ミニ四駆を始めたばかりの方や、さらなる高速化を目指す方にとって、72mmシャフトは非常に重要なパーツです。通常のキットには60mmシャフトが付属していますが、72mmシャフトを使うことでホイール貫通という改造が可能になり、走行安定性と速度が劇的に向上します。しかし「どうやって使うの?」「60mmとの違いは?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、72mmシャフトの基本的な使い方からホイール貫通の具体的な手順、シャフト選別のコツまで、初心者から中級者まで役立つ情報を網羅的に解説します。インターネット上に散らばる情報を収集・整理し、実践的な知識として分かりやすくお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 72mmシャフトはホイール貫通改造に必須のパーツ |
| ✓ ホイール抜け防止とブレ軽減で走行が安定する |
| ✓ 貫通加工は身近な工具で意外と簡単にできる |
| ✓ シャフト選別が速度アップの重要ポイント |
ミニ四駆で72mmシャフトを使う理由と基本知識
- 72mmシャフトと60mmシャフトの決定的な違いは長さだけじゃない
- ホイール貫通改造が72mmシャフトの最大の使い道
- 72mmシャフトの種類と選び方のポイント
72mmシャフトと60mmシャフトの決定的な違いは長さだけじゃない
ミニ四駆のシャフトには主に60mmと72mmの2種類があります。一見すると12mmの長さの違いだけに思えますが、この差が走行性能に大きな影響を与えるんです。
📊シャフト長による使用目的の違い
| シャフトタイプ | 長さ | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 60mmシャフト | 60mm | 標準装備 | キット付属、通常の組み立てに使用 |
| 72mmシャフト | 72mm | ホイール貫通改造用 | シャーシ幅より12mm長い、改造必須 |
60mmシャフトはシャーシの幅とホイールの穴の深さに合わせて設計されており、そのまま組み立てるとちょうど良く収まるようになっています。一方、72mmシャフトはシャーシ幅よりも長いため、通常の組み立て方法では使用できません。
シャーシの幅とホイールの穴深さは”60mmシャフト”を使用すると丁度良く収まるように設計されています。そこからホイールの穴をピンバイス等で貫通させて”72mmシャフト”を装着すると、劇的に抜け強度がアップします。
つまり、72mmシャフトはホイール貫通改造を前提としたパーツなのです。
ホイール貫通改造が72mmシャフトの最大の使い道
ホイール貫通とは、文字通りホイールに穴を開けてシャフトを完全に貫通させる改造のことです。この改造により、以下のような大きなメリットが得られます。
✅ホイール貫通改造の3大メリット
- 走行中のホイール抜けを防止
- 圧入面積が増えてシャフトが抜けにくくなる
- レース中のトラブルが激減
- タイヤのブレが大幅に減少
- ホイール全体がシャフトに固定される
- 安定した走行が可能に
- トレッド幅の自由な調整
- コースに応じた最適なセッティングが可能
- 走行性能の微調整ができる
📊貫通・非貫通の性能比較
| 項目 | 非貫通ホイール | 貫通ホイール |
|---|---|---|
| シャフト接触面積 | ホイールの一部のみ | ホイール全体 |
| 抜け強度 | 弱い(衝撃で抜けやすい) | 強い(簡単には抜けない) |
| タイヤのブレ | 大きい | 小さい |
| トレッド調整 | 不可(ホイール形状に依存) | 可能 |
一般的に、B-MAX GPと呼ばれる初心者向けレースでも、ホイール貫通改造だけは認められているほど、基本的かつ重要な改造と言えるでしょう。
72mmシャフトの種類と選び方のポイント
72mmシャフトには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ特性が異なります。
🔧72mmシャフトの種類と特徴
| シャフトタイプ | 材質・特徴 | メリット | デメリット | 価格帯 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノーマルシャフト | 鉄製、標準的な強度 | 入手しやすい、価格が安い、強度がある | やや重い | 10本で約300円 | ★★★★★ |
| 中空ステンレスシャフト | 中が空洞、軽量化 | 軽い、六角面が精密 | 衝撃に弱く曲がりやすい、径が細い | 4本で約500円 | ★★★☆☆ |
| ブラック強化シャフト | 加工硬化処理済み | 衝撃に強い | 曲がりが多い、六角が不正確 | 4本で約600円 | ★★☆☆☆ |
私もシャフトはいろいろと試してきましたが、結局は”72mmノーマルシャフト”に落ち着きました(笑)走行による変形は防ぎきれず消耗品なので、性能と価格のバランスから個人的にはこれが1番のおすすめです。
初心者には断然ノーマルシャフトがおすすめです。価格が安く、入手しやすく、十分な性能を持っています。中空ステンレスは軽量化を追求する上級者向け、ブラック強化は個体差が大きいため注意が必要です。
実践!ミニ四駆72mmシャフトを使ったホイール貫通の手順
- ホイール貫通に必要な工具とパーツリスト
- ホイール貫通の具体的な作業手順を2段階で解説
- 貫通後のシャフト取り付けとトレッド幅調整方法
- まとめ:ミニ四駆72mmシャフトの使い方をマスターしよう
ホイール貫通に必要な工具とパーツリスト
ホイール貫通改造は特殊な工具がなくても、身近なパーツで実施できます。以下のリストを参考に準備しましょう。
🛠必須パーツ・工具リスト
| カテゴリ | アイテム | 詳細・注意点 | 必須度 |
|---|---|---|---|
| パーツ | 貫通させたいホイール | 実際に使用するホイール | 必須 |
| 作業用ホイール(無加工) | 押し込み用、タイヤ付きが理想 | 必須 | |
| 72mmシャフト | ノーマル推奨 | 必須 | |
