ミニ四駆でコースアウトを防ぎ、安定した走りを実現するために欠かせないパーツの一つが「マスダンパー」です。中でも「スリムマスダンパー」は、その名の通りスリムな形状で狭いスペースにも装着できる優れもの。でも、実際にどんな効果があるのか、どう使えばいいのか、初心者にはわかりにくいですよね。
この記事では、スリムマスダンパーの基本情報から効果的な使い方、他のマスダンパーとの違いまで、ネット上の情報を集めて徹底的に解説していきます。マスダンパーの選び方や取り付け位置に迷っている方、これからミニ四駆を始める方にもわかりやすくお届けします!
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ スリムマスダンパーは1.5gと3gの2種類が各2個セットで狭い隙間に装着可能 |
| ✓ ジャンプ後の着地時のバウンドを抑える効果があり完走率が向上する |
| ✓ VZシャーシやGT ADVANCEなど車体内に収めたいマシンに最適 |
| ✓ 他のマスダンパーと組み合わせることでセッティングの幅が広がる |
ミニ四駆のスリムマスダンパーの基本情報と特徴
- スリムマスダンパーは狭いスペースに装着できる樽型のマスダンパー
- 重量は1.5gと3gの2種類で微調整が可能
- 車体内に収めたいマシンに特におすすめ
スリムマスダンパーは狭いスペースに装着できる樽型のマスダンパー
スリムマスダンパーは、タミヤのグレードアップパーツシリーズNo.501として販売されている製品です。最大の特徴は、その名前が示す通りスリムな形状にあります。
📦 スリムマスダンパーの基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 型番 | 15501 |
| サイズ(小) | φ7×5.5mm |
| 重量(小) | 1.5g |
| サイズ(大) | φ7×11.5mm |
| 重量(大) | 3g |
| セット内容 | 各サイズ2個ずつ |
| 参考価格 | 270円～440円程度 |
スリムな形状なので狭い隙間にも装着でき、セッティングの幅が広がります
通常のマスダンパー(4.7g)やマスダンパーヘビー(8.8g)と比較すると、直径が細く、通常のマスダンパーでは取り付けられない狭い隙間にも装着可能という大きなメリットがあります。これにより、ボディ内に収めたいマシンや、スペースが限られているシャーシでも効果的にマスダンパーを配置できるようになります。
重量は1.5gと3gの2種類で微調整が可能
スリムマスダンパーには2つの重量バリエーションがあり、これがセッティングの柔軟性を高めています。
⚖️ 重量バリエーションの使い分け
| 重量 | サイズ | 用途・特徴 |
|---|---|---|
| 1.5g | φ7×5.5mm | より軽量な調整が必要な場合に使用 |
| 3g | φ7×11.5mm | 標準的な重量でバランスを取りたい場合 |
一般的に、マスダンパーは重ければ重いほど着地時の衝撃吸収効果が高まりますが、同時にマシン全体の重量が増えてスピードが落ちるというデメリットもあります。スリムマスダンパーの1.5gと3gという選択肢は、この「効果」と「スピード」のバランスを取るための絶妙な重量設定と言えるでしょう。
小さいマスダンパーは他のセットでは手に入りません。細いので付けられる場所が増えます。
実際のセッティングでは、フロント側に軽い1.5gを、リヤ側に重い3gを配置するなど、前後のバランスを考慮した重量配分も可能になります。
車体内に収めたいマシンに特におすすめ
スリムマスダンパーが特に力を発揮するのが、ボディ内にパーツを収めたいマシンです。
🚗 スリムマスダンパーが活躍するシャーシ例
- VZシャーシ: コンパクトな設計で内部スペースが限られている
- GT ADVANCEシリーズ: 実車感を重視したボディデザインでパーツが露出しにくい
- MAシャーシ: 軽量化とコンパクト化を両立したい場合
GT ADVANCE用のマスダンとして購入。コペンの車体内に綺麗に収まりました。シャーシがVZなのでこれが納まるのは本当に助かりました。
特にVZシャーシは、車体が低く設計されているため、通常のマスダンパーだとボディからはみ出してしまうケースがあります。スリムマスダンパーなら、ボディの内側に綺麗に収まるため、見た目も美しく仕上がります。
また、FM-Aシャーシのようなシャーシ本体に取付穴が多いシャーシでは、より内側の前方にマスダンパーを配置することも可能になり、ボディとの干渉を避けながら効果的な重量配分ができるでしょう。
ポチップ
ミニ四駆のスリムマスダンパーの効果的な使い方
- マスダンパーはジャンプ後の着地バウンドを抑える効果がある
- 取り付け位置は前後のバランスを考慮して決める
- ゴム管を使ってマスダンパーの飛び出しを防止する
- まとめ：ミニ四駆のスリムマスダンパーで安定走行を実現しよう
マスダンパーはジャンプ後の着地バウンドを抑える効果がある
そもそもマスダンパーとは何か、どんな効果があるのかを理解することが重要です。マスダンパーの基本的な原理は振動吸収にあります。
🎯 マスダンパーの効果メカニズム
| 動作段階 | マスダンパーの働き |
