ミニ四駆のネオVQSを手に入れたものの、「どう改造すればいいの?」「もっと速くしたい!」と思っていませんか?ネオVQSは2020年に発売されたVZシャーシ搭載の人気マシンで、改造次第で驚くほどのパフォーマンスを発揮します。特にネオVQSアドバンスパックは改造パーツがセットになっており、初心者でも本格的なセッティングが可能です。
この記事では、インターネット上に散らばるネオVQS改造の情報を徹底的に収集し、実際のレーサーたちの知見をもとに、誰でもマシンを速くできる改造テクニックを体系的にまとめました。基本的なパーツ選びから上級者向けのセッティングまで、ネオVQS改造の全てがここにあります。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ネオVQSアドバンスパックの圧倒的なコスパと内容を理解できる |
| ✓ 初心者でもできる基本的な改造手順がわかる |
| ✓ モーターやローラー、ブレーキなど各パーツの選び方がわかる |
| ✓ 実際のレーサーが実践している速さの秘訣を知ることができる |
ミニ四駆ネオVQSの改造を始める前に知っておくべき基礎知識
- ネオVQSの特徴とVZシャーシの優位性
- アドバンスパックが初心者に最適な理由
- 改造の基本方針と禁じ手の存在
ネオVQSの特徴とVZシャーシの優位性
ネオVQSはVZシャーシを搭載した最新世代のマシンで、従来モデルと比べて大きな進化を遂げています。
🔧 VZシャーシの主な特徴
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 車高の低さ | 低重心設計で安定性が向上 |
| バンパーの脱着性 | 前後バンパーが分割式でカスタマイズしやすい |
| 拡張性の高さ | ネジ穴が多数あり様々なパーツを装着可能 |
| モーター製造 | 国内生産に戻り品質が向上 |
VZシャーシは「車高も低くなっており、バンパーを取り外せるなど、パーツの取り付けもし易くなった」
発売当初から「ノーマルモーターのままでもかなり速い」と評価されており、基本性能の高さが際立っています。ただし、その速さゆえに**「余裕でコースアウトする」**という特性もあるため、適切な改造が必要になります。
アドバンスパックが初心者に最適な理由
ネオVQSアドバンスパックは、一般的には3,080円で購入できる特別企画商品です。このパッケージの最大の魅力は、そのコストパフォーマンスにあります。
💰 アドバンスパックの内容と価格比較
| セット内容 | 単品価格 | 備考 |
|---|---|---|
| ネオVQS本体 | 1,210円 | スモークカラーボディ |
| ライトダッシュモーター | 484円 | トルクとスピードのバランス型 |
| FRPフロントワイドステー×2 | 572円 | 強度と剛性を確保 |
| 1.4mm中空軽量プロペラシャフト | 154円 | 軽量化パーツ |
| カーボン強化ギヤ | 220円 | 耐久性向上 |
| ハイスピードEXカウンターギヤ | 352円 | 速度アップ |
| ARサイドマスダンパーセット | 682円 | 安定性向上 |
| FRPマルチ強化プレート×2 | 440円 | 補強用 |
| FRPリヤブレーキステー | 418円 | ブレーキセッティング |
| ブレーキスポンジ(ブルー) | 484円 | 制動力調整 |
| 2mmキャップスクリュー | 594円 | 固定用ビス |
単品合計:5,610円 → アドバンスパック:3,080円
差額はなんと2,530円!おそらく市場に出回っているミニ四駆の特別企画商品の中でも、トップクラスのコスパと言えるでしょう。
「説明書通りの組み立てで、完成されたセッティングのマシンになる」
改造の基本方針と禁じ手の存在
ミニ四駆の改造には様々なアプローチがありますが、一般的にはシンプルで実用的な改造を心がけることが推奨されます。
あるレーサーは改造において、以下の領域には「手を出していない」と明言しています:
❌ 避けるべき複雑な改造
- ボディやシャーシ、プレートの加工
- タイヤの加工
- マスダンパーの使用(※一部のレーサーの方針)
- 同じパーツを複数買って良いものを選別
「複雑で面倒臭いものは性に合わない。高精度で複雑になればなるほど実運用時のエラーが増える」
この考え方は非常に実践的です。汎用的なパーツの組み合わせでシンプルにどこまで到達できるかという視点は、初心者が迷わずに改造を進める上で重要な指針となります。
ネオVQS改造で速さを引き出す実践的テクニック集
- モーター選びとギヤ比のベストバランス
- ローラーセッティングの黄金比率
- ブレーキ調整とバンクスルーの実現方法
- マスダンパーによる姿勢制御テクニック
モーター選びとギヤ比のベストバランス
ネオVQSの改造において、モーター選択は速さを左右する最重要要素です。アドバンスパックには標準でライトダッシュモーターが付属していますが、走行環境に応じて変更することも可能です。
