ミニ四駆のポリカボディ塗装に挑戦したいけど、プラボディとは勝手が違ってどうすればいいのか分からない…そんな悩みを抱えていませんか?ポリカボディは軽量で衝撃に強く、レース用マシンには欠かせない存在ですが、塗装方法を間違えると色剥げやひび割れの原因になってしまいます。
この記事では、ポリカボディの塗装に関する基礎知識から実践的なテクニックまで、インターネット上の様々な情報を収集・整理してお届けします。専用塗料の選び方、カットや洗浄の手順、マスキングのコツ、裏打ち塗装の効果など、初心者でも美しく仕上げられる方法を網羅的に解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ポリカボディ専用塗料(PS)の選び方と使用理由が分かる |
| ✓ 塗装前のカット・洗浄・マスキングの正しい手順を理解できる |
| ✓ 裏打ち塗装による発色向上のテクニックが身につく |
| ✓ 乾燥時間やスプレーの使い方など実践的なコツを習得できる |
ポチップ
ミニ四駆のポリカボディ塗装で押さえるべき基本知識
- ポリカボディ専用塗料が必要な理由とPS塗料の特徴
- 塗装前のボディカットは必須!その理由とタイミング
- 中性洗剤での洗浄が塗料の食いつきを左右する
ポリカボディ専用塗料が必要な理由とPS塗料の特徴
ポリカボディの塗装で最も重要なのが、専用塗料を使用することです。プラボディ用のTS塗料を使ってしまうと、使用中にボロボロに剥げてくる可能性が高くなります。
📊 ポリカボディ用塗料とプラボディ用塗料の比較
| 項目 | ポリカボディ用(PS) | プラボディ用(TS) |
|---|---|---|
| 対応素材 | ポリカーボネート | プラスチック |
| 追従性 | 高い(柔軟性あり) | 低い(硬質) |
| 塗装面 | 裏面から塗装 | 表面から塗装 |
| 剥がれにくさ | ◎ | △(ポリカに使用時) |
ポリカーボネート素材は柔らかく形が変化するため、塗料にはその動きについていける追従性が求められます。
タミヤ製品であればTSで始まる品番はプラボディ用、PSで始まる品番がポリカボディの塗料となります
一般的には、タミヤのポリカーボネートスプレー(PS)シリーズや、プロホンポのP3 Poli-Coなどが推奨されています。これらの塗料はポリカボディへの食いつきが良く、塗装後の塗料が落ちにくいことからボディ寿命が長くなるとされています。
塗装前のボディカットは必須!その理由とタイミング
ポリカボディの塗装において、カット作業を最初に行うべきという点は非常に重要です。塗装後にカットするのはおすすめできません。
✂️ ボディカットを先に行うべき理由
- ✅ 透明な状態の方がカットラインが分かりやすい
- ✅ 塗装後のカットは周辺の塗料が剥がれやすい
- ✅ 使用する塗料の量を節約できる
- ✅ マシンへの干渉確認が容易
塗装後にボディをカットするとそのカット部分周辺の塗料が剥がれてしまうことが多々あります
出典：ミニ四ファン
カット時には、曲線バサミやデザインナイフ、スチロールカッターなどの工具を使い分けることで、より綺麗な仕上がりが期待できます。また、提灯を使用する場合は、塗装前にビス穴を開けておくと、塗料の剥がれを防げるでしょう。
中性洗剤での洗浄が塗料の食いつきを左右する
ボディカット後の洗浄作業は地味ですが非常に重要なプロセスです。製品開封状態のポリカボディ裏面には油分が付着しており、そのまま塗装すると塗料の食いつきが悪くなってしまいます。
🧼 おすすめの洗浄方法とアイテム
| 洗浄アイテム | 特徴 | 使用方法 |
|---|---|---|
| キュキュット CLEAR泡スプレー | スプレーして放置するだけ | 1〜3分程度放置後、水で流す |
| 一般的な中性洗剤 | コスト効果が高い | スポンジで優しく洗い、水で流す |
| タミヤ プレペイントクリーナー | ポリカ専用で塗料落としにも使える | 細かい部分のピンポイント洗浄に |
キュキュット CLEAR泡スプレーを使えば、ブラシなどをかける必要がなく、放置後に水で流すだけで油分が落ちるため便利です。おそらく、油性マジックの跡も綺麗に消せるため、誤ってボディ裏面にラインを引いてしまった場合でも対応可能でしょう。
洗浄後はタオルやティッシュで水分をしっかり拭き取るか、換気の良い場所でしばらく放置して完全に乾燥させることが大切です。
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ミニ四駆のポリカ塗装を成功させる実践テクニック
- マスキングテープの選び方と複数色の塗り分け方法
- 裏から塗装する際の手順と乾燥時間の目安
- 裏打ち塗装で発色を向上させるテクニック
- まとめ：ミニ四駆のポリカボディ塗装で押さえるべきポイント
マスキングテープの選び方と複数色の塗り分け方法
ボディを1色で塗るなら不要ですが、複数色で塗り分けたい場合はマスキング作業が必要になります。マスキングテープを貼った箇所の上から塗料を塗っても、テープ下の部分には塗料が付着しません。
🎨 用途別マスキングテープの選び方
| テープ幅 | 主な用途 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 6mm・10mm | 汎用性が高く最も使いやすい | ★★★★★ |
