ミニ四駆のB-MAXレギュレーションで走らせていると、コースアウトの原因として多いのが「コースへの引っ掛かり」です。特にジャンプ後の着地やバンクセクションでタイヤとローラーの間にコースの壁が入り込んでしまい、マシンが走行不能になるパターンは誰もが経験するトラブルでしょう。B-MAXは基本的にパーツの無加工ポン付けが原則なので、オープンクラスのような複雑な加工はできませんが、適切なパーツ選びと組み合わせ次第で十分な引っ掛かり防止対策が可能です。
本記事では、インターネット上の様々な情報を収集・分析し、B-MAXレギュレーションにおける引っ掛かり防止の実践的なセッティング方法を網羅的に解説します。初心者から中級者まで、すぐに実践できる具体的なパーツ構成やセッティングのコツをお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ B-MAX向け引っ掛かり防止の基本パーツと取り付け方法 |
| ✓ シャーシ別(MA・VZ・FM-A等)の最適セッティング |
| ✓ 無加工で実現できる効果的なブレーキ配置 |
| ✓ スライドダンパー使用時の引っ掛かり対策 |
ミニ四駆B-MAXにおける引っ掛かり防止の基本戦略
- B-MAXレギュレーションで使える引っ掛かり防止パーツ
- フロント部分の引っ掛かり防止セッティング
- リア部分の引っ掛かり防止が最重要な理由
B-MAXレギュレーションで使える引っ掛かり防止パーツ
B-MAXレギュレーションではパーツの無加工ポン付けが基本となるため、使用できる引っ掛かり防止パーツは限られますが、効果的な選択肢がいくつか存在します。
📋 主要な引っ掛かり防止パーツ一覧
| パーツ名 | 使用箇所 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート | リア | ほとんどのシャーシに対応、無加工で取り付け可能 | 約200円 |
| フロントアンダーガード | フロント | ビス頭を隠せる、左右単体での取り付けも可能 | 約300円 |
| FRPリヤブレーキステーセット | フロント・リア | ブレーキと引っ掛かり防止を兼用 | 約380円 |
| ミニ四駆キャッチャー(加工) | 任意 | 滑りやすい素材、両面テープ固定も可能 | 約300円 |
スーパーXシャーシ用プレートの優位性
最も多くのレーサーが採用しているのが、スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレートです。このパーツがB-MAX界隈で人気の理由は以下の通りです。
✅ 採用される理由
- ビス穴の位置がほとんどのシャーシのリヤステー取り付け穴と同じ
- タイヤとバンパーの隙間を埋める形状が最適
- スペーサーで高さ調整が容易
- アドバンスパックでも採用されている実績
リヤの引っ掛かり防止としてよく使われるのが、「スーパーXシャーシ用プレート」です。ビス穴の位置がほとんどのシャーシのリヤステー取り付け穴と同じなのでビスで固定するだけで、かんたんに取り付けることができます。
出典:ムーチョのミニ四駆ブログ
実際の装着では、リヤバンパーと干渉する場合はスペーサーで取り付け高さを調整することで回避できます。これはB-MAXマシンの引っ掛かり防止ステーとしても特におすすめで、無加工でそのまま取り付けられる点が初心者にも優しい仕様です。
フロント部分の引っ掛かり防止セッティング
フロント部分の引っ掛かり対策では、ビス頭の処理と適切なブレーキプレート配置がポイントになります。
🔧 フロント引っ掛かり防止の実践方法
フロントアンダーガードの活用
B-MAXレギュレーションでは、フロントアンダーガードが非常に有効です。一般的には以下のような使い方が推奨されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主な効果 | ビス頭を隠してコースへの引っ掛かりを防止 |
| 取り付け方法 | 左右それぞれ単体での取り付けが可能 |
| 応用 | リヤバンパーにも使用可能 |
| メリット | プレートの皿ビス加工が不要 |
段差ブレーキの構成
複数のレーサーが実践している効果的な方法として、直プレートを2枚使った段差ブレーキがあります。
フロントブレーキの構成はマネしやすく、効果も絶大なので間違いないと自負してます。ブレーキセットにも付いてくる直プレートを2本使い、このように設置。この段差を生かしてブレーキを貼るとスロープなどの斜めセクションでしっかりブレーキをかけることが出来、走行が大きく安定します。
📌 段差ブレーキの設置手順
- 前の1段目はそのままシャーシに取り付け
- 後ろの2段目は1.5mmスペーサーを入れて固定
- この段差によりスロープでよく効くブレーキがセッティング可能
この方法はMAシャーシで標準の26mmタイヤ装着時にベストな組み合わせとされています。ただし、24mmの小径タイヤではこの組み合わせができないため、コースに合わせてギア比などの調整が必要になるかもしれません。