|---|---|
| ジャンプ中 | マシンと一緒に空中を移動 |
| 着地時 | マシンが受けた衝撃を吸収 |
| 衝撃吸収 | 固定されていないおもりがマシンの代わりに跳ね上がる |
| 結果 | マシン本体のバウンドが軽減される |
マシンに固定されていないおもりが、マシンが着地したときに受けた衝撃をマシンの代わりに跳ね上がって吸収してくれる
現代のミニ四駆コースには、ドラゴンバックやウェーブなどのジャンプセクションが必ずと言っていいほど設置されています。ジャンプ後の着地でマシンがバウンドしてしまうと、コーナーで上手く曲がれなかったり、最悪の場合はマシンがひっくり返ってコースアウトしてしまいます。
マスダンパーを適切に配置することで、着地時の姿勢が安定し、コースアウトのリスクが大幅に減少します。ただし、マスダンパーが多すぎたり重すぎたりすると、ジャンプ以外のセクションではただの重りとなってスピードが落ちてしまうため、バランスが重要になってきます。
取り付け位置は前後のバランスを考慮して決める
スリムマスダンパーの効果を最大限に引き出すためには、取り付け位置の選定が非常に重要です。
📍 マスダンパー取り付け位置の基本的な考え方
- フロント側: 着地時のノーズダイブ(前のめり)を抑える
- リヤ側: 後輪の跳ね上がりを抑制し、トラクションを確保
- サイド(左右): 横方向の安定性を向上させる
一般的には、前後にバランスよく配置することが推奨されています。ただし、コースレイアウトやマシンの特性によって最適な配置は変わってくるかもしれません。
✅ FM-Aシャーシでの取り付け例
FM-Aシャーシの場合、ARサイドマスダンパーセットのステーは使いにくいという特徴があります。これはラウディーブルのボディが邪魔をしてマスダンパーが取り付けられないためです。
FM-Aシャーシはシャーシ本体に取付穴が多いので、もっと内側の前につけることもできます。これならラウディーブルのボディの中にすっぽり納まる
このように、シャーシの特性を理解し、ボディとの干渉を考慮しながら配置を決めることが、スリムマスダンパーを効果的に使うコツと言えるでしょう。
ゴム管を使ってマスダンパーの飛び出しを防止する
スリムマスダンパーを取り付ける際の実践的なテクニックとして、ゴム管の活用があります。
🔧 ゴム管を使った固定方法
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | ブレーキスポンジセットに付属のゴム管を用意 |
| ② | 適切な長さに切断 |
| ③ | ビス頭に差し込む |
| ④ | マスダンパーの飛び出し防止ストッパーとして機能 |
ゴム管を切ってビス頭に差し込めば、マスダンパーが飛び出ないためのストッパーにもなります
マスダンパーは固定されていないおもりであるため、激しい走行中にビスから外れて飛んでいってしまう可能性があります。特にスリムマスダンパーのような軽量タイプは、衝撃で動きやすい傾向があるかもしれません。
ゴム管を使ったストッパーは、追加パーツを購入する必要がなく、ブレーキスポンジセットに付属しているもので対応できるという点でも優れた方法です。この小さな工夫が、レース中のトラブルを防ぎ、安定した走行につながります。
まとめ：ミニ四駆のスリムマスダンパーで安定走行を実現しよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- スリムマスダンパーは直径7mmの樽型で、1.5gと3gの2種類が各2個セットになっている
- 通常のマスダンパーでは装着できない狭いスペースにも取り付けが可能である
- VZシャーシやGT ADVANCEシリーズなど、ボディ内に収めたいマシンに特に適している
- マスダンパーはジャンプ後の着地時のバウンドを抑え、マシンの姿勢を安定させる効果がある
- 取り付け位置は前後のバランスを考慮し、シャーシの特性やボディとの干渉も考える必要がある
- ゴム管をビス頭に差し込むことで、走行中のマスダンパーの飛び出しを防止できる
- 重量が軽いため、他のマスダンパーと組み合わせて微調整することも可能である
- Amazon等での価格は270円～440円程度で、比較的入手しやすい価格帯である
- ブレーキスポンジと併用することで、ジャンプセクションでのコースアウトリスクを大幅に減らせる
- マスダンパーは完走を目指すための必須パーツであり、初心者から上級者まで共通して重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ミニ四駆のマスダンパーのおはなし｜KATSUちゃんねる ブログ
- Amazon.co.jp: タミヤ(TAMIYA) ミニ四駆 グレードアップパーツ No.501 スリムマスダンパーセット 15501
- ヨドバシ.com – タミヤ TAMIYA スリムマスダンパーセット [グレードアップパーツシリーズ No.501]
- 「初心者向け講座」これからミニ四駆をはじめる君に その３ | じおんくんのミニ四駆のぶろぐ
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