ミニ四駆の中でも特に人気の高いエンペラーシリーズ。ダッシュ四駆郎世代には懐かしく、現代のレーサーには新鮮な魅力を持つこのマシンを、どう改造すれば最高のパフォーマンスを引き出せるのでしょうか。
実際にネット上の情報を調査したところ、エンペラーの改造には「シャーシの選択」「塗装による見た目の向上」「駆動系の最適化」など、押さえるべきポイントが多数存在することが分かりました。本記事では、これらの情報を整理し、初心者から経験者まで役立つ改造テクニックをご紹介します。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ エンペラーシリーズに適したシャーシと改造の基本 |
| ✓ 塗装で見た目を劇的に向上させる具体的手順 |
| ✓ 駆動系・足回りの改造で速度を引き出す方法 |
| ✓ 各エンペラーモデルの特徴と改造アプローチ |
エンペラーのミニ四駆改造における基本アプローチと実践例
- エンペラー改造の第一歩はシャーシ選びから始まる
- 塗装による見た目の向上が愛着を生む
- スーパーⅡシャーシからの載せ替えで性能アップを図る
エンペラー改造の第一歩はシャーシ選びから始まる
エンペラーシリーズの改造において、最も重要な選択肢の一つがシャーシの選定です。
📊 エンペラーシリーズで使用可能な主なシャーシ
| シャーシタイプ | 特徴 | 改造難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| スーパーⅡシャーシ | キット付属、扱いやすい | ★☆☆ | ★★★ |
| MSシャーシ | 完全新規設計、高性能 | ★★☆ | ★★★★★ |
| VSシャーシ | 駆動性能が高い | ★★★ | ★★★★ |
| タイプ1シャーシ | レトロ感あり | ★★★ | ★★☆ |
実際の改造例として、ある改造者は「スーパーⅡシャーシ深緑からVSシャーシイエローに換装したことで、駆動がすこぶる良くなり、ライトダッシュモーターでも最速になった」という体験を報告しています。
シャーシ選びのポイント
- 初心者の方：キット付属のスーパーⅡシャーシで基本を学ぶ
- 性能重視の方：MSシャーシへの載せ替えを検討
- レトロ志向の方：タイプ1やタイプ3シャーシでノスタルジックな仕上がりに
ただし、シャーシを載せ替える際は、ボディとの干渉チェックが必須です。特にライト部分やモーター周辺の加工が必要になる場合があるため、慎重に進めましょう。
塗装による見た目の向上が愛着を生む
エンペラーシリーズの魅力を最大限に引き出すには、部分塗装が欠かせません。
🎨 エンペラー塗装の基本ステップ
- 下地処理：ボディをクリーナーで脱脂
- サーフェイサー塗布（推奨）：塗料の食いつきを良くする
- ベース色の塗装：ピュアホワイトなどで全体を統一
- メインカラー塗装：赤・オレンジなどキャラクターカラーを
- 細部の塗り分け：黒・金・銀などでアクセント
- デカール貼付：印刷したものやキット付属品を使用
- トップコート：保護と艶出し（マット・グロス選択可）
参考：ある改造者は「初めてのフル塗装で10時間かかったが、デカールを貼ると雰囲気が出てかっこいい」と述懐しています。 出典：大人だって、本気で遊んでもいいんじゃない！？
100均アイテムも活用可能
予算を抑えたい場合、ダイソーなどの100均で販売されているペイントマーカーも有効です。ただし中字のみの場合が多いため、細かい部分の塗装には専用の細字マーカーやエアブラシの使用をおすすめします。
⚠️ 塗装時の注意点
- マスキングは丁寧に、隙間なく
- 塗料は薄く何度も重ね塗り
- 乾燥時間は十分に確保
- 換気をしっかり行う
スーパーⅡシャーシからの載せ替えで性能アップを図る
エンペラーシリーズの多くはスーパーⅡシャーシが付属していますが、より高い性能を求める場合はシャーシの載せ替え改造が効果的です。
📋 シャーシ載せ替えのメリット・デメリット比較
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 性能面 | 駆動効率向上、速度アップ | 調整が必要 |
