「ミニ四駆エンペラー」と聞いて、胸が高鳴るのは私だけではないはず。1988年に登場した主人公マシン「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」は、ダッシュ四駆郎ブームの象徴として多くの少年たちを魅了しました。当時、小遣いを握りしめて模型店に駆け込んだ記憶が蘇る方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ミニ四駆エンペラーの初代価格を起点に、発売当時の背景や歴代モデルの変遷、現在の買取相場まで幅広く掘り下げていきます。懐かしのマシンに再び光を当て、その価値を多角的に検証していきましょう。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ミニ四駆エンペラー初代の定価は600円だった |
| ✓ 初版と再販では仕様が異なり買取価格に大きな差がある |
| ✓ エンペラーシリーズは複数の派生モデルが存在する |
| ✓ 現在では初版が数万円で取引されるプレミア商品になっている |
ミニ四駆エンペラー初代の価格と発売当時の状況
- ミニ四駆エンペラー初代の定価は600円だった
- 発売日は1988年9月で第一次ブームの真っ只中
- 初版と再販の見分け方にはいくつかのポイントがある
ミニ四駆エンペラー初代の定価は600円だった
ミニ四駆エンペラーの初代、正式名称「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.12」の**定価は600円(税抜)**でした。
1986年にレーサーミニ四駆シリーズが誕生して以来、基本的な定価は600円に設定されていました。これは子どもの小遣いでも購入できる戦略的な価格設定だったと言えるでしょう。
📊 レーサーミニ四駆シリーズの初期価格推移
| 年月 | 主な発売マシン | 定価(税抜) |
|---|---|---|
| 1986年6月 | ホットショットJr. | 600円 |
| 1988年9月 | ダッシュ1号・皇帝(エンペラー) | 600円 |
| 1997年3月 | スーパーアスチュートJr.アドバンス | 700円(初の値上げ) |
興味深いのは、この600円という価格が約11年間も維持されていた点です。1997年まで据え置かれていたことからも、タミヤが子どもたちへの配慮を重視していたことが伺えます。
発売日は1988年9月で第一次ブームの真っ只中
ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)が発売されたのは1988年9月のことでした。この時期は第一次ミニ四駆ブームが加速していた時代です。
📅 エンペラー発売前後の主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1987年12月 | 月刊コロコロコミックで「ダッシュ!四駆郎」連載開始 |
| 1988年3月 | コロコロコミック4月号でデザインコンテスト結果発表 |
| 1988年7月 | 第1回ミニ四駆日本選手権(ジャパンカップ)開催 |
| 1988年9月 | ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)発売 |
エンペラーの誕生には特別なストーリーがあります。コロコロコミックで開催された「ミニ四駆ダッシュ1号デザインコンテスト」には3万通以上の応募があり、その中から選ばれた作品をもとに徳田ザウルス先生がデザインしたのが、このマシンです。
応募総数は3万通以上にも及び、読者参加型の企画として大成功を収めた
漫画のオリジナルマシンがキット化されるのはこれが初めてで、主人公・四駆郎の愛車としてパッケージにもキャラクターが描かれた画期的な商品だったのです。
初版と再販の見分け方にはいくつかのポイントがある
エンペラーは人気ゆえに何度も再販されており、初版と再販では買取価格に10倍以上の差が生じています。見分けるポイントを押さえておくことは、コレクターにとって重要です。
🔍 初版を見分ける主なポイント
| チェック項目 | 初版の特徴 | 再販の特徴 |
|---|---|---|
| パッケージ表記 | MADE IN JAPAN | 記載なし・または異なる |
| 住所表記 | 静岡市小鹿 | 静岡市駿河区恩田原 |
| 付属品 | 紙帯あり | なし |
| ギア・ホイール | 多色ギア・白ホイール | 単色・別カラー |
| 価格表記 | ¥600 | 異なる場合あり |
特に決定的なのは説明書の住所です。タミヤ本社の住所が「静岡市小鹿」となっているものは初版である可能性が極めて高いでしょう。現在の住所は「静岡市駿河区恩田原」となっているため、これが判別の決め手になります。
説明書の住所は「静岡市小鹿」になっています。この商品が宅配買取で届いたときに、本当に初版のダッシュ1号・皇帝(エンペラー)なのかな?とドキドキしながらまずは箱の記載をチェック
また、初版には箱の中に紙帯が封入されており、ホイールとギヤが一緒の袋に入っている点も特徴的です。再販版では小袋が別々になっているケースが多いため、この違いも判別材料になります。
ミニ四駆エンペラーの歴代モデルと現在の買取相場
- エンペラーシリーズには複数の派生モデルが存在する
- 初版エンペラーの買取相場は1万円超えが当たり前
- 再販版でも定価超えの買取価格がつく人気ぶり
- まとめ:ミニ四駆エンペラー初代価格から見える当時の熱狂
エンペラーシリーズには複数の派生モデルが存在する
エンペラーの名を冠したマシンは初代だけではありません。ダッシュ四駆郎の物語の進行とともに、複数の派生モデルが登場しました。
🏁 エンペラーシリーズの主な展開
| 商品名 | 発売年月 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.12 | 1988年9月 | タイプ1シャーシ・初代 |
| ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.25 | 1990年1月 | タイプ3シャーシ・スリックタイヤ仕様 |
| ダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー) | 1990年6月 | タイプ3シャーシ |
