ミニ四駆のスライドダンパー(通称スラダン)は、コーナリング性能を左右する重要パーツです。タミヤ純正のスラダンは、そのまま使用しても十分な性能を発揮しますが、ちょっとした加工を加えるだけで、走行性能が劇的にアップすることをご存知でしょうか。今回は、純正スラダンに施すさまざまな加工テクニックを、インターネット上に散らばる情報を集めて整理し、独自の分析を交えながら分かりやすく紹介していきます。
この記事では、純正スラダンの基本的な取り付けコツから、段下げ加工によるローラー位置の最適化、さらには左右独立式への改造まで、幅広い改造方法をカバーしています。コストパフォーマンスに優れた純正パーツを最大限に活用し、自作スラダンに負けない性能を引き出すための実践的なノウハウが満載です。初心者から中級者まで、スラダン改造に興味がある方にとって役立つ情報をお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 純正スラダンの取り付け精度を高めるコツと可動域調整の方法 |
| ✓ 段下げ加工によるローラー位置の最適化とそのメリット |
| ✓ 左右独立式スラダンへの改造手順と3mmカーボンの活用法 |
| ✓ ATスラダンの作り方と耐久性を高める補強テクニック |
ミニ四駆の純正スラダン加工の基本とコツ
- 純正スラダンの取り付け精度を高めるコツはビスをまっすぐ締めること
- 純正スラダンの可動域を調整することで減速を防げる
- 側面への接着剤塗布でプレートの耐久性が劇的に向上する
純正スラダンの取り付け精度を高めるコツはビスをまっすぐ締めること
純正スラダンを取り付ける際、最も重要なポイントはビスの取り付け精度です。一見単純な作業に思えますが、ビスがわずかでも斜めに入ってしまうと、スラダンの動きに引っかかりが生じ、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。
スラダンがスムーズに動く一番のコツはビスがまっすぐかどうかでした。そのためには裏の皿ビス加工が大事で、取り付けるときにビスがまっすぐになるようにするとさらにスムーズに動くようになりました。これに気づくのに3日間かかりました…
この気づきは非常に重要です。皿ビス加工を丁寧に行い、ビスの角度を慎重に調整することで、スラダンの可動性が大幅に改善されます。受けとフタの両方を削り直し、何度も試行錯誤を重ねることで、初めて理想的な動きを実現できるようです。
📊 スラダン取り付けのチェックポイント
| 確認項目 | 重要度 | チェック方法 |
|---|---|---|
| 皿ビス加工の精度 | ★★★★★ | ビスの頭が平らに収まるか確認 |
| ビスの締め付け角度 | ★★★★★ | 真上から見て垂直に入っているか |
| 受けとフタの平行度 | ★★★★☆ | 組み立て後にスムーズに動くか |
| プレートの削り具合 | ★★★☆☆ | 干渉がないか動作確認 |
組み立て時には、ビスを仮止めした状態でスラダンを何度も動かしてみて、引っかかりがないことを確認してから本締めするのがおすすめです。一般的には、この手間を惜しまないことが、純正スラダンの性能を最大限に引き出す秘訣と言えるでしょう。
純正スラダンの可動域を調整することで減速を防げる
純正スラダンは可動域が広いため、パワーが不足しているとコーナーで大きく減速してしまうという特性があります。特に3レーンのような複雑なコースレイアウトでは、この減速が顕著に現れ、タイムロスの原因となります。
純正スラダンは可動域が結構広く、パワソ(モーター、電池)があまりないとコーナー等で結構減速してしまいます。3レーンだとコーナー等がかなり多様されている事が多く、顕著に現れると思います。
出典:純正スラダンについて
この問題を解決するには、スペーサーを活用してリミッターを作り、可動域を適度に制限する方法が効果的です。具体的には、スペーサーを挿入してスラダンの動きを物理的に制限し、さらにゴム管やスポンジ、小さくカットしたタイヤなどを組み合わせることで、さまざまなセッティングが可能になります。
🔧 可動域調整の主な方法
- スペーサーによるリミッター設置:支障が出ない範囲で可動域を狭くする
- ゴム管の活用:減衰力を調整しながら可動域を制限
- スポンジの挿入:柔らかな制限でマイルドな挙動に
- カットタイヤの利用:グリップ感のある制限が可能
可動域の調整は、コースレイアウトや使用するモーター、電池の組み合わせによって最適値が変わってきます。おそらく、最初は少し広めに設定しておき、走行させながら徐々に狭めていくアプローチが失敗が少ないかもしれません。自分のマシンに合ったセッティングを見つけることが、タイム短縮への近道です。
