ミニ四駆の名機「バーニングサン」を改造したいと考えている方にとって、どのシャーシを選び、どんなパーツで強化すればいいのかは悩みどころですよね。ダッシュ四駆郎に登場した重装甲マシンとして知られるバーニングサンは、現在も複数のシャーシバリエーションで発売されており、それぞれに改造の方向性が異なります。
この記事では、バーニングサンのミニ四駆改造について、初代TYPE-1やTYPE-3から最新のMSシャーシ、FM-Aシャーシまで、各シャーシの特徴と改造のポイントを詳しく解説していきます。駆動系のセッティングからボディカスタム、さらには実際の改造事例まで、バーニングサンを最速マシンへと進化させるための情報を網羅的にお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ バーニングサンに適したシャーシの選び方と特徴 |
| ✓ MSシャーシとFM-Aシャーシでの改造メリット |
| ✓ 駆動系カスタムとギヤ比の最適化方法 |
| ✓ ボディ加工やLED装飾などの見た目のカスタム術 |
バーニングサンのミニ四駆改造で押さえるべきシャーシ選択とその特性
- バーニングサンの改造は使用シャーシによって方向性が大きく変わる
- MSシャーシ版は現代的な改造パーツとの相性が抜群
- TYPE-3シャーシ版はクラシカルな改造を楽しめる
- FM-Aシャーシへのリメイクで最新性能を獲得可能
バーニングサンの改造は使用シャーシによって方向性が大きく変わる
バーニングサンは発売時期によって異なるシャーシが採用されており、改造の自由度や方向性はシャーシによって大きく異なります。
📊 バーニングサンのシャーシバリエーション比較
| シャーシタイプ | 発売時期 | 特徴 | 改造の難易度 |
|---|---|---|---|
| TYPE-1 | 初期版 | スパイクタイヤ付属、シンプル構造 | 高（パーツ互換性に制約） |
| TYPE-3 | 1990年2月～ | スリックタイヤ付属、肉抜きガイド有 | 中（クラシカルな改造向き） |
| MSシャーシ | ミニ四駆PRO | ミッドシップ、現代的設計 | 低（豊富なパーツ対応） |
| FM-Aシャーシ | リメイク向け | フロントモーター、高性能 | 低（最新パーツ使用可） |
初代TYPE-1シャーシは当時としては画期的でしたが、現在の視点から見ると駆動効率やパーツの互換性に課題があります。一方、TYPE-3シャーシ版ではボディ裏に肉抜き用のガイドラインが設けられるなど、改造を前提とした設計に進化しています。
当時のミニ四駆はまだまだこれから発展していく頃でしてシャーシはタイプ１。めちゃくちゃ遅い。
TYPE-3シャーシには謎のウイングがおまけパーツとして付属しており、これは原作設定にはないものの、独自のカスタムを楽しむ要素となっています。一般的には、改造初心者の方はMSシャーシ版から始めるのがおすすめです。
MSシャーシ版は現代的な改造パーツとの相性が抜群
ミニ四駆PROシリーズとして発売されているMSシャーシ版バーニングサンは、現代のグレードアップパーツとの互換性が高く、本格的な改造に最適です。
⚙️ MSシャーシの主な改造メリット
- ✅ ミッドシップレイアウトで重量バランスが良好
- ✅ ボディを外さずにモーター交換が可能
- ✅ 豊富なGUP（グレードアップパーツ）に対応
- ✅ 強化シャーシやカーボンパーツが使用可能
- ✅ ゴツいデザインがバーニングサンのイメージにマッチ
MSシャーシはモーターが車体中央に配置されるミッドシップ方式を採用しており、重量配分が理想的です。これにより、コーナリング時の安定性が向上し、ジャンプセクションでの姿勢制御もしやすくなります。
MSシャーシならではのゴツさはバーニング・サンにはぴったりなのかもしれません。重装甲車ですから。
さらに、MSシャーシは裏側からモーターを装着する構造になっているため、ボディを取り外すことなくモーター交換ができるのも大きなメリットです。レース会場でのセッティング変更が素早く行えます。
🔧 MS強化シャーシセットの活用ポイント
| パーツ名 | 特徴 | 改造への影響 |
|---|---|---|
| MS強化シャーシ（ホワイト） | 強化素材製、軽量センター | 剛性アップ、重量軽減 |
| ターン式スイッチ | 操作性向上 | メンテナンス性向上 |
| ファーストトライパーツセット | ローラー・スタビヘッド付属 | 初心者向けオールインワン |
MS強化シャーシセットを使用する場合、おそらく素材の硬度が高いためビスの取り付けに若干の力が必要になりますが、その分剛性が高く、高速走行時の安定性が向上します。
TYPE-3シャーシ版はクラシカルな改造を楽しめる