| ダッシュ001号・大帝(グレートエンペラー) | 1991年9月 | ゼロシャーシ |
| ダッシュCB1・大地皇帝(ジオエンペラー) | 1995年5月 | レーサーミニ四駆 |
シャーシの進化とともにエンペラーも進化を遂げています。タイプ1からタイプ3へ、そしてゼロシャーシへと技術革新が反映されていきました。
特筆すべきは、スーパーエンペラーの存在です。これは四駆郎のライバルであるJ(ジェイ)が開発したマシンという設定で、オレンジと黒のカラーリングが印象的でした。初代エンペラーから約2年後の登場でしたが、一般的には「エンペラー=ダッシュ1号」というイメージが根強いようです。
初版エンペラーの買取相場は1万円超えが当たり前
30年以上前の商品にもかかわらず、初版エンペラーは驚異的な買取価格を維持しています。コレクターズアイテムとしての価値が高く評価されているのです。
💰 エンペラー関連商品の買取価格例
| 商品状態・種類 | 買取価格(参考) |
|---|---|
| ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.12 初版(完品) | 13,000円 |
| 同上(モーター液漏れあり) | 10,000円 |
| ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.25 再販 | 2,100円 |
| ダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー) | 1,500円 |
| ダッシュ001号・大帝(グレートエンペラー) | 1,500円 |
※価格は時期や在庫状況により変動する可能性があります
初版の完品状態であれば13,000円、モーター部分に経年劣化があっても10,000円という相場が形成されています。定価600円の商品が、現在では20倍以上の価値を持つプレミア商品となっているわけです。
『18012 ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)NO.12 初版』は本来12000円の買い取りなのですが、今回10000円になった理由はモーターでした…
オークションサイトでの落札事例を見ると、さらに高額な取引も散見されます。Yahoo!オークションでは未組立の初版が23,800円で落札されたケースもあり、状態次第では相場以上の価格がつく可能性もあるでしょう。
再販版でも定価超えの買取価格がつく人気ぶり
初版ほどではないにせよ、再販版も定価を大きく上回る買取価格を維持しています。これはエンペラーというブランド力の証明と言えるでしょう。
📈 再販版の市場価値
✓ 2007年発売の再販版でも2,100円の買取価格 ✓ 発売から10年以上経過しても価値を保持 ✓ 楽天市場などでは980円~1,430円程度で販売中 ✓ 中古市場でも需要が安定している
興味深いのは、現在でも新品・未組立品として流通している点です。楽天市場やAmazonなどのECサイトでは、MSシャーシ版のエンペラーが800円~1,400円程度で購入可能です。
🛒 現在入手可能なエンペラー関連商品
| 商品名 | 販売価格帯 | シャーシ |
|---|---|---|
| ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)(MSシャーシ) | 880円~1,430円 | MSシャーシ |
| ダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー) | 1,100円~1,690円 | MSシャーシ |
| ダッシュ1号エンペラー プレミアム | 1,089円~1,790円 | スーパーIIシャーシ |
2007年以降に発売されたMSシャーシ版は、ミニ四駆PROシリーズとしてリリースされたものです。一般的には入手しやすい価格帯ですが、限定版や特別仕様のものになると、おそらく価格が跳ね上がる傾向にあるでしょう。
メルカリやヤフオクなどのフリマ・オークションサイトでも活発に取引されており、組み立て済みやジャンク品でも一定の需要があります。これは単なる懐古趣味だけでなく、現在もミニ四駆を楽しむ層が厚いことを示しています。
まとめ:ミニ四駆エンペラー初代価格から見える当時の熱狂と現在の価値
最後に記事のポイントをまとめます。
- ミニ四駆エンペラー初代の定価は600円で、子どもの小遣いでも買える価格設定だった
- 発売は1988年9月で、第一次ミニ四駆ブームの絶頂期に登場した
- コロコロコミック読者3万通以上の応募から生まれた特別なマシンである
- 初版と再販の見分け方は住所表記や付属品、パッケージ表記などで判別可能
- 初版の買取相場は10,000円~13,000円と定価の20倍以上に高騰している
- エンペラーシリーズにはスーパーエンペラー、グレートエンペラーなど複数の派生モデルが存在する
- 再販版でも2,100円程度の買取価格がつき、定価を大きく上回る
- 現在も新品として800円~1,400円程度で入手可能なバージョンがある
- オークションサイトでは状態次第で相場以上の高額取引も成立している
- ミニ四駆ブームは第三次を迎え、親子で楽しむ層も増加している
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- タミヤ 1/32 ミニ四駆PROシリーズ No.32 ダッシュ01号・超皇帝 (スーパーエンペラー) (MSシャーシ) 18632 価格比較
- Yahoo!オークション -「ミニ四駆 エンペラー」の落札相場・落札価格
- ミニ四駆買取価格表-買取なら茨城鑑定団神栖店
- Yahoo!オークション -ミニ四駆 エンペラーの中古品・新品・未使用品一覧
- ミニ四駆定価変遷 – TEA-League
- 【楽天市場】ミニ四駆 エンペラーの通販
- ミニ四駆歴史年表(1982年〜1999年) – TEA-League
- 【ミニ四駆買取】ダッシュ1号皇帝(エンペラー)初版を10000円で買い取りしました!-千葉鑑定団八千代店
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