| 長めのビス | 30mm以上、曲がっていないもの | 必須 | |
| ゴムパイプ | シャフト突出部の保護用 | 必須 | |
| 工具 | プラスドライバー | 手動推奨(電動は精度が落ちる) | 必須 |
| 六角マウント | 10mm推奨、15mmも可 | 推奨 | |
| スペーサー | 12mm、精度向上用 | あると良い | |
| ペンチ | シャフト抜き用 | 推奨 |
六角マウントは各グレードアップパーツに付属していますが、単品でも購入可能です。スペーサーはあっても無くても加工精度にさほど変わりはないため、手持ちがなければ無理に購入する必要はないでしょう。
ホイール貫通の具体的な作業手順を2段階で解説
ホイール貫通は**フェーズ1(穴あけ)とフェーズ2(穴拡張)**の2段階で行います。
⚙️フェーズ1:ビスでホイールに穴を開ける
- 六角マウントにビスを取り付け
- ビスの先端を1mm程度出した状態にする
- 六角マウントは10mmが作業しやすい
- ホイールを平らな台に置く
- ビス先端をホイールのシャフト穴部分にセット
- 両指で六角マウントをつまみながら下に押す(垂直を保つため)
- ビスを正回転方向に回す
- 最初は抵抗なく通る
- 未貫通部分に入ると硬くなる
- 六角マウントが固定されたら、さらに押しながら回す
- 貫通を確認
- ビスがホイールを完全に貫通したら作業完了
- 逆回転でビスを取り外す
ホイールによっては材質が硬く貫通させるのが大変なものもあり、電動ドライバーを使えば楽には貫通できるのですがドライバーの回転がブレてしまうと貫通穴の精度にも影響が出てしまう可能性もあります。
⚙️フェーズ2:シャフトで穴を拡張する
- パーツを組み立てる
- 72mmシャフトにスペーサーを通す(あれば)
- 無加工ホイール(タイヤ付き推奨)にシャフトを差し込む
- 貫通ホイール側にもシャフトをセット
- 無加工ホイールを押し込む
- 指でスペーサーを押さえながら無加工ホイールを押す
- シャフトが徐々にホイールを貫通していく
- ハンマーを使わなくても静かに作業可能
- 貫通完了後の処理
- 無加工ホイールを取り外す(基本的に自然と抜ける)
- バリがあればニッパーで除去
- 通常履きならバリは放置してもOK
貫通後のシャフト取り付けとトレッド幅調整方法
貫通ホイールの取り付けは、正確な位置に装着することが重要です。誤った位置に取り付けると、かえって走行性能が低下する可能性があります。
🔩シャーシへの取り付け手順
- 片側ホイールの仮組み
- 貫通ホイールと無加工ホイールをシャフトにセット
- 無加工ホイールを押してシャフトを貫通
- 無加工ホイールを取り外す
- シャーシへのセット
- 片側ホイール付きシャフトをシャーシに通す
- もう片方のホイールを取り付け
- シャフトが突き出すまでホイール間を狭める
- シャフト位置の調整
- ステーを使った治具でシャフトの突出量を調整
- 一般的にホイールから1.5~2mm程度突き出す
- ゴムパイプで突出部分を保護(レギュレーション対応)
📏トレッド幅調整のポイント
| 調整方法 | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| シャフト位置を左右均等に | 基本的な調整 | 左右のバランスが重要 |
| 幅を狭める | 走行安定性向上 | 現在のコース傾向に合う |
| 逆履き | さらに幅を狭められる | ホイールによって可否が異なる |
タイヤ・ホイール・シャフトの選別で精度が出ると全く同じ車体でも速度が段違いに出ます。着地時の加速感、ストレートの伸び、コーナリングの切れ、どれを見ても速度は伸びているはず。
まとめ:ミニ四駆72mmシャフトの使い方をマスターしよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 72mmシャフトはホイール貫通改造に必須のパーツである
- 60mmシャフトと比べて12mm長く、通常の組み立てでは使用できない
- ホイール貫通によりシャフト抜け防止とブレ軽減が実現する
- シャフトの種類はノーマル、中空ステンレス、ブラック強化の3タイプ
- 初心者にはコスパに優れたノーマルシャフトが最もおすすめ
- 貫通加工は六角マウントと長めのビスがあれば実施可能
- 作業は2段階方式で、ハンマー不要の静かな方法もある
- シャフト選別が走行性能向上の重要なポイントになる
- 貫通ホイールからシャフトを抜く際はペンチや専用治具を活用する
- トレッド幅の調整により、コースに応じた最適なセッティングができる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ミニ四駆のシャフトのおはなし|KATSUちゃんねる ブログ
- 【ミニ四駆】速度を出そうと思ったら➃シャフト精度 : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- ホイール貫通 やり方(治具なし簡単加工)【ミニ四駆 改造】 | ミニ四ファン
- ミニ四駆加工 〜貫通ホイール〜 | FLAT Racingの活動記録
- AO-1043 ミニ四駆 2×72mm六角シャフト(10本): ミニ四駆|TAMIYA SHOP ONLINE
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
私たちは、情報の収集や整理を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法には不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
このたび、当ブログの記事内容について無断転載とのご指摘を受けました。
事実確認が十分でない部分もありますが、著作権に関わるご迷惑をおかけする可能性を重く受け止め、記事をすべて非公開とし、今後の再確認を進めてまいります。
ご心配・ご不快の念をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は再発防止に努め、安心してご覧いただけるブログ運営を行ってまいります。