⚡ モーター別の特性比較
| モーター名 | 回転数 | トルク | 適正コース | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| ノーマル | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 平面・初心者向け | 付属品 |
| トルクチューン | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | 坂道・技術コース | 約400円 |
| レブチューン | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | バランス型 | 約400円 |
| ライトダッシュ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | アドバンスパック標準 | 484円 |
| ハイパーダッシュ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | スピード重視 | 約500円 |
| スプリントダッシュ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 最高速度追求 | 約500円 |
実際に複数のモーターを試した結果、「現在はスプリントダッシュモーターが載っている」というレーサーもおり、最高速度を求める場合の選択肢となっています。
ギヤ比の選択
ネオVQSアドバンスパックの標準ギヤ比は3.7:1です。これはスピードとトルクのバランスが取れた設定ですが、一般的にはコースの特性に応じて以下のように調整することもあります:
✅ ギヤ比選択の目安
- 3.5:1 – 高速コース向け、最高速度重視
- 3.7:1 – 標準バランス型(アドバンスパック標準)
- 4.0:1以上 – 坂道の多いコース、加速重視
ローラーセッティングの黄金比率
ローラーはコースの壁に接触してマシンを誘導する重要なパーツです。ネオVQSの改造において、ローラーの数、サイズ、配置は走行安定性に直結します。
🎯 ローラー配置の検証結果
あるレーサーが実施した詳細な検証によると、以下のような結果が得られています:
| 検証項目 | 結果 | 理由 |
|---|---|---|
| ローラー枚数 | 4枚が8枚より速い | 壁との接触抵抗が減少 |
| ベアリング種類 | プラベアリングが速い | 意外にも低摩擦プラの方が優位 |
| ホイール隙間 | 隙間ありの方が速い | 適度な「遊び」が効果的 |
| 上下ローラー径 | 上大・下小が安定 | レーンチェンジのクリア率向上 |
「上のローラー径を大きく、下を小さくした方がレーンチェンジのクリア率は高かった。リアよりもフロントの影響が大きい」
📊 推奨ローラーセッティング(フロント)
- 上部ローラー: 13mm以上の大径
- 下部ローラー: 9mm~11mmの小径
- 配置: 上下で径を変えることでダウンスラスト効果を得る
- 取り付け: 2段ローラー+スタビライザーの組み合わせ
アドバンスパックには「13mmの2段ローラー+湯呑みスタビ」が推奨されており、この組み合わせが安定性とスピードのバランスを実現します。
ブレーキ調整とバンクスルーの実現方法
現代のミニ四駆において、ブレーキセッティングは必須技術です。特に立体コースでは、ブレーキなしでは完走すら困難かもしれません。
🛑 ブレーキの役割と種類
| ブレーキタイプ | 効果 | 適用場所 |
|---|---|---|
| スポンジブレーキ | マイルドな減速 | リヤ側メイン |
| プレートブレーキ | 強力な減速 | 急坂・ジャンプ前 |
| バンクスルー設定 | バンクで効かずスロープのみ | 上級テクニック |
アドバンスパックの優れた点は、バンクスルーを実現できる設計になっていることです。
「リヤ周りのFRPの取り付けは、ブレーキを貼った時にバンクスルーできるように考えられています」
バンクスルーの仕組み
バンクスルーとは、カーブ(バンク)ではブレーキを効かせず、下り坂(スロープ)だけでブレーキを効かせるセッティングです。これにより:
✅ カーブでの減速を最小限に抑える ✅ 下り坂での飛び出しを防ぐ ✅ 全体的なラップタイムが向上
実現方法としては、FRPプレートに傾斜をつけて取り付けることで、角度の違いを利用してブレーキの当たり方を調整します。
マスダンパーによる姿勢制御テクニック
マスダンパーはマシンの跳ね上がりを抑制する重要パーツです。特にレーンチェンジや凹凸の多いコースでは必須と言えるでしょう。
🔨 マスダンパー配置の基本
アドバンスパックには以下のマスダンパーが付属しています:
| 配置場所 | 重量 | 効果 |
|---|---|---|
| サイド×2 | 4.2g×2 | 左右の安定性確保 |