| 作業面 | 新しい知識が得られる | 時間と労力がかかる |
| コスト面 | 既存パーツを流用可能 | 新規シャーシの購入費用 |
| 完成度 | 自分だけのマシンに | 失敗のリスクあり |
実際の改造事例では、「シャーシがぶっ壊れて新しいシャーシに替える作業は時間がかかり気力を使う」という声もありますが、完成した際の達成感は格別です。
載せ替え時の作業ポイント
✅ 事前準備
- すべてのパーツを丁寧に取り外す
- ビス、ワッシャー、ナット、パイプ類を分類して保管
- ギヤやターミナルの清掃を実施
✅ 組み立て手順
- 新シャーシの基礎部分を組み立て
- ギヤ類の手入れと位置出し
- モーターとターミナルの表面汚れ落とし
- 各部グリスアップ
- ボディの干渉チェックと調整
特にスーパーⅡシャーシからMSシャーシへの載せ替えは、「完全新規設計で見た目も良くなる」との評価が高く、ディティールが大幅に向上します。
ポチップ
エンペラーシリーズ各モデルの特徴とミニ四駆改造のコツ
- スーパーエンペラー（MS）は新規設計の傑作モデル
- ジオエンペラーは深緑のスーパーⅡシャーシが似合う
- プロトエンペラーはMA・FM-Aシャーシへの換装も可能
- リバティーエンペラーはS1シャーシで「強くてニューゲーム」
- まとめ：エンペラーのミニ四駆改造で自分だけの最速マシンを
スーパーエンペラー（MS）は新規設計の傑作モデル
スーパーエンペラー（MSシャーシ版）は、エンペラーシリーズの中でも特に完成度が高いとされるモデルです。
🏆 スーパーエンペラー（MS）の特徴
| 特徴項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| ボディ設計 | 片軸版から完全新規設計 |
| サイズ | 大型化で迫力アップ |
| ディテール | 劇中で存在したが省略されていた部分を再現 |
| バランス | 大型化部分とスリム化部分のメリハリ |
| 付属品 | 四駆郎バンパー付属（レース用ではない） |
ある愛好家は「タミヤ開発陣がこだわった故に構成パーツ数が多くなり、一体成形では表現できなかった造形ができている」と評価しています。 出典：｢スーパーエンペラー(MS)｣タミヤの愛を感じる傑作ミニ四駆！！
改造のポイント
MSシャーシは構造上、様々な改造に対応しやすい設計となっています。
💡 おすすめ改造例
- ボディのローダウン化：ボディキャッチ部分を切り詰めて再接着
- ウイングの角度調整：支柱を斜めカットで理想的な角度に
- 塗装での仕上げ：ピュアホワイト→メインカラー→細部塗装の順
ただし、ボディのローダウン化は干渉する箇所のカットが必要で、特にモーター側のパーツは調整が難しい場合があります。慎重に進めることをおすすめします。
ジオエンペラーは深緑のスーパーⅡシャーシが似合う
ジオエンペラー（大地皇帝）は、スーパーⅡシャーシ深緑との組み合わせが特徴的なモデルです。
🌿 ジオエンペラーの特性
- キット付属のスーパーⅡシャーシ深緑は「あまり評判が良くない」とされることもあるものの、ジオエンペラーのボディには非常にマッチ
- VSシャーシへの換装で「ライトダッシュモーターでも最速」になったという報告も
- カーボン全盛の時代でも、愛着を持って改造する価値がある
復活・再組み立ての魅力
長年使用していなかったジオエンペラーを再び組み直すことで、新たな発見があるかもしれません。
📝 再組み立て時のチェックポイント
| 確認項目 | 対応方法 |
|---|---|
| パッチリお目め（パーツ） | 破損時は修復困難、代替案を検討 |
| シャーシの状態 | 亀裂や変形がないか確認 |
| ギヤの摩耗 | 手入れまたは交換 |
| ターミナルの汚れ | 表面清掃を実施 |
| グリスの劣化 | 古いグリスは除去して塗り直し |
参考：ある改造者は「部品取りの餌食になって愛着心が薄れてしまったが、アイコン画像をきっかけに再び組み直したくなった」と語っています。 出典：帰ってきたジオエンペラー2021｡【奮闘記・第242走】
