ミニ四駆のMSシャーシにサイドマスダンパーを取り付けたいけれど、サイドガードがなくて困っていませんか？MSシャーシは両軸モーターで速度が出やすい反面、MAシャーシのようなサイドガードがないため、サイドマスダンパーの取り付けに工夫が必要です。実はARシャーシ用のパーツやリヤ用FRPを活用することで、MSシャーシでもサイドマスダンパーを効果的に設置できる方法があります。
この記事では、MSシャーシにサイドマスダンパーを取り付ける具体的な方法から、マスダンパーの効果的な配置、さらにはB-MAXレギュレーション対応のセッティングまで、実際の改造例をもとに詳しく解説していきます。レギュレーション違反を避けながら、ジャンプや着地の安定性を高める実践的なテクニックを手に入れましょう。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ MSシャーシへのサイドマスダンパー取り付けには他シャーシ用パーツの応用が有効 |
| ✓ マスダンパーの配置位置によって異なる効果とレギュレーション上の注意点 |
| ✓ スプリング併用やスライドダンパーなど多様なセッティング方法 |
| ✓ B-MAXやフレキシブルなど用途別のマスダンパー活用法 |
MSシャーシにサイドマスダンパーを取り付ける実践的方法
- ARシャーシ用パーツを活用した取り付け方法
- リヤ用FRPを流用したフロント側への設置
- スプリング併用による可動式マスダンパーの実現
ARシャーシ用パーツを活用した取り付け方法
MSシャーシの最大の課題はサイドガードが存在しないことです。これにより、MAシャーシやARシャーシのように簡単にサイドマスダンパーを取り付けることができません。
しかし、ある改造例では興味深い解決策が示されています。
MSシャーシのフロントとセンター繋ぐ部分の幅って、リヤ用FRPの幅と同じなんじゃね…もしかしたらこれを利用すればできるかもしれない
出典：【ミニ四駆】MSシャーシにサイドマスダンパーを – コースありません。
📋 ARシャーシ用サイドマスダンパーセットの活用メリット
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 重量調整の幅 | ボウル型(3.4g)とシリンダー型(4.1g)の2種類が各2個で調整しやすい |
| 低重心化 | ナットやビス頭が逃げるへこみがあり、低い位置に設置可能 |
| デザイン性 | 見た目にも優れており、モチベーション向上につながる |
ARシャーシ用のサイドマスダンパーセットは、MSシャーシにも応用できる汎用性の高いパーツとして知られています。特にシリンダー型とボウル型の組み合わせにより、重量配分の微調整が可能になる点は大きなメリットです。
一般的に、サイドマスダンパーは横方向の振動を抑制し、コーナリング時の安定性向上に寄与します。ただし、MSシャーシの場合は取り付け位置の工夫が必要になるため、次の方法が有効です。
リヤ用FRPを流用したフロント側への設置
MSシャーシにサイドマスダンパーを設置する際、スーパーXシャーシ用のリヤFRPを活用する方法が実績として報告されています。
🔧 取り付け手順の概要
| 工程 | 作業内容 |
|---|---|
| ①穴あけ | マスダンパー用のビス（30mm程度）を立てる穴を確認 |
| ②スプリング設置 | シャーシ接続部分にスライドダンパー用スプリングを仕込む |
| ③FRP接続 | リヤFRPのシャーシ取り付け側とMSフロントユニットをビスで固定 |
| ④高さ調整 | ビスの地上高を2mm程度に調整してレギュレーション対応 |
この方法では、FRPプレートをひっくり返して使用する必要がある点に注意が必要です。また、電池押さえパーツの取り外しが若干困難になるというデメリットも報告されています。
おそらく、AR用とMAシャーシ用では取り付け方法が異なるため、AR用を選択する理由はフロントへの取り付けやすさにあると推測されます。MAシャーシ用の角型マスダンパーでは、FRPプレート未装着の状態では取り付けが難しいケースが多いようです。
スプリング併用による可動式マスダンパーの実現
より高度なセッティングとして、スプリングを活用した可動式のマスダンパーシステムがあります。
改造例では以下のような工夫が見られます：
シャーシ接続部分にはスプリングなんかも仕込んでみました。どういう結果になるかはテスト前なので不明ですが…。今回はハードを選択しています。
出典：【ミニ四駆】MSシャーシにサイドマスダンパーを – コースありません。
⚙️ スプリング式マスダンパーの特性
- 衝撃吸収効果: 着地時の衝撃を段階的に吸収
- 可動性: 一定の力で動き、手を離すと元の位置に復帰
- レギュレーション: 回転しないよう固定が必須（回転するとローラー判定）
ただし、この方式には注意点もあります。一部の改造例では「可動の向きが逆なのが気になる」「わずかながら進行方向と反対側にはねている」という指摘があり、着地後のスピードロスにつながる可能性も示唆されています。