側面への接着剤塗布でプレートの耐久性が劇的に向上する
スラダンのプレート(カーボン)は、走行を重ねるうちに摩耗や破損が進んでいきます。特に衝撃を受けやすい側面からダメージが蓄積されるため、側面への補強が耐久性向上の鍵となります。
次は自分がスラダン(純正でも自作でも)必ずやるのですが、側面に接着剤を塗って補強してあげて下さい!これやるだけで何倍もプレートが長持ちします。
出典:純正スラダンについて
補強の手順は以下の通りです:
- 綿棒の側面に接着剤を少し多めに塗布する(滴る手前くらいの量)
- その綿棒でカーボンの側面を丁寧になぞる
- 接着剤硬化促進スプレーを使用して素早く固める
この方法は非常にシンプルですが、効果は絶大です。一般的に、カーボンプレートの破損は側面から始まることが多いため、事前にこの補強を施しておくことで、プレートの寿命が数倍に延びると考えられます。
💡 補強のポイント
| 作業工程 | コツ | 注意点 |
|---|---|---|
| 接着剤の量 | 滴る直前まで多めに | 少なすぎると効果が薄い |
| 塗布方法 | 綿棒で側面を均一になぞる | 表面には付けない |
| 硬化方法 | 硬化促進スプレーを使用 | 自然乾燥でも可だが時間がかかる |
この補強は、純正スラダンだけでなく、自作スラダンにも同様に有効です。新品のプレートを組み立てる際には、ぜひ最初に行っておきたいメンテナンスと言えるでしょう。推測の域を出ませんが、この一手間がレース中の予期せぬトラブルを防ぐことにもつながるはずです。
ミニ四駆のスラダン段下げとAT化の実践テクニック
- 段下げ加工でローラー位置を下げるメリットとは
- 左右独立式スラダンの作り方は受けとフタを分離すること
- ATスラダンの組み立てには真鍮スペーサーとビス調整が必須
- まとめ:ミニ四駆のスラダン純正加工で走行性能を引き出そう
段下げ加工でローラー位置を下げるメリットとは
純正スラダンをそのまま使用すると、ローラーの取り付け位置がやや高めになってしまうという課題があります。これを解決するのが「段下げ加工」と呼ばれる改造テクニックです。
段下げ加工とは、スラダンのカーボンプレートに別体のローラーステーを一段低く取り付けることで、ローラー全体の高さを下げる手法です。この加工により、いくつかの明確なメリットが得られます。
段下げしたことでローラー位置が低めに設定出来る。スラスト調整が左右別にワッシャーだけで出来る。スライド幅の抑制が容易。どのくらいローラーを下げるかも調整可能。
📋 段下げ加工の主なメリット
| メリット | 詳細説明 | 効果 |
|---|---|---|
| ローラー位置の最適化 | 重心に近い位置にローラーを配置できる | コーナリング安定性向上 |
| 左右独立のスラスト調整 | ワッシャーだけで左右別々に調整可能 | セッティングの自由度アップ |
| スライド幅の制御 | 可動域を細かく設定できる | コース特性に合わせた調整 |
| 調整幅の拡大 | ローラーを下げる量を自由に決められる | マシン特性に応じた最適化 |
ただし、この加工にはそれなりのカーボン消費が伴います。推測の域を出ませんが、ブレーキカーボン3枚、バットマンカーボン2枚、ストレートカーボン1枚、純正スラダンカーボン1枚といった具合に、かなりの材料が必要になるようです。
加工の手順としては、まず純正スラダンのアルミプレートを治具として使用し、任意の位置に穴を開けることから始まります。穴の間隔が狭すぎるとロックナットが干渉するため、少し広めに設定し直すことがポイントです。バットマンカーボンなど入手しやすいカーボンで別体のローラーステーを作成し、これを段下げした位置に取り付けることで完成します。
左右独立式スラダンの作り方は受けとフタを分離すること
通常の純正スラダンは左右が連結されていますが、左右独立式に改造することで、さらに細かなセッティングが可能になります。左右独立式とは、左右のサスペンションが別々に動作する構造のことで、片側だけにコース壁が接触した際でも、反対側のローラーが余計な動きをしないというメリットがあります。
左右独立式への改造は、意外とシンプルな方法で実現できます。基本的なアプローチは、受けとフタをそれぞれ左右に分離し、独立して動くように組み直すことです。
🔨 左右独立式改造の基本手順
- 受けの分離:スラダンの受けを左右別々のパーツとして作成または加工