TYPE-3シャーシのバーニングサンは、1990年代の改造文化を体験できる貴重な選択肢です。現代の高性能シャーシと比較すると制約はありますが、だからこそ工夫のしがいがあります。
TYPE-3シャーシの大きな特徴は、コの字型の長円に組み込む車軸受けが左側に採用されている点です。この構造は現代のシャーシとは異なり、駆動系の調整に独特のノウハウが必要になります。
20年以上前の古いキットである事も原因かもしれませんが、駆動力の伝達効率が良くないです。シャーシのブレークインが必須でした。
📝 TYPE-3シャーシ改造の基本手順
- シャーシのブレークイン：グリスを付けずに駆動してエージング
- プロペラシャフトのギアカット：駆動抵抗を軽減
- 各部のガタ取り：精度を高めて効率向上
- ボディの肉抜き加工：ガイドラインに沿って軽量化
ボディには肉抜き用のガイドラインが裏側に刻まれており、これに沿ってカッターやピンバイスで穴を開けていくことで、安全に軽量化が可能です。推測の域を出ませんが、当時の子どもたちは爪切りでスパイクタイヤをカットしてスリックタイヤを自作するなど、創意工夫を楽しんでいたようです。
FM-Aシャーシへのリメイクで最新性能を獲得可能
古いバーニングサンのボディを活かしつつ、最新の性能を手に入れたい場合は、FM-Aシャーシへのリメイクが効果的な選択肢です。
FM-Aシャーシはフロントモーター（FM）を採用した最新設計のシャーシで、TYPE-3などの旧シャーシと比較して圧倒的な駆動効率を誇ります。
FM-Aシャーシを作るのが初めてですので、とても楽しみです。
🔄 FM-Aシャーシリメイクのポイント
| 工程 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ボディ調整 | シャーシと干渉する部分を削る | 前部の突起をヤスリで処理 |
| ギヤ選択 | 超速ギヤ（3.5:1）推奨 | モーターパワーに合わせる |
| モーター | ZENチューンなど | ボディを外さず交換可能 |
| ホイール選択 | 大径アルミ+中径タイヤ | 中空シャフトで軽量化 |
FM-Aシャーシの場合、FMシャーシは通常のシャーシとは逆回転となるため、オレンジのクラウンギヤを使用します。これはピンクのギヤよりも硬質で耐久性に優れています。
ボディとシャーシの干渉については、特に前部でボディが浮いてしまう問題が発生しやすいため、塗装前にしっかりと確認し、必要な箇所をヤスリで削っておくことが重要です。
ポチップ
バーニングサンのミニ四駆改造における駆動系カスタムとボディアレンジ術
- ギヤ比とモーター選択で走りの性格を決定する
- ボールベアリングとローフリクション化が速度アップの鍵
- ボディの肉抜きとLED装飾で個性を演出
- まとめ：バーニングサンのミニ四駆改造で押さえるべきポイント
ギヤ比とモーター選択で走りの性格を決定する
バーニングサンの改造において、ギヤ比とモーターの組み合わせは走行性能を左右する最も重要な要素です。
⚡ モーターとギヤ比の組み合わせ例
| モーター | 推奨ギヤ比 | 特性 | 適したコース |
|---|---|---|---|
| ノーマルモーター | 5:1～6.4:1 | バランス型 | 初心者向け平坦コース |
| ライトダッシュPRO | 4:1～5:1 | スピード重視 | ストレートが長いコース |
| ZENチューン | 3.5:1～4:1 | 超速型 | テクニカルコース |
| トルクチューン | 5:1～6:1 | 坂道対応 | アップダウンが激しいコース |
原作でタンクローがバーニングサンに施したユニット式ギヤボックスの改造は、ホイールを外すだけで素早くギヤ比を変更できる画期的なシステムでした。現代のミニ四駆では標準的にギヤ交換が容易な設計になっていますが、レース前のセッティング変更のスピードは依然として重要です。
FM-Aシャーシは通常のシャーシとは逆回転となりますので、オレンジのクラウンギヤですね。ピンクよりも硬くて丈夫です。
MSシャーシの場合、ハイスピードEXギヤセットとの組み合わせが人気です。一般的には、ライトダッシュモーターPROに4:1または5:1のギヤ比を合わせると、多くのコースで安定した走行が期待できます。
ボールベアリングとローフリクション化が速度アップの鍵
駆動効率を高めるためには、回転抵抗を減らすローフリクション化が不可欠です。その中核となるのが620ボールベアリングの導入です。
🎯 ローフリクション化の優先順位
✔️ 最優先：ボールベアリング（620）の装着
- 前後4箇所に装着で回転抵抗が劇的に減少
- 脱脂処理でさらなる効率アップ
- 2個入りパッケージなので2袋必要
✔️ 第二優先：ゴールドターミナルの導入
