろうとすると、ムラやタレの原因となるため注意が必要でしょう。
📌 塗装時の基本手順
- ボディの洗浄と脱脂
- マスキングテープでの保護
- 薄く1回目のスプレー塗装
- 乾燥（15～20分程度）
- 2～4を3～5回繰り返す
- 最終仕上げのクリアコート
まとめ：ミニ四駆ハリケーンソニックの改造における基本戦略
最後に記事のポイントをまとめます。
- シャーシ選択は改造の方向性を決める最重要ポイントである
- MAシャーシは初心者から中級者まで扱いやすく、改造例も豊富
- MSシャーシはモーター共有のメリットがあり、複数台持ちに便利
- ポリカボディの採用で提灯などの現代的な改造が可能になった
- ポリカボディは軽量かつ加工しやすいが、塗装技術が必要
- 塗装は薄く重ね塗りすることで美しい仕上がりが実現できる
ポチップ
ミニ四駆ハリケーンソニックの実践的改造テクニック
- 電池落とし加工で重心を下げるテクニック
- フロントバンパーにATスライドダンパーを採用する効果
- リヤバンパーのアンカー作成で安定性を向上させる方法
- 提灯を低く載せるためのバッテリーホルダー加工術
電池落とし加工で重心を下げるテクニック
MAシャーシでハリケーンソニックを改造する際、最も効果的な加工の一つが電池落としです。マシンの中で最も重い電池の位置を下げることで、マシン全体の重心が低くなり、コーナリング時の安定性が向上します。
⚙️ 電池落とし加工の効果と注意点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な効果 | 重心が下がり、マシンの安定性が向上する |
| 加工難易度 | 中（治具を使えば比較的容易） |
| 必要な工具 | リューター、ヤスリ、治具（推奨） |
| 注意点 | 削りすぎると電池が固定できなくなる |
| 推奨レベル | 中級者以上 |
MAシャーシの場合、無加工だと電池の取り外しがしづらいという難点があります。そのためシャーシ底面を加工するケースが多いのですが、どこまで加工すればよいか判断が難しいという声もあります。
電池落としの場合、電池に合わせた微調整が必要になってきます。細かな部分の加工を怠ると電池の高さは変わらず、抜き過ぎてしまうと電池の固定ができなくなってしまうむずかしさも
出典：ムーチョのミニ四駆ブログ
治具の活用がおすすめです。市販の治具を使った場合を目安に加工することで、削りすぎを防ぎ、適切な深さでの加工が可能になるでしょう。
フロントバンパーにATスライドダンパーを採用する効果
現代のミニ四駆レースシーンでは、**ATスライドダンパー（ATスラダン）**が主流となっています。スライドダンパーによる衝撃吸収と、ATによる「いなし効果」でコースアウトの確率を大幅に減らすことができます。
🔧 ATスラダンの構成パーツ例
- ATバンパー（リヤブレーキステーを流用可能）
- カーボンスライドダンパー（タミヤ純正推奨）
- 段下げ用プレート（カーボン端材で自作可能）
- 13-12mm 2段アルミローラー
- ハイマウントチューブスタビ
ハリケーンソニックをレッドカラーで統一したい場合、クリヤーレッドのハイマウントチューブスタビを使用するとマシンの統一感が出ます。13mmローラーとの相性も良好で、見た目と機能性を両立できるでしょう。
段下げスライドダンパーにすることで、フロントローラーをタイヤに近い位置に取り付けることが可能になります。これにより、ジャンプ後の着地時やコーナー進入時の安定性が向上します。
📝 ATスラダン作成時の工夫
| 工夫ポイント | 詳細 |
|---|---|
| バンパーとシャーシの密着 | MAシャーシのフロント部分を削ってATバンパーとピッタリ合わせる |
| スラスト抜け対策 | バンパーとスラダンの間にプレートを挟んでスラスト角を調整 |
| 段下げ加工 | リヤブレーキステーの端材を活用して低コストで実現 |
| ローラー配置 | タイヤに干渉しない位置を確認しながら調整 |
