ミニ四駆を始めてコースで走らせていると、「なぜか自分のマシンだけ減速する」「平面速度は同じなのに負けてしまう」という経験はありませんか?その原因の多くは「バンクスルー」ができていないことにあります。バンクスルーとは、コースのバンク部分ではブレーキを当てずにスルーし、ジャンプのあるスロープ部分でのみブレーキを効かせるセッティングのこと。このセッティングを確認するために、ダイソーで販売されている「コレクションボックス アーチワイドL型」が話題になっています。
本記事では、ダイソーのコレクションボックスが本当にバンクチェッカーとして使えるのか、実際のバンクセクションとの違いはどの程度なのか、そしてバンクスルーを成功させるための具体的な方法まで、徹底的に解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ダイソーのコレクションボックスとバンクセクションの形状差を理解できる |
| ✓ バンクスルーが速さに直結する理由がわかる |
| ✓ 400円で始められる格安バンクチェック方法を習得できる |
| ✓ バンクとスロープの見分け方と対策方法がわかる |
ダイソーのバンクチェッカーとミニ四駆のバンクスルーの基礎知識
- ダイソーのコレクションボックスは本当にバンクセクションと同じ角度なのか
- バンクスルーができていないと何回減速するのか
- バンクとスロープの決定的な違いと見分け方
ダイソーのコレクションボックスは本当にバンクセクションと同じ角度なのか
結論から言うと、ダイソーのコレクションボックスは実際のバンクセクションと「ほぼ同じ」だが「完全に一致」ではありません。
型取りゲージを使った検証によれば、コレクションボックスのアーチ形状と実際のバンクセクションを比較すると、両端部にわずかな浮きが確認されています。
コレクションボックスの方がアーチがきついため、十分条件でのバンクチェックができる
つまり、コレクションボックスでチェックして通過できれば、実際のバンクでも確実にスルーできるということです。
📊 ダイソー製とバンクセクションの比較
| 項目 | ダイソー コレクションボックス | 実際のバンクセクション |
|---|---|---|
| 価格 | 400円(税込) | 約5,000円~6,000円 |
| 形状精度 | やや厳しめ(アーチがきつい) | 公式規格通り |
| 適用範囲 | 3レーン・5レーンで使用可能 | 購入したコース限定 |
| 持ち運び | 軽量で携帯しやすい | 重く持ち運びには不向き |
ただし、一部の情報では「5レーンのバンクにしか合わない」という指摘もあったため、当初は混乱が見られました。しかし、複数のレーサーによる検証の結果、3レーンでも十分使えることが確認されています。
⚠️ 注意点
- 超ギリギリを攻めたい上級者には向かない可能性がある
- コレクションボックスで接地していても、実際のコースでは微妙に当たることもある
- あくまで「簡易チェッカー」として活用するのがおすすめ
バンクスルーができていないと何回減速するのか
バンクスルーができていないマシンは、1つのバンクセクションで2回、3周走ると合計6回も減速します。
多くの初心者が見落としがちなのが、バンクは「上りと下りの両方で減速する」という事実です。
📈 減速回数の計算例
| コース構成 | 1周あたりの減速 | 3周での総減速回数 |
|---|---|---|
| バンク1つのコース | 2回(上り+下り) | 6回 |
| バンク2つのコース | 4回 | 12回 |
| バンク3つのコース | 6回 | 18回 |
3周すると3回の減速だけと思うかもしれませんが、バンクは上りも下りも同じ斜面角度なので一つのバンクセクションで2回は減速します
これだけ減速すれば、平面速度が同じでも大きな差がつくのは明らかです。バンクスルーが「避けては通れない道」と言われる理由がここにあります。
✅ バンクスルーの重要性チェックリスト
- ✓ 減速回数が少ないほどタイムが向上する
- ✓ バンクは本来コースアウトしにくい安全ポイント
- ✓ 無駄な減速を避けることが速さの秘訣
- ✓ スロープでのみブレーキを効かせるのが理想
バンクとスロープの決定的な違いと見分け方
バンクとスロープは見た目が似ていますが、斜面の角度(R)が全く異なります。バンクはUターンする形状、スロープはジャンプする場所です。