- フタの加工:左右独立して動けるようにフタも分割
- スペーサーの活用:ツバ付き真鍮スペーサーを使用してガタを防止
- 独立した調整:左右それぞれで減衰力やスラスト量を調整
この改造を行う際には、スペーサーが入るように穴を拡張する加工が重要になります。おそらく、約3mm程度にドリルやヤスリで慎重に穴を広げ、ガタが出ないように精密に仕上げる必要があるでしょう。
また、純正のリア用プレートをフロントに使用する工夫も紹介されています。
フロントにリア用のプレートを積んだ時の19mmの位置は、写真では分かりにくいですが19mmのローラーの位置が2mm弱後ろに下げれます!2mm位と思う方もいるかもですが2mmだけでも後ろに下がると走りに結構影響します。
出典:純正スラダンについて
わずか2mm程度の違いでも、走行性能には大きな影響を与えるようです。ただし、無加工だとローラーよりも先にプレートが当たってしまうため、不要な部分をカットする追加工が必要となります。さらに後ろに下げたい場合は、フロント用プレートに別のカーボンを当てがって穴を開けることで、任意の位置にローラーを配置できます。
ATスラダンの組み立てには真鍮スペーサーとビス調整が必須
ATスラダンとは、Anti-Touch(アンチタッチ)スラダンの略称で、シャーシ本体を切断してフロント部分を独立させた構造のスラダンです。より高度な改造となりますが、走行安定性や調整の自由度が格段に向上します。
ATスラダンの組み立てにおいて、特に重要なのが真鍮スペーサーとビスの長さ調整です。基本的な組み立て順序は以下の通りです:
- ビス
- 真鍮スペーサー
- バネ
- ロックナット(逆付け)
💡 ATスラダン組み立てのポイント
| 部品 | 選び方・注意点 |
|---|---|
| 真鍮スペーサー | 2段アルミの間に入るサイズを選定 |
| ビスの長さ | メタル軸受けの有無で調整が必要 |
| バネの位置 | フタから少しはみ出さないよう土台を調整 |
| ロックナット | 逆付けすることで確実に固定 |
見た目を重視する場合は、メタル軸受けを入れることも一つの選択肢です。ただし、純正スラダンカーボン(2mm)と直カーボンのフタ(1.5mm)を合わせても厚みが足りず、バネがフタから少しはみ出してしまうケースがあるようです。
フタを2枚重ねるか、土台を切るか、しないといけないです。やり方は記載していますが、ATの土台をカットする方法だと強度が心配になるのでフタを2枚重ねることをオススメします。
土台をカットする方法は強度に不安が残るため、一般的にはフタを2枚重ねる方法が推奨されます。また、ATが動く方向にバンパーを動かしながら、3.2mmのドリルで穴を拡張する作業も必要です。やりすぎると穴がガバガバになってしまうので、ATを組んでみて動きを確認しながら慎重に行うのがベストでしょう。
まとめ:ミニ四駆のスラダン純正加工で走行性能を引き出そう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 純正スラダンは取り付け精度が命。ビスをまっすぐ締めることで可動性が劇的に向上する
- 皿ビス加工を丁寧に行うことがスムーズな動作の前提条件である
- 可動域の調整により、パワー不足による減速を防げる
- スペーサー、ゴム管、スポンジなどでセッティングのバリエーションが広がる
- 側面への接着剤塗布でプレートの耐久性が何倍にも向上する
- 段下げ加工によりローラー位置を最適化でき、コーナリング性能が向上する
- 左右独立式への改造で、より細かなセッティングが可能になる
- リア用プレートのフロント使用で2mm程度のローラー位置調整ができる
- ATスラダンの組み立てには真鍮スペーサーとビス長の適切な選択が必須である
- 純正パーツのコストパフォーマンスは非常に高く、加工次第で自作品に匹敵する性能を発揮する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 純正スラダンについて👀|迅ノ助
- 純正スラダン取り付けのコツ | ミニ四駆 MAで天下を目指す?
- 【ミニ四駆】純正スラダン+α!をさらに改良! : サブカル”ダディ”ガッテム日記
- 【流行の改造?】段下げスラダンの作り方|タミヤ製でもローラー位置を低く | ムーチョのミニ四駆ブログ
- 1.「純正ATスラダン」FMAのガチマシンを作る。 | サバ缶のミニ四駆ブログ
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