リヤバンパーのアンカー作成で安定性を向上させる方法
リヤバンパーにはセイchan式アンカーの採用が効果的です。この方式の最大の特徴は、入手困難だったフルカウルカーボンを使用せずにアンカーを作成できることです。
🛠️ セイchan式アンカーの特徴
- ✅ フルカウルカーボン不要（リヤブレーキステー＋直カーボンで作成可能）
- ✅ 治具が市販されており、加工が苦手な人でも作りやすい
- ✅ 19mmローラーを後ろに伸ばして取り付けられる
- ✅ 13mmローラー用と19mmローラー用を載せ替え可能
小径タイヤ（23mm）を使用する場合、前後バンパーの高さに余裕がないため、段上げ加工も併せて行うことが推奨されます。MAシャーシの段上げ加工治具を使って1.5mm段上げすることで、リヤの下段ローラーやブレーキプレートの干渉を回避できるでしょう。
提灯を低く載せるためのバッテリーホルダー加工術
フロント提灯を低い位置に取り付けることで、マシンの重心がさらに下がり、ジャンプセクションでの安定性が向上します。しかしMAシャーシの場合、バッテリーホルダーが干渉して提灯を低く取り付けられないという問題がありました。
💡 バッテリーホルダーレス化の手順
- バッテリーホルダーを取り外す
- モーターホルダー（Aパーツ）のサイドにAOパーツの3mmOリングを取り付け
- Oリングによって電池を固定（バッテリーホルダーなしでも緩まない）
- 提灯を細く加工して干渉を回避
- ポリカボディを最低限カットして提灯に載せる
この改造により、フルカウルミニ四駆のイメージを壊さない範囲で提灯を低く搭載することが可能になります。ただし、提灯を細く加工すると強度が若干落ちる可能性があるため、走行後の点検は欠かせません。
🎯 提灯作成の基本構成
| パーツ | 役割 |
|---|---|
| リヤマルチカーボン | 提灯本体（シンプルに作れる） |
| AOパーツ 3mmOリング | 電池固定用（バッテリーホルダー代わり） |
| カーボンプレート | 補強用（必要に応じて） |
フロント提灯に合わせてハリケーンソニックのポリカボディをカットする際は、フルカウルの特徴的なフロントウイングを活かしつつ、機能性も確保するバランスが重要です。カットラインを慎重に決めることで、見た目と性能を両立させることができるでしょう。
最後に記事のポイントをまとめます。
- 電池落とし加工はMAシャーシ改造で最も効果的な手法の一つである
- 治具を活用することで加工の精度と効率が向上する
- ATスライドダンパーは現代のレースシーンで主流の改造である
- 段下げ加工でローラー位置を低くすることで安定性が増す
- セイchan式アンカーはフルカウルカーボン不要で作成できる
- 小径タイヤ使用時は段上げ加工も併せて行うと効果的
- バッテリーホルダーを外すことで提灯を低く搭載できる
- Oリングを活用した電池固定でバッテリーホルダーレス化が可能
- ポリカボディのカットは最低限にしてフルカウルの雰囲気を残す
- 改造後は必ず走行テストを行い、各部の状態を確認する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ミニ四駆 ハリケーンソニックプレミアム Part1 | えっくんのガンプラブログ！
- 【令和のフルカウルミニ四駆】ハリケーンソニックの改造｜低く載せる提灯 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- ｢ハリケーンソニックプレミアム｣色々と手を加えました。
- concours d’Elegance/SEARCH TAG
- XLARGE x TAMIYA コラボミニ四駆 ハリケーンソニック 発売【製品情報】 | ミニ四ファン
- ハリケーンソニック21st Century editionを手に入れよう！ | ミニ四駆制作改造情報局
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