ミニ四駆の改造で避けて通れないのが「ホイール貫通」。走行中にタイヤが外れたり、ホイールがブレたりするトラブルを防ぐために必須の加工です。しかし、いざ挑戦しようとすると「何ミリのドリルを使えばいいの?」という疑問にぶつかります。1.7mm派と1.8mm派に分かれ、ネット上でも意見が分かれているのが現状です。
実は、どちらが正解というわけではなく、使用するホイールの種類やシャフトの太さ、さらには自分の技術レベルによって最適な選択が変わってきます。この記事では、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、要約・編集を行い、独自の切り口で見解や考察を交えながら、ホイール貫通に関する疑問を解決していきます。
この記事のポイント
| ✓ ホイール貫通には1.7mmと1.8mmドリルがあり、それぞれメリット・デメリットがある |
| ✓ PPホイールと強化ホイールで最適なドリル径が異なる可能性が高い |
| ✓ 貫通後は72mmシャフトとゴム管での保護が必須となる |
| ✓ 治具を使えばより精度の高い貫通加工が可能になる |
ミニ四駆ホイール貫通に最適なドリル径の選び方
- ホイール貫通のドリル径は1.7mmと1.8mmどちらを選ぶべきか
- PPホイールと強化ホイールで使い分けるドリルサイズ
- シャフトの太さから逆算する適正ドリル径
ホイール貫通のドリル径は1.7mmと1.8mmどちらを選ぶべきか
ミニ四駆のホイール貫通において、最も一般的に使用されるドリル径は1.8mmです。多くのレーサーが1.8mmを選択している背景には、歴史的な経緯があります。
当時は強化ホイールがセッティングの主流だったため、1.8mmで貫通したほうが塩梅がよかった
しかし近年、1.7mmドリルの使用を推奨する声も増えています。その理由は以下の通りです。
📊 1.7mmと1.8mmドリルの比較
| 項目 | 1.7mmドリル | 1.8mmドリル |
|---|---|---|
| シャフトとのフィット感 | きつめ | 程よい余裕 |
| 抜き差しのしやすさ | 難しい | 比較的容易 |
| ホイールへの負担 | 少ない | やや多い |
| 六角穴の保持 | ほぼそのまま | 若干削る |
| 初心者の扱いやすさ | やや難しい | 扱いやすい |
一般的には、初めてホイール貫通に挑戦する場合は1.8mmから始めるのが無難でしょう。慣れてきたら、ホイールの種類に応じて1.7mmも使い分けるという選択肢が生まれます。
PPホイールと強化ホイールで使い分けるドリルサイズ
ホイールの材質によって、最適なドリル径が異なる可能性があります。これは、ホイールの六角穴の大きさが微妙に異なるためです。
PPホイールと強化ホイールでは六角穴の大きさが微妙にちがう
🔧 ホイール種類別の推奨ドリル径
PPホイール(通常のプラスチック製)
- 推奨:1.7mm
- 六角穴がほぼちょうどのサイズ
- 対辺を削ることなくフィット
- ガイドなしでも貫通しやすい
強化ホイール(カーボン入り等)
- 推奨:1.8mm
- 材質が硬く、圧入がきつくなりがち
- シャフトの抜き差しがしやすい
- 作業時の失敗リスクが低い
実際に、多くのレーサーがこの使い分けを実践しています。
私の場合はPPなら1.7mm、強化なら1.8mmと使い分けていたりします
ただし、フィンホイールやディッシュホイールなど特殊な形状のホイールは、通常より圧入が強くなる傾向があるため注意が必要です。
シャフトの太さから逆算する適正ドリル径
ドリル径を選ぶ際には、使用するシャフトの実測サイズを考慮することが重要です。シャフトの種類によって微妙に太さが異なります。
📏 シャフト種類別の実測サイズ
| シャフトの種類 | 実測サイズ(参考値) |
|---|---|
| ノーマルシャフト | 約1.75mm |
| 中空ステンレスシャフト | 個体差あり |
| ブラック強化シャフト | 個体差あり |
| チタンシャフト | 個体差あり |
ノーマルシャフトは約1.75mm、1.7mmドリルは約1.65mm、1.8mmドリルは約1.75mm
この情報から考えると、1.7mmドリル(実測約1.65mm)で貫通した場合、ノーマルシャフト(約1.75mm)は圧入される形になります。一方、1.8mmドリル(実測約1.75mm)の場合は、ほぼ同サイズとなります。
⚠️ 注意点
- ドリルの実測サイズは製品によって誤差がある
- シャフトも個体差が存在する
- 両方を計測してから判断するのが理想的
おそらく、この微妙なサイズ差が、レーサーによって意見が分かれる理由の一つと言えるでしょう。
ミニ四駆ホイール貫通の具体的な作業手順と注意点
- ホイール貫通に必要な工具と準備するもの
- 失敗しないホイール貫通の手順とコツ
- 貫通後の72mmシャフト取り付けとゴム管での保護方法
- まとめ:ミニ四駆ホイール貫通は何ミリドリルを使うべきか
ホイール貫通に必要な工具と準備するもの
ホイール貫通を行うには、最低限以下の工具とパーツが必要です。
🛠️ 必須アイテム一覧
| アイテム | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| 1.7mmまたは1.8mmドリル | 貫通穴あけ | ホームセンターで300円程度 |
| ピンバイスまたは電動ドリル | ドリルを回転させる | 手動推奨(精度重視) |
| 72mmシャフト | 貫通後の使用 | 60mmでは短い |
| ゴムパイプ(ゴム管) | シャフト保護 | レギュレーション対応に必須 |
| ゴムハンマー | シャフト打ち込み | シャフトを曲げない工夫 |
代替方法として使えるもの
- キャップスクリュー(30mm): ドリルの代わりに使用可能