リア部分の引っ掛かり防止が最重要な理由
ミニ四駆のコースアウトで最も多いのが、リヤタイヤとローラーの間にコースが引っ掛かるパターンです。
⚠️ リア引っ掛かりの危険性
コースへの引っ掛かりとして多いのは、リヤのタイヤとバンパーの隙間です。特にジャンプ後の着地でコースに乗り上げた時などに、コースの壁が引っ掛かりやすくなってきます。
実戦での失敗例から学ぶ
公式大会での実例として、以下のような事例が報告されています。
ジャンプ後の着地の時に、リヤバンパーがコースの壁に乗り上げてしまいました。ATの動きによってコース復帰する想定でしたが、それ以上にコースの壁に引っかかってしまいATバンパーとしての動きも抑制されてしまっていました。
出典:ムーチョのミニ四駆ブログ
このケースでは、ATバンパー(スライドダンパー)を搭載していたにもかかわらず、引っ掛かり防止対策を怠ったことで可動範囲以上にコースの壁に引っかかってしまい、対処できなくなったとのことです。
🎯 リア引っ掛かり防止の実装例
| シャーシ | 引っ掛かり防止パーツ | 追加パーツ | 効果 |
|---|---|---|---|
| MA | スーパーXシャーシFRPマルチプレート | 大ワッシャー2枚 | タイヤとの隙間を最小化 |
| VZ | レーザーミニ四駆ブレーキプレート | 6.7mmスペーサー | バンクスルー対応 |
| FM-A | FRPリヤブレーキステー | 3mmスペーサー | 低重心で引っ掛かり回避 |
リアの引っ掛かり防止ステーには大ワッシャーを2枚ほど挟んで固定することで、ブレーキステーを少し浮かして離すことができ、サブブレーキの設定も可能になります。
シャーシ別B-MAX引っ掛かり防止の実践テクニック
- MAシャーシでの最適セッティング方法
- VZシャーシの軽量化を活かした構成
- FM-Aシャーシの引っ掛かり対策
- まとめ:ミニ四駆の引っ掛かり防止をB-MAXで完璧にする
MAシャーシでの最適セッティング方法
MAシャーシはB-MAXレギュレーションで最も人気が高く、速くなりやすいシャーシです。両軸モーター搭載で駆動効率が良く、パーツの取り付け穴も豊富なため、引っ掛かり防止対策もしやすい特徴があります。
🏆 MAシャーシB-MAXの基本構成
リア周りの構築
MAシャーシのリア引っ掛かり防止では、以下のような構成が効果的とされています。
| 構成要素 | 使用パーツ | 取り付けのポイント |
|---|---|---|
| 引っ掛かり防止ステー | スーパーXシャーシFRPマルチプレート | 3mmスペーサーを挟んで固定 |
| メインプレート | HGカーボンリヤワイドステー | 17mm・11mmローラーが取り付け可能 |
| ローラー | 19mmオールベアリングローラー(上下) | 安定性重視の配置 |
| マスダンパー | スリムマスダンパー | プレート間に取り付け |
タイヤ径による調整の必要性
MAシャーシで小径24mmタイヤを採用する場合、リアのブレーキセッティングがシビアになってきます。
MAに小径24mmを履かせた場合、リアのブレーキセッティングがシビアになってきます。今回はリアブレーキを効かせつつ、引っかかり防止もしたかったので、スーパーX用のフロントステーを画像のように取り付けてます。
この場合、シャーシとステーの間にスプリングワッシャーを介することで、ステーが斜めに付き結構ブレーキが効くようになります。ただし、フロント側寄りにブレーキを貼ると最低地上高1mmを確保できない可能性があるため要注意です。
フロント周りの工夫
✨ 効果的なフロント構成
- カーボンマルチ補強プレート2枚使用
- 1枚目:6mm皿ビスでシャーシ直付け
- 2枚目:1.5mmスペーサー挟んで固定
- 結果:斜めブレーキが簡単に実現
この構成により、スロープなどの斜めセクションでしっかりブレーキをかけることができ、走行が大きく安定するとの報告があります。
VZシャーシの軽量化を活かした構成
VZシャーシは片軸モーター搭載マシンの中では最新で、車体自体が軽いため軽量マシンを作成しやすい特徴があります。
💡 VZシャーシの特徴を活かす
| VZシャーシの強み | B-MAX引っ掛かり防止への活用 |
|---|---|
| 軽量 | 加速性能が良く、引っ掛かりにくい走りが可能 |
| パーツ取り付け穴が豊富 | カスタムの自由度が高い |
| シャーシがしなりやすい | 立体コースに強い |
| 素組みでも速い | 基本性能が高い |
VZ向け引っ掛かり防止セッティング
VZシャーシでは、レーザーミニ四駆のブレーキプレートが非常に有効です。
レーザーミニ四駆のブレーキプレートも絶妙な位置と高さ!これはタミヤさんさすがとしか言えないですね!マシンが浮いたときにしっかりブレーキが面で当たってますよね。これによってしっかりブレーキが掛かるのでメリハリのある走りをするブレーキセッティングになりますね。
🔍 VZシャーシ推奨パーツ構成
リア部分
- 引っ掛かり防止:スーパーXシャーシ用マルチ補強プレート(皿ビス加工)