プロトエンペラーはMA・FM-Aシャーシへの換装も可能
プロトエンペラーは、鬼堂院陣の愛機として知られ、複数のシャーシに対応できる汎用性が魅力です。
🔧 プロトエンペラーのシャーシ選択肢
- スーパー2シャーシ（キット付属）
- 復帰組に扱いやすい
- 回転式スイッチで時代の流れを感じる
- MAシャーシ
- 四駆郎バンパーが無改造で装着可能
- モダンな性能を求める方におすすめ
- FM-Aシャーシ
- ライトパーツを外して干渉部分をカットすれば使用可能
- モーター露出を避けられる
プロトエンペラーZXという選択肢
プロトエンペラーの進化版として「プロトエンペラーZX（ズィークロス）」も存在します。こちらは低重心設計で、よりレース向きの仕様となっているとされています。
⚙️ 改造時の注意点
- 片軸版はライトが一体成形
- MS版はライトが別パーツなので改造しやすい
- FM化する際はモーター露出を避ける工夫が可能
リバティーエンペラーはS1シャーシで「強くてニューゲーム」
リバティーエンペラーは、S1シャーシとの組み合わせで独特の魅力を発揮するモデルです。
🔴 リバティーエンペラーの特徴
- 真っ赤なボディにオレンジ色のスーパー1シャーシの組み合わせ
- 奇抜な配色だが「炎のような色合い」で存在感抜群
- 第一世代には特に思い入れの強いマシン
S1シャーシでの改造ポイント
S1シャーシは旧式ながら、適切な改造で現代のマシンに対抗できるポテンシャルを秘めています。
🛠️ S1シャーシ改造の基本
| 改造箇所 | 具体的な方法 | 効果 |
|---|---|---|
| ギヤ軽量化 | 100均リューターで削る | 回転抵抗減少 |
| ベアリング装着 | HG丸穴ボールベアリング使用 | タイヤのぐらつき解消 |
| リヤバンパー | SXXのリヤステーを流用 | 安定性向上 |
| ギヤ比選択 | 3.5:1のカラシ超速ギヤ | 最高速アップ |
実際の走行例として「初走行で9秒89、初の10秒台突破」という報告があります。 出典：ミニ四駆に戻ってみた。５ リバティーエンペラー(中編）
立体コース対応の調整
S1シャーシで立体コースを走らせる場合、特にLCチェンジャーでの車体浮き上がりに注意が必要です。
まとめ：エンペラーのミニ四駆改造で自分だけの最速マシンを
最後に記事のポイントをまとめます。
- エンペラーシリーズの改造はシャーシ選びが最重要である
- スーパーⅡシャーシからVSやMSへの載せ替えで性能が大幅向上する
- 塗装による見た目の向上が愛着とモチベーションを生む
- 100均アイテムも活用可能だが細部は専用品がおすすめである
- スーパーエンペラー（MS）は完全新規設計の傑作モデルである
- ジオエンペラーは深緑のスーパーⅡシャーシとの相性が抜群である
- プロトエンペラーはMA・FM-Aシャーシへの換装も選択肢になる
- リバティーエンペラーはS1シャーシで9秒台も狙える
- シャーシ載せ替えは時間と気力を要するが達成感は格別である
- 好きなマシンを走らせることが最速への近道である
ポチップ
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 帰ってきたジオエンペラー2021｡【奮闘記・第242走】
- 【ミニ四駆 100】フル塗装エンペラー 完成！
- ミニ四駆PROスーパーエンペラーを制作しました!!
- 【ミニ四駆】 その3 復帰3号「プロトエンペラー」
- ライズエンペラーの塗装に悪戦苦闘
- ミニ四駆タイプ1シャーシ改造最速完成
- ｢スーパーエンペラー(MS)｣タミヤの愛を感じる傑作ミニ四駆！！
- エンペラー 部分塗装&復活【ミニ四駆】
- 【タミヤ】ミニ四駆第一世代が現代のスーパーエンペラーを手にしたら
- ミニ四駆に戻ってみた。５ リバティーエンペラー(中編）
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