| リヤ | 4.2g | 後方の跳ね抑制 |
| フロント(追加推奨) | 要追加パーツ | 前方の跳ね抑制 |
「特にフロント側の跳ねが制御できていない感じです。フロントにマスダンパーを追加したいと思います」
追加マスダンパーの選択肢
フロント側には以下のような追加が考えられます:
- スリムマスダンパー: コンパクトで干渉しにくい
- 重量調整: 4.2g~9g程度で走行特性が変化
- 取り付け位置: フロントステーへの縦配置が効果的
実際に長女のマシンに「リアにスライドダンパーをセット」したところ、「とにかくコーナーが速い」という結果が得られたという報告もあります。マスダンパーの配置と重量バランスは、走行特性に大きな影響を与える要素です。
ミニ四駆ネオVQS改造の実践的な組み立て手順
ここまでの知識を踏まえて、実際の組み立て手順を紹介します。
📝 ステップバイステップ組み立て
- シャーシの下準備
- M2ネジ穴にタップを立てる(推奨)
- 下面をフラット化(皿ビス使用)
- プロペラシャフト装着
- ギヤ・モーター組み込み
- カーボン強化ギヤを装着
- モーター慣らし運転(推奨)
- ギヤ比の確認
- フロントバンパー+ローラー
- 2段ローラーを装着
- スタビライザー追加
- 高さ調整(上部ローラー位置)
- リヤステー+ブレーキ
- FRPリヤブレーキステー装着
- スペーサーで傾斜調整
- ブレーキスポンジ貼付
- マスダンパー配置
- サイド×2、リヤ×1を基本配置
- フロント追加(必要に応じて)
- 重量バランス確認
- 最終チェック
- タイヤ回転の確認
- ローラーの高さ確認
- 全体の重量測定
⚖️ 重量の目安
アドバンスパック改造後の重量は以下の通りです:
- シャーシ+パーツ(電池なし・ボディなし):約108g
- ボディ追加後(エレグリッター想定):約120~124g
レギュレーションによって重量制限がある場合、この数値を基準に調整するとよいでしょう。
走行テストと微調整のポイント
組み立てが完了したら、実際にコースで走らせてみましょう。一般的には以下のような調整が必要になることがあります。
🏁 チェックポイント一覧
| チェック項目 | 確認方法 | 対処法 |
|---|---|---|
| コースアウト | 走行観察 | ローラー高さ調整、ブレーキ追加 |
| レーンチェンジ失敗 | スロー動画撮影 | フロントローラー径変更 |
| ジャンプでの不安定 | 空中姿勢確認 | マスダンパー追加・位置変更 |
| タイムが伸びない | ラップタイマー計測 | モーター・ギヤ比見直し |
「スマホでスロー動画を撮影し、コースアウトしてしまう瞬間の一瞬、何が起きているのか確認することができる」
電池管理の重要性
充電式電池を使用する場合、「充電したての電池はとにかくハイパワーで速い。モーターを変える以上に変化するかもしれない」という指摘があります。電池の状態によってマシン挙動が大きく変わるため、安定した計測には電池管理が不可欠です。
まとめ:ミニ四駆ネオVQS改造で速さと安定性を両立させる
最後に記事のポイントをまとめます。
- ネオVQSはVZシャーシ搭載で基本性能が高く、初心者でも速いマシンに仕上げられる
- アドバンスパックは3,080円で5,610円相当のパーツがセットになった超コスパ商品である
- モーター選択は走行環境に応じて行い、ライトダッシュ~スプリントダッシュが選択肢となる
- ローラーは8枚より4枚、上下で径を変えることで安定性が向上する
- ブレーキセッティングは現代ミニ四駆の必須技術で、バンクスルーが理想的
- マスダンパーは特にフロント側への追加が効果的で、姿勢制御に貢献する
- 複雑な加工より汎用パーツの組み合わせでシンプルに仕上げる方が実用的である
- スマホのスロー動画撮影とラップタイマーアプリで科学的なセッティングが可能
- 電池の充電状態がマシン挙動に大きく影響するため管理が重要である
- アドバンスパックは説明書通りに組むだけでも完成度の高いマシンになる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ひたすらミニ四駆を改造した話|マツナミヒロキ
- ミニ四駆GTアドバンス ネオVQSアドバンスパック(VZシャーシ)のおすすめ改造 | yun工房+
- ネオVQSを作った。(その2)|Koshichi
- 【絶対買うべき】ネオVQS アドバンスパック|待ち望まれていた優秀キットの再販 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- ネオVQSを並べてみる – 例えば流れるように
- 「ネオVQS ジャパンカップ2020」のスペックまとめ|ミニ四駆改造アカデミー
- 【ミニ四駆】なんちゃってアドバンスパック。その5 – 5DESUです。
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