| 40mm・50mm | 広い面積のマスキングに最適 | ★★★★☆ |
| 0.4mm・0.7mm・1mm | 細かい箇所の塗り分け | ★★★☆☆ |
| 2mm曲線用 | 曲線の境界線を引く | ★★☆☆☆ |
初心者の方は、まず10mm幅のテープを1つ用意すれば、ほとんどの作業に対応できます。より広い面積をマスキングする必要が出てきたら、50mm幅のテープを追加購入すると良いでしょう。
🔧 マスキングの便利テクニック
- ボディに貼ってからペンでなぞり、ラインをカットする方法
- 付属のシールをマスキングテープに貼り、同じ形に切り抜く方法
- 窓部分は純正ステッカーを裏から貼ってマスキング代わりにする
推測の域を出ませんが、マスキング作業では細かい箇所ほどピンセットの使用が重要になってくるはずです。指だけではどうしても限界があるため、精密作業用のピンセットを用意しておくことをおすすめします。
裏から塗装する際の手順と乾燥時間の目安
ポリカボディの最大の特徴は、裏面から塗装するという点です。これにより、どこかにぶつかっても色剥げが起きにくくなります。
⏱️ 塗装の基本手順と乾燥時間
| 工程 | 作業内容 | 乾燥時間の目安 |
|---|---|---|
| 1回目 | フワッと薄く塗装 | 1時間程度 |
| 2回目 | やや濃いめに塗装 | 1時間程度 |
| 3回目 | ムラ除去(必要に応じて) | 半日〜1日 |
少しずつ段階的に塗装をしていくのがコツです
焦らず一回で済まさないで数回に分けて薄く塗ることが重要です。特にメタリックカラーは色ムラが発生しやすいため、3回目の塗装でムラを整える必要があるかもしれません。
💡 塗装時の環境と注意点
- ✓ 気温が低い場合はスプレー缶を温める
- ✓ 湿度の高い日は避ける(塗装面が白くなるカブり現象が起きやすい)
- ✓ 室内作業時は必ず換気を行う
- ✓ 火気厳禁(揮発性の高い溶剤のため)
乾きが遅い場合は、ドライヤーの弱で温風を当てるという裏技もあるようです。ただし、急激に高温で温めるとひび割れやマスキングの収縮が起きる可能性があるため、ほどほどに使用することが推奨されています。
裏打ち塗装で発色を向上させるテクニック
ポリカボディ塗装の仕上げとして、裏打ち塗装という技法があります。これは塗装したボディの裏側に、さらに別の色を塗る方法です。
🎭 裏打ち塗装の効果
| 裏打ちの色 | 効果 | 適した表面色 |
|---|---|---|
| 白 | 発色が良くなり色が前に出る | 蛍光色、パステルカラー、シルバー |
| 黒 | 重厚感が出て色が沈む | メタリックカラー、ダークカラー |
| シルバー | メタリック感が増す | 半透明カラー |
白を吹くことで銀色が前に出てきますが、黒を拭くともっと沈んだ感じになるので使い分けできます
一般的には、シルバーなどのメタリック系カラーであればブラックを裏打ちとして塗装することで、金属っぽい重量感のあるイメージを表現できるとされています。蛍光色など隠蔽率が低い色には白やシルバーでの裏打ちが効果的でしょう。
裏打ち塗装が完了したら、さらに1日ほどじっくりと乾燥させることが大切です。その後、ボディ表面を保護する透明フィルムを忘れずに剥がし、ステッカーを貼って最終仕上げを行います。
まとめ：ミニ四駆のポリカボディ塗装で押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- ポリカボディには必ずPS塗料など専用塗料を使用し、TS塗料は使わない
- ボディカットは塗装前に実施することで、塗料の剥がれやカットラインの見づらさを防ぐ
- 中性洗剤(キュキュットなど)での洗浄作業は塗料の食いつきを良くするため必須
- マスキング作業には10mm幅と50mm幅のテープがあれば大半の作業に対応可能
- ポリカボディは裏面から塗装するため、色剥げが起きにくい構造になっている
- 塗装は1回で済ませず、薄く2〜3回に分けて行うのが基本
- 各塗装後は1時間程度、最終乾燥は半日〜1日の乾燥時間を確保する
- 湿度の高い日や低温時の塗装は避け、室内では必ず換気を行う
- 裏打ち塗装により発色を向上させることができ、白なら明るく黒なら重厚に仕上がる
- 提灯使用時のビス穴開けや保護フィルムの剥がしなど、細かい工程も忘れずに
ポチップ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【ミニ四駆】リクエスト企画「ポリカボディの塗装」指南！ : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- ミニ四駆 ライキリポリカボディを塗装する① – おーちゃんの今日もラジコン日和
- クリヤーボディ（ポリカボディ）カット・塗装方法 【ミニ四駆・RCカー】 | ミニ四ファン
- 【ミニ四駆】ポリカボディの塗装にチャレンジする方法【5つの手順】 | QUAD STARS BLOG
- ポリカボディに色を塗る | 車輪と戯れる
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