🔍 バンクとスロープの特徴比較
| 特徴 | バンク | スロープ |
|---|---|---|
| 形状 | コースが上に登ってUターン | マシンがジャンプする場所 |
| 斜面角度 | 緩やか(20度など) | 急(様々な角度) |
| ブレーキの必要性 | 基本的に不要 | 必須 |
| コースアウトリスク | 低い | 高い |
見分け方は意外と簡単です。コースの形状を見て、Uターンしていればバンク、マシンが飛ぶ場所がスロープと覚えておけば問題ありません。
また、DB(ドラゴンバック)やTT(テーブルトップ)と呼ばれるセクションは、スロープやストレートを組み合わせたものを指します。これらもスロープの一種として考え、ブレーキセッティングが必要です。
🎯 初心者が陥りやすい勘違い
- 「バンクでもブレーキを当てた方が安全」→実は不要な減速
- 「赤いコースは全部同じ」→バンクとスロープは別物
- 「ちょっと当たるくらいなら大丈夫」→3周で6回以上の減速に
一般的には、バンクは正しいセッティングさえできていればコースアウトはほぼしない安全なポイントです。だからこそ、ここで減速するのは非常にもったいないのです。
ミニ四駆のバンクスルーをダイソー製チェッカーで確実にする方法
- ダイソーのコレクションボックスを使った具体的なチェック手順
- ブレーキの厚さと貼る位置でバンクスルーを調整する方法
- シャーシ別のバンクスルー対策とポイント
- まとめ:ミニ四駆のバンクスルーはダイソー製で十分始められる
ダイソーのコレクションボックスを使った具体的なチェック手順
ダイソーの「コレクションボックス アーチワイドL型」(400円)を購入し、フタのアーチ部分を利用してバンクチェックを行います。
まず、ダイソーの店舗では壁際のコーナーに置かれていることが多いため、フィギュア関連のコーナーを探してみてください。商品名は「コレクションボックス アーチワイドL型」です。
📝 チェッカー作成と使用手順
| ステップ | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | コレクションボックスを購入 | 1つで2個分のチェッカーが作れる |
| 2 | フタのアーチ部分を切り出す | リューターで「田」の字に切ると持ち運びに便利 |
| 3 | マシンを乗せて確認 | タイヤが浮いていないかチェック |
| 4 | 傾けて接地状態を確認 | ブレーキが当たってタイヤが空転していないか |
ひとつ買えば、ふたつ取れるのでお得です
🎨 見やすくするカスタマイズ
透明なままでは見づらいため、おそらくステッカーを貼ったり、マーカーで線を引いたりすると、どこに当たっているかが確認しやすくなると思われます。一部のレーサーは、ハロースペシャルのステッカーを貼ってドレスアップしているようです。
⚙️ チェック時の確認ポイント
- ✓ 前後のタイヤが少しでも浮いていないか
- ✓ ブレーキスポンジが引っかかっていないか
- ✓ 傾けてもタイヤが回るか
- ✓ バンパー下のステーが当たっていないか
ブレーキの厚さと貼る位置でバンクスルーを調整する方法
ブレーキスポンジの厚さを1mm単位で調整し、貼る位置を工夫することで、スロープでのみブレーキを効かせてバンクをスルーできます。
実際の検証例では、VZシャーシにフロントアンダーガードを装着したマシンで、2mm(白)のブレーキではバンクに当たってしまいましたが、1mm(青)にしたところギリギリでバンクスルーに成功しています。
🔧 ブレーキ調整の基本戦略
| ブレーキ厚さ | バンクでの接地 | スロープでの効き | 推奨用途 |
|---|---|---|---|
| 2mm(白/ピンク) | 当たる可能性高い | 強い | 初期セッティング |
| 1mm(青) | ギリギリスルー可能 | 標準的 | バランス型 |
| マルチテープのみ | スルーしやすい | 弱い | 微調整用 |
ただし、ブレーキを薄くするだけではスロープでの効きも弱くなるため、貼る位置との組み合わせが重要です。
ブレーキステーの斜面全体であてる時にはマルチテープでブレーキの覆う面積でも効きも速度も変わってきます。その調整は1mm単位の貼り替え幅です
📍 貼る位置による効果の違い
- 前方(バンパー先端寄り):ブレーキの効きが強くなる
- 後方(車体中央寄り):効きが緩やかになる