- 電池からの電流の流れを改善
- 接触抵抗を最小化
✔️ 第三優先：低摩擦プラスチック部品の使用
- ARシャーシ用低摩擦プラローラーなど
- 各接触部分の抵抗を削減
620ボールベアリングです！2個入りなので2袋頼まないといけないんですが、動きはかなり”シャーシャー”になりますので少々高くても買って損はないと思います(脱脂するとさらに良くなりﾏｽ)
ボールベアリングの脱脂は、おそらく付属しているグリスを有機溶剤（パーツクリーナーなど）で除去する作業を指します。グリスは保護のために塗られていますが、抵抗にもなるため、競技用では脱脂するのが一般的です。
📊 駆動系改造パーツの効果比較
| パーツ名 | コスト | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 620ボールベアリング | 高 | ★★★★★ | 低 |
| ゴールドターミナル | 中 | ★★★☆☆ | 低 |
| ハイスピードギヤ | 中 | ★★★★☆ | 低 |
| 中空シャフト | 中 | ★★☆☆☆ | 低 |
ボディの肉抜きとLED装飾で個性を演出
バーニングサンの改造において、性能面だけでなく見た目のカスタマイズも大きな楽しみの一つです。
TYPE-3シャーシ版のボディには、窓などに切り抜き加工しやすいように溝が切ってあり、これに沿って加工することで安全かつ綺麗に肉抜きが可能です。
✂️ ボディ加工の基本テクニック
- 窓抜き：デザインナイフやピンバイスでガイドラインに沿って切り抜き
- 肉抜き：強度を保ちつつ不要な部分を削減
- 塗装：下地処理→本塗装→クリア塗装の順で仕上げ
- ステッカー貼付：塗装後、クリア塗装前に貼るのが一般的
窓を切り抜くと結構軽くなりますね。ＧＧ おすすめです。
さらに個性を出したい場合は、LED装飾も効果的です。MSシャーシはボディ内部のスペースに余裕があるため、LEDユニットの組み込みがしやすい設計になっています。
💡 LED装飾のポイント
| 検討項目 | 内容 |
|---|---|
| LED色の選択 | バーニングサンならオレンジや赤系が合う |
| 配線処理 | シャーシ内部に収まるよう計画的に |
| 重量増加 | 最小限に抑える工夫が必要 |
| 電力消費 | 走行性能への影響を考慮 |
推測の域を出ませんが、LED装飾は特にナイトレースや展示会などで映える改造として人気があります。ただし、競技志向の改造では重量増加がデメリットとなる可能性があるため、目的に応じて判断する必要があります。
まとめ：バーニングサンのミニ四駆改造で押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- シャーシ選択が改造の方向性を決める：MSシャーシは現代的改造、TYPE-3はクラシカルな楽しみ方に向いている
- MSシャーシ版は豊富なGUPに対応：ミッドシップレイアウトで重量バランスが良好、モーター交換も容易
- FM-Aシャーシへのリメイクで最新性能を獲得できる：ボディ干渉部分の調整が必要だが高い駆動効率を実現
- ギヤ比とモーターの組み合わせで走行特性が決まる：コースに合わせたセッティングが重要
- 620ボールベアリングの導入が速度アップの最重要ポイント：脱脂処理でさらなる効率向上が可能
- ゴールドターミナルで電流の流れを改善：駆動系の効率化に貢献
- ボディの肉抜き加工で軽量化を実現：TYPE-3にはガイドラインがあり初心者でも安全
- LED装飾で個性的なマシンを演出：MSシャーシは内部スペースに余裕があり組み込みやすい
- ユニット式ギヤボックスの思想は現代でも有効：セッティング変更のスピードが勝負を分ける
- バーニングサンのゴツいデザインはMSシャーシとの相性が良い：重装甲車のイメージを活かした改造が可能
ポチップ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 思い出のバーニング・サン。【奮闘記・第194走】 – みそじで復活!!ミニ四駆改造奮闘記。
- 昔作ったミニ四駆を復活させよう!!その３(ネオバーニングサン・リメイク大作戦～シャーシ制作、そして完成編)【奮闘記・第9走】
- バーニングサン改造の巻～MSシャーシ編～ – 『IWABLO』
- ダッシュ2号・太陽（バーニング・サン） – ミニ四駆 @ VIP Wiki 再
- ミニ四駆 タイプ３シャーシ ダッシュ２号・太陽（バーニングサン）の素組み | yun工房＋
- ミニ四駆 バーニングサン 其ノ壱 製作開始 – ふぇにっくす ほびーらいふ
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