- ブレーキプレート:6.7mmスペーサーを間に挟んで高さ調整
- ローラー:19mmオールベアリングローラー(上段)+ 19mmテーパータイプ(下段)
- ビス:20mm皿ビス使用
フロント部分
- スライドダンパー:スラダンカーボン(フロント)使用
- ローラー:13-12mm2段アルミローラー
- ステー:HGカーボンリヤワイドステー使用
- ブレーキ:AR蛍光カラーシャーシセット(グリーン)のプレート
サイド補強の重要性
VZシャーシのサイドウィングは折れやすいため、前と後ろの部分をビス留めして力が分散するようにする工夫が推奨されています。ARシャーシサイドマスダンパーセットに入っているプレートを使用し、皿ビス加工してトラスビスで2点留めする方法が効果的です。
FM-Aシャーシの引っ掛かり対策
FM-Aシャーシはフロントモーター配置という特徴的な構造を持ち、B-MAXレギュレーションでも人気のシャーシの一つです。
🎨 FM-A特有の引っ掛かり防止アプローチ
FM-Aシャーシでは、フロントにモーターがあるため重量バランスが独特で、引っ掛かり防止の考え方も他のシャーシとは異なってきます。
基本的な構成例
あるレーサーの実例では、以下のような構成が紹介されています。
📝 FM-A B-MAX構成例
| 部位 | 使用パーツ | 特記事項 |
|---|---|---|
| フロント | FRPプレート + 11mmベアリング | 前輪に近づける配置 |
| フロント下側 | 9mmベアリング(スタビ代わり) | 安定性を求める場合は11mm |
| リア | スライドダンパー | フロントリジッド・リアスラダン構成 |
| リア引っ掛かり防止 | FRP(最下部に共締め) | 13mmローラー使用 |
FM-Aはリアバンパーを付けなくてもいいので、直接ワイドブレーキをつけて。その上に組み上げたスラダンを乗せます。引っ掛かり防止にこのFRPを1番下に共締めすれば完成です。
出典:ミニ四駆作ってみた
ビス頭の引っ掛かり対策
FM-Aシャーシでもビス頭の引っ掛かりは問題になりますが、B-MAXレギュレーションの範囲内では以下のような対策が可能です。
✅ 許容される加工
- プレートの皿ビス加工(パーツ加工ではなく取り付け穴の加工として許容)
- フロントアンダーガードの使用(ビス頭を隠せる)
- 直プレートの組み合わせによる段差ブレーキ
おそらくFM-Aシャーシの場合、フロント部分の引っ掛かりよりもリア部分の対策が特に重要になってくると考えられます。
まとめ:ミニ四駆の引っ掛かり防止をB-MAXで完璧にする
最後に記事のポイントをまとめます。
- B-MAXで最も効果的な引っ掛かり防止パーツはスーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレートである
- リア部分の引っ掛かり対策が最も重要で、タイヤとローラーの隙間を埋めることが基本
- フロントアンダーガードを使えばビス頭の引っ掛かりを無加工で防止できる
- MAシャーシは両軸モーターで安定性が高く、引っ掛かり防止パーツも組みやすい
- VZシャーシは軽量で加速が良いため、適切な引っ掛かり防止で完走率が上がる
- FM-Aシャーシはリア部分の引っ掛かり防止とスライドダンパーの組み合わせが効果的
- 段差ブレーキは直プレート2枚と1.5mmスペーサーで実現でき、スロープに強い
- 24mm小径タイヤを使う場合はブレーキセッティングがシビアになる
- スライドダンパー搭載時も引っ掛かり防止は必須で、併用することで安定性が増す
- 実戦で効果を確認しながら、コースレイアウトに応じて微調整することが重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【対策必須】コースへの引っかかり防止|B-MAXにもおすすめの取り付け方 | ムーチョのミニ四駆ブログ
- 【ミニ四駆】ゆるーくB-MAX!初心者にもオススメ!MA/VZ : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- 【ミニ四駆】B-MAXマシンを作ってみよう。 – D-stone network -HOBBY channel-
- ミニ四駆作ってみた〜その451 「B-MAXマシンを作ろう その2」 – ミニ四駆作ってみた
- 迷走中なのでB-MAXガチマシン作ってみた | じおんくんのミニ四駆のぶろぐ
- 【ミニ四駆】作家だってBasic-MAX GP用のマシンを作りたい!!【B-MAX】|西山暁之亮
- VZシャーシでB-MAXマシンを実際に作ってみよう~B-MAX part4~ – ホビースペース エリア51
- 【ミニ四駆】VZシャーシのB-MAXマシンをご紹介☆レイスピアーをカスタムしてみた☆ | リオンチャンネル〜大人の遊び場〜
- 【低重心】2025年3月時点のMAのセッティングをご紹介! | Mr.Koldのミニ四駆奮闘記
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