ポチップ
MSシャーシのマスダンパーセッティングを極める配置戦略
- フロント・サイド・リヤの効果的な配置パターン
- B-MAXレギュレーション対応のマスダンパー活用法
- まとめ：ミニ四駆のMSシャーシにサイドマスダンパーを最適化
フロント・サイド・リヤの効果的な配置パターン
マスダンパーの効果を最大化するには、設置位置による特性の違いを理解することが重要です。
📊 マスダンパー配置別の効果比較
| 配置位置 | 主な効果 | 推奨されるシーン |
|---|---|---|
| フロント | 着地時のフロント跳ね上がり抑制 | ジャンプセクションの多いコース |
| サイド | 横方向の振動抑制、コーナー安定性向上 | テクニカルコース |
| リヤ | 後部の安定性確保、全体バランス調整 | 高速コース |
一般的なマスダンパーの基本配置として、以下のパターンが推奨されています：
✅ 推奨される配置パターン
- 前後配置：フロント+リヤで基本的な安定性を確保
- 三点配置：フロント+サイド+リヤで総合的な安定性
- サイド集中：サイドマスダンパーでコーナリング特化
MSシャーシの場合、サイドガードがないため、フロントとリヤへの配置が基本となります。ただし、前述のFRP活用法により、サイド配置も可能になります。
実際の走行では、マスダンパーを取り付けると段差やジャンプからの着地時にマシンが跳ねにくくなり、スムーズな走行が実現します。取り付ける場所や重量を増やすほど効果は高まりますが、同時にスピードダウンも避けられないため、バランスが重要です。
B-MAXレギュレーション対応のマスダンパー活用法
B-MAX（基本的にパーツ無加工ポン付け）レギュレーションにおけるMSシャーシのマスダンパーセッティングには、特有の工夫が必要です。
🎯 MSシャーシB-MAXマシンの構成例
| パーツ種類 | 使用パーツ例 | 役割 |
|---|---|---|
| サイドステー | スーパーXシャーシ リヤローラーステー | サイドマスダンパー取り付け基盤 |
| マスダンパー | スリムマスダンパー（長） | 重量調整と振動抑制 |
| 取り付けビス | 30mm皿ビス | マスダンパー固定 |
| スペーサー | 大ワッシャー3枚+3mmスペーサー | 地上高1mm確保 |
B-MAXマシンでの実例では、以下のような創意工夫が見られます：
MSシャーシはサイドステーが無いので、サイドマスダンパーを使うには、自分でサイドステーを作成する必要があります。そこで、今回は「スーパーXシャーシ リヤローラーステー」を使用します。
出典：【ミニ四駆】MSシャーシのB-MAXマシンをご紹介☆ネオファルコンをカスタムしてみた！！
⚠️ レギュレーション上の注意点
- 最低地上高1mmを確保（クリアランスゲージで確認）
- プレート下にビスが出ないよう皿ビス加工が必須
- マスダンパーは回転しないよう固定（回転するとローラー判定でNG）
B-MAXレギュレーションでは、前後2mmのブレーキまで貼ってもバンクスルー可能というセッティング幅の広さも報告されており、マスダンパーと組み合わせることで高い安定性を実現できます。
まとめ：ミニ四駆のMSシャーシにサイドマスダンパーを最適化
最後に記事のポイントをまとめます。
- MSシャーシはサイドガードがないため、ARシャーシ用パーツやリヤ用FRPの流用が有効
- スーパーXシャーシ用リヤFRPをフロント側に活用することでサイドマスダンパー設置が可能
- スプリング併用により可動式マスダンパーを実現できるが、動作方向に注意が必要
- マスダンパーの配置はフロント・サイド・リヤで効果が異なり、コース特性に応じた選択が重要
- B-MAXレギュレーションではスーパーXシャーシ リヤローラーステーでサイドステーを代用
- 最低地上高1mmの確保とビスの皿ビス加工がレギュレーション対応に不可欠
- マスダンパーは回転防止のため確実に固定し、ローラー判定を回避する
- ARシャーシ用サイドマスダンパーセットはボウル型とシリンダー型で重量調整が容易
- マスダンパー増設により安定性は向上するがスピードダウンとのトレードオフがある
- MSシャーシは両軸モーターの速度優位性を活かしつつマスダンパーで安定性を補完できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】MSシャーシにサイドマスダンパーを – コースありません。
- 【ミニ四駆】MSシャーシに手を出した – コースありません。
- ミニ四駆のAR用サイドマスダンパーをFRPプレート無しでMAシャーシのフロントに付ける方法。
- ミニ四駆の改造の基本 – ミニ四駆制作改造情報局・トップページ
- 【ミニ四駆】MSシャーシのB-MAXマシンをご紹介☆ネオファルコンをカスタムしてみた！！
- ミニ四駆作ってみた〜その233 「グランドノッカー、そのレシピ」 – ミニ四駆作ってみた
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