- 治具: より精度を求める場合に有効
ビスは長めのもので30mm以上が推奨、キャップスクリューでも貫通可能
ただし、キャップスクリューを使う場合は作業効率が落ちる可能性があるため、専用の六角レンチビットを用意するとスムーズです。
💡 治具を使うメリット
- 貫通穴の精度が格段に向上
- 六角穴の形状を維持できる
- 初心者でも安定した結果が得られる
治具としては「P!MODEL LABOのシャフトブレード」などが市販されており、六角穴を保ったまま貫通させることが可能です。
失敗しないホイール貫通の手順とコツ
ホイール貫通の基本的な手順は以下の通りです。
✅ ホイール貫通の基本ステップ
STEP1: 穴あけの準備
- ホイールを平らな台に置く
- ドリルまたはキャップスクリューをシャフト穴にセット
- できるだけ垂直になるよう確認
STEP2: 貫通作業
- ゆっくりと回転させながら穴をあける
- 垂直を保ちながら慎重に進める
- 貫通したらバリを除去
STEP3: 確認と調整
- ホイールを回してブレをチェック
- 必要に応じて穴の角度を調整
カウンターギヤをガイドにすることで、ホイールのシャフト穴に対して真っ直ぐにドリルを入れられる
🎯 精度を上げるコツ
- 治具がない場合: カウンターギヤをガイドとして使用
- 手動作業推奨: 電動ドライバーは回転がブレやすい
- 段階的に拡張: 小さいドリルから徐々に大きくする(1.0mm→1.5mm→1.7mm)
段階的に穴を拡張する方法は、シャフト穴に対してブレを少なくできるという利点があります。
⚠️ よくある失敗例
- 斜めに貫通してホイールがブレる
- 力を入れすぎてホイールが割れる
- ドリルが曲がって穴が楕円形になる
貫通後の72mmシャフト取り付けとゴム管での保護方法
ホイール貫通が完了したら、次は72mmシャフトの取り付けとゴム管での保護が必要です。
📋 シャフト取り付けの手順
方法1: ゴムハンマーを使う方法
- 貫通したホイールにシャフトを差し込む
- ゴムハンマーで優しく叩いて打ち込む
- 反対側も同様に取り付け
- 左右の飛び出し量を調整
方法2: 無加工ホイールを使う方法
- シャフトの片側に貫通ホイール、反対側に無加工ホイールをセット
- 無加工ホイールを押してシャフトを貫通させる
- 無加工ホイールを外す
- もう片方も同様に作業
無加工ホイールを押すことで、ハンマーを使わず静かに作業できる
🛡️ ゴム管での保護は必須
貫通後のシャフトはホイールから突き出した状態になるため、以下の理由でゴム管での保護が必要です。
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 安全性 | ケガやコースを傷つける防止 |
| レギュレーション | 公式大会では保護が義務 |
| マナー | 他のマシンへの配慮 |
ゴム管のカット方法も重要で、斜めにカットすると見た目も良く、取り付けもスムーズになります。
💡 トレッド幅の調整 貫通ホイールの大きなメリットとして、シャフトの打ち込み具合でトレッド幅を調整できる点があります。コースに応じてワイドとナローを使い分けることで、マシンの走行性能を最適化できます。
まとめ:ミニ四駆ホイール貫通は何ミリドリルを使うべきか
最後に記事のポイントをまとめます。
- ホイール貫通には1.7mmと1.8mmドリルが一般的で、初心者は1.8mmから始めるのが無難
- PPホイールには1.7mm、強化ホイールには1.8mmを使い分ける方法が有効
- シャフトの実測サイズは約1.75mmで、ドリル径との兼ね合いを考慮する必要がある
- ホイール貫通により、タイヤのブレ軽減とシャフト抜け防止が可能になる
- 貫通作業は垂直を保つことが重要で、治具を使うとより精度が向上する
- 貫通後は必ず72mmシャフトを使用し、ゴム管での保護が必須となる
- B-MAXなどの無加工レギュレーションでもホイール貫通は認められている
- トレッド幅の調整やホイールの逆履きなど、改造の幅が広がる
- シャフトの抜き差しを繰り返すとホイール穴が拡張するため、定期的なメンテナンスが必要
- 段階的に穴を拡張する方法(1.0mm→1.5mm→1.7mm)で精度を高められる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【P!知識】ホイール貫通のドリルのサイズについて
- ミニ四駆 ホイール貫通で大切にしてる事②
- 【ホイール貫通】メリットとやり方を解説|タイヤが外れるトラブルを防ぐ
- ミニ四駆 ホイール貫通で大切にしてる事②’ 研究その2
- ホイール貫通 やり方 (治具なし簡単加工)
- 【ミニ四駆】ホイール貫通って何?タイヤの固定とは?
- (写真で多めで解説)初心者向けホイール貫通のやり方
- ホイール貫通(その他 タミヤ)by 凸@おにぎり海苔
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
私たちは、情報の収集や整理を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法には不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
このたび、当ブログの記事内容について無断転載とのご指摘を受けました。
事実確認が十分でない部分もありますが、著作権に関わるご迷惑をおかけする可能性を重く受け止め、記事をすべて非公開とし、今後の再確認を進めてまいります。
ご心配・ご不快の念をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は再発防止に努め、安心してご覧いただけるブログ運営を行ってまいります。