- 斜めに削る:バンクスルーしやすく、スロープでは効く
一般的には、片軸シャーシは突き出しで、両軸シャーシ(特にフレキ)はブレーキステー全体で擦る形が多いとされています。
✂️ ブレーキ加工のテクニック
- ✓ フロントブレーキを斜めに削ってマスキングテープを貼る
- ✓ スポンジの形を整える
- ✓ 地上高を調整する(ワッシャー1枚で変わる)
- ✓ マルチテープで微調整する
シャーシ別のバンクスルー対策とポイント
シャーシによってブレーキの当て方が異なり、片軸は先端で、両軸(特にフレキ)は腹下で掛けるのが基本とされています。
🏎️ 主要シャーシ別の特徴
| シャーシタイプ | ブレーキの当て方 | バンクスルーの難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MSシャーシ | 先端寄り | 中程度 | バランスが取りやすい |
| MAシャーシ | 先端寄り | やや易しい | 調整幅が広い |
| FMA(フレキ) | 腹下全体 | やや難しい | 姿勢制御が重要 |
| VZシャーシ | 先端寄り | 中程度 | アンダーガードの影響大 |
片軸シャーシの特徴
片軸は平面の伸びを重視するため、ジャンプはほどほどに抑え、止める時はしっかり止めるのがコツです。フロントブレーキは比較的前方に設置し、リアブレーキステーで駆動力を抜く形が一般的です。
両軸シャーシ(特にフレキ)の特徴
フレキは最低限のブレーキ摩擦で速度調整し、コーナー奥まで飛び込ませるのが速く走らせるコツとされています。ブレーキステーがバンパーより引っ込むように斜面を作ることが多いようです。
片軸は先の方で、両軸は腹下(ステー全体)で掛けるイメージでのセッティングが多いです
🎯 リアブレーキステーの重要性
実は、リアブレーキステーは単にブレーキを貼るだけでなく、タイヤを浮かせて駆動力を抜く重要な役割があります。
- ✓ フロントブレーキで頭が跳ね上がるのを抑える
- ✓ リアタイヤを浮かせて空転させる
- ✓ 全長ギリギリまで伸ばして高い位置に配置
- ✓ ワッシャー1枚で効果が変わる
一般的には、リアブレーキステーの高さと長さを調整することで、強いブレーキを使わなくても姿勢制御ができるようになると言われています。
まとめ:ミニ四駆のバンクスルーはダイソー製で十分始められる
最後に記事のポイントをまとめます。
- ダイソーのコレクションボックス(400円)は実際のバンクよりやや厳しめの形状で十分条件のチェックが可能である
- バンクスルーができていないと1つのバンクで2回、3周で6回も減速する計算になる
- バンクとスロープは斜面角度が異なり、バンクはUターン形状、スロープはジャンプする場所である
- コレクションボックス1つで2個分のチェッカーが作れるため、仲間とシェアすればさらにお得になる
- ブレーキの厚さは1mm単位で調整し、2mmでは当たるが1mmならスルーできるケースが多い
- 片軸シャーシは先端で、両軸(フレキ)は腹下全体でブレーキを当てるのが基本である
- リアブレーキステーはブレーキを貼るだけでなく、タイヤを浮かせて駆動力を抜く重要な役割がある
- 本格的なバンクチェッカーは5,000~6,000円するが、まずはダイソー製で基本を習得するのが賢明である
- マルチテープでブレーキの覆う面積を調整すれば、1mm単位の微調整が可能になる
- 超ギリギリを攻めたい上級者以外は、ダイソー製チェッカーで十分実用的である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 116 バンクスルーを意識してみたよ 前編 – ミニ四駆、もう一度始めてみたよ
- バンクスルーとブレーキステーのちょっとした話|紅蓮の太陽
- ダイソーのバンクチェッカー。 | いまたんのブログ「おちょけごころ。」
- ダイソー バンクチェッカー コレクションボックスアーチワイドL型とミニ四駆バンクセクションを比較してみる|エンジ
- ミニ四駆作ってみた〜その213 「公式バンク、簡易対策」 – ミニ四駆作ってみた
- 【100均品】ミニ四駆に便利なお勧めケース類の紹介
- コースで減速する時はここを疑って下さい〜バンクスルー〜 | サバ缶のミニ四駆ブログ
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